3 日 目 利 尻 島 周 遊
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5時30分に出発するので早く起きなきゃと思っていたら、4時に目が覚め、2度寝すると、起きられないかもしれないと思い起きる。朝風呂を浴びた。もちろん大浴場へ。この宿は部屋にもバスがついているのだが、一度も使わなかった。 利尻富士は、一番てっぺんのところは隠れていたが、ほぼ全容が見えた。 |
5時20分ごろにロビーへ。ガイドの車も5時25分ごろにやってきた。 玄関をあけようとしたら閉まっていたので、どこに鍵があるか探してあけて出た。 姫沼早朝ガイドツアーは2500円なのだが、参加者が自分1人だったので3000円。それでも、島一周の路線バスで姫沼に行かなくてもよいのが大きなメリット。 |
上左 海岸と道路の間のこのような広場が昆布を干す場所だという。この日は曇りなので昆布漁が行われておらず、昆布も干していない。 上右 10分強で姫沼の駐車場に到着。 左 駐車場の一角から姫沼に向かう。 |
すぐに沼に到着。姫沼は人工の池だという。明治時代に姫マスを養殖するために池がつくられた。実際、池の周囲にはコンクリート造になっている部分もあった。それが自然にかえって今のようになったのだという。 |
利尻富士が姫沼にきれいに映っていた。頂上部は見えないのだが、その少し下まで見え、池にも映っている。朝はきれいに映りやすいが、昼になると波がたち、このようには見える事は少ないという。波がたつと、このように利汁富士がくっきりとは見えない。 |
沼を一周するコースには木道がつくられ歩きやすくなっていた。 下左 倒木はそのまま残されているものもあるが、倒木から新たな草が生育している。それで倒木をそのままにしているという。 下右 キツツキの仲間のクマゲラが木の中にいるアリを食べるために開けた穴。 |
一周1q弱のコースを歩き終わった。植物の解説などをしてもらって歩いたので1時間弱かかった。 依然として利尻富士の逆さ富士が見えていたのだので、よかった。 |
宿に戻る途中、高い位置からペシ岬を見られる展望台があった。前日はこれを上ったのだが、ちょっと感動した。遠くには礼文の山も見える。 |
宿に戻ると、朝食時間の7時。いったん部屋に戻って荷物をおきすぐにお食事処へ。 下左 重箱の蓋を開けると、ごく普通の朝食のおかずが並ぶ。イカそうめんがあるのが、ちょっとした特徴か。 下右 食後のコーヒー。和風の湯のみのようなカップなのも珍しい。 |
上左 朝食後、部屋に戻ると、休憩なしに1日かけての利尻島周遊に出発。 栄町バス停へ。 上右 バス停からみた「あや瀬」。宿から1分。前日にバス停の位置と時刻はしっかり確認しておいた。 左 7時53分発、宗谷バスの沓形行きに乗車。 |
上 乗車時に1日券を購入。 左 乗車時は誰も乗っていなかった。その後、高校生が少しづつ乗り込む。バスは市街地以外は自由乗降でき、バス停外からも続々、高校生が乗車する。沓形が近付くと、立ったままの高校生も出てきて、意外だった。 |
沓形に8時16分着。ここで8時20分発の反時計回りの島一周のバスに乗り換えるのだが、ひょっとしたら同じバスが直通するんじゃないかと思っていた。 沓形では一般客が下車したが、高校生は乗ったまま下車しない。ここでバスが直通だと確信。 ところが、ドライバーから思わぬことを言われた。このバスはスクールバスになるので、隣のバスに乗換えてください、とのこと。で、こちらのバスに乗換え.。 |
スクールバスと自分1人乗ったバスが相次いで発車。 やがて高校前のバス停があるのだが、スクールバスはバス停じゃなく、高校の敷地内に入って高校生を下ろしていた。 |
