8日目   ケベックシティへ移動

 

 

鉄道でモントリオールからケベックシティへ
   8時56分発の列車でケベックシティに向かうので、7時30分にホテルを出て、地下鉄で中央駅に向かった。

 前日買った1日乗車券が、24時間有効なので利用できた。地下鉄から中央駅へのアクセスがわかりにくく、迷って、時間がかかった。7時30分にホテルを出てよかった。

 中央駅のコンコースに出てホッと一息。中央駅のコンコースの真ん中付近に、ホームへ下りる階段が、ホームごとにある。
 
 ビジネスクラスを利用する場合は、ラウンジの利用と優先乗車ができるようだが、トロントでもモントリオールでも駅に到着した時間がぎりぎりで利用するゆとりがなかった。普通に並んで地下のホームに降りて乗車。

 ケベックシティ着は12時22分。260qほどを3時間30分かけての旅だ。
 
 トロント〜モントリオールとモントリオール〜ケベックシティでは列車は分離されているようだ。通しで運転されたら、モントリオール中央駅で、列車の向きが逆になるが、通し運転がないので、逆になる列車はない。

 車両は、トロントからオタワまで乗車した車両と同じタイプ。片側2人、片側1人で、車両の前半分と後ろ半分が集団見合いするような感じ。
 
 出発してすぐにノンアルコール飲料のサービス。コーヒーをいただいた。
 
 間もなくセントローレンス川を渡る。モントリオールの高層ビル街ともお別れ。
 
 朝食は車内で食べるつもりだったので、何も食べていない。トロント〜オタワでは、フレンチトーストを選んだので、今度はオムレツにした。
 
 最後にアルコール飲料を含む飲物サービス。白ワインをいただいた。
 ケベックシティが近づくと、再びセントローレンス川を渡る。
 
 定刻に、ケベックシティのパレ駅に到着。路線はもっと東に続いているのだが、この駅は行き止まり駅になっている。暗いが地下駅ではなく、建物内のため。

 3区間に分けて、トロントからケベックシティまでの鉄道旅が終了。合わせて750qを10時間かけての旅だった。750qは日本では、東京から岡山や青森より少し先だ。
 行き止まりホームを進むとコンコースに出た。
 パレ駅の駅舎は城のような感じ。

 駅舎を出ると城壁が見え、その中に旧市街がある。ケベックシティは北米で唯一の城壁都市なのだ。

 旧市街の観光の前にホテルに荷物を置くのだが、ホテルは城壁外。
 
 ホテルまで単調な道を30分ほど歩いた。13時ごろ到着。チェックイン時刻より1時間早かったが、部屋に入れた。

 マリオット系の「Hotel PUR, Quebec, a Tribute Portfolio Hotel」に2泊する。
 部屋に入ると、今まで泊まったことがないベッドの配置の部屋だった。

 ベッドは窓の方が足元になっていて、頭の側とシャワールームの間にテーブルと荷物置きの台がある。足元に冷蔵庫。部屋の横幅が少し狭いのかな。
 
 上左  窓側から入口を見る。頭の向こう側にテーブルがある。

 上右  テーブル。この向こう側がベッド。

 左  窓からの風景。城壁側ではないので、平地が見えるだけ。
「新フランス祭り」に遭遇
 
  上左  ホテルで1時間ほど休憩。旧市街まで30分ほどかかった。サン・ジャン門から旧市街に入った。

 上右  門の上に上れたので、上がってみた。

 左  門の上から見た旧市街。旧市街のメインストリートのサン・ジャン通りが見える。
 
 サン・ジャン通りを歩いた。

 下左  すでに15時に近く、遅い昼食を「カス・クレープ・ブルトン」というクレープ店でとった。

 下右  店内。右側のテーブルはカウンターで、左側のテーブルはキッチンでクレープを焼いている。
 
 クレープを焼いているところ。

 下左  具を挟み、お好み焼き風にしたクレープと甘い菓子のクレープの両方のメニューがある。

 注文したのはミンチ肉や野菜を挟んだもの。サラダをつけるかどうか聞かれたので、つけてもらった。

 下右  飲物はダークビール。
 
 
 かなりのボリュームがあった。ビールを含め、税・チップ入れて約21カナダドル(約1850円)。

 下左  市庁舎の方へ上がる公園。傾斜のある公園だ。

 下右  市庁舎。旧市街で一番高い建物じゃないだろうか。ほかの旧市街の建物に比べて、重厚さがなく、場違いのように現代風の建物があるって感じ。
 
 
 
 城のような建物があるが、「フェアモント・ル・シャトー・フロントナック」というホテル。

 1893年に大陸横断鉄道が開通するともに造られた。ケベックシティ旧市街で最大の建物。

 下左  ロウワータウンに階段で下りた。

 下右  フェリー乗場。
 
 
  セントローレンス川の対岸に渡るフェリー。

 下左  10分ほどで対岸に到着。対岸の街は丘の上にあり、すぐに引き返すことにした。

 下右  対岸のフェリー乗場。
 
 
 ケベックシティに戻るフェリーの船上からみた旧市街。
 
 フェリーを下船する前に見えたフロントナック。

 下左  ロウワータウンはにぎわっていた。

 下右  丘の上から階段で下りてきたが、上がるのは大変なのでケーブルを利用した。
 
 
 
上左  ケーブル乗場にて。扉の向こう側にはケーブルの車両がある。ケーブルというよりは斜行式エレベータという感じ。

 上右  丘の上に上って、テラス・デュフランへ。フロントナックの横の板張りの広場。

 左  テラス・デュフランから見たセントローレンス川。
 
 フロントナックの前にあるダルム広場へ行くとたくさんの人が集まっていた。何かあるのだろうと思い、20分ほど待った。

 やがてフロントナックの方から仮装をした人たちがパレードしてきた。仮装はフランス植民地時代のような服装が多い。

 下左  仮装した鼓笛隊。

 下右  大きなはりぼてもたくさんやってきた。

 
 
 
 
  上左  修道女に扮した人が観客の方にやってきて、握手をしだして、そばにいたのでびっくり。

 上右  樽に乗って坂道を下る人も。

 左  植民地時代の軍隊だろうか。

 1つのグループが掲げていた旗で、このパレードが、Les Fetes de la Nouvelle France (新フランス祭り)だとわかった。
 パレードが終わり、トレゾール通りを歩いた。

 後日調べると「新フランス祭り」は7月下旬に行われるが、パレードはそのメイン行事だった。

 フランス人は16世紀ころに、ケベックを植民地にして、そこを「新フランス」と名付けた。その記念の祭りだ。

 その後18世紀にイギリスとの戦争に敗れ、英領カナダの一部になったが、独自の制度を採用した。今は、カナダの中のフランス語地域としての地位が確かなものにした。それで、フランスの伝統を守るための祭りが続いているのだろう。

 ケベックシティにこの日泊ることになったのはまったくの偶然だったが、この祭りの日に合わせて、この地を訪問することができてよかった。
 
 
  上左  昼食が遅かったうえ、量も多く、お腹があまりすいていなかった。結局、レストランに入る気が起こらず、ホテルのすぐそばにあったピザ店でピザを買った。

 上右  ビールはモントリオールのスーパーで買ったものの、飲めずにケベックシティまで持ってきたものを冷蔵庫に入れておいた。

 左  ピザはツナのもので、一番小さいサイズを注文。ホテルに帰って、部屋でいただいた。