3 日 目

 

 この日は、9時発のアルカトラズ島行きの船を予約している。

 それに合わせて、7時過ぎに朝食。7時40分ごろにホテルを出発した。

 船はピア33から出る。1日目の夕食で行ったピア39の少し手前だ。

 パウエルの停留所から乗ったストリートカーはまたミラノのもの。

 ピア33に到着。船に乗るのは、ピアの建物のまん中からじゃなく、右手のほうからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  早めに行ったつもりだが、かなりの行列。予約の紙を見せ、チケットを受け取り、並ぶ。

 船は1階と2階に船室、2階と3階に甲板があり、3階の甲板へ上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  右は、出港すぐの陸側のようす。

 上は、海上からサンフランシスコ市街をのぞんだもの。左手の橋は、ベイブリッジ。

 15分ほどでアルカトラズ島へ。この日は霧がたちこめていて、丘の上にある監獄の建物が見えにくくなっている。

 右下に見えている建物は、ドックで陸軍兵舎だったところ。今は売店や映写室になっている。

 到着して船を降りたところの広場で、地図つきのパンフレットを売っている。日本語版もあり、これはとても役立った。

 坂道をあがって行く。撮影している自分の背後には、衛兵所があり、門のようになっているところを入ったところである。

 左手は、電気器具の修理店。

 右手の廃墟は、雑貨店からレクリエーションホールとなり、ボーリング場もあったという。刑務所の廃止後の火災で全焼した。

 

 ここが監獄の入口。できた当時は世界最大の鉄筋コンクリートの建物だった。作ったのも囚人たちで、完成したら、まず自分たちが入ったということだ。

 

 

 

 

 

 シャワー室。ここで、オーディオガイドの機器を受け取る。日本語のものもある。

 監獄のメインストリート?であるブロードウェイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 右は脱獄囚のいた房。スプーンで換気孔を広げたという。

 Dブロック。懲罰房で、7日に10分のシャワー以外は外に出られなかった。




 

 

 

 

 

 

 

 

 右は食堂。ナイフとフォークは厳しく管理され、天井からは催涙ガスが出るようになっていた。しかし、使用されかかったことはあるが、寸前のところで囚人がおとなしくなり、使われなかったという。

 刑務所所長邸。火災で焼けてしまった。展示された写真を見ると、建物右手には温室があったし、今も花が植えられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 灯台。丘の上、監獄の前に立っている。これは現在も使われている。

 アルカトラズ島には2時間強滞在した。ピア33に戻ったのは11時40分。

 昼食は、フェリービルディングマーケットプレイスでとることにした。ストリートカーで移動。


 

 

 

 

 

 

 

 

  かつてのフェリーターミナルは、今はショッピングセンターになっていて、行ってみたいレストランも複数入っている。

 この付近からはベイブリッジが見える。この橋は自動車専用で歩いて渡ることはできない。

 ガイドブックを見て何店かリストアップしていた店を見て回り、結局選んだ店は、ホッグ・アイランド・オイスター・カンパニー。SF版オイスターバーだ。

 飲み物は ブルースタービール。隣の人がレモンをビールに入れて飲んでいたので、自分も試してみた。ビール飲 みながら、パンを食べてカキがでてくるのを待った。

 まずは、オイスター盛り合わせ。カキの種類の違いなんてわからないし、いろいろなものを試そうと思ったから。

 6個にするか12個にするか迷ったのだが、懐ぐあいと相談して、6個にした。でも、運ばれてきた料理を見て、6個だと器がスカスカすぎて、ちょっと残念だった。12個にすればよかったと少し後悔。

