2 日 目 根 室 で グ ル メ |
宿は2泊で、1泊目は素泊まり7800円、2泊目は朝食付き8900円。この日は朝食なしで、7時45分に出発。 8時前に根室駅のそばのバスターミナルに着いた。撮影している自分の背中側に駅舎がある。 8時15分発の根室交通の観光バスに乗車する。 |
観光バスは予約はしていたが、乗車券は当日に買う。一般のバスや空港バスと兼用の券売機があり、現金用とキャッシュレス用の機械がある。キャッシュレス用でクレカで購入。 観光バスは7月16日から運行で、この日は19日。このことも旅程上考慮した。午前は2600円、午後は2400円で、両方だと3800円とかなりの割引になる。午前午後とも乗車する。 |
バスは中型バス。午前は10人ほど、午後は4人だったので、ちょうどいい。 午前に行く納沙布岬はすでに路線バスで3度行っているし、他の訪問地も自力で訪問済みだ。観光バスは午後に行く風連湖や春国岱が主な目的だ。それに納沙布岬は4度目になるので、今回は特別な目的がある。 |
車体には「花咲線」と書かれている。JRとタイアップしているのだろうか。 |
出発して10分ほどで明治公園に到着。明治8年に北海道で2番目に開かれた牧場の跡地。サイロは昭和7、11年にできたものだが有形文化財に指定されている。サイロができた当時は北海道練乳という会社の牧場だったが、のちに明治乳業になった。明治公園の名前は明治乳業が由来だ。 |
車窓より日本最東端の郵便局の珸瑤瑁(ごようまい)郵便局を見ながら納沙布岬へ。 かつては珸瑤瑁小学校が日本最東端の小学校だったが、今は統合されて歯舞学園が日本最東端の小学校(正確には小中一貫校)で、車窓から新しい校舎が見えた。 |
納沙布岬に到着。ここでガイドが岬までついて歩くのだが、自分は1人でまわり、出発時刻に間に合うように戻ると伝えて、単独行動。 納沙布岬は4回目になり、行きたいところがあった。今回行きたいところは、ガイドと一緒に歩いていたのでは、入れないところだったので、単独行動を申し出たのだ。 |
行きたかったのはここ。「鈴木食堂」。書かれている通り、ここはさんま丼の発祥地らしい。ここでさんま丼を食べたかったのだ。 納沙布岬にはほかにも2軒、食堂がこの店のほかにあったのだが、両方とも閉店。この店も危ないなって思っていたら、開店していてホッとした。日本最東端の食堂だ。 |
大衆食堂風の店内。来店者の写真や名刺が壁にたくさん貼られている。 |
さんま丼と鉄砲汁のセットを注文。 さんまが一面に敷き詰められている。下は普通のご飯。できたら酢飯のほうがいいんだが。 |
鉄砲汁。花咲ガニの入ったみそ汁だ。 美味しいんだが、カニの殻をハサミで切って中身を食べるのに時間がかかる、 大急ぎで食べたが、食べ終わったのはバスの出発の15分前。バスまで5分かかるとして、10分で観光。 |
バスの方向と逆行して灯台へ。残念ながら曇っていて北方領土は、一番近い貝殻島が見えただけ。過去には国後まで見えたこともあるのだが。 |
望郷の家 北方館。展望台がメインになっていて、眺望はきかないので、すぐに退出。 |
続いて北方領土資料館へ。こちらは資料がたくさん展示されているのだが、残念ながら時間がない。大急ぎで一通り順路を歩くだけで精一杯。 バスには出発時刻ちょうどに遅刻せずに戻れた。 |
定刻通りバスは出発し、行きは根室半島の南側の道を通ったが、帰りは北側の道を通る。 すぐにヲンネモトチャシ跡を車窓から見る。ただの原野だが、少し盛り上がっているらしい。日本100名城の1つ(ここだけでなく根室半島にあるチャシ群をまとめて1つの扱い)なので、名城めぐりをするなら欠かせないが、そこまで興味はないので、車窓からでも十分だ。「チャシ」とはアイヌ語で、砦のこと。 |
つぎに北方原生花園。下車して木道を歩いたけれども、花の盛りはすぎていたようだ。写真の看板の上のほうに手てものらしきものがみえるが、東屋で往復10分ほどだった。 |
再び車窓からチャシを見る。写真右上に四角い物がうつっているがこれが案内板で、そこにノツカマフチャシ跡がある。 北海道にはチャシ跡が500ほどあり、うち根室半島には30ほどあるという。でも遊歩道や案内板が整備されているのは車窓から見た2つだけだという。 |
