4 日 目

フェンウェイパークとボストン美術館

 2012年の大晦日。夜にパレードや花火があるので見に行くつもり。昼間はボストン美術館に行くことにしたが、ついでにフェンウェイパークも見てこようと思う。

 いつも通りの朝食をホテルでとったあと、グリーンラインでKenmoreへ。グリーンラインのB,C,Dはここまでが地下区間。地上に出て、フェンウェイパークの方向に歩こうとするが、駅を出たところは、高層ビルに邪魔されて球場らしいきものは見えず、ちょっと戸惑った。

 

 まもなく、道がわかり、すぐにレッドソックスの本拠地のフェンウェイパークに到着。写真の左のほうがグリーンモンスターと呼ばれる緑の壁の部分の外側。

 米国で一番古い球場で、大リーグ球団が本拠地にしている球場では一番小さなところだ。

 下左  出入口側。

 下右  まだ9時であったが、レッドソックスの売店があいていたのでのぞいてみた。2012年シーズンを不振のまま終わり、移籍が濃厚と言われる松坂大輔の名前入りグッズもいろいろ販売されていた。(帰国後の2013年2月10日に他球団に移籍が発表された)

 ボストン美術館までは30分ほどで歩けると思い歩き始めたのだが、道を間違ってしまい、逆方向に行ってしまった。

 チャールズ川の支流の川の両側は緑地帯になっていて、建築物はなく、ちょっとした公園のようだ。大都市のど真ん中にこんなところがあるのはうれしい。

 それでもボストン美術館には開館の10分前に到着。そのときにはかなりの行列ができていた。自分が並んだ後も、どんどん行列が長くなっていった。

 やがて、前売り券や年間パスなどを持っている客は別の列に誘導され、少し列が短くなった。

 10時に入場開始だが、当日券を買うまでには、さらに10分ほど待たされた。さらに、荷物とダウンジャケットを預けるためにさらに5分待たされた。

 上左  ここの特色の1つは日本関係のコレクションが充実していること。それでかなり期待して行ったのだが、、何と、行った日は作品の入れ替えのために、日本関係の展示品はほとんど置かれていなかった。なんと運が悪い。

 上右  時間をかけて見たのは印象派の部屋。ここは地元客にも人気があるようで、人が多く集まっていた。

 左  エジプト関係も結構充実していて、ここも時間をかけて見た。

  かなり駆け足で見学したのだが、すでに13時になろうとしていた。

 最後に館外にある天心園と名づけらた日本庭園をのぞいてみた。冬季は正門が閉鎖されていて、中には入ることができないようだ。裏側の鉄柵から中を見たのだが、雪が積もっていてよくわからなかった。

 下左  グリーンラインE線の停留所が美術館の前にあり、乗車する。

 下右  停留所名はちょっとびっくり。Fine Artsの美術館 って自画自賛的な名前だなぁ。

リーガルシーフード2店目

 グリーンラインをCopleyで下車した。昼食を前々日にいけなかったターナーフィッシュリーズでいただくためだ。行きかたを調べるためにガイドブックを開けてみて、ガァーン。このお店、昼食は営業していなかったのだ。開店は17時。

 やむを得ず、別の店に行くことにした。ホテル近くにあることを確認しているリーガルシーフードだ。前々日に行ったところと同じレストランの違う支店だ。

 せっかくCopleyで下車したのでコープリースクエアで催される氷像展示を見ていくことにした。

 実際にはほとんどの氷像はまだ製作中であった。

 氷像見物の人をめあてに出されたであろう屋台風の店舗も何店もでている。

 First Night Boston という表示があるが、大晦日の夜のことで、さまざまなイベントが催されるのだが、その総称にもなっている。

 上左  Arlington駅で下車シテホテルに向かう途中にあるリーガルシーフードの支店に入る。結局ターナーフィッシュリーズには2度チャンスがあったのにいけずじまいとなった。

 上右  すでに14時を回り、昼食タイムも過ぎていたので、店内はすいていた。近くにロブスターを食べていた客がいたので、もう一度食べようかと思ったが予算を考えやめた。

 左  飲物は前々日と同じくサミュエル・アダムスのウィンターラガーを注文。この黒ビール、とても気に入った。季節によりかわるらしいので、別の季節にやってきたいな。前々日はパン2個だったが、この日は1個。支店によって扱いが違うのかな。

 クラムチャウダー。前々日にはフィッシュチャウダーを注文した。具が違うが、具の量が多くて食べごたえがある点は同じである。味付けも同じだ。

 クラムチャウダーは3つの店でいただき、ほかにフィッシュチャウダーもいただいたのだが、どこでいただいても美味しく、当たりはずれがないんじゃないかという印象。

 

  ランチメニューが16時までできるようだったので、その中から、フライド・フィシャーマンズ・トリオを注文。

 トリオというのは、エビ、スカロップ(帆立貝)、クラムのフライの盛り合わせだからだ。山盛りに見えるが下のほうはフライドポテトだ。ほかに、サワークラウトが向こうのほうに見える。

