3日目  フォード劇場や航空宇宙博物館

 

リンカーン暗殺現場のフォード劇場
 ハイアット・アーリントンの自室の窓から見た景色。オフィス街の真っただ中という感じだ。道路に沿って行くと緑地が見えるが、そこがアーリントン墓地だ。

 起きたのは7時。今日は早めに出発しよう。ワシントンには入場料は無料だが、整理券が必要で、整理券を入手するためには朝早くから並ばねばならないところがいくつかある。前日に行ったワシントン記念塔がその代表だが、これから行くフォード劇場も同じだ。
 7時30分にホテルを出発。前日に続き、朝食は抜きだ。地下鉄ロザリン駅からブルーまたはシルバーラインでメトロセンター下車。

 フォード劇場の隣の建物で整理券をもらう。8時30分から配布されるが、8時過ぎに着いた時には、まだ十数人の行列だった。さっと行列についた。
 無事に9時からの最初のグループの整理券を入手することができてよかった。

 入場までの時間に朝食をとっておこうと、フォード劇場の売店でコーヒーとポテトチップを買った。合わせて4ドル。まぁ妥当。この劇場、現役の劇場でもあるので、観劇者向けの売店もあるのだ。
 
 上左  整理券をもらったあと、入場の行列に並ばなばならないようで、再び外へ。何と、すごい行列だった。整理券をもらった建物の隣がフォード劇場だが、その前から並んだ。写真はフォード劇場の前の行列だ。

 上右  でも心配はいらなかった。9時から入場の整理券をネットで事前に得ていた人がたくさんやってきていたようだ。すぐに入場でき、まず地下の小さなミュージアムへ。

 左  ミュージアムを見たあとは、劇場へ。右上の米国旗の飾れているのがリンカーンが暗殺されたときに座っていた席。
 上左  舞台上では寸劇風にリンカーンの説明などをしていたようだが、始まって1分もたたないうちにわからなくなり、あとは30分ほど、半ば眠っていた。

 上右  説明の終わったあと、向かいのペーターゼンハウスに急いだ。10人程度づつ中に入れるのだが、2番目のグループで入れた。リンカーンが撃たれたあと運ばれた宿屋だ。写真はリンカーンが運ばれた部屋で、椅子には家族が座っていた。

 左  リンカーンが寝かされ、息を引き取ったベッド。当時の血のついた枕は劇場の地下のミュージアムにあった。
 
 ペーターゼンハウスはほかに展示があり、遺体を乗せた車が通った経路とか興味深かった。暗殺に使われた銃も展示されていた。撮影しようとしたら、止められた。

 見学後、表に出てみたら、すごい行列になっていた。フォード劇場の側もだ。早目に行動してよかった。

 ピンクの建物がペーターゼンハウス、その左側が展示施設だ。
連邦議会議事堂へ
 モールの東端に連邦議会議事堂がある。フォード劇場から歩いても2kmほどで歩けないわけじゃないが、なるべく早く着きたかったので地下鉄ブルーライン(シルバー、オレンジラインでも可)で移動した。

 キャピトル・サウスで下車。10分ほど歩くと議事堂が見えてきた。でも工事中であった。見学は地下のビジターセンターにまず入り、整理券を受け取る。ビジターセンターに入るために10分ほど並んだ。
 
 ガイドブックによると、議事堂も整理券をもらうのが大変なので朝から訪問することがすすめられていた。すでに11時30分だったので、何時ごろに入場できるのかわからなかったが、何と11時30分の整理券が渡された。すでに11時30分が指定された人たちは移動していて、誰も並んでいなかったのだが、先頭に行って整理券を見せると、中に入れてもらえた。

 ビデオを最初に見るのだが、すでに始まっていた。終了後、いつかのグループに分けられて、議事堂内を歩く。画像は彫像ホール。各州から2名の偉人が選ばれた像が並ぶ。
 
  ドームの下の部分にあたるロタンダ。絵画や彫像が並ぶ。説明もあったのだが、よくわからなかった。

 議事堂の見学でちょっと残念だったのは、議場の見学は含まれていなかったこと。
 
 
 上左  議事堂から地下道を通って議会図書館に行ける。いったん外にでても行けるが、保安検査の面倒さを考えて、地下道を通って行った。

 上右  図書館のホール。贅沢な設計になっている。

 左  閲覧室。図書館とは思えない巨大空間になっている。IDを見せて、入ることもできるようだが、時間もあまりないので、上階から眺めただけ。
 
 図書館を出ると、議事堂の正面に出た。工事中だったのは残念だが、こういう時期もあったという記録になるのだろうし、まぁいいか。

 最高裁判所もすぐそばにあり、外観だけ眺めて、昼食をとるため、ユニオン駅へ向かった。
ユニオン駅で昼食そして移動
   議事堂はキャピトルの丘にある。丘を下っていくと、ユニオン駅がある。この旅行の計画当初は、この駅からボルティモアへ行こうと思っていた。結局、ワシントンD.C.だけでもみどころが多くあって、ボルティモアまで足を延ばしている余裕はないと考えて、ボルティモア日帰りはとりやめた。そのかわり、ユニオン駅は見ておきたいと思い、訪問したわけだ。たまたまだが、時間的に昼食タイムなので、昼食も駅構内でとることにした。
 
