8 日 目   オ ン ネ ト ー
 朝食。

 食事会場でビュッフェ式で。
 
 デザート。

 この日は、午前中、オンネトーに行く。オンネトーは40年ぶり。かつて利用した路線バスはなく、現地ツアーを利用。
 
 ロビーで待っているとガイドが到着。

 申込者は自分だけで、1人だけの場合の追加料金も必要だが、ほかの参加者がいないので、希望を出しやすいのはいい。それで、湯の滝をメインにしてもらった。

 オンネトーは釧北峠を十勝側に下りたところにあり、阿寒湖とは天気が違うことも多いという。

 25分ほどでオンネトーの眺望のいいところに到着。左が雌阿寒岳、右が阿寒富士。

 
 
 別の眺望のいい地点へ。先ほどの場所より、山の形はいいが、日光の関係か。山が湖面には映らない。

 40年前にはオンネトーの湖水はコバルトブルーだった。美瑛の青い池をみたとき、オンネトーと同じ色だと思った。いまは、普通の水の色で、ちょっと残念。ガイドによると、数年前に変わったが、原因不明だということ。

 
 湯の滝への入口。

 下左   湯の滝までの道端には多数のきのこが生育していた。

 これはタマゴタケ。食べられるきのことのことだが、よくわかる人でないと判別が難しい。

 下右   卵を割るように傘を出してくるので、タマゴタケとよばれるとのこと。
 
 
 ツヅレタケ。これは毒きのこ。一番見たのはタマゴタケで、次に見たのがこれだった。針葉樹林に多いという。

 下左   ドクツルタケ。毒きのこも毒きのこで、食べると死亡する猛毒だから怖い。

 下右   ホウキタケ。ホウキタケ科には有毒のと無毒のとがあり、食べない方がいいらしい。
 
 森の中の道を25分ほど歩くと、突然、視界が開けた。オンネトー湯の滝に到着。

 斜面を水が流れ落ちている。
 
 水の流れに近づいてみる。手をつけると、温かい。確かに"湯の滝"だ。

 とはいえ、40年前にここへきた自分にとっては物たらなさすぎる。
 
 流れ落ちる水の右側に階段の廃墟がある。今は上がれなくしてある。

 階段の上には建物が見えるが、ここは温泉の脱衣場だったところ。その外側に浴槽があった。

 40年前、その浴槽で温泉に入浴した。そして、目の前に滝があった。"あった"というより、今もあるのだが、今は上れなくなっているのだ。
 
 脱衣場の横に滝の一部が見えたので撮影。一番下の、今も見られる部分よりも大きい滝だが今は近寄れない。

 下   湯の滝は天然記念物になり、保護のために近寄れないのだ。

 湯の滝では微生物の働きでマンガン酸化物が生成されていて、このような場所は世界中でここだけだという。
 
 
 
 上   屋根のある休憩所があり、そこからの眺め。真中の左に水の流れている。上れない階段は木のかげで見えない。

 左   ガイドがもってきてくれたお茶とお菓子をいただく。
 
 休憩所の壁には簡単なパネル展示があり、見ておく。
 
 付近には殺人事件でも使われたトリカブトがたくさん自生している。毒きのこといいトリカブトといい恐ろしい。
 トリカブトの花は美しい。
 
 遊歩道をオンネトーまでもどり、再び、オンネトーを見る。

 そのあと雌阿寒温泉へ。そこの野中温泉。かつては3軒あった旅館も今はここだけ。廃業したうち1軒は去年廃業したとのこと。

 40年前、野中温泉はもっと古い建物だったが。日帰り入浴をしている。今回は残念ながら、入浴の時間はない。ガイドと交渉して、追加料金払って30分ほど延長してもらおうかも考えたが、やめておいた。
 
 雌阿寒温泉から少し山中に入り、原生林を歩く。

 付近一面の岩が苔で覆われているところ。

 下左   1人だと方向がわからず、森に入るのは無理だ。

 下右   苔の中から飛び出しているきのこ。
 
 
 森の中で花が咲いていた。ハクサンシャクナゲ。
 葉の周囲を取り囲む白いのは変形菌できのこの一種だという。
 
 帰路につく。途中、川の水が白いところがあった。雌阿寒温泉の湯が流れ込んでいるのだという。

 川べりまで下りて、手をつけてみると温かかった。 
 
 錦沼。赤茶色の水。土に鉄分が多く含まれている。
 
 阿寒湖温泉に戻る。アイヌコタンで下ろしてもらい「ポロンノ」というアイヌ料理の店へ。
 
 店内。木工作品などがたくさんおいてある。

 下   チェプセット。「チェプ」は鮭。

 チェプオハウ。鮭と山菜、きのこのスープ。

 アマ。 炊き込みご飯。

 メフン。鮭の血合いの塩辛。
 
 
 
 上左   ポッチェいも。

 発酵したじゃがいもを粉末にして溶いて固めた保存食。

 上右   シケレべ茶。

 キハダという木の実を煎じたもの。

 左   阿寒湖エコミュージアムセンター。
 
 エコミュージアムセンターの裏口から木道がはじまっていて、湖岸に続いている。
 「ボッケ」とよばれる泥の温泉。
 
 泥の温泉池がぼこぼこしている。別府の坊主地獄のようだ。
 
 湖畔の遊歩道を温泉街へ戻った。
 宿に戻り、お茶うけをいただく。

 温泉へ行き、入浴。久しぶるの阿寒湖湖を楽しめた。阿寒湖での予定もこの日で終わり。

  そのあと夕食。前日と同じ会場へ。この日も生ビールつきにしていた。写真は同じなので省略。

 下左   刺身。

 下右   小魚の南蛮漬け。
 
 
 上左   前菜。

 上右   かれいの唐揚げ。
 
 左   煮物としょうが。

 下左   サイコロステーキと目玉焼。

 下右   澄まし汁とご飯。
 

 

 

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