1 日 目 前 半
開港3日目のスワンナプーム空港、ミャンマー領タチレイ
現地3日間の駆け足タイ北部旅行。出発は、関空発1時25分のタイ航空深夜便。タイ航空のチェックインカウンターに行くと長蛇の列。23時10分からオープンだということで、しばらく待った上、オープン時刻になっても、カウンターエリア内への入場は少人数づつだったので、チェックインが終わるともう日付が変わる。出発ゲート近くまで行くと、売店が1つだけ営業していた。 この日は、出発時刻が1時15分に変更になっていたが、結局は1時25分に出発。水平飛行に入って軽食が配られる。サンドイッチ2きれにコンビニおにぎりのパック。 食後は睡眠タイム。この便では、映画の上映は行われず、読書灯をつける客も少なく、2時間ばかり眠ることができた。でも、いったん目覚めると、なかなか眠ることはできなかった。
やがて明かりがつき朝食。通常のメニューは、魚の和食かオムレツ&ソーセージのチョイスだったようだが、その前に、お粥が要らないか聞かれた。 特別食が余ったのだろうか。お粥の機内食は初めてなので、お粥にしてみた。お粥はまあまあだったが、量が少なくて物足らなかった。
定刻より早く4時45分ごろに、オープンしたばかりのバンコクの新空港、スワンナプーム空港に到着。この日は開港から3日目で、開港間もない空港を見学できた。 開港は延期に延期を重ねて、予定より2年くらい遅れてのスタートだ。開港1週間前にクーデターがあり、再び延期かと思われたが、無事、開港となった。スワンナプームとは、「黄金の国」という意味で、プミポン国王が名づけたということだ。 到着したのはCコンコースの2階。2階が到着ホール、4階が出発ホールになっている。コンコースはAからGまであり、うちAとBが国内線、CからGが国際線だ。 国際線から国内線に乗り継いで、チェンマイ、チェンライ、プーケットなどへいく場合、最終目的地で入国審査を受けることになっている。(国内線がタイ航空かバンコクエアウエィスの場合である。また、一部の小さい空港の場合は別である。)スワンナ プーム空港で入国し、国内線エリアに向かう場合に比べて、国際線と国内線の乗り継ぎポイントを通る場合の移動距離は少なくてすむようになっている。 (とりわけ、タイ航空の国際線はC,Dコンコースを使うので、タイ航空どおしの乗り継ぎは特に便利だ。)
もっとも、今回の旅では、開港3日目のスワンナプーム空港の様子を見たかったので、スワンナプーム空港で入国した。(今回の場合、預け荷物がなかったので問題はなかったが、預け荷物のある場合は、最終目的地で必ず入国手続きをしないとダメ。目的地の空港では、国際線と国内線の出口が分かれていて、荷物は国際線の出口で受け取ることになっているから。)
左は、Cコンコースを歩いてきて、A,B,Dコンコースの分岐点までやってきたところ。ここを左折すると、Dコンコース。入国審査場はDの中を通って行くことになる。 国内線に乗り継ぐときは、この画像の真中奥にある乗り継ぎポイントを通って、AかBに進むことになる。(国内線も出発ホールは4階だが、乗り継ぎの場合は、出発ゲートのある2階に直行でき、上下移動もない。もっとも、国内線から国際線に乗り継ぐときは、2階から、国際線出発ホールのある4階に上がって、各コンコースで、再び2階に下りる。)
乗り継ぎポイントのところで両替。 Dコンコース内を歩いて、入国審査へ。とても大きなスペースをとっている。入国印には、SUVARNABHUMI の文字。日本式に読めば、スヴァルナブーミだが、カタカナ表記のほとんどは、スワンナプームなので、それに従う。
荷物受け取りコーナー、税関は突き抜けて、到着ロビーに出ると、ほかの空港と同じく出迎えの人々の群れ。 ロビーは素材をうまく生かしたデザインの設計になっており、関空や浦東、仁川空港などと共通する印象である。タクシーはロビーを出たところから乗車。
今回はバンコクには行かないが、今後のことを考えて、エアポートバス乗場を確認しておいた。1階の一番端(FGコンコース寄り)のほうにあった。 4系統あり、AE1が、BTSサラディーン、シーロム行き。AE2が、プラトゥーナム、カオサン行き。AE3が、ナナ、セントラルワールドプラザ行き。AE4が、マーブンクロン、ホアランポン行き。 以前のドンムアン空港のエアポートバスの行き先とほぼ同じだ。空港からの距離はドンムアンからと同じくらいだが、料金は上がっていて、150バーツだった。
このあと、4階の出発ホールに上がった。チェックインカウンターの多さに圧倒される。左のようなカウンター(裏側もあわせて1つと数えるとして)が、何と23もあるのだ(うち6つは国内線)。出発ロビーの端から端まで500mくらいになる。一応、端から端まで歩いた。 バンコク発の飛行機のピークは、23〜0時台だが、第二のピークは7〜10時台。だから、早朝5時台にもかかわらず、どのチェックインカウンターも長い列ができていた。左は、タイ航空のカウンター。全路線を扱っていた。
このあと、搭乗予定の国内線の乗場に向かった。空港構内の見学では、出国審査後の売店エリアも欠かせないが、そちらは帰国時に見ることにする。 さて、搭乗するチェンライ行きは、案内表示でB5となっている。B5に行ったが、まだ2時間前で人影がない。やむを得ず、国内線エリアをぶらぶら。といっても売店も少なく、やや退屈。搭乗予定時刻少し前にB5に行くと、何と出発ゲートが変更だという。B5の入口に搭乗便の表示があるというのに。
早くから待っていたのに、ぎりぎりになって変更になったA6ゲートへ。これは結構な距離がある。少々あせったが、到着してみると、まだ搭乗が始まっていなかった。 出発時刻ころにようやく搭乗開始。左はチケット渡した後、待合室を振り返って撮影したもの。
