10 日 目   サ ロ マ 湖 岸
 5時から温泉に入れるのだが、前日に入浴したときとは別の浴室になっていた。掃除のあと、男女の浴室が入れ替わったので。

 とはいえ、内湯は前日に入浴した浴場とそう違いはない。一番乗りで急いで撮影。
 
 大きく違っていたのは露天風呂。単純な丸い浴槽だ。「北欧風」というふれこみだが、前日の和風の露天風呂の方がずっといい。

 誰もいないうちに撮影してから、ゆっくり入浴。30分ほどの入浴中、その終わりころまで他の客はやってこなかった。
 
 7時から朝食。会場の「ラ・メール」へ。
 
 会場内。
 
 まずはいろいろなおかずをいただく。
 釧路のラビスタと同じように海鮮丼があった。具がラビスタとは違う。ご飯は少なくし、海鮮をしっかりいただいた。
 
 デザートとコーヒー。

 この日は、宿から歩いて行けるワッカ原生花園に向かう。
 
 泊っている宿とは100m
ほど離れたところにある民宿「船長の家」。

 約40年前(詳しく言うと2022年現在で45年前)、ここで2泊したのだ。料理が大盤振る舞いで、美味しく、久しぶりにここに泊まるつもりだった。40年前に比べて、建物が新しくなり、バストイレつきの部屋になり、泊まりやすくなった。それでも民宿だから、ふとんを敷いたりはセルフだが。

 
 ところが、予約しようとして、長期休業中だということを知った。それでもサロマ湖には行きたかったので、値段は格段に高いが鶴雅リゾートに泊まることにしたのだ。

 臨時休業としているので、廃業ではないのだが、再び営業できるかどうか、泊まったことがあるだけに心配だ。
 
 大きな道から離れて、いよいよワッカ原生花園へ。
 
 橋を渡り、サロマ湖とオホーツク海を隔てる砂州に入る。

 欄干のはじまりには、ホタテ形の礎石。
 
 橋の上からサロマ湖を見る。

 下   橋を渡るとすぐにネイチャーセンターがある。ネイチャーセンターから、ワッカ原生花園の中を歩いて、さらに第2湖口の橋を渡って、遊歩道の終端まで行く。
 
 
 サロマ湖ワッカネイチャーセンター。

 下   ネーチャーセンター付近でサロマ湖の南側をのぞむ。
 
 
 
 上左  原生花園内の乗物は、以前は馬車だった。何と、今年(2022年)から、馬車ではなく電動三輪車に変わった。

 上右  歩く前にソフトクリームを食べる。

 左   原生花園の中の遊歩道を歩きはじめる。
 
 はまなす。
 
 はなますの実。
 
 エゾカワラナデシコ。
 
 エゾフウロ。
 
 エゾオグルマ。
 
 エゾツルキンバイ。
 
 キタノコギリソウ。
 
 ネイチャーセンターからやってきた道は直角に折れ曲がり、砂州の真中を通る"龍宮街道"に入る。

 ワッカ原生花園はこのあたりまで。あとは草原の中の道となる。海岸草原として珍しい存在だ。

 ここから遊歩道終点"ワッカの森"へ3.7kmとある。
 
 草原の中で、単調な風景を見ながら3kmほど。両側には。少し高い丘があり、オホーツク海やサロマ湖は見えない。

 砂州の幅は200〜500mほど。
 
 幅の狭くなったところで、海側の丘に上れる道がついていたところがあった。上ってみるとオホーツク海が広がっていた。
 
 サロマ湖には、湖水の汚れを取り除くために、オホーツク海との間で水が出入りできるようにしてある「湖口」が2つある。

 砂州の中央にある第1湖口(昭和7年)、東よりの第2湖口(昭和53年)の2つ。これから第2湖口にかかる橋を渡る。
 
 橋の上からオホーツク海を見る。

 海水が海から湖に流れていることがわかる。湖口近くのサロマ湖は薄い海水が分布し。潮の干満ととも水が出入りする。
 サロマ湖側を見る。

 サロマ湖訪問は約40年ぶりだが、詳しく言うと2022年現在で45年前の1977(昭和52)年だ。この翌年に第2湖口がつくられた。だから前回の訪問時はまだ第2湖口はなかった。
 
 補修のためだろうか。工事が行われていた。

 下   橋を渡って、下ったところから橋の全体がよく見えた。
 
 
 遊歩道の終端。東屋で水が湧き出ている。奥の小屋は、水を組みだすためのポンプがおかれている。

 この先には「ワッカの森」があるが、もともと草原だったところに、昭和31年に植林をして、いま森になったのだという。
 
 湧き出ている「花の聖水」。

 海岸のすぐ近くなのだが、真水が出てくるのが不思議だ。
 
 海岸に出てみた。遊歩道はここで終わりで、第1湖口まで歩いていこうとすれば、砂浜を歩いていかねばならない。歩いた人の旅行記を読んだが、とても行こうという気にはならない。
 
 さぁ、やってきた道を引き返す。

 5km歩いて、ネーチャーセンターに戻った。行きは時間の関係で見なかった展示も見ていく。
 
 宿に着く直前に常呂遺跡があり、立寄っていく。かなり広い範囲に復元建物や建物跡が点在していた。
 
 「常呂遺跡の館」という展示館にも入館。

 擦文土器。木のへらで模様を描いたのが特徴。擦文土器がつくられたのが擦文時代。

 擦文土器も擦文時代も北海道独特のもので、今回初めて知った。擦文時代は、7〜13世紀で、本州では飛鳥・奈良・平安・鎌倉時代にあたる。
 宿に戻り、温泉に入り、レストランへ行き夕食。

 この日も雲のために、きっちりとした夕陽は見えなかった。空や湖が少し赤くなる程度。

 サロマ湖の向うに陸地が見えるが、この日行った遊歩道の終端付近が見えている。
 
 
 上左  白ワイン。

 上右  ドイツ産の「リースリング ヴァグナー・シュテンベル」。

 左  「トウモロコシのフラン」。卵豆腐みたいな感じで、イクラがどっさり。
 
 「甘えびと帆立のタルタル」。
 
 「黄色いトマトのガスパチョ」。
 パン。

 下  「本日の氷皿」。

 ぼたんえび、かに、あわび。
 
 
 上左   赤ワイン。

 上右   フランス産の「セニョール・デ・ギュイユ」。

 左   「青ゾイとホッキのポワレ ウニを使ったサフランソース」。
 「お口直しのグラニテ」。
 
 「白老和牛ヒレ肉のグリエ 本日の温野菜」。
 
 「お楽しみデザート」。
 
 コーヒー。

 フレンチコースにしてよかった。海鮮中心のフレンチは初体験で、料理法などわかったのもよかった。前日のほうがよりよかったけど、この日のも美味しくいただけた。

 サロマ湖の2日、終了。

 

 

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