3 日 目  古代ティーラとイア

 

古代ティーラ遺跡
 朝食は8時からとかなり遅い。8時30分発のバスに乗りたいので、大急ぎでいただいた。

 下   ビュッフェ式でいろいろいただいたが、時間が気になる。
 トマトと目玉焼きの上の黒いものは、ドルマデス。

 ぶどうの葉で、ミンチ肉や野菜をまぜたご飯をつつみ、蒸したもの。

 桜餅を蒸した感じで、葉っぱも食べられる。酢の味がきついのが難。
 朝食後、バスターミナルへ急いだ。

 8時30分発のカマリ行きのバスに乗るためだ。2、3分前にターミナルに着いたが、どのバスかがわからない。ほとんどのバスには行先の表示がないからだ。ドライバーなどに聞きまくって、ようやくカマリ行きのバスがわかった。
 
 20分でカマリに到着。すぐにバス停そばの旅行会社に行き、古代ティーラ遺跡へのツアーバスを申し込んだ。
 
 9時すぎにバンがやってきて、出発、途中、ツアーバスを主催する会社で別の客を乗せて、遺跡に向かった。申込をした会社がバスツアーを主催しているのではなかった。
 
 遺跡までは2kmほどだが、写真のようなカーブした坂道を上る必要があり、歩けば1時間ほど。バンだと10分少々。
 
 遺跡の下に到着。10ユーロを払う。帰りは11時15分で、2時間弱ある。

 遺跡へはここから、もう少し坂道を上らなばならない。岩山の上に小さな突起が見えるが、その付近から遺跡がはじまり、頂上一帯に遺跡がひろがる。

 
 すぐに遺跡のゲートがあり、5ユーロ払う。ゲートから5分ほど坂道を上ると、教会跡がある。

 もちろん古代のものではなく、かなり遅い時代のビザンティン時代のもの。

 下   空港も眼下に見えた。
 
 カマリビーチが見える。パラソルのついたビーチチェアが整然と並んでいる。砂が黒いのが特徴的だ。

 下   古代遺跡のエリアへはさらに10分ほど歩く。
 
 
 古代ティラ遺跡は、BC12〜BC9世紀の古代都市跡だ。この山上に5000人が住んでいたとは、想像しがたい。

 アルテミドロスのテメノス(神のエリア)。神殿の1つなのだろう。
 
 神殿の壁の一部には。2本足の謎の怪物の彫刻があった。
 
 住居跡のエリア。

 このエリアの先は崖になっていて、そのまま海に落ちる地形。
 
 劇場。手前の斜面が客席エリア。客席からは、舞台の向うに海が見える。

 劇場は、ギリシャ、ローマの遺跡の定番だが、ここはさらに古い時代のものだ。それでもBC20世紀ころのミノア(クレタ)文明やBC17〜BC13世紀のミケーネ文明よりはあとのもの。
 
 遺跡のある岩山をはさんでカマリビーチの反対側にあるペリッサビーチ。

 このビーチも黒い砂。サントリーニでは青屋根の教会が印象的だが、はじめて見ることができた。

 下   遺跡の中の一番高いところから住居跡が並ぶところを見る。

 
 
 
 遺跡の中の高いところから一気に下る坂道。

 遺跡内は順路に沿って歩くようになっていて、迷うことはなかった。

 来た道を引き返し、バンの乗り降り場所まで戻った。バンでバス停まで戻った。

 下   遺跡がある岩山。真中から少し右のへこんでいるところに急カーブの坂道がある。

 
 
 
 フィラに戻るバスはほぼ満員だたったが、何とか座れた。

 客はほとんどが観光客で、カマリビーチに泊まっている客がフィラに向かうのだろう。
フィラとイア
 フィラのバスターミナルに戻り、すぐそばにある「プレヒストリック・ティーラ博物館」へ。

 キクラデス文明はミノア(クレタ)文明、ミケーネ文明よりあとなので、これら3つの文明は、"プレヒストリック=先史時代"になるのか。先史時代というと、日本じゃ、弥生時代までで、壁画はないので、少し感覚が変になる。

