(18)トラブゾンその2
バスは12時にオトガル発なので、11時にホテルを出れば十分に間に合う。7時30分ごろホテルで簡単な朝食を食べたあと、アヤソフィアに出かけることにした。アヤソフィア行きのミニバスは、ほかのミニバスと同じくメイダン公園付近から出発する。場所はすぐにわかり、止まっていたミニバスに乗車。アヤソフィア行きとはいっても、観光客用ではなく、地元客の足として機能している。15分ほどで到着。
アヤソフィア
15分ほどで、アヤソフィアに到着。黒海から道路をはさんだ山側の少し小高くなった台地状のところに位置している。まだ開館時間の9時になっていないが、ツアー客が入場している。入場券売場でチケットを求めると、まだ時間になっていないから売ってもらえない。だが、入るのは構わないみたいなので入場。5世紀に建ってられたキリスト教会であるが、のちにジャミィとして使われるようになった。それでも、ドームの内部にある壁画が無事に残されているのが不思議である。
9時になって、小さな展示室が開いたので見に入る。教会には全然関係のなく、地元のかつての生活ぶりを実物展示していた。ほどなく見終わり、帰ることにする。ツアー客は、入口のところで入場券を買って、外に出て行っているみたいなので、自分も同じようにした。再度、ミニバスでメイダン公園まで戻り、j時間があるのでメイダン公園の周りを少し散策してから、ホテルへ。
メイダン公園近くから黒海をのぞむ
ホテルに帰ってもまだ10時前。それで、シャワーを浴びて、しばらく休む。10時40分にチェックアウトし、またもやメイダン公園の周辺から出ているオトガル行きのミニバスでオトガルに向かった。
オトガルに11時着。1時間をオトガルで時間つぶし。その間に、ほかの会社のバスが次々と出て行く。イズミール行きもあって、少しでも早く出発する会社のバスにしておけば良かったと悔しがる。しかも、昨日は聞いて回ってもわからなかったデニズリを経て、ボドルムへ行くバスを発見。このバスがわかっていたら、パムッカレに近いデニズリまで行ったんだが。どの会社でどの行き先のバスがいつあるかといった情報はすべて問い合わさなければわからないので、この点はトルコで長距離バスを利用する上で利用しづらい点である。
三菱製のバス 下が濡れているのは休憩ごとに洗車するため
12時少し前に、乗車するバスがやってきた。リゼからのバスなので、7割がた席が埋まっていて、残りの席がトラブゾンからの客の席のようであった。バスは定刻に発車。さてイズミールに着くのは何時なんだろうか。トルコにやってきて乗ってきた長距離バスはいずれもベンツ製だったが、この日はじめて三菱製のバスにあたった。乗り心地などは同じ。
バスはしばらく黒海に沿って走る。すぐに左手にさきほど行ったばかりのアヤソフィアが見え、トラブゾンの町を抜ける。例によって、コロンヤと飲み物のサービスがある。このあと、小さな町を次々と通っていったのだが、どの町も小さな平地を中心にして発達している。傾斜地に町ができているトラブゾンが、特異な町であることもわかる。また、途中の町で客の乗降がたびたびあったが、オトガルには入らず、オトガルのそばの道路上に停車しての乗降であった。15時ごろ、ドライブインで休憩。このときに、ハンバーガーを立ち食いして昼食とした。20分ほどの停車時間なので、トイレだけの場合は十分だが、食事もする場合は、トイレからでてくると食べ物の売場では行列ができているのが常なので、何を食べるかを前もって決めておかねば食べる時間が不足してしまう。
20時ごろ、サムスンのオトガルに入る。この町を最後に、バスは黒海沿岸から内陸部に入っていく。このころにあたりは暗くなる。しばらくして休憩があり、トーストの立ち食いで夕食とした。トーストといっても、ただ食パンを焼いてバターを塗ったものではなく、厚切り食パンの中に唐辛子味のきいたペーストを入れて、それを焼いたものである。
腹がふくれたあとは眠ること以外にすることはない。ビデオ上映がはじまり、やかましかったにもかかわらず、熟睡していたようだった。なにしろ、夜中にアンカラのオトガルに立ち寄っているはずなのだが、全然気づかなかったのだ。