3 蹴上〜銀閣寺道 (大文字山登頂と送り火火床へ) |
上左 京都一周トレイル「東山」コースを再開。前回、中断した地下鉄蹴上駅から再出発だ。この日は大文字山がメインだ。そして銀閣寺道まで歩く。 上右 ”ねじりまんぽ”。「まんぽ」はトンネルの意。まず、上を通るインクラインに対して、トンネルが斜めだ。 左 さらにトンネルの内部の壁面のレンガを見ると斜めにレンガが敷き詰められていることがわかる。何だか目が回りそうな気がする。 トンネルも壁面のレンガも斜めにすることで強度を得ている。よく工夫したものだ。 |
インクラインは、船を台車に乗せて、台車を上下させ運搬する一種の鉄道。 琵琶湖疎水では、蹴上のところで高度差が激しく、インクラインを使って、琵琶湖と京都市内を行き来できるようにした。疎水は電力の主な目的だが舟運のためでもあった。 インクラインの台車を動かす動力は、インクラインに平行して作られた水路(管を利用)の落差を利用した水力発電をそばの蹴上発電所で行って得たものを利用。蹴上発電所は今も関西電力の発電所として稼働している。 インクラインと並行する坂道を5分ほど歩くと、インクラインの最上部の水たまりに到着した。 |
日向(ひむかい)大神宮。コースはここの境内を通っていく。入るまでに長い階段の参道を上らねばならない。そして到着。これは外宮。 下左 少し階段を上がると内宮がある。外宮との距離は50mほど。短いけど何だか伊勢神宮みたいな感じだ。祀られているのも、伊勢神宮と同じく天照大神だ。 下右 さらに高所へ移動すると、人1人がやっと通れる天岩戸があり、入ってみた。 |
大文字山頂に向かって上っていく。このような分岐点には、京都一周トレイルの案内標があり、「京都一周トレイル」って書かれただけの看板や木々の間にテープをはって「京都一周トレイル」と書かれていることもあった、迷うことはぼぼない。 |
展望の良いところに出た。中央の並木のある通りは御池通り。 しかしここを除くと、長い時間、視界が効かない木々の中を歩く。 下左 分岐点に到着した。トレイルのコースは大文字山の山頂を通らずに、下山する。 でも、大文字山頂と送り火の火床にはぜひ行きたいのでコースから分岐して往復する。これがまた大変、火床までは1km以上あるうえ、100mほど下って、また上がる必要があるからだ。 |
上右 大文字山頂に到着。三角点があった。ここでしばらく昼食休憩。 左 山頂から南の方を望む。中央の山が東山山系。左端近くに大岩山があり、一番右のほうが蹴上。この間を2回に分けて歩いたんだなぁと感心した。 |
さらに進むと大文字送り火の火床があった。これは「大」の字の一番上のあたり。 火床の中心へは急な階段を下っていく。 |
横線と縦線のクロスポイント。写真の左手が標高の高い側で「大」の字の上の方に続く。写真では上下方向に写っているのが「大」の字の横線の方向。右側は高度の低い側で、低い側は2方向に別れて「大」の字の下の長い部分をあらわすようになっている。 |
南東方向を望む。中央から右に続く山稜が西山山系。一番左が嵐山。 写真左端から少し見える低い山稜は石清水八幡宮のある男山など。 西山山系と男山の間の低くなっているところが、木津川、宇治川、桂川の合流地点。生駒山も遠くにかすかに見える。 |
分岐点から大文字山頂、火床は、トレイルのコースではない。だから、火床から分岐点まで戻った。 トレイルの距離は、蹴上〜銀閣寺道が7.1qだが、実際には、分岐点〜火床の往復2.4kmが加わり、歩いたのは9.5q。また、上った高さとしては、蹴上〜分岐点の395mに加えて、分岐点〜山頂の10と火床〜山頂の135を入れて540mだ。 |
上左 分岐点から下山するコースに沿って沢があり、急崖のところでは滝になっていた。 上右 かなりの急な階段を下りた。 左 最終地点近くは「哲学の道」を歩く。半年前、紅葉の時期に歩いたが、新緑の時期もいいものだと思った。 |
今回の最終地点は銀閣寺道。山を見ると大文字が見える。「大」の字の中心まで行ったばかりなので、よく行ったと思いながら見つめた。 この地点は「哲学の道」の起点でもある。また奥に進んだ大文字山の麓あたりに銀閣がある。今回は、ここで中断。 |
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