25  マウルブロン

マウルブロン
 この日のメインはシュトットガルトの北東40kmほどのところにあるマウルブロンの修道院。シュトットガルトHbfから、9時32分発のカールスルーエ行きの電車で25分のミュールアッカーへ。
 
 バスに乗換え20分。

 ネットで乗車券を買うと、バスも一緒に買えて、運賃もバス代がおまけでついていたようでよかった。
 
 マウルブロン修道院には10時30分すぎに到着。

 シトー派の修道院としては、ここが一番よく保存されているという。
 
 日本語のガイド機を入場料と別料金だが利用して見学。

 入口を入ったところのパラデュース。ロマネスク様式からゴシック様式に変わるころの建築で、両方の傾向があるということだが、よくわからなかった。
 教会。ロマネスク様式だという。
 聖堂内にあるイエス像。木で作ってある感じだが、1つの石を彫って作ったのだという。
 ステンドグラスの窓枠が美しい。見方によってはミッキーマウスがたくさんいるような感じでもある。
 
 中庭には突き出た建物があった。あとで、中を見ると泉がつくられていた。
 
 修道士の食堂。別に平修道士の食堂も見たが、こちらのほうが明るい。食べ物は平でも同じだったという。
 肉は禁止だが、ミンチ肉を中に入れて見えないようにして食べる料理はOKでマウルタッシェンが生まれたとのこと。あと、ワインはOKだったという。ワインは自家生産で、柱にワインの彫刻があったほどだ。

 修道士が毎日集まる総会室や唯一、談話が許されたパルラトリウム、唯一、暖房があったカレファクトリウムなどを見た。
 
 ここでは3時間の滞在時間をとっていたが、1時間30分で見学を終えたので、修道院の敷地内のレストランで昼食。

 敷地内にはマウルブロンの役所もあり、小さな街のような感じ。
 マウルブロイナーという、たぶん自家製であろうビール。やや丸い感じのジョッキは今回の旅では初めて。

 下   マウルタッシェンを注文。いくつか種類があったが、クラシックにした。

 シュトゥットガルトで食べたマウルタッシェンよりも、ずっと太く、スープに入っていないが、こちらが正統なものだろう。黄色いのはポテト。酢の味はついていなかった。サラダはついいている。
 
 
 大きなマウルタッシェンを切ってみると、ミンチ肉とみじん切りのパセリのようなのが小麦粉とまぜられてかまぼこのような感じになっている。

 これを餃子の皮のみたいなので包んでいる。

 料理21.5、ビール5.5、計26€(約4000円)。
 
 注文から支払いまで1時間以上かかり、帰りの12時36分のバスにはやっと間に合った。

 不思議だったのは、バス停で、乗車するバス時刻が平日の欄には書かれていなかったのだ。平日は運行なし。土日祝のみ書かれていた。心配になったが、バスはやってきた。あとで理由は分かった。
 
 帰りは、行きと逆方向に、ミュールアッカーでバスと列車を乗り継いで、シュトットガルトに戻る。
動物園と夕食
 次に、Uバーンでヴィルヘルマ動物園へ。

 16時から料金が安くなる。23€が17€になるので、混乱を避けるためか、入場券の販売が停止されていた。16時になり、券を買って入場。
 
 ここは花があちこちで見られ植物園みたいな一面もあった。
 ここはレッサーパンダはいないのだが、ドイツでは数少ないコアラがいるのでやってきた。

 木の上でお休み中だったが、顔を撮影できた。
 名前はわからないが、オーストラリアにいる有袋類。これは見たことがない。有袋類ってもカンガルーよりずっと小さく、うさぎくらい。
 
 つい5日前まで、ぶるぶる震える寒さだったのが、晴れてきたかと思えば、25度くらいになり、とても暑い。

 とくに動物園では炎天下を歩くし、各獣舎の間が離れていて、夕方でましになったとはいえ、暑くて大変。アイスを食べた。

 18時の閉園ぎりぎりまでいた。自然豊かな動物園だった。ヨーロッパの動物園としては、各獣舎が日本なみに小さく、見学はしやすかった。
 
 Uバーンで、宿に戻る途中、乗換が必要なのだが、乗りかえるのが街の中心。

 なんだか飲食店のほとんどが閉まっている。あっ、5月1日はメーデーの休日なんだと気づいた。

 先ほど、マウルブロンでバス停に平日の時刻が書かれていなかったが、土日祝のみのバスに乗車できたのだった。平日だったら、もっと行きにくかっただろうとわかり、この日に行ってよかったと思った。

 開いている店を探し、先日行った旧宮殿の横にあるレストランで夕食をとって帰った。

 
 
 店の外の席にした。
 
 この店も自家製のビールがあった。
 
 この地方の郷土料理をシュヴァーベン料理といい、代表がマウルタッシェンだが、2回食べたので、別のものにした。

 メニューにはフリッターと書かれていたが、豚、牛の小さなステーキに麺が添えられていた。豚と牛を混ぜて出すのは珍しい。牛は焼き方を聞かれ、ミディアム。
 
 麺は、シュペッツレという、卵麺。

 もともと長いのや短いのが混じっていたが、長いのもすぐ切れてしまう特徴があった。麺あるいはパスタとしては、あまり美味しいとは思えなかった。

 料理32.8、ビール5.5、計38.3€(約5900円)。
 

 

 

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