上左 8時53分、オタトマリ沼着。島を3分の2回っての到着。時計回りなら3分の1周ですむのだが、時計回りだと時刻の関係で50分ほど、このバスに着くのが遅くなるから、遠回りした。 上右 50mほど先を左折。 左 100mほど歩くとオタトマリ沼。本来なら利尻富士が沼の向こう側に見えるのだが、この時はてっぺん麓も何も見えず。 |
水鳥がたくさん飛んできていた。 下左 沼を一周。姫沼とは異なり、木道はなく、遊歩道の邪魔をするような草もあって歩きにくかった。 下右 姫沼では遊歩道は森の中にあったが、オタトマリでは日の当たる草地の中を歩くところが多かった。そのため高山植物も多く見られた。 |
オタトマリ沼一周は1q強で姫沼の1.5倍くらいあった。回り終えて、バスの時刻まで少しあったので売店に入っておやつタイム。 下左 ホタテ焼。 下右 ソフトクリーム。緑はクマザサ、ピンクははまなすの味だというがよくわからなかった。 |
上左 北海道を代表する菓子「白い恋人」は利尻富士を描いているのだが、その絵のもとは、ここの近くの展望台からみたもの。時間もないし、行っても何も見えなさそうだからパス。 上右 「白い恋人」とほぼ同じ景色を描いたパネル。 左 9時45分発の時計回りのバス。Aと表示されているが、時計回りの系統ということを示す。 |
上左 10時、御崎公園着。 上右 バス停から海岸に向かう途中、高山植物が咲いていた。 左 仙法志御崎公園。自然の磯を利用した入り江があり、昆布や魚が良く見えた。海水もとても澄んでいる。 |
バス停などがあるのは高台。高台から入り江を望む。入り江は観光用に利用しているが、もともとは魚をこの中に追い込んで捕る漁法のためにつくられた。 この入江のほかは、売店がある程度でここは時間を持て余した。 |
11時5分発の反時計回りのバスに乗車。 オタトマリからここへやってきて、再びオタトマリ方面に戻る。数少ない本数のバスを乗りこなすための方法だ。1日券を使っているので、金銭的な負担増もない。 |
上左 オタトマリをすぎ、11時20分、支所前で下車。 上右 5分ほどで利尻島郷土資料館へ。かつては鬼脇村役場だった建物だという。 左 中に入るとトド太郎が出迎えてくれる。 |
入場券に描かれていたのは、明治45年、北海道本土から泳いできた熊をとらえた写真。熊が泳いでやってくるとはすごい。 |
明治時代のペシ岬。上の写真は、現在とは違って左の方に小さな峰がある。下の写真は、現在とほぼ同じ。前日にこの大きな峰に上ってきた。 小さな峰は削り取られ、その土が、稚内の稚泊連絡船の桟橋のドームを建設するためのセメントの原料になった。 30分ほどかけて見学し、バス停に戻った。 |
支庁前から12時24分発の時計回りのバスに乗車。 下 13時4分、沓形に到着。利尻地区の宗谷バスは沓形をターミナルにしていて、ここから時計回りと反時計回りのバスが出発している。また車庫もここにある。 |
上左 沓形の市街地の街灯はボタンキンバイの花を模している。 上右 昼食をとろうと向かった店が休業中。それで第2候補と考えていた「島の駅 海藻の里」に行った。 左 古民家を利用したカフェ兼土産物店。家具などはほぼ木製。店の中心にダルマストーブがある。店の半分は、海藻や草花を使ったクラフト製品の展示販売や制作体験コーナー。 |
上 石焼の器を利用したチーズカレーの飲物、デザートつきのセットを注文。 まずサラダがでてきた。自家栽培の野菜だという。キャベツがドカンと塊ででてきたのはインパクトがあった。 左 サラダのドレッシングは、利尻昆布酢を使うとのこと。さらに、小瓶の調味料で味を調整するとのこと。小瓶はハイビスカス、カレーソルト、ハーブソルト。 |
石焼きの器に入ったチーズカレー。石焼きとあってとても熱い。最初は混ぜずに、ご飯とカレーを食べ、あとで、ご飯とカレーを混ぜて食べることを推奨していたので、そのようにいただいた。 |