チェンライ行きはわずか1時間のフライト。中身はたいしたことないが、一応は機内食が出る。新空港記念の特製の紙箱入りだ。
搭乗客は外国人の割合がかなり高そうだ。格別することもなく1時間後、チェンライに到着。
右はチェンライ空港に到着した搭乗機。 ターミナルに入ったところで、国際線到着と国内線到着に分かれて出口に向かう。自分は、国内線のほうに進む。 出口を出ると、ガイドが待っていた。本来なら国際線出口から出てくるはずだが、国内線出口のほうで待っていたようだ。 すぐにバンに乗り込む。今回、チェンライ近郊の旅は、現地の旅行会社、Jトラベルの世話になった。この会社のチェンライ周辺のツアーを利用したのだ。 というのも、1日目はともかく、2日目に行く予定のメーサロンや山岳民族の村は個人では非常に行きにくいのが最大の理由。加えて1日目のコースは路線バスで回れるが、空港はチェンライの北のメーサイ寄りにあり、いったんチェンライまで戻って路線バスに乗るというのは、時間の無駄だ。で、ツアーの車に空港でピックアップしてもらおうと計画した。 同行者の米国人はすでにチェンライに泊まっていた人で、街の旅行会社を回っていて、この会社のツアーを発見して、参加したとのこと。
多くの旅行会社が、いろいろなツアーを企画しているが、どのツアーも催行されるわけではない。自分の場合は、もし同行者がいなければ、割高な料金で貸切にしてでも催行するという約束でツアーを申し込んでいた。同行者がいるので、安くなってうれしかった。 空港はチェンライの北10kmくらいのところにあり、車でタイ最北端の国境に直行した。車窓からは、農地と山々の緑が延々と続くのが見える。左の画像の山々は、ミャンマーとの国境の山々。 途中で検問があるが特にドライバーが何か見せるとかいうことはなく顔パスで通過。検問は、通常からやっているのか、直前にあったクーデターに関連しているのかは不明。 クーデターの影響といえば、メーサイの国境がクーデター後5日間、閉鎖されていた。これは、水害の影響もあったらしい。しかし、訪問の5日前に国境が再開されている。
45分ほどで国境の町であるメーサイに到着。買い物客でにぎわっている市場のむこうに巨大なイミグレーションの建物があった。 かつては、国境から2km離れたところで手続きをしなければならなかったらしいが、この建物が完成してからは、国境で手続きができるようになった。
左の画像はタイ側から見たイミグレーション。左側の棟の1階で出国審査、ミャンマーから帰ってきたときは、右側の棟の1階で入国審査が行われる。
さて、出国のさいに、係員がびっくりしていた。スワンナプームの入国印を初めて見たからか、入国と同じ日のまだ午前中にタイの北端から出国しようとするからか、どちらかだろう。 タイ側イミグレーションを抜けると、300mくらい離れてミャンマー側イミグレーションがある。その中間エリアでも商売をしている物売りがいる。
中間エリアには橋があり、そこの川が国境だ。川の幅は10mくらいである。 上の画像は、橋の上からミャンマー側を眺めたもの。 左の画像は、国境の川で、左手がミャンマー、右手がタイである。 それにしても、訪問の少し前に水害があったというのだが、このあたりはどうだったのだろう。少し水位があげれば、浸水しそうな感じなのだが、、
橋を渡り、ミャンマー側のタチレイまでやってきた。水色のゲートの向こうにあるのが、ミャンマー側のイミグレーション。ただ、外国人のエントリーパーミットが発行されるのは、イミグレーションの本館の手前、ゲートのすぐ隣(右手)にある建物だ。
左の画像が、エントリーパーミットの発行場所。ここで10ドル(または500バーツ)を払い、パスポートを預けて、代わりにエントリーパーミットを受け取るのだ。
エントリーパーミットを受け取ったあと、イミグレーションの本館では、エントリーパーミットの表紙を見せるだけで通過。 右の画像は、ミャンマー側のイミグレーションを越えたところから、イミグレーションを撮影したもの。 車道は車専用で、歩く人は、出国の場合は右側の棟、入国の場合は左側の棟を通る。なぜか、タイ側とは左右が逆になっているところが面白い。
エントリーパーミットは、出国の際に、パスポートと交換に返さなけらばならない。それで、撮影をしておいた。注意書きもなんとか読める。 タイ人は、同じような表紙だが水色のものを持っているようだ。期限が長く、パスポートを預けたりする必要がないのかもしれない。ガイドもミャンマー側までついてきた。 下が、裏側。顔写真は手続きをするところでさつえいされる。TCKとは、タチレイのこと。
このあと、ガイドはタイに戻り、米国人とも分かれて、1時間少々、タチレイの市場を見て回った。
値段のことはよくわからなかったが、タイよりは安いのであろう。タチレイの市場の主な客はタイ人のようであった。ちょっと立ち止まって品物を見ているととたんに声がかかるが、関心ないとわかるや、すぐに引き下がるようだ。ミャンマー人は、穏やかな人が多いのかもしれない。
右はジュース屋。下はタバコ売り。数字の書いたカードをつけているので、許可制になっているのかな。
右は、肌に塗るタナカ。ミャンマー 産の化粧品?だ。売り子もタナカを塗っている人が多く、ここがミャンマーなのだということがわかる。 1時間ほどの市場めぐりは終了。もう少し時間があれば、トゥクトゥクで近くの村に行ったりもできるのだが、やむを得ない。
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