11  ベ ル ヒ テ ス ガ ー デ ン

 

 

  夜行列車は、ミュンヘンに3時16分着。夜行列車っても、車両は開放型の座席で、昼間の列車が夜中に走っているという感じ。

  ミュンヘンからは3時42分発のSバーンでミュンヘン空港4時21分着。ミュンヘン空港4時55分発で、ミュンヘン着5時34分。

  どうして空港へ行ったのか。時間つぶしだ。これからベルヒテスガーデンに向かうが、その列車は6時0分発だ。ジャーマンレールパス利用なので、こんなことができる。

  乗車したIRは7時37分にフライラッシング着。すぐに乗り換えて7時42分発。ベルヒテスガーデンに8時32分着。(写真 左上)

  フライラッシングはオーストリアとの国境駅だ。幹線を進むとザルツブルグだが、支線に入り、半島のようにオーストリアに食い込んでいるところにベルヒテスガーデンがる。

  8時50分のバスでケーニヒスゼーに向かった。湖岸まで10分。左は、遊覧船。

  左は、遊覧船乗場。湖周辺で賑やかなのはここだけだ。

  ケーニヒスゼーは、静かで美しい湖。そして、遊覧船は、湖の静けさを守るため、騒音を出さないような設計になっているという。また、電動の船だ。

  湖の周囲は切り立った崖が多い。そんな中を船は進んだ。

  湖水は青々としている。滅多に見ない、きれいな水である。

  湖の真中まで来て、トランペットの演奏が行われた。音が周囲の山にこだまして、かえってくるのが楽しい。

  1時間後、聖バルトロメー僧院が建つ湖岸に到着。

  タマネギ型の赤い屋根が印象的だ。

  しばらく僧院付近を散策したあと、さらに湖の奥にすすむ。

  遊覧船の終点ザレトで下船のあと、遊歩道を15分歩くと、別の湖が見えてくる。

  オーバーゼーだ。きれいな風景の中を散策してもよいのだが、午後には、ケールシュタインハウスを訪問することにしているので、オーバーゼーはちらりと見ただけ。

  オーバーゼーは、ケーニヒスゼー以上に静かな湖だ。  周囲は切りたった崖が多い。

  しばらく、景色に感嘆したあと、ザレトへ戻る。そして、最初に遊覧船に乗ったところへ戻る。

 さらにバスで10分。ベルヒテスガーデンの駅まで戻る。駅には13時10分着。

  すぐに、ケールシュタインハウス行きのバスの切符を買う。13時40分発のだ。

  ケールシュタインハウスは、かつてのヒトラーの山荘だ。取り壊されたが、再建されレストランになっているという。

  ケールシュタインハウスの駐車場まで45分。バスを降りると、寒いっ!  すでに2000m程度の標高があるのだろう。残念ながら、霧に覆われている。山頂にあがっても何も見えないこともほぼ確実だ。

  しばらく待ち、エレベータに乗る。トンネルの奥にエレベータがある。

  エレベータは金ぴか。ヒトラー時代には椅子もあったらしいが、今は取り払われている。

  右は、ケールシュタインハウスの玄関で撮影。

  本当は、山荘の全景の写真を撮ちたかったのだが、10m離れると、真っ白の世界。全景を撮影可能な程度はなれるともう撮影不能だった。

  それでも、霧の中を山頂まで10分ほど歩いた。

  山頂からは、天気がよければ、ザルツブルグの街が見える。別の方角には、ケーニヒスゼーが見える。でも、すべて霧の中。

  あまりの寒さであったので、一瞬、山頂に登頂しただけで、すぐに建物の中に逃げ込んだ。建物の中では、ヒトラー時代のビデオを上映していたのを見たりしてしばらくすごした。だが、座席は満員で、ちょっとお茶をってわけにはいかなかった。

  16時35分のバスで駅に戻る。

  帰りのバスは早い。17時8分にベルヒテスガーデンの駅に到着。駅まで戻ると、霧がうそのようだ。

  駅に戻る途中、ケーニヒスゼーからの川が他の川に合流するところがあった。(写真左上) もちろん青いほうがゼーからの川。

  17時21分の列車に乗れ、フライラッシング18時16分着で18時26分発。ミュンヘンに20時7分着。この日は、ミュンヘンに泊まった。

 

 

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