 駅にはファストフード店がいろいろあった。ROTIと言うの名の店に入ることにした。地中海料理ということだが、どんなものだろうという興味があった。
 
 ライス、トルティーヤ、サラダのうち1つを選ぶのだが、ライスを選んだ。ピタというパンのようなものもついてくる。メインメニューとして、何種類かの中から選ぶのだが、肉団子風のものを選んだ。トッピングとして数種類の中から3種類を選び、飲物を合わせて約8ドル。

 自分の好みでいろいろな組み合わせができるのが楽しいが、ちょっとややこしいいシステムで面倒な気もした。地中海料理というが、イタリアやギリシャ風とは思えず、スペイン風という感じだ。
 
 駅構内で桜まつりのポスターを見つけた。3月末から4月中旬までで、まつりの真っただ中の時期だったのだが、さくらはまだ咲いていない。さくらとともにワシントン記念塔とジェファソン記念館が描かれている。 

 ボルティモアに行く計画もあったので、駅の待合室や切符売場を見て回った。ホームは地下にあるようだ。
 
 全米日系米国人メモリアル。第2次世界大戦時に強制収容所に送られた日系米国人のメモリアル。

 10か所あった強制収容所の名とそれぞれに収容された人数が碑に彫られている。また、米国への忠誠を示すために志願してヨーロッパ戦線で戦死した日系人の名前も彫られている。
 
 再び連邦議会議事堂のそばを歩いたが、今度はさきほどとは反対側から見た。
 
 植物庭園。温室なのだが、外観は普通の建物で、そこが温室とはわからない。結構寒い日であったが、中は暖かくて、しばらく中で休憩した。
 
 アメリカインディアン博物館。スミソニアンのミュージアムのひとつ。米国先住民についての文化と歴史の紹介をしている。次に航空宇宙博物館が控えていたので急ぎ足で見学した。
航空宇宙博物館
 ワシントンD.C.でどうしても行きたかったところが航空宇宙博物館だ。スミソニアンの博物館の中でもその代表といえるところであり、誤解ではあるが、この博物館を指してスミソニアンと呼ばれることもある。

 15時に入館して、本来の閉館時間である17時30分まで動き回った。閉館だと思って館外に出たら、入場する人がいて、掲示をみたら、この日は土曜日で19時30分まで開館時間を延長していた。
 
 アポロ11号司令船コロンビア。ずいぶん小さなものでびっくり。
 
 左左  ソユーズTM-10。1990年に日本人記者秋山豊寛氏が宇宙ステーション・ミールに滞在し、その帰還に使われたもの。

 左右  秋山氏。first paying passennger in apace(最初の有償宇宙旅客)と書かれているのが面白かった。
 アポロとソユーズのドッキッグ状態。
 月の石。航空宇宙博物館訪問の旅行記を見ると、以前は月の石に触れることもできたいたようだが、今は触れることはできない。
 
 ゼロ戦。航空関係は宇宙関係に比べて影が薄かったのだが、ゼロ戦はよく見てきた。
 
 ライト兄弟が初の飛行を行った世界初の飛行機。1903年のことだが、その後60年もたたないうちに月に人類が到達できるとは、改めてその進歩に驚かされる。
 
 航空宇宙博物館を見て、この日の観光を終えるつもりだったが、19時30分まで開館を延長していたので、他のスミソニアン系のミュージアムも延長しているだろうと思いアメリカ歴史博物館に行ってみた。思った通り、19時30分まで開館だった。

 下左  第2次大戦時のポスター。リメンバー12月7日。

 下右  オバマ大統領ミシェル夫人のドレス。ファーストレディのコーナーがあり、そこで見た。
 
 
 大統領の名のついた通りの標識を集めたもの。
シーフードを堪能
  アメリカ歴史博物館から20分ほど歩いてリーガルシーフードにやってきた。ボストンではこの店では2店舗で食事をしている。ワシントンD.C.でも人気店のようなので行ってみた。すぐ近くにチャイナタウンがあるためか、海鮮酒家とも書かれているが、店名の漢字表記はない。
 
 土曜日の20時で、一番混雑している時間帯のため入口で少し待たされた。まもなく席に案内された。カジュアルな感じの店内でかなり広い店だ。
 
 注文を終え、最初にやってきたパンを食べながらビールを飲んで時間つぶし。ビールはサミュエル・アダムス。
 
 やがて生カキがやってきた。6個頼んだら、いろいろな種類の盛合せを持ってきてくれた。右側の少し小さめのが、クマモトという名で特に美味しかった。熊本が原産らしいが、すでに日本では養殖されておらず、輸出先の米国で養殖がさかんに行われている。
 
 クラムチャウダー。
 
 クラブケーキ。ワシントンD.C.の名物メニューだ。
 
  食後はチャイナタウンに行ってみた。
 
  中華料理店が多いが、わずかな範囲に限られている。
 
 チャイナタウン駅から地下鉄でホテルに戻った。 

 

 

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