13 日 目   帯広街歩きと十勝川温泉
 朝食。

 毎日、少しづつ変わっているのだが、ちょっと飽きてきた感はある。

 この日は午前中は帯広の街歩き、午後は十勝川温泉の日帰り入浴の予定。
 
 宿を9時前に出発。10数分歩いて「いなり小路」という、昭和の雰囲気を残す飲み屋街にやってきた。
 
 100mほどの路地の両側には古めかしい造りの店と昔のままなのか、復刻したものなのかわからないが、看板やポスターが見られる。
  路地を突き抜けた側。こちら側は大通に面している。
 
 「柳月」大通本店へ。

 「いなり小路」のすぐ左隣にある。

 前年の旅で、帯広郊外にあるスイートピアガーデンの工場見学に行ったのだが、本社機能はそちらにうつっているようだ。
 
 この店で土産を仕入れる。美味しそうな菓子の種類が多すぎて、選ぶのに苦労する。
 
 買ったお土産。

 「あんバタサン」。

 六花亭の「マルセイバターサンド」とは、あんが入っていることと、クリームの中のバターが少ない感じであることが違う。

 あと、マルセイは冷蔵しなければならないが、こちらは常温保存できるのもよい。それでも、ほかの土産より保存期間がかなり短く、渡すときには注意してね、とつけくわえた。
 
 「鮭ぶし丸」。

 鮭ぶしを菓子化したもので、鮭の味がひろがる。ぴりっとするけど、甘みもあって、美味しい。

 下   「日勝 鹿追アートビスキュイ」。

 鹿追の神田日勝記念美術館とのコラボ菓子。箱の表裏に日勝の絵が描かれている。

 日勝の遺作になった馬の絵の部分はチョコ風味になっている。味は普通のクッキー。

 
 
 店内で食べるためのテーブルが2つだけあり、そこでお菓子をいただくことにした。

 店内でいただいたのは、梨といちごのロールケーキ。無料のコーヒーもあり、いただいた。
 
 双葉幼稚園。

 1911年に開園した幼稚園で、帯広で一番古い幼稚園。重要文化財になっている。

 2013年に閉園されているが、コンサートに利用されたりしている。
 
 10時から中の見学ができ、すぐに入場。内部は撮影禁止。

 見学後、裏手に回って裏側を撮影。玄関も当初は、こんな感じで、玄関の出っ張りはなかった。玄関の出っ張りは2003年の十勝沖地震で避難路のために造られたもので、新しい。
 
 
 上左   昔ながらの住所表示が残っていた。ネーラブって、いまのノエビアのことかな。

 上右   リスの標識ははじめてみた。北海道では鹿の標識はよく見たし、屋久島で猿の標識も見たけど。

 左   帯広発祥の地の石碑。

 晩成社を創設して帯広開拓に尽力した依田勉三はこの付近から帯広を開いていったようだ。北海道では屯田兵が開拓してできた街が多いが、帯広は熱意のある民間人の力による開拓というのが特徴的だ。

 
 
 石碑は「入」形の交差点の中の三角地帯にある。その三角地帯から撮影。

 帯広は駅の近辺を除くと、少し歩いただけで郊外という印象。
 
 帯廣神社をめざして歩いていたら、思いがけず帯広柏葉高校の横を通りかかった。

 帯広では有名校であることは以前から知っていたが、前日に池田に行って、吉田美和さんの出身校で、しかも中島みゆきさんの出身校でもあることを知って、印象が残ったばかりだったので、突然遭遇してびっくりした。
 