 揚げたてで旨かったのだが、揚げ物の口直しにサワークラウトがもう少しほしかったな。

 リーガルシーフードではクレジットカードで支払うとき、支払い端末に、チップの額を選ぶボタンがついていて便利だ。6種類の%から選べるようになっていて、税を除いた額の20%になるように18%を選んだ。クレジットの場合、チップは自分で計算して、その額をレシートに書き込む方法が一般的だが、なかなか面倒なので、この端末はなかなか便利だ。

 食後はいったんボストン・コモンを散歩。アイススケート場などを見て、16時ごろホテルに戻った。18時前にパレードを見るために外出するので、それまで部屋で休憩。

 

 

大晦日のパレードと花火

 

 

  大晦日にはFirst Night Grand Procession というパレードがある。いろいろな団体の仮装行列である。

 上左  17時30分にホテルを出て、ボストン・コモン近くに行ったが沿道は人で一杯で、道路に接して見られる最前列を確保するのに一苦労。やがて、先導の白バイがやってきた。

 上右  パレードの先頭。横断幕にはFirst Night Grand Processionと書いてある。

 左  次々と仮装したグループが通る。グループは20くらいあった。

 派手なものが多く、楽しませてくれる。手作りのものが多く、 パレードの終わりに近い自分のいるところまでやってくると、すでに壊れかかっているものもある。

 パレードが通り過ぎた後、観客はほぼ全員、19時から始まる花火を見るためにボストン・コモンへ大移動する。人ごみの中での移動で身動きもままならず、人の波に身をまかせての移動であった。ボストン・コモンの公園内に入ったが、花火が上がるのはどこかわからず、しばらく待った。

 なんとか19時までにボストン・コモンの中に移動でき、花火が上がるのを待った。しかし、公園の中で花火を上げて大丈夫なのだろうかとも思ったり。

 19時に花火開始。どこに上がるのか見当つかなかったが、たまたま真正面に花火が上がり、良い場所で見ることができた。花火を上げている回りは立入禁止で、禁止エリアに接して見ることができたのだ。日本の花火よりは大味というか、繊細さに欠けると思ったが、迫力満点だった。ただホントにこんなところで上げて安全なのかは不明。

 10分ほどで花火は終わり、いったんホテルに戻る。このあと22時にまたホテルを出て、昼食が遅かったので夕食も遅く食べて、そのあと地下鉄でボストンハーバーに行って、カウントダウンと0時からの花火を見るつもり。

”蛍の光”大合唱と新年の花火

 昼食を食べたのは15時ごろだったので、夕食はパスしてもよかったのだが、0時から始まるボストンハーバーでの花火を見に行くので、その前に遅い夕食をとっておくことにして22時前にホテルを出た。

 ホテルからBoylston駅に向かう途中にある「ロックボトム」に行った。ボストンに来て以来、何回か前を通っていたので、気になっていた店だ。

 Rock Bottom Resturant & Brewery が英語名でビアホール的なレストランだ。支店はボストンはこの1店だが、全米各地に支店がある。

 上左  長いカウンター席があり、空席を見つけて座った。座るときに隣席の客に席が空いているか聞いたのがきっかけで、食事中、隣席の客と少し話しすることができた。

 上右  ビールは自家製のものも出していて、いくつかの銘柄があった。この中で選んだのは、冬季限定のウィンタータータンというもの。黒ビール系だ。

 左  注文したのはブリュワリー・プラッター。バファロー・ウィング、エッグロール、チーズディップの盛り合わせで、かなりのボリューム。

 バファロー・ウィングは、手羽先をから揚げしたあと、辛味と酸味のきいたソースをからめたものである。バファローは動物名じゃなく、都市名のほうで、バファローが発祥地らしい。古い料理じゃなく1980年代に生まれたらしい。

 隣席の客とは話がはずむわけじゃなかったが、変わった日本人がいると思って相手してくれたのだろう。おかげで、これだけの料理で1時間もたせることができた。

 左  23時になり、ハーバーへ花火を見に行くといって隣席の客と別れた。駅に行くと21時以降は地下鉄が無料になっていて、自由に地下鉄に乗れた。Government Centerでグリーンラインからブルーラインに乗換、Aquarium下車。

 上左  地下鉄を降りた後、ハーバーへ向かう。ハーバーっても広いのだが、地下鉄を降りた大勢の客についていき、花火を見られる場所がわかった。着いたのはまだ23時30分すぎで少し時間がありすぎた。

 上右・左  0時まで5分ほど前になると周囲で大合唱が始まった。それが何と”蛍の光”。曲名は別の名なのだろうが、メロディーは”蛍の光”。いやはや、びっくり。日本では”蛍の光”は卒業式などの定番曲だが、大晦日にも紅白歌合戦の最後に歌われる。そして、10秒前からはカウントダウン。・・・3,2,1ときて、花火の一発目がドカンと上がった。

 花火は10分ほど続いた。さきほど見たボストン・コモンの花火よりも高く上げられ、大きな花火が多いようだ。最後の数発は特に大きな強力な花火だった。

 花火が終わるとすぐに地下鉄駅に向かった。ホームに下りると花火終了を待ち構えている電車が停車中。乗ってから2分ほどして発車。花火客向けの臨時電車なのだろう。

 ホテルに戻ると1時少し前だった。これでボストンでの観光はほぼ終了。元日には帰国の途に着くので。

 

 

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