1日目

 

今回の利用航空会社は、中国国際航空、関空発9時で上海行きとしてはもちろん、関空を出発する飛行機の中でも、深夜便を除くと、毎日、最初に飛び立つ便だ。ゲートで初めて知ったのだが、この便は、上海経由の深[土川]行きである。([ ]は2字をあわせて1字であることを示す。電光表示板では、「深セン」と表示されていた。)機内は、片側3列が通路の両側に座席が並んでいて、小さい飛行機だ。

朝の便なので、機内食も軽量級と予想していたが、まさにその通り。この日、4時台に朝食をとっていたので、自分にとっては、早い昼食のようなものだ。飲物はビールを頼んだら、出てきたのが燕京ビール、燕京は北京の古名。

10時30分、上海到着後、入国検査、リコンファーム、両替と順調にこなし、長途客運站(長距離バス乗場)に着くと11時。何と、10時50分に蘇州行きは出たところ。次の蘇州行きは11時50分。上の画像の手前のバスが蘇州行き。中型バスである。切符を買ったあと、再度、空港ビルに戻り、パンを買って、先ほどの機内食の足しにした。

上海浦東空港 長距離バス の発車時刻表 (←時間が十分にあったので写しました。)

バスは、上海市内にある虹橋空港に立ち寄るため、上海の風景を車窓から眺められると期待したが、上海の南部を通り、西部の虹橋空港に着いたので、市内中心部の風景を見ることはなかった。虹橋から蘇州までは、延々と住宅や工場が続き、建物の見えない区間がなかった。農村風景を期待していただけに、意外な車窓だった。

浦東から虹橋まで1時間、虹橋から蘇州まで1時間30分、虹橋で10分ほど止まったので、蘇州に着いたのが14時30分。さて、市内のどこに着いたのやら、まるでわからない。バスを降りると、人力三輪車の運転手が寄ってくるので、地図をゆっくり見ることもできない。少し離れたところまで歩き、近寄られない ようにしてガイドブックの地図を確認。ホテルから1kmほどのところだろうと考え、歩いてホテルへ向かった。近くまで行っても、あたりをうろうろし、前を通り過ぎてしまったりした。

泊まったのは滄浪苑飯店。ネットで見つけて予約して220元だったが、レセプションでは280元と表示されていた。3泊で660元だが、デポジットを入れて800元渡した。朝食つきで、何とルームサービスだという。時間は7時で頼んだ。この間、中国語の筆談、英語、日本語取り混ぜてのやり取りだった。部屋に入ると15時。10分ほど休んで、すぐに外出した。

蘇州中心部のバス停は、古風なつくりになっていて、古都であることを感じさせる。

電話ボックスやゴミ箱も、街並みに溶け込んでいる。蘇州では、自転車がまだまだ町の交通では重要な地位を占めているようだ。

古い街並みは建替えのため、どんどん減っているようだが、市の中心部にも、上のような昔ながらの商店が並ぶところがある。

最初に訪問したのは、上の画像の右手の滄浪亭、その前は運河の一部。釣りをしていた人もいた。

滄浪亭は、唐の末期につくられた庭園で、蘇州では最も古い庭園である。木々や盛山は自然の姿を模倣したような感じ。

  

壁に開いている穴にはいろいろな形があって楽しい。滄浪亭に限らず蘇州の庭園や寺はどこも、オンシーズンとオフシーズンで料金が違う。オンシーズンは、3〜5月と9〜11月。うまり、春秋がオン、夏冬がオフである。四季がはっきりし、夏暑く、冬寒い地方ならではの料金設定だ。

続いて盤門に向かった。蘇州もかつては中心部は城壁で囲まれていたが、今はない。しかし、南の門である盤門の近くには城壁が残っている。城壁の外側には運河がある。運河を渡る橋は、船が通れるように、上の画像のような形をしているものが多い。

橋には、自転車用の坂道が両端についていた。なかには自転車に乗ったまま、端の坂道を行く人がいてびっくりした。

上が盤門。現在の門は14世紀、元の時代のもの。

盤門に隣接して整備された公園がある。しかし整備されすぎていて、ムードが失われている。また、近くの建物も、古い住居が壊され、新しい建物に建替えられている。新しい建物は、白壁にするなど、周りの風景になじむようには考えられているが、やはりきれいすぎるようで物足らない。

公園内には、瑞光寺の塔もそびえている。盤門にはいったのが16時40分。歩き回っていたら17時30分になってしまった。盤門は固く閉ざされ、外に出ることができない。どうしようかあせったが、結局、瑞光寺のところにも出入口があり、そこから外に出してもらった。

盤門の北側の一帯は繁華街になっていた。

付近の食堂で夕食。まず、排骨飯。飯の上に、豚肉のスペアリブのぶつ切りがぶかっけられている。スープは、自分で自由に入れ放題。ただ、スープの入った入れ物が、地面にじかにおいてあるのがいただけなかった。

このあと、網師園に行った。ここは、夜も開いていて、夜は楽器演奏などの見世物もあるらしいので。しかし、まだ夜はァえい時期だからだろうか、夜は開園していなかった。 最終日の朝に行きなおすことにした。

まだ、食べ足りず、ホテル近くの水餃店で餃子を食べた。チケット制の店で、売場の壁に漢字でメニューの札がぶらさがっていたが、中国式にどう読むかわからず悪戦苦闘。どうしても、となれば、最終手段は筆談だが、ペンを取り出すまでに、何とか意思が通じた。水餃子っても、具の違いでいろいろなものがあるので、注文にも苦労する。

ホテルに帰着し、シャワーのあと、翌日のコースをどうするか考えていたら、そのまま眠ってしまった。

 

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