6 日 目  デ ロ ス

 

デロスへ
 朝食は8時からで、遅いのだが、この日はデロス島へ、始発の10時発の船で向かうので問題ない。
 
 簡素だが、トマトやキュウリがあるのがいい。

 下   部屋の横の空地からの眺め。右の方がニューポート。この日は左の方へ歩き、オールドポート方面へ向かう。
 
 上   宿から少し歩くと、オールドポート方面が良く見えた。

 左下の大型船が停泊している当たりがオールドポート。湾をぐるっと半周して突堤に船が停泊している。そのどれかが、これから乗る船かもしれない。

 丘の上には、前日行った風車も見える。

 左   デロス行きのチケット売場に到着。並ぶことも考えて早めに来たが、並ばずに買えた。往復券22ユーロ。
 
 デロス行きの船。

 デロスといえばデロス同盟が有名。BC5世紀にアテネを中心にしたポリスの同盟で、当初はデロスに金庫が置かれた。のちに金庫がアテネに移り、アテネが他ポリスを支配する形になる。やがてスパルタなどペロポネソス同盟に敗れ、デロス同盟は解体させられた。
 
 最上部の甲板のベンチに座ってデロスまで30分。

 下   デロスに到着する直前、船上から、これから歩く遺跡がよく見えた。
 
 下船すると、遺跡のゲートがあり、入場券を購入。ここで20分ほど並んだ。15ユーロ。
デロス遺跡
 
 上   右の方の黒いところがゲート。まず、住居跡のエリアにやってきた。

 左   ディオソニスの家。柱は建て直したのだろうな。床にはモザイク画が残っている。
 
 クレオパトラの家。

 クレオパトラといっても、エジプト女王とは関係なく、クレオパトラという女性だとのこと。
 
 クレオパトラとその夫の彫像。首から上はない。これはレプリカで本物はデロス博物館にある。でも、あとで博物館に行くと閉館中だった。
 貯水槽。

 下   古代劇場。

 客席は一部ががれきになっているが、あとは斜面になっているだけ。わりと小さな劇場だ。
 
 
 座席の一部は残されていた。ロープが写っているように背後のがれきの散らばるところには入れない。
 
 古代劇場の横の坂道を上り、見晴らしの良い場所にやってきた。

 下   ドルフィンの家。

 入口は閉鎖されていたが、隙間からイルカの描かれた円形のモザイク画が見えた。
 
 
 仮面の家。ここは修復されていて、入場できた。

 下   モザイク画も近くで見ることができた。
 
 
 キントス山。

 頂上に聖域があるのだが、時間的に無理だと考え、上らなかった。
 
 イシス神殿。

 エジプト人が建てたもので、エジプト神話にもとずいたもの。他国との交流があり、その信仰に寛容であったことをうかがわせる。

 下   名もなき建物跡。船着き場が見えて眺めがいい。
 
 デロス博物館。

 工事のために休館中で、トイレのみ利用できたので入った。休館がわかっていれば、キントス山にあがったのになぁと残念。
 
 "聖なる湖"跡。

 1920年代にマラリアが発生し、埋め立てられ、今はただの野原になっている。
 
 ギムナシオン(体育施設の集まったところ)。
 
 レイクハウス。床のモザイクが残されていた。

 下   ライオン像の列。

 ナクソス人から奉納されたものだという。デロスの国際性と奉納をうけるだけの力があったのだと感じた。

 これらもレプリカで、本物は博物館にあるらしい。
 
 イタリア人のアゴラ。

 イタリア商人が店を出していた場所だという。

 下   アンティゴノスの柱廊の跡。

 博物館の前あたりまで続いていて、柱の並ぶさまを想像した。
 
 
 金庫の土台。この上に金庫があったようだ。
 
 アポロン神殿跡。

 金庫がデロスからアテネに移されたあと、資金難になり、工事が中断された。
 
 フィリップ5世の柱廊では修復工事が行われていた。
ミコノスに戻る
 15時30分の船でミコノスに戻る。4時間少々、デロス島を動き回った。
 
 帰りの船では、波が高く、しぶきが甲板に座っている客に襲いかかり、かなり濡れてしまった。
 
 途中揺れたうえ、入港するのにも時間がかかったが、16時すぎで夕食には早すぎる。

 前日も歩いたが、街歩き。布団が干してあるのも、絵になる。
 
 昼食は抜いたので、17時すぎに、湾に面した「カボス」に入店。

 下   店内。湾を見ながら食事。向うに先ほど下船した船着場の突堤が見える。
 
 
 白、赤、ロゼのほかにレッツィーナというのがあり、ネット検索すると松の脂を入れたギリシャ独特のものということで、これを注文した。6ユーロ。
 
 ムール貝のウーゾ蒸し。16ユーロ。

 ワイン蒸しはどこにでもあるが、ウーゾ蒸しというのがギリシャらしい。

 蒸し器ごと運ばれてきた。光線の関係で蓋に白い部分ができているが、本来は蓋全体が黒。
 
 蓋を開けたところ。

 オレンジ色であるのは、トマト味であるため。
 
 1個いただく。ウーゾ酒の味やにおいはまったくしていない。蒸して飛んだのとトマト味に隠れてしまっているからか。ワイン蒸しよりも美味しい。
 
 クラブ・スパゲティ。26.5ユーロ。

 カニはわずかしか入っていないうえ、スパゲティもこしのない細うどんみたいな感じで、イマイチだった。

 下   宿に戻り、日没前に宿の敷地内から夕焼けをみた。
 
 

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