4 日 目    礼 文 ”桃岩展望台コース”
 早朝に起きて朝風呂に入浴。利尻富士温泉は無色無臭だが、入ると休まる感じはする。

 この日は午前中はほとんどすることがない。チェックアウトまでは宿で、そのあとは港で待つだけなのだ。

 7時にお食事処へ。重箱がセットされている。
 
 重箱を開けた状態。前日の朝食とほぼ同じ。卵焼きが生卵になったくらいか。

 下左   コーヒー。この日は普通のコーヒーカップも入れてある。

 下右   朝食後は2時間少々、部屋でとくにすることなく過ごす。お茶請けが昆布というのも珍しい。
 
 
 
 上  10時に宿をチェックアウトし、港まで送迎。

 フェリーターミナルは「海の駅 おしどまり」と名付けられている。案内所、売店、食堂が少し入っている。

 左   建物内。ここや屋外で1時間ほど時間つぶし。
 
 11時に昼食。ターミナルの向かいにある「磯やき亭」に入店。
 
 もともと、ウニ丼のつもりだったが、この店の売りはウニ丼のような感じなのでウニ丼に決まり。
 
 ウニ丼はほかにもおかずのついたものだった。

 色の薄いのがムラサキウニ、濃いのがバフンウニ。
 
 ウニ丼を拡大。
 
 食後、利尻富士の頂上を初めて見ることができた。

 このあと11時45分ごろから乗船口に並んだ。
 
 礼文行きのフェリーが入港してきた。12時15分発。
 
 2等船室。13時着なので45分間の船旅。
 
 13時に礼文の香深に到着。下船時には先頭に近い位置で下りられるように場所を確保。

 下船口が開くと、急いでターミナルから出る。ただ危ないので走らないように気をつけた。
 
 ターミナルを出てから1分。船を下りてからでも3分ほどで、2泊する「やざわ」に到着。ここを選んだのは、港から近く、船の到着後、「桃岩展望台コース」のトレッキングをしたかったので、すぐに荷物を預けることができるということを最重要視したからだ。靴も利尻の宿をチェックアウトするときからトレッキングシューズを履いている。
 
 宿では荷物を預けただけですぐに出発。「桃岩展望台コース」に行くというと、18時の夕食に遅れないでくださいと言われた。予定では17時すぎに戻れるはずだ。

 港のそばを通ると、乗ってきた船がよく見えた。ボレアース宗谷という船名のようだ。
 
 「桃岩展望台コース」は香深から桃岩登山口、桃岩展望台、元地灯台を経て、礼文の南端の知床まで6.5km。桃岩登山口まで1.5kmは時間帯によってはバスがあるが、この時間帯は利用できない。また、知床から香深4.5kmもバスがあるが、利用できる時間帯ではないので、この区間も歩く。

  まずは香深から知床に向かって左手に海と利尻を見ながら歩いた、
 
 利尻富士は頂上付近を除いて良く見えた。利尻と礼文は12q離れているという。
 
 知床の1kmほど手前で海外沿いのバスの通る道路からはずれて、北のカナリアパークに至る道が別れているので、そちらに入った。
 
 ヤマハハコが一面に咲いていた。カナリアパークは丘の上にあるようで、上り坂はつらかったが、この花を見ながらで気持ちよかった。
 
 「北のカナリアたち」という映画は見たことがないが、その映画で使われた校舎のセットがある。その横には利尻富士がそびえている。

 下左   北のカナリアパークを出ると、知床灯台があった。

 下右   知床バス停まで下りずに、桃岩展望台への短絡路があった。
 
 やがて桃岩展望台に至るルートに出た。知床集落とその向こうに利尻富士。

 下4枚   コース沿いには高山植物がどんどん現れる、
 
 
 
 礼文島の南西の端にある元地灯台に到着。
 
 元地灯台をすぎて、少し上がると、島の西海岸が見えてきた。海岸沿いに家屋が少し見えるのは元地集落だろう。
 
 崖下を見ると猫岩らしき岩が見えた。
 
 元地灯台から桃岩展望台までは、坂道を上ったり下ったりの繰り返し。

 両側は高山植物が咲き乱れる草原。利尻は森林が多かったのに対して、礼文は草原が多い。
 
 元地灯台と桃岩展望台の中間あたりにレブンキンバイの多いところがあり”キンバイの谷”とよばれる。
 
 また西海岸が見えた。真中から右側にある山が桃岩のようだ。猫岩は手前に大きな岩があり見えない。
 
 草原なので、ここまで歩いてきたコースが見渡せる。その向こうには利尻富士が見える。

 下4枚   コース沿いには色鮮やかな花が多く楽しませてくれる。
 
 
 桃岩展望台の手前で香深の集落が見え、戻ってきたって感じ。あと少しだ。
 
 桃岩展望台に到着。ここからの桃岩はまったく桃には見えない。
 
 猫岩らしき岩。猫の耳があて、左を見ているようではある。
 
 このあとは急な坂道をどんどん下っていくだけ。

 下左   駐車場まで下り、そこからは距離が短い山道と、距離が長いが舗装された車道のどちらか選べたが山道を歩いた。

 下右   山道が終わり車道に合流した地点が島の西側に行くトンネルの入口だった。
 
 
 漁協経営のスーパー、マリンストアに立寄り。ここの2階のレストランで14年前に食べたウニ丼が美味しかった。

 ここでビールなどを買っていたら、何と閉店。あわててビールだけ買った。17時で閉店とはびっくりだ。あわてたおかげでちょっと失敗。朝は9時からなのだが、これでは翌朝、昼食のパンを買えないじゃないか。
 
 17時過ぎに宿に戻ってきた。ちょうど4時間歩いた。

 預けておいた荷物を受け取り部屋へ。
 
 マットとふとんがたたんであって、自分で敷く。

 下左   部屋の奥から撮影。トイレはついていているのだが、かつては共同トイレだったのをこの部屋専用に改造したようだ。

 下右   さきほどマリンストアで買ったビールを飲む。
 
 
 18時になったので食堂へ。12、3人の客がいる。

 食事の全体。
 
 生ウニとゆでガニがあるのはうれしい。
 
 さしみ。右側はタコの頭の部分のようだ。
 
 ホッケの煮たものときゆうりの酢の物。
 
 たこしゃぶ。

 利尻の宿のようにはいかないが、安い値段の中で精一杯努力してくれている印象がある。

 食べながら宿の主人が朝食時間の希望を聞いて回っていた。6時30分からもOKのようなので、6時30分にしてもらった。
 
 
 上   町営の礼文島温泉うすゆきの湯の入湯券。

 この券を2回分渡されて温泉に行く仕組になっていた。その際、部屋にあるタオル、手拭いを持っていく。

 左   温泉の建物。内部の写真は、1人になることはなく、常に数人が入浴していて撮影不可能だった。

 温泉は全く期待していなかったので、外部の温泉施設とはいえ入れたのはよかった。露天風呂からは利尻富士の影が見えた。

 【4日目の歩行距離   香深〜知床と桃岩展望台コース11km】

 

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