昆布スープ。昆布だしの洋風スープは珍しい。 |
セットでつけた飲物はアイスティー。この日のデザートはクリームパフェ。 |
沓形岬へ。岬の一帯は溶岩が露出して散らばっている。 下左 ここの溶岩の特徴は表面に穴がたくさんあること。 下右 ミニビジターセンター。中にはわずかに展示があった。 |
あまり高くない灯台がやや内陸にある。灯台自体は高くないのだが、この一帯は崖上のため、問題ないのだろう。 下左 岬の看板などがあるが、岬の先端部分ではない。向こう側にフェリーターミナルが見える。 下右 各地までの距離が書かれている。青森が東京の半分に近いのが印象的だ。北海道の大きさを感じる。 |
漁港。この船はイカ釣り船のようだ。 下左 沓形の中心部を歩き、バス停に向かう。 下右 16時10分発の時計回りのバスに乗車。 |
16時34分、富士野園地の入口で下車。ここはバス停ではなく、自由乗降を利用して下車。 結局、利尻のバスは島の西側の3分2を往復して鴛泊に戻った。早朝のガイドツアーで姫沼に行ったので、東側はバスでまったく行かなかった。 下左 北のカナリアたちロケ地ということだが、どんな映画なのか知らない。 下右 はまなすがよく咲いていた。 |
展望台から見たポンモシリ島。100mほど離れた島。 |
ポンモシリ島はウミネコの繁殖地になっている。 |
富士野園地から見た夕日ヶ丘展望台。ペシ岬に似た形をしている。 |
夕日ヶ丘展望台に上る。ペシ岬に比べるとなだらか。 |
頂上は見えないが利尻富士のかなり上まで見えている。 鴛泊の市街地も見える。 |
ペシ岬。利尻島で歩いた中ではペシ岬が一番ハードだった。 展望台から下りたあと、15分ほど歩いて宿に戻った。早朝の姫沼ツアーも入れて12時間にわたった利尻周遊は終了。 |
この日回ったところをまとめてみた。 早朝に姫沼へガイドツアーで往復したので、当初の計画では無理だった郷土資料館、富士野園地、夕日ヶ丘に行けた。姫沼は鴛泊から近いものの、バス停から沼まで往復1時間ほどかかりそうだったから。ただ、島一周のつもりが、西側3分の2の往復になった。 |
宿に戻ると、19時からの夕食に合わせるため大急ぎで入浴。この日も大浴場(小さいけど)で入浴していたのは自分だけだった。 19時にお食事処へ。案内されて、最初からセットされていたもの。 |
左左 飲物は生ビールを注文。サッポロクラシックだという。風呂から部屋に戻り、すぐにやってきたので、まったく足らず、2杯めも注文。 左右 食前酒として、昆布梅酒があった。 |
前菜。5種盛り。器などは前日と同じだが、中身は全く違っていて、配慮が感じられる。 下左 たらばがに。前日のかには、毛がにだったので、ここでも配慮している。でも、かにの違いは、量が少なくよくわからなかった。 下右 なまことかにの酢の物。前日はホッキだった。 |
おつくり5種盛り。これは、前日とほぼ同じだが、赤貝がマグロ系のものに変わっている。 下左 煮ウニ。前日の長いもまんじゅうにあたるものだろう。 下右 にしん煮。前日のホッケ煮にあたるものだろう。 |
豚しゃぶ。前日のたこしゃぶに当たるもの。 下左 豚しゃぶの材料。 |
上右 焼ウニ。前日のウニの土瓶蒸しにかわるものだろう。 左 焼ウニをまっ2つに割ったところ。美味しいとはいえ生ウニには及ばないって思う。 |
ソイのあら汁。前日はホッケのすり身汁だったので、汁物も魚系でという意気込みが感じられる。 下左 ご飯。 下右 デザートのレアチーズケーキ。 【3日目の歩行距離 姫沼1km、オタトマリ2km、御崎公園0.5km、郷土資料館0.5km、沓形2km、富士野園地から鴛泊4km 計10q】 |
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