 3種類のカキの違いは大きさのほかはわからなかったが、どれも美味しかった。これからは12個にしよっと。 

 もう少し食べたいと思い、ベイクト・オイスターを注文。これもいろいろ焼き方があったのだが、よくわからないので、メニューの一番上に書いてあったロメスコを頼んだ。

 ロメスコは、ローマ風ということなのだろうか。トマトケチャップをかけたものだった。美味しかったのは確かだが、トマトケチャップの味にカキの味が負けてしまっていたので、単に焼いただけのものにしてほうがよかったかもしれない。今度オイスターバーに行く時には気をつけよう。

 午後はゴールデンゲートブリッジに行く。都心部から橋に行くには、ゴールデンゲート・トランジット・バスにトランスベイ・ターミナルから乗るのが便利そうだったので、歩いてバスターミナルへ向かった。

 途中、SFの都心といえるファイナンシャルディストリクトを歩いた。高層ビルが林立し、西のウォール街とも呼ばれるエリアだ。平日の昼休みどきだったので、昼食のために外出といった感じのビジネスマン風の人でにぎわっていた。

 10分ほどでバスターミナルに到着したが、ターミナルの中にある乗場はグレイハウンドなど長距離のバスが中心。

 どこから乗るのだろうかと探していたら、案内図があって、バスターミナルの前の道路のもうこう側ってわかった。なぁんだ、ターミナルの中に入る必要はなかったのだ。

 

 しばらく待ってやってきたバスに乗車。このバスは民営バスなので、1日目に買った3日乗車券では乗れない。$3.45とバスにしては高い。

 行先がゴールデンゲートブリッジの北側のサウサリートなので、終点までの運賃が必要なのかもしれない。

 しかも、おつりがでないのだ。$3.5を払う。わずか$0.05なのだが、何となく割り切れない。小銭を使うことが少なくなっているのに、このような小銭を手にする機会があまりないのに。

 停車する停留所はわずかだが、時間は結構かかり、40分ほどかけて橋のたもとに到着。

 橋が近づくにつれて霧がたちこめてきて、着いた時には視界は100mほど。

 太平洋とサンフランシスコベイがつながる狭い海峡がゴールデンゲート海峡。そこに架かる橋がゴールデンゲートブリッジだ。

 1937年に完成した橋だが、そんなに古いとは思えない外観なのだが、これでは、、

 サンフランシスコを代表する観光地のひとつで、ここは必ず行こうと思っていた。また、2日目夜にこの日の計画をたてる中で、どうせなら渡ろうぜってことになった。

 でも、いざここにやってくると、霧で前があまり見えないことに加えて、かなりの強風のためどうしようか、迷った。体重の軽い子供などは、危険なのじゃないかと思った。

 少し戸惑いはあったが、たくさんの人が歩いて渡っていたので、自分も渡りはじめた。ただ、外側は怖くて、内側によって歩いた。

 風がきついのは、歩き始めの部分で、まん中が近づいてくるとゆるくなってホッとしたものだ。その後、対岸が近づいてくると、再び風が強まった。

 物を捨てるべからずの注意書きがあった。橋には金網がしてないので捨てようと思えば捨てられる。高さ60mというから、水面での速度はかなりのものになっているから、船の上にもし落ちたら危険だ。それに転落事故や自殺の防止のためにも金網は必要だと思うのだけどなぁ。

