特12 醍 醐 寺 |
上 醍 醐 |
地下鉄醍醐駅で下車。 下左 醍醐寺へは歩いて行くつもりだったが、コミュニティバスを利用できるようで、乗車。 下右 すぐにバスがやってきて、10分で醍醐寺に到着。醍醐駅〜醍醐寺の臨時バスは10分ごとと本数が多い。 |
1回乗車が210円、1日乗車券が320円だったので、1日乗車券を購入。 |
醍醐寺の総門。 門を入ると左に三宝院があるが、午後回し。まっすぐ進む。仁王門につき当たり、門を入ると五重塔などがあるが、これも午後回し。 |
午前中は、上醍醐に向かう。上醍醐は、ハイキングコースを1時間ほど歩き、醍醐山の山頂付近に広がる。 有料区域の外側を歩いて、上醍醐の登山口に向かう。途中、満開の桜を見る。 |
登山口の女人堂にやってきた。 |
女人堂。上醍醐に上らなくても、上醍醐に参拝したことになる施設として登山口につくられた。 この右手に上醍醐の参拝券売場があり、600円払う。 |
1時間ほど歩くコースの半分は、このような階段状の道。整備はいきとどいていて、ロープで上り下りがきちんと分けられている。 愛宕山と同程度の道だが、愛宕山の半分くらいの距離。愛宕山はロープウェイ跡や茶店跡などがあって楽しめたが、そういったものがなく単調。 下左 最上部を20丁として、途中に何丁という碑がたっていて、どのくらい歩いたがわかる。 下右 日があまりささず、うす暗いのだが、街灯がたてられている。 |
ちょうどコースの中間あたり(9丁と10丁の間)に大き目の休憩所がある。ここから上には、ベンチ1つだけの小さな休憩所が何か所かある。 |
休憩所のそばには不動の滝があった。滝と言っても、写真の真ん中上にある地蔵の右下から水が流れ落ちているだけで、水量も多くないのだが。 |
16丁まで上ると、18丁まで緩い下り。そして19丁から堂があらわれる。 最初に現れる建物が清龍宮拝殿。 |
醍醐水。 左の提灯の右下に醍醐水という地下水がでてくる蛇口がある。少し飲んでみた。 |
ここには西国11番札所の准胝観音堂があったが、平成20年に落雷で焼失した。再建予定地と描かれている。観音様は現在は下醍醐の観音堂に安置されている。 |
五大堂。堂の前に3人の像がある。真中が醍醐寺の開山者、理源大師聖宝。上台木にある堂の中では、ここだけは扉が開いていて参拝できた。 |
醍醐山頂にある開山堂。 |
醍醐山頂の標識。標高は450m。 |
展望。木が邪魔で見にくい。左側の山が男山、右側の山が天王山だと思われる。 |
上がってきた道を下る。 途中、上がるときには見逃していた「豊太閤花見跡」を発見。山道を上ったところで花見をしていたことにびっくり。いまは桜の木は見当たらないが、かつては桜の木があったのだろうか。 |
醍 醐 寺 |
総門を入ると左手に三宝院があるが、その入口に入場券売場がある。入場券は三宝院、霊宝館、伽藍の3つに別れていて、別個に入場する。 入場券を買ってすぐに霊宝館エリアに入場。すでに昼をすぎていて、霊宝館エリアの有料区域にあるフレンチカフェで昼食をとるためだ。写真右下の看板がカフェの看板。 |
看板をみて、左上のハンバーグにしようと決めて、入場後すぐにカフェ「ル・クロ スゥル スリジェ」へ。 名前を書いて待つのだが、どのくらい待たねばならないか聞いてみたら、30分ぐらいとのこと。 それで、先に霊宝館を見学。20分くらいで見られるだろうし、ちょうどいい。 |
上 霊宝館。 左 入口左側の木が特に美しい。 館内は撮影禁止。20分でじゅうぶん見学できた。展示品の数が少ないのだが、説明を読んだり、細かいところまで見たりして楽しむことができた。 |
カフェに戻ってくると、あと3番目になっていて、危ない、危ない。2、3分で名前を呼ばれた。 |
2方向が全面、窓になっていてとても明るい。 |
案内された席は窓際ではなく、部屋の真ん中の席だったが、満開の桜を見ながら食事ができる席だった。 |
店頭にハンバーグが売り切れと書いてあり、かわりに「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」を注文。 青白赤のフランス国旗の色の重箱に入れて運ばれてきたのでびっくり。面白い演出だ。 下左 ドリンクは赤ワインにした。 下右 ス−プは茶碗に入れて運ばれてきた。 |
赤の重には、赤ワイン煮込みと温められたパゲットが入っていた。 |
赤ワイン煮込みを拡大。肉はとても柔らかかった。 |
白の重は、サラダ。 |
青の重は、デザート。デザートは3つあるのだが、それぞれが赤白青の容器に入れてあるとは凝っている。 赤がチーズケーキ、白がミニ大福、青がショコラのケーキ。 ゆっくりいただけたのだが、寺の見学時間が少なくなり、このあと駆け足見学になった。 |
総門から直進すると伽藍の入口である仁王門がある。仁王門の門前も桜が満開。 |
