10 日 目  ク ノ ッ ソ ス

 

クノッソス宮殿
 ゆっくりしてしまい、7時から食べられる朝食なのに、8時に朝食会場へ。

 この宿は朝食代が宿泊費とは別払い。5ユーロで朝食代としては格安だ。
 
 質素ではあるが、5ユーロとしては中々上出来だ。宿によっては、これでも10ユーロくらいだと思う。
 デザートとコーヒー。りんごは自分で切ったあとの状態。
 その後も宿でぐだぐだしてしまった。10時30分、ようやくクノッソス宮殿を見に宿を出た。バス乗場は、宿から10分ほどのところ。
 30分でクノッソス着。バス停の真ん前に入口がある、ところが、チケットの売場には長い行列。30分ほど並んでの入場。入場は12時30分ごろ。

 クノッソス宮殿は、BC18世紀にミノス王によって建てられたもので、BC18〜BC15世紀のミノア(クレタ)文明を代表する遺跡。
 
 入場後、遺跡の一番下の部分までいったん下りて、上に上ることにした。

 クノッソス宮殿は有名であるが、世界遺産になっていない。コンクリートなどを使って修復したところが多いからかな。
 
 柱は出土した壁画から赤く塗られていたと推定され、赤い柱が多くたっている。
 何枚かの壁画が見られるが、すべてレプリカで、本物はイラクリオン考古学博物館にある。
 女王の間のある一角。この付近は4階だてになっている。

 有名なイルカの壁画を見たかったのだが、下層部が工事で立ち入れなくなっていて、見られなかった。あとで、博物館で本物は見たが、実際に描かれているところを見たかったので残念。
 
 立ち入れなかった一角を上から見る。この下の方に女王の間がある。
 
 行列ができていたので、まず並んでから、何があるのか調べてみたら、王座の間。
 
 王座の間の中。王座は石でできている。
 
 王座の間の上の階の部屋には壁画のレプリカがまとめて展示されている。

 下   "牛の上のアクロバット"と呼ばれる壁画。
 
 "青い鳥"と呼ばれる壁画の鳥の部分。
 
 牛の壁画。

 下   中庭。真中に王座の間があり、写真の右端の外側に女王の間などがある。
 
 
 
 
 上左   昼食をレストランで食べようかと思ったが、食べたいものがない。フレッシュジュースだけ飲んでいくことにして、昼食は抜く。

 上右   グレープがと思ったら、ブラッドオレンジだということ。

 左   遺跡を出て、バス停そばの売店でバスの切符を買う。1.5ユーロ。系統ごとに一定の運賃が決まっているようだ。
イラクリオン考古学博物館
 イラクリオンの中心に戻ると15時。

 バス停のすぐそばにイラクリオン考古学博物館があり、入場。

 クノッソスをはじめクレタ島の遺跡の出土品は、アテネの考古学博物館ではなく、ここで保管されている。
 
 魚の頭の形をした容器。水を入れるのだろうか。

 下左   魚の描かれた土器。

 下右   タコが描かれた土器。
 
 
 
 
 上   クノッソス宮殿の模型。迷宮と言われるクノッソスをよく復元したものだ。

 左   甕棺墓。これは日本と同じだ。
 
 上   ”牛の上のアクロバット”のオリジナル。

 左   日本の土偶に似た感じのものが並ぶ。
 
 女王の間のイルカの壁画のオリジナルの一部。
 
 日本の土偶に似たものの中でも特にいいスタイルをしている。
 
 別館で「日本の美の原点」というタイトルで土偶や銅鐸などの展示が行われていた。

 紹介のポスターにも使われているのは、遮光器土偶。やはりインパクトが大きいのか。
 
 銅鐸。

 日本の古代の出土品の展示をしているとは思わなかった。海外で日本文化というと、奈良時代からあとの文化が紹介されるのが普通だと思うので、意外だった。
 
 馬の埴輪。

 土偶は縄文時代、埴輪は古墳時代のもので時代が違うが、この展示では区別はされていなかった。古墳に相当する大きな墓のない国の人にとっては、区別しにくいんだろう。
 
 博物館のあと、バスターミナルに行った。翌日はフェストス、翌々日はマリアへ向かうし、その次の日にはハニアに移動するので、バスターミナルの位置とバス時刻を確認しておくため。

 KTEΛ("Λ"は"L"に相当)とあるが、ギリシャの中長距離のバス会社の連合体のようなもの。
英語の意味を間違え、ご飯もの2種注文する失敗
 歩行者天国に面したレストランの1つに入店。18時、まだ少し早いのだが夕食にする。
 
 アムステルの生ビール。

 下  料理は、ゲミスタとドルマデスの2種を注文した。

 ゲミスタは、Stuffed Vegetables と英語の説明があった。これは、詰めた野菜、つまりご飯を詰めた野菜ということだと後日わかったのだが、このときは、野菜を煮たものだと誤解していた。

 ドルマデスは、ぶどうの葉でご飯を包んで蒸したもので、日本の桜餅を酸っぱくしたような感じのもの。こちらは、宿の朝食で出たことがあり、すでに体験済。
 
 
 ゲミスタは、運ばれてきて初めて、野菜にご飯を詰めて炊いた、炊き込みご飯だと判明。

 英語のstuffed は昔、覚えたことがあるが、いつのまにか覚えていた意味が変わってしまったようだ。

 料理そのものは、トマト味の美味しい炊き込みご飯だった。
 
 ドルマデスは、巻いてあるぶどうの葉ごと食べられる炊き込みご飯。美味しいが、かなり酸っぱい。

 Stuffed の意味を間違えていたばかりにご飯ものを2種注文してしてしまった。

 ゲミスタは、つけあわせのポテトを、ドルマデスは3個ほど残した。英語の意味を間違えて、失敗した。
 
 ギリシャでは、パンはついたり、つかなかったり店によって違うが、この店ではパンが無料でついてきた。

 でもパンには手をつけなかった。持ち帰っても、食べる機会がないので、そのまま帰った。

 ゲミスタ10.7、ドルマデス5、ビール3で、計18.7ユーロ(約2800円)。
 帰り道で、ジェラート店に立寄り。

 
 マンゴーとピスタチオを盛ってもらった。

 宿に戻ると、鍵を受け取る際に、朝食代5ユーロを払う仕組みだった。

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