特9  東福寺、東寺
東  福  寺
 午前中は東福寺を回る。京阪、鳥羽街道駅で下車。
 
 まず塔頭の光明院へ。

 ここは客人用の玄関のようだが、丸窓が印象的だ。見学客はさらに左手にある通用口へ進む。
 
 拝観料は決まっておらず、受付もなく、志納金300円は竹筒に入れて、中に入った。

 中に入ったところの座敷。
 
 茶室にも丸窓。
 
 波心庭。

 昭和に造られた枯山水の庭。奥に見える建物は方丈。
 
 方丈へ向かう途中には、丸と三角の明り取り窓があった。三角の窓は城の壁にあるものを思い出す。

 下左   方丈の梁にJALの鶴丸に似た模様が取り付けられている。

 下右   鶴丸そっくりの模様。
 
 
 玄関の丸窓のついた障子を内側から見る。
 
 東福寺の境内に南から入る六波羅門。すぐ右には車用の入口もある。

 東福寺の北端まで400mほどあるし、東西も200mほどある。
 
 境内に入ってすぐにある大きな建築は三門。

 下左   三門の南側にある思遠池(しおんち)。蓮が多く生育している。

 下右   とんぼが何匹も飛んでいた。街中でとんぼを見るのは久しぶりだ。
 
 
 いったん日下門から境内の西に出て、塔頭の芬陀院(ふんだいん)。雪舟が無名のころここに身を寄せ、庭を造ったりしたので雪舟寺ともいう。

 下左   雪舟庭園。

 下右   かわいいポスター。

 
 
 
 上左   茶室。

 上右   丸窓から外を見る。

 左   方丈。ここは庭園が有名で入る。
 
 有名な市松模様の庭園。

 下左、下右   方丈にはほかでは見かけない庭園がある。
 
  
 
 
  上左   臥龍橋。

 東福寺の中の谷を渡る橋では通天橋が有名だが、ほかに、通天橋より下流の臥龍橋と上流の假月橋がある。2つとも通天橋にように長くなく、短い橋だ。

 上右   臥龍橋から通天橋が見える。

 左   假月橋。
 
 假月橋を渡ったさきにある龍吟庵。公開はされていない。
 
 
 上左   通天橋。

 上右   橋の起点からしばらくは平地の上に橋が架けられている。欄干の外側には、アジサイがきれいに咲いていた。

 左   景色を眺めるために外に張り出した展望所から見た通天橋。
 
 愛染堂。

 かつては塔頭の三聖寺にあったが、昭和9年の室戸台風で倒壊。東福寺の敷地に移して修復した。
 奥は開山堂で非公開、工事中なのは普門院。
 
 東福寺を出て、泉涌寺方面へ向かう。泉涌寺は京都一周トレイルを歩いたときに参拝しているが、別院の雲龍院には行かなかったので、雲龍院へ。

 左の通用門から入る。右の門は皇族などが利用する門。
 
 障子にあいた小さな窓から庭が見える。

 「しき紙の景色」で、左から、椿、灯籠、楓、松が見える。
 
 座敷とその向こうの庭園。
 
 茶室の丸窓から外を見る。
"チコちゃんに叱られる"紹介の店でたぬきうどん食べ東寺へ
 バスで「泉涌寺道」から「九条車庫前」へ。
 2020年夏、"チコちゃんに叱られる"の番組で、チコちゃんが、「京都駅八条口に他人丼の美味しい店がある」って言っていた。

 NHKだから、店の名前は出ていない。でも、この言葉で、わかる人には「殿田」だとわかるような言い方だった。

 3日前にも行ったけど、緊急事態がらみで休業中。前の日で緊急事態も終わったので、緊急事態明けの初日に食べてやろうって考えていた。
 
 店内。

 この店の代表メニューは「たぬきうどん」。チコちゃんが紹介していたのは他人丼だった。

 でも、代表メニューを食べようと「たぬきうどん」を注文。
 
 できあがった「たぬきうどん」。

 細かく切った油揚げが入ったものにドロっとしたあんをかけてある。その上にネギとしょうが。

 東京では、「たぬきうどん」は天かすの入ったうどんだ。大阪では、「たぬき」は油揚げ入りのそばで、そもそも"うどん"はつけない。「たぬきうどん」なんて言えば「そんなもんあるかっ」って言われそうだ。
 
 1本だけだが、ししとうも入っていた。辛くはなかった。

 6月も21日で、うどんは暑く、汗だくになっていただいた。
 
 東寺へ向かう途中、伏見稲荷大社の御旅所があった。
 
 九条通りを西へ10分、東寺に南門から入る。
 
 金堂。国宝。

 東寺の本堂。1486年に焼失後、1603年に再建された建築。
 
 有料拝観ができるが、ずっと北のほうに有料区域の入口があり、入場は後回しにした。

 
 八幡社。

 796年に東寺と平安京を守るために造られたが、1868(明治元)年に焼失。平成3年に再建された。何だか新しいと思ったが、平成の建築だったのだ。
 
 観智院。

 有料区域の拝観券を買ったら、拝観時間や門が閉まる時間の関係で、まじ観智院に行くように勧められた。

 東寺の北側にあり、塔頭ではあるが、別格扱いの塔頭。
 
 客殿。国宝。
 
 2017年に作り替えられた客殿の前の庭園。「長者の庭」。

 右上に写っていのは洛南中高。北門を出ると、h左に洛南中高があって、右に観智院がある。
 
 「四方正面の庭」。縁側や渡り廊下で四方から庭を見られる。
 
 寺中央部の有料エリアに戻る。

 講堂。堂内のいくつかの彫刻が国宝だが、建物は国宝ではない。

 弘法大師空海の密教の中心になったところ。823年にできたあと、1486年に焼失。5年後に再建されたもの。

 内部は撮影禁止。このあと金堂を見学。
 
 五重塔。国宝。

 高さ54m、木造建築では日本一の高さ。空海の存命中から建築しはじめ50年かけてつくったが、その後焼失。3度焼失し、現在の塔は1644年にできたもの。

 有料エリアにあるが、塔の内部には入れない。
 
 
 
 上左   羅城門跡をめざして九条通りを西に向かっていたら「九条御土居」の標識があった。

 この付近に御土居があったんだっけって、スマートフォンで探してみた。

 御土居はないが、南北の通りが「御土居通り」で九条通りとの交差点であるための標識と判明。

 上右   羅城門に到着。平安京の南の入口で壮大な羅城門があった。今は児童公園になっている。

 左   西寺に到着。東寺とともにつくられた西寺だが、やがて廃寺され、東寺だけが残った。
 
 西寺のあったところ。今は「唐橋西寺公園」になっている。石碑があるのは、丘の上。
 
 JR西大路駅。1駅だけ乗車して京都駅へ。
 京都駅ビルの前にある羅城門の復元模型。なんだか高さの割に奥行きがあまりなく安定性が悪るそう。



特8 京都一周トレイルのトップページ 全体のトップページ 特10