2 日 目  粟 島 ・ 高 見 島
 東横インでは、コロナ禍で朝食が弁当になっていた。その弁当が量も質もイマイチで東横インを避ける一因だった。

 ほかの東横インで普通のビュッフェに戻っている話を聞いていたので、今回は朝食を期待。思った通り、普通のビュッフェに戻っていた。

 東横インではよくあるおにぎりで、おかずが少々というパターン。質素ではあるが美味しくいただけた。でも、以前と同じく、急ぎのときなどにパスしても惜しくない感じではある。
 
 フロント奥の食事スペース。

 この日は、粟島と高見島に行く予定。本来は、2つの島に行く場合はいったん四国本土に戻る必要があり、時間がかかるので、1日1島でないと無理。でも、瀬戸芸秋会期の間だけ、粟島、高見島、本島を結ぶ船が運行されるので、2島訪問が可能になる。
 大急ぎで駅へ行き、7時36分発の観音寺行きで詫間に向かう。
 詫間駅に到着。この日は雨。ほぼ1日、降り続いた。
 
 須田港行きの無料シャトルバス。

 伊吹島の場合もだったが、春に買ったガイドブックには秋会期開催の島の場合、シャトルバスの時刻が掲載されていない。HPには紹介されているだろうから、調べておけばよかった。
 
 
 上   須田港の切符売場。赤・青のロープで建物が飾られているが、これも瀬戸芸作品。

 左   須田港には戻らないので、片道を購入。
 
 粟島行きの高速船。
 
 粟島に到着。竜宮城風の建物が目をひく。
 
 瀬戸芸作品ではないが、面白いものがあったので撮影。
 
 もと粟島海員学校である粟島海洋記念館。内部には資料が展示されていて、粟島では一番行きたかったのだが、現在は工事中で入れなかった。

 下左   玄関。

 下右   日清戦争の際に獲得したという清国の戦艦の鐘。
 
 
 この島も地域猫をいたるところで見た。
 
 もと粟島中学校で、この中でいくつかの作品の展示が行われていた。

 下左   「粟島スクリュー」という紐の結び方があり、試してみたら、熱中しすぎてしまった。

 下右   この結び方で大量の紐を結んで作ったデザイン科の高校生の作品。
 
 
 もと粟島小学校では、かつての学校の姿を紹介するような展示が行われていた。子供の声も聞かせていて、一瞬、子供がいるのかと思った。
 
 作品としてはこれが印象的だった。体重計の上に地球儀をおいて、それを投影している。
 
 少し離れた、港とは峠をこえた反対側にも少し作品があるので歩いていった。

 すると、突然、この車に乗らないかといわれて乗車した。グリーンスローモビリティといわれる小型電気自動車。普段は、島内のコミュティバスとして使われているようだが、瀬戸芸期間中は、客の輸送にも活躍。
 
 古民家内での作品のひとつ。
 
 港とは反対側の作品を見た後、港の側へ歩く。途中、峠をこえるが、低い峠。この島はあまり、上がり下りをしなくてよいので歩きやすい。
 
 漂流郵便局。

 もとは粟島郵便教であった。本物の粟島郵便教は移転し、漂流郵便局というアート作品になっている。瀬戸芸には参加していない。開局日が、瀬戸芸期間中でも土日だけで、訪問時は閉まっていた。
 
 昼食を「あわろは食堂」でとる。瀬戸芸期間中でも金土日だけの営業で、この日は金曜日であった。
 
 店内。

 下   鯛と海ぶどうの漬け丼。

 出汁いりの生卵をかけていただく。汁ものはわかめのすまし。
 
 瀬戸芸秋会期の間だけ運行されている船で、高見島へ向かう。
 
 高見島への切符。島を結ぶ船はやや高めだ。
 
 粟島発高見島経由本島行きの瀬戸芸期間中だけ運行の船の船内。

 客は自分以外に本島まで行く2人組だけ。この日は平日で、しかも雨模様なので少ないのはわかるが、少なすぎの感じ。
 
 高見島に到着。1人下船して、港にある作品の後にある案内所に立寄って、主な作品が集まる丘の上に向かった。
 
 途中、色づきかけてきたコキアを見ながら歩く。
 
 城のような石垣のうえにそびえる大きな空家。ここの住人はシアトルに移住したとのことで、左の階段はシアトル坂という。

 この空家も改修されて、作品の展示がおこなわれている。
 
 広間には赤いじゅうたんが敷いてあるのかって思ったら、赤いのは絵だったのだ。

 下左   床の絵をよく見ると、妖怪が描かれていて、目だけが白くて目立つ、気味悪い絵。

 下右   2階に上がると妖怪の人形も登場。
 
 
 茶タンスに目がつめこまれていたり、壁から目がでていたり。気味悪さの極致。
 
 この空家の屋根には「天女の鬼瓦」という立派な装飾瓦がついていた。
 
 直進した先にも作品がある。先にそちらを見てから、ここに戻ってきた。

 江戸時代にはここに御触書がたてられ、制立場(せたっぱ)といわれた。「男はつらいよ」で寅さんとマドンナが出会った場所とのこと。
 
 階段を上った上にも空家が並ぶが、いづれも石垣の上に建っている。
 
 空家での展示に続けて、小さな鉄板をつなげてつくった小屋があった。小屋の中から撮影。
 
 一番高いところにあった「除虫菊の家」。ここも改修されて、中には作品がある。

 下   障子や壁をさまざまな花の絵で飾っている。
 
 
 2階には別作家の作品があり、床一面、バラが並べられていた。写真では見づらいが、ソファの上には山もりのバラ。
 
 この家の天井裏から岡山の吉備津神社が明治の大改修をしたときの設計図がでてきて、この家の所有者の祖父の名があった。祖父は塩飽大工だったので、大改修にかかわったことがわかる。
 
 下に下りる途中に大聖寺がある。山門の内側の梁の上に力士像があった。

 力士像というのも、内側を向いているのも珍しい。鐘をついてきた。
 
 船の出発まで時間があったので、カフェに立寄ったが、メニューがイマイチで、瀬戸芸作品であるテ―ブルをみただけで退出。作品もイマイチだが、四国本土が見える眺めはとてもよい。
 
 多度津行きの船。佐柳島発で、高見島に立寄り多度津に向かう。
 
 多度津港に到着。多度津駅行きの無料シャトルバスが待機していて、乗りこむ。
 
 多度津駅。
 
 普通電車で丸亀へ。わずか2駅で、6分の移動。
 
 丸亀到着着、宿の東横インでしばらく休憩したのち、夕食へ。向かったのは、丸亀名物の骨付き鳥の名店「一鶴」本店。宿から3分。

 ラッキーなことに並んでいる人はいない。

 下左   窓際の長いテーブル席に案内された。

 下右   飲物は、サッポロ生とエビス黒のハーフ&ハーフの大ジョッキ。
 
 
 
 上左   和風生ハム。

 上右   もろきゅう。

 骨付き鳥が焼きあがるまでいただいた。

 左   骨付き鳥は、ひなどりとおやどりがあって、ひなどりを注文。以前、両方食べて、ひなどりのほうが柔らかくて好みだと思った。
 
 つけあわせのキャベツはタレをドバッとつけていただく。
 
 一鶴では、おにぎりや鶏めしも美味いのだが、この日はパス。宿で無料サービスのうどんをいただくためだ。

 以前泊まった丸亀の宿でもうどんの無料サービスはあったので、各宿が競ってうどんを出しているのだろう。

 美味しいうどんだったが、提供時間が18時30分から20時で、利用しづらい時間帯だ。

 

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