つぎに金毘羅神社へ。宝物館に神輿が展示されていた。例大祭は8月10日で根室市内を神輿が練り歩くが、2020年から22年までは神輿の巡行は停止されている。 |
バスは11時に根室駅に着き午前の部が終了。午後の部だが、普段は11時15分発。でも、この日は昼食場所である道の駅が休業のため、12時発になり、駅周辺で昼食をとることになっている。 そこで駅前の花咲ガニの直売店へ。花咲ガニの店に行けて、道の駅が休業でよかった。 |
店に1つに入店。冷凍は使っていないなどをうたっていた「カニの庄屋」に入店。店内でも食べられるということで、食べて行く。 その日に水揚げされ、ゆでたというカニを見せてもらい、そこから選ぶ。2500円と3000円だが、大きい3000円のから選んだ。 |
選んだのがこのカニ。 |
花咲カニのさばき方の説明書を渡され、自分ではさみを使って、解体していった。 |
解体終了。 足は8本。タラバガニも8本だが、本来、カニは10本の足がある。ズワイガニなどは10本ある。それで、花咲カニやタラバガニは、生物学的にはカニの仲間じゃなく、ヤドカリの仲間であるらしい。 |
殻をはさみで切っていくのに時間がかかった。午後のバスの出発が12時なので急いだ。手がべとべとになったこともあり、写真は食べ終わるまで撮影できなかった。 これは食べ終わった後の残骸。 |
店内。 事務所のような感じだが、この店は、通信販売や店頭で注文をうけ棹害するのがメインになっていためだろう。店内で食事する席は4席だけだった。 |
夕食はエスカロップにするつもりだった。エスカロップをうみだしたとされるニューモンブランに行ってみた。 前日も通ったのだが閉まっていて、この日も閉まっている。夕食時にも開いていなさそうな感じだ。12年前には、この店でエスカロップを食べたのだが、今回は無理そうだ。 |
12時の出発直前にバスに戻った。 午後はまず車石に向かう。写真は、車石の駐車場から車石に向かう遊歩道で撮影。 |
車石。中心から放射状に延びる線で車輪のように見える。 |
花咲灯台。日本の灯台50選にも入る灯台だという。 天気がとてもよく、納沙布岬まで見えたが、それでも位置の関係があって北方領土は見えなかった。 |
左側の建物が、歴史と自然の資料館。本来は入場観光するところだが、この日は休館で入れなかった。 右側は花咲小学校だが、外観は資料館とセットの建物のようだ。 |
かつてあった花咲駅の跡地。 40年前に花咲で下車して、根室船員保険寮という宿に泊まった。路線はあるのに、利用した駅が廃止されたのはほかに例がないと思う。 |
道の駅「スワン44ねむろ」は定休日なのだが、そのそばの展望台から風連湖を見る。 |
入れなかった道の駅「スワン44ねむろ」。 |
上左 つぎに春国岱(しゅんくにたい)へ。ネーチャーセンターが休業日で歩くだけ。木道が工事中で迂回路を歩く。 上右 迂回路から木道を見る。春国岱は、根室湾と風連湖をわける砂州。木道の向うの水面は風連湖。 左 木道の工事区間の終了点。ここから少し木道を歩けた。 |
橋を渡り、風連湖の端のほうへ。馬も放牧されている。 |
北方四島交流センター。展望台よりうっすら国後が見えた。 |
15時30分に根室駅に戻った。 待合室で休憩し、16時12分発の釧路行きに乗車。東根室駅まで1駅、ちょい乗りする。 |
日本最東端の駅、東根室に16時15分着。 根室の中心部まで30分ほどかけて歩いた。 |
夕食にはまだ少し早く、日本最東端のイオンであるイオン根室店に入店。店内を見て歩いた。かなり古い感じだった。 |
夕食はエスカロップを食べたかったが、ニューモンブランは休業だったので、ほかにエスカロップを出している店をネット検索して向かったのたが、1軒目は定休日。 2軒目の「薔薇」が営業していて入店。17時30分ごろだった。 |
店内。昭和の雰囲気の喫茶店だ。 |
エスカロップ。 バターライスの上にトンカツがのっている。トンカツは薄くて、デミグラスソースがかかっている。 |
薔薇アイス。 小さめのパフェだ。 |
18時すぎに店を出た。入店の際にはなかった貼り紙があり、早めに入って良かったと思った。「もらいす」てってのは、この地の言い方か、それとも"ま"を抜かしてしまっただけなのか。 宿に戻り、根室での予定を終えた。 |
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