5日目   オ  タ  ワ

 

 

終日オタワ観光
 泊まっているデルタホテルの1階にファーストフード店のティムホートンが入居していることが、前日からわかっていたので、朝食はティムホートンでとろうと思っていた。

 この日の時点では、ホテルの玄関からいったん出て、外を20mほど歩いてティムホートンに入店するしかないと思っていた。実は、翌日、ホテルのロビーにティムホートンの入口があるのを見つけたのだが。
 
  カナダのファーストフード店では、 「ティムホートン」(Tim Hortons)がダントツで人気がある。

 もともとはドーナツ屋で、いまもドーナツが主力商品だが、ハンバーガーなども手掛け、またカフェとしても利用されることが多い店だ。

 日本でいえば、ミスタードーナツとマクドナルドとスターバックスを兼ねたような店だ。カナダでは、ハンバーガー屋ではマクドナルドを、カフェではスターバックスを圧倒しているようだ。
 
  ショーケースを挟んで両側にカウンターがある。

 ショーケースはドーナツが陳列されている。奥のカウンターで注文し、支払いをする。飲物とドーナツ類はそこで受け取る。ドーナツ以外の商品は手前のカウンターで受け取る。番号札はなく、商品名が呼ばれるので気をつけておかねばならない。
 
 セットメニュー。メニューの名前はよくわからなかったが、番号で注文できるのでよかった。

 ローストコーヒー、ハッシュドポテト、そして今まで見たことがなかったもの。コーヒーは代金支払後すぐに渡され残りはメニュー名が呼ばれると取りに行く。番号じゃないのでわかりにくい。
 
 初めて見たのは、ミンチ肉入りのオムレツとベーコンをトルティーヤで巻いたもの。

 食べたりなかったらドーナツを追加で食べようと思っていたが、その必要はなかった。値段は税込みで約10カナダドル(約890円)。トルテーヤ巻きのかわりにハンバーガーやクロワッサンサンドにすればもっと安い。さすがに、この店はチップは不要だった。
 
 いったん部屋に戻って、荷物をもって観光に出発。

 ホテルのすぐ近くに駅を発見。路面電車は都心では地下を走るようで、地下駅になっている。ただし、試運転中で、まだ営業はしていなかった。
 
 国会議事堂。

 本当は、中央部のガイドツアーを利用したかったのだが、工事中のため、ツアーが停止中。これはガイドブックでわかっていた。

 それで、左右のブロックのツアーを利用しようと思った。ガイドブックでは、観光案内所で無料チケットを配布とあった。

 観光案内所へ案内所が開く9時に行ったのだが、ネット予約に変更になっていた。それで、面倒に思い、ガイドツアーはとりやめた。
 国会議事堂の前の広場では10時から衛兵交代式がある。それは見るつもりだった。

 ガイドツアーの利用がなくなったので、10時までの空き時間を使って、少し離れたコンフェデレーション広場にある戦争記念碑を見に行った。

  カナダが関わった戦争の犠牲者をたたえたものだ。第1次、第2次の世界大戦のほか、いくつかの戦争があり、最近では2001〜2014という年代が石碑に彫られていた。何かと思い調べてみたら、米国によるアフガニスタンでの対テロ戦争だった。カナダ軍も参加していたと初めて知った。

 
 
 10時に間に合うように国会議事堂前の広場に戻った。ちょうど衛兵交代式が始まろうとしていたときだった。

 すでに衛兵たちは所定の位置に整列していた。
 やがて、交代する兵士の一団が楽団を先頭にやってきた。広場に整列している兵士は、任務についていた一団で、交代式で任務を終えるのだとわかった。
 これも交代する兵士たち。
 タータンチェックのキルトを着用したスコットランド風の服装をした兵士も登場した。
 交代式を終え、任務の終わった兵士の一団が広場から退出していく。