まず五重塔へ。遠くから撮影する土桜の木の上に塔の上部が飛びぬけている感じ。 951年の建造で、京都の木造建築物では一番古い。地震に耐え、火災にあわず、今までよくもちこたえてきたと思う。国宝。 |
金堂へ移動。振り向くと桜の向こうに五重塔。左上の山が午前中、訪問した上醍醐。 |
金堂。何度か焼失し現在のものは秀頼時代の1600年にできたもの。 醍醐寺の本尊はここに置かれ、本堂である。国宝。 |
不動堂。堂の前に不動明王の石像がある。堂の中にも木像がある。 |
観音堂。ここはかなり新しく1930(昭和5)年の建造。以前は大講堂十ばれていた。 2008(平成20)年、西国札所である上醍醐の准胝観音堂が焼失すると、ここに札所が移され、観音堂となった。 |
観音堂の中には長い行列ができていた。御朱印のための行列で、醍醐寺の御朱印と焼けた准胝観音堂の御朱印の両方をあつかっているようだ。 |
観音堂の奥に庭園があり、池と朱塗りの橋や東屋がある。醍醐寺は20年ぶりくらいの訪問だがこんなところの記憶はなかった。 |
伽藍から出て三宝院エリアに向かう。三宝院の入口の横にあるのが唐門。 両側に菊、中2つに桐の紋章。桐は今も菊とならんで国章として扱われているが、多様されたのは秀吉時代ではないかな。門の内側にも同じ紋章がある。近年、修復されたので、とても美しい。 |
三宝院エリアに入ると、桜が満開。ちょうど見ごろっていい感じ。 |
三宝院では内部の見学ができる特別拝観が行われていたが、時間的な理由で、特別拝観はせずに、外から見ただけ。中に入ると30分ほどかかりそうだったので。 右側の部分が国宝の表書院だが、外から見ても特徴などはわからない。 |
庭園は端のほうからみることができただけ。庭園の大部分は特別拝観しないと見られないが、時間的な関係でパス。 |
三宝院から出る。左側が三宝院。右側は霊宝館。道の先には仁王門が見え、その向こうが伽藍エリア。 |
総門から出て、バス停で少し待って、随心院に向かうコミュニティバスに乗車。 コミュニティバスとはいえ、30分間隔で運転され便利だ。14時44分発のバスに乗車。これに乗らないと、後の予定がうまくいかないので、三宝院の特別拝観はパスしたのだ。 |
随心院、名神高速着工開始地点、勧修寺 |
上左 随心院前で下車。 上右 5分ほどで随心院に到着。 左 入口の横には小野小町の歌碑がある。 小野小町は晩年をこの寺で過ごした。生没年などは不明。 |
玄関を入ると、まず小野小町の絵がある。 |
本堂前の庭は苔の庭になっていて、「洛巽(らくそん)の苔寺」と呼ばれる。 下 小野小町の一生を描いた襖絵。最近のもの。 表書院、奥書院の歴史的な襖絵は撮影禁止。 |
小野梅園。梅もまだ咲いていた。 |
小野小町化粧井戸。 この付近に小野小町の屋敷があり、彼女が顔を洗ったりするのに使ったとされる井戸。 |
上左 地下鉄小野駅を少し北にいったところを名神高速が通る。 そこに「名神起工の地」の看板がある。日本の高速道路の建設工事はここから始まったのだ。 上右 5mほど離れて「旧東海道線 山科駅跡」の碑がある。この碑の真上を名神高速が通っていて、駅の痕跡はまったくない。 左 大きな案内板があり、この場所が名神起工の地で同時に旧山科駅跡であることを説明している。 |
上 案内板のうち、付近の地図の部分。 もともと旧東海道線の用地のほとんどが名神高速として再利用されたのだ。 左 名神高速は旧山科駅があったこの工区から起工された。日本の高速道路の建設開始第1号だ。景色が写真に写りこんでしまった。 歴史的なことをまとめておく。 1880(明治13)・・・旧東海道線開通 1889(明治22)・・・東海道線全通 1914(大正3)・・・新トンネル建設開始 1922(大正10)・・・新線に切り替え 1958(昭和33)・・・名神高速起工 1964(昭和39)・・・名神高速開通 |
この日の最後の訪問地は勧修寺(かじゅうじ)まで歩く。旧山科駅跡から10分ほど。 |
宸殿。 宸殿は皇族が住職をつとめたことがある格式の高い門跡寺院にだけある建物。勧修寺でも一番大きな建物で、どことなく御所の紫宸殿に似ている。 宸殿がある寺は、ほかの門跡寺院でも見ているが、勧修寺がまわりに木がなく、一番見やすい。 |
中を覗くことができた。額には「明正殿」とあり、明正天皇から下賜されたことにちなんだ名になっている。 由緒ある建物なのだが、明治時代の一時期は小学校としても使われたという。 |
勧修寺灯籠。 水戸光圀の寄進によるもので、この形の灯籠を勧修寺灯籠というようだ。 |
観音堂。 昭和6年に再建されたもので新しい。この周辺に桜が多く、満開になっていた。 |
大きな池があった。右上に観音堂を入れて撮影したのだが、うまく写せなかった。 |
地下鉄小野駅から帰途についた。 小野は、小野小町のほか小野妹子で有名な小野氏の地盤地であることからついた地名、駅名だ。 |
特11 京都一周トレイルのトップページ 全体のトップページ 特13 |