 帯廣神社。

 札幌神社(いまは北海道神宮)から分霊した神社で、帯広で一番大きな神社。

 鳥居を入ったあたりでリスを見かけて写真をとろうとして、追いかけたが、すばしこくて、結局とれなかった。
 
 帯廣神社とは道をへだてて中島公園があり、その中に依田勉三の銅像がある。

 中島公園は、帯広の商工会議所会頭で市議会議員でもあった中島武市が、依田勉三の功績をたたえて、晩成社の開拓地に近い私有地に建てた。

 建立後まもなく戦時の金属供出のためなくなったが、戦後、再建された。のちに私有地ともども、市に寄贈され、中島公園になった。

 中島武市は、中島みゆきさんの祖父だということで、これまたびっくり。
 
 サロン齋藤亭。

 古民家を改装して、コミュニティ施設として利用されている。
 桜湯。

 味のあるレトロな銭湯。玄関の中には廃材が多くあり、廃業してかなりたつようだ。

 
 
 高橋まんじゅう屋。

 大判焼の老舗で「たかまん」と呼ばれている。

 スケートの高木菜那選手がアルバイトをしていたので、高木選手の写真が多数張られている。

 下左   焼いているところ。

 下右   1個だけ買っていただく。
 
  「たかまん」のある通りが「電信通」。帯広で最初に電信柱が建てられた通りだという。
 
 「旧三井金物店」。

 その後、六花亭サロンになったが、今は営業していない。
 
 「旧宮本商産本社」。

 現在は、さかい珈琲の店舗になっていて、前年には、ここで夕食をとっている。今回は写真をとっただけ。

 左側に少し写っている建物が、現在の宮本商産の本社。
 「六花亭」帯広本店へ。
 2階のカフェは、2人待ちで入室できるようだったので、10分ほど待って入った。

 下左   クッションの柄は六花亭の包装紙。

 下右   たまたまだが窓際の席に案内された。

 外を見ていると「西2条9丁目」バス停があることを発見。このあと十勝川温泉に行くのだが、駅まで戻らなくても、ここから乗れることが判明。
 
 
 智宏風ハヤシライス。

 "智宏"の説明がなくて、?だったが、美味しくいただいた。

 下左   帯広本店限定販売の菓子のうちで、さくさくパイもいただく。

 下右   飲物はカフェオレ。
 
 
 上左   六花亭から見えていた「西2条9丁目」バス停がら十勝川温泉行きバスに乗車。

 上右   「第一ホテル」で下車。数人乗っていた客の大半が一緒に下車。自分と同じく日帰り入浴なのだろう。

 左   (第一ホテルのHPより拝借)

 十勝川温泉はモール温泉。亜炭層を通って湯がでてくるため、透明だが茶色い湯で、有機物を多く含むという。
 
 

 上   (第一ホテルのHPより拝借)

 露天風呂。暗いので見えないけど、湯は茶色。

 浴槽の中のスロープを下っていくと、深さ1mほどの立湯になっている。立湯とは珍しい。

 左   (第一ホテルのHPより拝借)

 ジャグジー風呂。ここも茶色。
 
 (第一ホテルのHPより拝借)

 展望露天風呂。十勝川の河原が良く見える。

 下左   湯上りにあずき茶をいただく。

 あずき茶は初めてだが、くせもなく美味しくいただけた。
 
 
 上右   玄関前にある「第一ホテル」バス停。

 左   帯広駅行きバスに乗車。
 
 宿で2時間ほど休憩し、夕食へ。

 向かったのはラーメン店「どーも」。

 前日に行ったカレー店「インディアン」の向かいにあり、帰りに見たら、カレーソースラーメンというのがあり、翌日はここにしようと決めていた。
 
 店内。

 この店の一番のおすすめはカレーソースラーメンだという感じだ。普通のカレーラーメンとはどう違うのかのも気になる。
 
 カレーソースラーメン。

 出lきあかったのを見てカレーラーメンではない理由がわかった。

 スープは味噌豚骨ラーメンのなのだ。キーマカレーのルウが具として、ラーメンの上に乗っているのだ。その上には、ゆで卵、フライドオニオン、みつばが乗っている。

 それほど辛くない。カレーを混ぜて、カレースープにしていただいた。

 

 

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