 ここが入口だと思ったら、この裏手に、入口が移っていた。
 裏手の入口。看板を見ると "THERA"はギリシャ語では "ΘHPAΣ"。

 "Θ"は"TH"に相当するが、現地人の発音は"ティーラ"じゃなく"シーラ"と聞こえる。"H"は"E"のこと。ややこしいけど、キリル文字の場合は"N"に相当するので、それよりはわかりやすい。"P"は”R”のことで、これはキリル文字と同じ。"Σ"は"S"だが、この場合は発音しないようだ。
 
 ティーラ(サントリーニの古名)各地の遺跡の出土品を展示するが、多いのは、翌日にいくつもりのアクロティリ遺跡出土のもの。

 写真の土器には、イルカが描かれている。キクラデス文明はミノア文明と同じく海洋文明だと言われるが、そのことを実感する。
 
 アクロティリ遺跡の住居跡の壁画は、この博物館で保存展示されていた。赤化や青の色もよく残っている。住居跡のある遺跡は翌日訪問予定。

 下   船が描かれている壁画もあった。
 
 
 大聖堂へ。

 真っ白なドーム。道路に沿ったアーチはイスラムの影響をを受けているのかな。
 
 聖堂内。

 ギリシャ正教の教会に入るのは初めて。カトリック教会と比べると、壁や天井、柱に聖人が描かれていて。古めかしい印象を受ける。

 礼拝室と祭壇の間に扉があり、儀式の時以外は閉じられているんだということもわかった。
 
 下からドームの内側を撮影。ドームの下にも聖人が描かれている。
 
 イルカが壁を突き抜けていて面白い。アクセサリーなどの店だった。
 
 フィラを散歩。アップダウンが激しく、結構疲れる。
 
 フィラの街は崖上に広がっていて、街の海側は一気に崖を下るという感じ。

 建物のほとんどは白く塗られていることもよくわかる。
 
 
 "Shirimp Spaghetti"の看板に寄せつかれて、昼食はこの店にした。

 左   店内。ピザの人気店のようで、つぎつぎにテイクアウト客がやってきた。
 
 飲物はミトスビール(現地人の発音はほぼ"ミソス")。

 ジョッキには"AΛΦA"と別のビール名。"Λ"は"L","Φ"は"F"。
 
 シュリンプスパゲティ。

 まずいわけじゃないが、ギリシャ旅行の前の旅行はイタリアだったので、どうしてもイタリアと比べてしまう。

 ゆですぎで、芯はなく、うどんのような感じ。ソースは水っぽいうえに、パスタにからみついていない。
 
 バスターミナルからイア行きのバスに乗車。25分ほどでイアに到着。
 
 イアでは青い屋根の教会を見たいと思っていたが、バス停から海にほうへ歩くとすぐに1つ目の青屋根があった。

 下   イアも街は崖の上にある。建物は白が多いのはフィラと同じだが、他の色もそおkそこあるのがフィラと違う点。
 
 
 別の青い屋根の教会。イアでは教会はどこも閉まっていて、中は見られなかった。
 
 狭いけれども、イアのメインストリート。土産物店が並ぶ。
 
 3つ目の青屋根教会。
 
 岬のように突き出たところにあるアギオス・ニコラオス要塞に向かう。途中、崖の上のイアの白い街がよく見えた。
 
 アギオス・ニコラオス要塞に到着。サンセットポイントとして有名で、日没時にはここは人であふれかえるらしい。
 
 要塞の廃墟。17世紀にヴェネツィア人によってつくられたようだ。

 下   要塞から見たイアの最北端。崖に建物がたっている。地盤がしっかりしているのだろうか。

 ここの夕陽がきれいらしい。夕陽を見るか迷ったが、帰りのバスの混雑が嫌だしとりやめた。
 
 
 
 上   崖の最上部には、観光用に残されている風車が2基あった。

 左   風車のところまで行った。

 下   崖にたつおもちゃのような建物を見ながらバス停に戻った。

 フィラに戻ると、すぐに宿へ。夕食を食べに出るのも面倒に思えて、夕食は抜きにした。
 

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