 吊り橋にはロープをつっているメインタワーが2ヶ所あるのだが、南側のメインタワーの近くまで行っても。メインタワーは霧の中だった。

 ようやく100mほど近くまできてメインタワーが見えてきた。見えたときには、もう頭の上につったているって感じだった。

 北側のメインタワーはかなり遠くから見えた。対岸に近付くにつれてかなり霧が少なくなってきてることがわかった。

 メインタワーの200mほど手前まで来ると、これまでの霧がウソではないかと思うくらい、快晴になった。

 北側のメインタワーのあとは、陸地の上を通るようなものだ。ただ、風が再びきつくなった。山から吹き下ろす感じだ。

 北側の展望台につくと、橋がよく見えた。とはいっても、北側の4分の1ほどだけ霧がなかったわけで、北側のメインタワーより南側は霧に覆われていた。

 ゴールデンゲートブリッシは約2.75kmで、往復5.5km歩いたわけだ。片道35分。往復では2つの展望台の立寄り時間も入れて1時間30分を観光に要した。

 長大橋を歩いて渡るのは、南京長江大橋やハノイのロンビエン橋でもやっているが、長さの点でも迫力の点でもゴールデンゲートブリッジが一番印象的だ。

 ゴールデンゲートブリッジは、北側の展望台付近にはバス停がないので、歩いて渡った場合は歩いて戻らなければならない。

 帰りも、北側のメインタワーまでは晴れていたが、その後は霧で視界の悪い中を歩いた。

 南側の展望台までたどりつくと何か大事業をやってのけたような感じだった。

 トイレを使ったあと、バス停を見たら28番のバスが止まっていたので、飛び乗った。

 バスの終点はフィッシャーマンズワーフの西のはずれのフォートメイソン。

 かつて軍の駐屯地だったところで、今は海に近い側は、イベント用の施設などになっている。急いでいたので、ほとんど見ずに先を急いだ。

 

 一方、丘の側は、広大な公園になっていた。

 この草地の上を歩くのはとても気持ちよかった。

 ハイド線のケーブルカーの乗り場にやってきたのだが、案の定、かなりの行列。30分くらいは待たねばならないようだったので、歩いて丘を上ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

  水平距離で500mほどだが、左のような坂道を上がるのはなかなか大変だった。途中休み休みしながら、ロシアンヒルを上がった。

 ロシアンヒルからは、ロバードストリートを下った。

 この坂道は、「世界一曲がりくねった坂道」と言われている。S字のカーブが8か所続く。急傾斜の坂道を車が通れるようにカーブをつけた道にしたとのこと。

 歩行者用の階段が両側についている。

 ここからさらに1kmほど歩いてストックトン通りに出てバスに乗った。1kmっても今度は坂道を下るので楽ちんだった。

 バスで再びチャイナタウンにやってきた。夕食のためだ。1日目のようなすごい人だかりはなく、ほどよい人の出だった。

 

 

 

 

 

 1日目に入った店のすぐそばの「宝漢海鮮館」に入った。

 飲み物はビールと頼んだだけだが、青島ビールがでてきた。料理は、1人用セットメニューにした。

 2人用、3人用といろいろあるが、このメニューにあと一品追加したようなものだった。

 

 

 

 

 

 雲呑スープ、焼きそば、豚肉と野菜の炒め物、春巻、という内容だった。味は良いにしても、やはり高いのが難点。

 食事の後は、500mほど歩いて、カリフォルニア通りに向かい、カリフォルニア線のケーブルカーに乗ってみた。

 途中の停留所からの乗車だったので、席がなくサイドバーにつかまっての乗車だった。こらはなかなか楽しいものだ。

 次第に高度を上げるにつれ、霧が深まっていった。左は終点で撮影したものだが、白っぽくなっているのは、霧のためだ。

 カリフォルニア通りを通る系統に使われているタイプのケーブルカーは終着点で回転させる必要がない。ドライバーが運転するところを移動するだけだ。

 だから丘の中腹の終着点でもあっという間に出発してしまい、写真をとっていたら、おいてきぼりになってしまった。次のケーブルカーを待つ間の寒かったこと。といいながら、外向けの座席に座ったのだった。

 左は、一番下の終点で撮影したもの。

 このあと、メトロでホテル最寄りのパウエルまで戻った。

 そのままホテルに直行してもよかったが、最大の繁華街のユニオンスクエアをまだ歩いていなかったので、夜の散歩を少ししてみた。 

 

 

 

 

 

 

 ホテルには21時ごろに帰った。4日目はほとんど帰るだけのいうなものなので、実質、サンフランシスコ旅行も終わり。

 

 

 

 2日目   サンフランシスコのトップ   ユーラシア紀行のトップ   4日目