 40分ほどの交代式だった。
 次にリドー運河のボートに乗ろうと乗場に行くと、次の出発まで間がかなりあった。

 先に、運河の起点で、たくさんの閘門を使って、船がかなりの高度差を移動るところを見にいった。

 写真には水門がたくさん並んでいるが、高度差をもって並んでいる。
 
 数隻のボートが水門をさかのぼろうとしていた。

 水門と水門の間にボートがあるが、この部分の水面が次第に上がり、次の水門間の水位と同じになると、次の区間へボートが進む。
 
 仕切りの水門が開き、次の区間に進んでいくボート。
 
 一番下にある水門から上の方を望む。
 
 運河クルーズに乗船。
 
 クルーズ船の船内。
 
 運河をゆったりと進む。

 運河の両側は緑が多かった。気持ち良すぎてかなり居眠りしてしまった。
 
 湖のような広いところまで行き、引き返した。1時間30分ほどの船旅だった。
 
  クルーズが終わり、乗場に戻ってきた。そのそばにあるのが、旧オタワ駅の駅舎。重厚な造りで、トロントのユニオン駅を思い出させる。

 現在は政府の庁舎として使われていて、自由に中には入れない。
 
 旧オタワ駅駅舎の玄関の反対側。

 いまは壁になっている部分は、かつては開いていて、そこから手前に線路が伸びていたのだろう。手前の広場の部分は何本もの線路があったのに違いない。
 
 バイワード・マーケット。

 もともとは生鮮食料品などが中心であったようだが、いまは観光客向けの土産物屋やファーストフード店などが多い。

 間口は広くないが、この幅で200mほど続く、長い建物である。

 下左  中を散策。

 下右  2階部分で展示をしているらしく上ってみたが、白い掲示板だけが並んでいた。
 
 
   すでに14時を回っていて、マーケット内で昼食をとることにした。長い建物の端まで歩いたので、端にあった店に入店した。

 下左  ツナ入りのクロワッサンとビール。ビールは薄いプラスチック製のコップで出されて、なんだかなって感じだ。

 下右  クロワッサンの中にはツナサラダがぎっしり入っていて、こちらはよかった。
 
 
 
   上  40分ほど歩いてリドーホール(総督公邸)にやってきた。門を入てtからも、建物にたどりつくのに10分ほどかかる。

 カナダは英国国王を元首とする立憲君主国で英国国王の代行をする総督が置かれる。その総督の公邸だ。1931年のウェストミンスター憲章で実質的に独立国になったが、形式上は英国の自治領というのがカナダの地位である。

  左  入場するのは、左手に回り、見学者用の入口から入る。無料だが、パスポートのチェックはある。内部を通って、玄関の内側に至る。見られるのは一部の部屋で、写真はそのひとつ。

 
 
  1つの部屋は壁や天井に赤線の模様が施されていて珍しかった。

 下左  玄関横では衛兵が警備している。

 下右  まったく偶然だったが、衛兵交代があり、しばらく交代式を見た。
 
 
 正門から公邸までの間の森には、訪問した要人の記念植樹が数多くあった。

 これはエリザベス女王のもの。米国大統領のものでは、ケネディやクリントンなどのものなどを見たほか、名前を知っている各国要人の植樹がたくさんあった。

 正門から出る手前にビジターセンターがあり、公邸や総督についての展示があるようだが、行ったのは16時を回っていて、16時で閉館だったため見られなかった。

 
 
 人工の滝であるリドー滝。
 
 リドー川がオタワ川に合流するところにある。

 下左  滝のそばにあったビアガーデン。

 昼間だったからかガラガラであった。

 下右  ビールを一杯。
 
 
 街の中心に向かって歩いていたら、道路の向かい側に日本大使館があった。

 下左  街の中心まで戻り、鮮茶道というジュースとアイスティーの店へ。

 下右  マンゴージュース。
 
 ショッピングセンターの中を歩いていたら、地下駅に下りるエスタレータができてきた。ただし、エスカレータに乗降する場所に板と観葉植物の鉢で、下に下りられなくしていた。

 ホテルに戻る。後で夕食に出ようと思っていたが、面倒になって夕食は抜きにした。