3 日 目 台 南 散 歩
サバヒー粥を食べ、旧地方法院へ |
上左 自室の窓から、民族路の東方向を見る。台南の中心部だ。 上右 この日はホテルの朝食をとらずに、サバヒー粥を食べに出た。林百貨の向かいのバス停から1系統に乗車。 左 15分ほど乗車し、三官廟で下車。 |
三官廟という道教寺院の入口のすぐ横の建物の前にトタン板で屋根をつけた、そのサバヒー粥屋はあった。ここは店の名はついてない。そのため、ネット等でこの店をあらわすのに、「新興路無名虱目魚湯」という書き方をしている。「無名」という店名ではなく、店の名前がないのだ。 写真の左には、緑のシートがあがっていて、向う側が見えているが、三官廟の入口だ。 |
魚皮粥に油條を浸したもの。ここの粥も美味しい粥で、バスでやってきただけのことはある。 実は、魚皮粥を注文したのではなく、魚肚粥を注文したのに、間違われたのだ。最初は間違いに気づかず、魚肚粥は90元で、油條は10元で100元なので100元を渡したら、おつりが35元やってきた。それで、はじめて自分の目の前にあるのは魚皮粥だとわかった。 下左 でも魚皮粥も美味しかったし、皮に多少は魚の身もついていて、不満足感はない。でも、次回はぜひ魚肚粥を食べてみたいと思う。 下右 右側が三官廟。左側の建物の前に突き出ている部分が、今回入った店。 |
路線バスで林百貨店の前まで戻ってきた。 爆竹の音が聞こえてきた。しばらく立ち止まっていると、やがてどこかの廟のお祭りなのだろうか、行列がやってきた。台南では、よくみかける。仮装した人、楽器を演奏する人、ただ歩くだけの人が延々とつながる。風船もたくさん上がったのだが、写真を撮るとまったくうまく写っていなかった。 |
旧台南地方法院へ。長らく修復工事が続いていたが、完成し台湾司法博物館として内部が公開されるようになったので、見学してきた。入場無料。 日本統治時代の1912年に完成し、戦後もそのまま地方法院として使われてきたが、2001年に安平地区の新庁舎に移転。その後、修復工事をへて、2016年末から公開されている。公開開始後、約1年での訪問だ。 下左 玄関を入ってすぐのロビー。天井は高く、柱には細かい彫刻がある。 下右 奉安殿の内部。奉安殿は、天皇皇后の写真(御真影)を納めているところ。今まで見てきた奉安殿は、小さな祠のように、庭などに別棟として建てられたものばかりだったが、ここは建物内の一室が奉安殿になっていた。へこんでいる部分に写真が置かれていたのだろう。 |
拘留所。裁判のために、拘置所などから送られてきた被疑者を一時的に留置するところ。 下左 拘留所の中。複数の被疑者が入れるようになっている。壁には入れられていた人が書いたのだろう落書きが多数そのまま残されていた。一番奥にトイレがある。 下右 第2次大戦時に使われた防空壕の入口。庭には井戸の跡や樹齢90年というガジュマルの老樹などもあった。 |
大小いくつかの法廷があったが、こちらは大法廷。 下左 こちらは小法廷。 下右 廊下。疲れたので30分ほど、廊下のベンチで休憩した。年末にもかかわらず暑い日だったので、冷房がきいていて天国のようだった。 |
B級グルメ三昧 |
旧台南地方法院では、長く休憩をとったので、すでに13時近くになっていた。12月30日というのに暑くて、動き回りたくなかったので、近くで昼食をすませようと思って歩きはじめた。 すぐにやってきたのは福記肉圓。以前にも食べたことがあるが、久しぶりに入ってみた。もっとも、以前行ったのは、少し離れたところの店で、このあと行った梨梨水果店の隣の店。今回入った店は支店なのだろうか。支店といってもすぐ近くなのだが。 路上のテーブルに座ったのだが、どうも自分で取りに行くようだ。器に肉圓を2個入れたものを渡され、その隣でタレをかけてもらい、お金を払う。2個で40元だ。この店で販売しているメニューは、この肉圓だけだからわかりやすい。そして、お金を払い、セルフサービスでスープを入れて、テーブルに戻る。 |
肉圓とスープ。スープはセロリのみじん切りの浮かんだスープで、トンコツスープのようであった。 |
この店の肉圓の特徴は、具の肉が、ミンチではなく、すこし大きめの塊であること。塊をかめば、肉を食べているいう感じがする。 下左 肉圓だけでは、まったく空腹感を満たすことはできず、他の店へ行こうと思ったが、あまりの暑さに、すぐ隣の張家涼麵に入店した。 |
上右 いろいろなメニューがあるが、メインは涼麵。 上右 オリジナルの張家凉麺の小で30元(110円)。大なら45元で、トッピングを加えたものなら小40元、大55元以上となる。 日本の冷麺との違いは、タレがごまだれであること。日本の冷麺を食べなれているので、ごまだけ味のために美味しく感じなくなってしまっているようだ。 |
上左 府前路を東に進み、莉莉水果店へ。写真の左手には旧台南愛国婦人会館がある。この店は2006年にカキ氷を食べて以来の来店だ。 上右 カウンターで、テーブル番号を書いた注文伝票とお金を渡す。路上などのテーブルに注文品が運ばれる。 左 草苺牛乳冰。いちごが大量にのっていて食べ応えがあった。食べきるには20分くらいかかった。150元(540円)。 |
上左 府前路と南門路の交差点にある、肉まんの店、克林台包。 上右 肉まんの窓口。肉まん以外の菓子類もいろいろ売っていて、店内で購入する。 左 八宝肉包。具の中味が多いのだが、特に卵が入っているのが特徴的。30元(110円)。 交差点の北西側には小学校のグランドがあるのだが、一般開放されている。その傍らでしばらく座って休憩。 |
上左 ホテルで3時間ほど一休み。疲れていたのでしばらく熟睡した。19時すぎに3系統のバスで、土曜日であるこの日に開催されている武聖夜市に向った。 上右 最寄りバス停で降りて夜市へ。バス停からも迷わずに行けた。 左 武聖夜市は、水、土曜に開催される。屋根のない広場で開催されるのは、台南のほかの大きな夜市と同じだが、ここの夜市は、夜市の周囲の一般商店も夜に営業しているのが特徴だ。 |
上左 [虫阿][口多].。カキなどの具を固めて揚げたもの。([
]の中は2字を合わせて1字、「多」はその上に「父」がついている) 上右 同じ屋台では魚のから揚げなども揚げていた。 左 きれいに揚げおわった[虫阿][口多].。([ ]の中は2字を合わせて1字、「多」はその上に「父」がついている) |
中味の具が写っている。カキや小エビ、ほぐした魚の身などが入っている。 |
上左 鍋焼意麺を見つけた。食べて行こう。 上右 確かに鍋で煮ている。鍋で煮おわると、椀に移し替えている。 左 できあがった鍋焼意麺。見た目もきれいに盛り付けている。 |
武聖夜市はゲームなどのコーナーの面積が4大夜市の中でも一番広い。客もたくさん集まり、にぎわっている。 |
上左 生ジュースの屋台があったので、のどを潤していくことにした。 上右 「今日特価 700t」として「葡萄汁35」とあるのを見て、葡萄汁にした。 左 葡萄汁は100%生というのではなく、濃縮ジュースを薄めるものだった。それでも美味しかったのだが。 武聖夜市を去り、帰りのバス停に向ったが、終バスが出てしまったようで、歩いてホテルへ戻った。3kmほど、50分ほどかかって戻った。B級グルメ食べ歩きの一日が終わった。 |