5 日 目    礼 文 ”岬めぐりコース”
 6時30分、朝食。”ザ・朝食”といってよい民宿らしい典型的な朝食。
 
 もとは香深を7時45分発のバスでスコトンへ向かう予定をしていたのだが、1.8km歩いて、礼文島で唯一のコンビニ、セイコーマート礼文店へ。

 香深で昼食用のパンを買える店がないからだ。7時すぎに宿を出てコンビニに向かった。香深の集落を出て、建物がまばらになったところに店があった。昼食と飲物を購入。街はずれにあるので、自分以外の来店者は車利用だった。
 
 コンビニの前で待ち、バスがやってくると、手を挙げて乗車。バス停でないところでも乗降できるからだ。
 
 乗車した時にはバスはガラガラだったが、少しづつ高校生が乗車した、特に、礼文林道の分岐点のところで大勢が乗車してきた。

 下   8時41分、礼文島北端のスコトン岬に到着。1日券を買って下車。
 
 
 バス停からさらに少し北へ歩いて岬に出た。14年前の訪問時はすごい風雨で、岬まではこれず、少し手前までだった。

 1qほど北にある島はトド島。小さな島もある群島になっているが、トドの繁殖地になっている。無人島だがかつては有人だった時期もあった。
 
 岬からバス停に戻る途中で、”日本最北限のトイレ”を利用。

 14年前の訪問の際には売店に行ったのだが、売店は朝が早いためか営業していなかった。
 
 いよいよ”岬めぐりコース”のトレッキング開始。今見たスコトン岬のほか、ゴロタ岬、スカイ岬を見る。

 最初、500mほどだがバスの通る道を歩く。スコトンの集落。
 
 舗装された緩い坂道を上がっていくと、やがてゴロタ岬が見えてきた。トレッキングコースは、岬の先端まで下りずに、手前の頂上のところまで行くようだ。
 
 トド島展望台をめざして歩く。途中、エゾカンゾウがたくさん咲いている。
 
 エゾカンゾウ。

 下左   トド島展望台よりトド島を見る。

 下右   銭屋五兵衛の碑。彼は北前舩を使った海運業を手掛けたが、鎖国下の19世紀前半、礼文を根拠地にしてロシアとの密貿易をおこなった。
 
 
 展望台より東を見る。湾の向うの半島の先が金田ノ岬。湾をはさんでスコトン岬と相対するが、先端はスコトン岬よりは南になる。
 
 続いてゴロタ岬に向かう。2つのピークのうち右側のピークに上る。

 舗装道路は左に向かい海岸に下りていく。真中より左の方上る山道が見えるが、そこを上っていく。
 
 
 上左   ゴロタ岬への分岐点。

 上右   ゴロタ岬へ上る山道。

 左   キタノコリキソウ。
 
 ゴロタ岬。高くなっているところで、風がきつい。スコトン、ゴロタ、スカイの3岬のうち、ゴロタだけはt近くに車道がなく、車でのアクセスはできない。

 下左   金田ノ岬の方向を見ながら海岸へ下りていく。

 下右   こちらは西側の海を見ながら下りるところ。足元が見にくく、草をかきわけるようなところもあった。
 
 
 
 かなり下りてきた。あと少しで海岸だ。この湾に沿って歩き、向うに見える半島を山越えしてスカイ岬に向かう。
 
 海岸に下りた。半島のこちら側にある鉄布集落までは海岸に沿った道を歩く。

 下左   鉄布集落を歩く。

 下右   集落を過ぎ、ここからは山道に入り、スカイ岬をめざす。
 
 
 高山植物を見ながらスカイ岬へ向かう。
 
 やがて西上泊の湾が見えてきた。スカイ岬は湾の右側にあるが、この写真では山かげになり見えない。
 
 歩いてきた側を振り返ると、ゴロタ岬と歩いてきた海岸が見えた。
 
 西上泊の集落へ下っていくところ。右上のあたりにスカイ岬も見える。

 下左   下っていく途中、西上泊神社を通り、参道の階段を下りると車道がある。

 下右   車道に出て、右手のスカイ岬に向かった。
 
 
 スカイ岬と湾。スカイ岬は漢字では澄海岬で、skyとかけている。住民の意見で決まったそうだ。
 
 展望台から西上泊の湾の側を見る。

 この展望台のベンチで朝、コンビニで買ったパンを食べて昼食にした。

 このあとは車道を歩いて、最終地点をめざした。
 
 8時間コースの分岐点を見て、レブンアツモリソウの群生地へ。しかし6月下旬に盛りをすぎ、群生地も閉鎖されていた。
 
 ”岬めぐりコース”の終点の浜中に到着。スコトン岬から12.3qで、4時間半かかった。

 浜中で終点だとはいえ、次のバスは、船泊まで歩いて、さらに2時間待たないといけない。それで、船泊からさらに歩いて高山植物園に行き、さらにその最寄のバス停まで歩くことにした。
 
 浜中から船泊まで歩き、その後は、久種湖の周囲を半周する。日本最北の湖だという。一周は4kmほどで、7つある礼文のトレッキングコースの1つになっている。

 写真で湖の対岸に遊歩道があり、そちらの方が歩いて楽しそうだと思ったのだが、植物園のあとバス停に行く着くまでの時間も考慮して、距離の短い車道を選んだ。バスには十分時間が間に合ったので、遊歩道を歩いたほうがよかったと後で思った。
 
 浜中から1時間ほど歩いて高山植物園に到着。
 
 レブンアツモリソウは、すでに屋外では咲いていないのだが、室内で鉢植えされたものがあり、それを見る。つりがねのような形をした花だと思った。ここへ来なければ見られなかったので、この花を見られただけでも植物園にきた甲斐があった。
 
 屋外に出て、まずレブンウスユキソウを見る。

 レブンアツモリソウと並び礼文島の固有種。この花の群生地を見たいと思い、翌日は、朝の船で稚内に渡る予定だったのを、晴れなら礼文林道コースを歩き群生地を訪れ、稚内へは午後の船で向かおうという気持ちになった。
 
 アサギリソウ。トレッキングコースでもよく見ていたのだが、苔の一周なのかなと思っていた。色は緑だということもあり、これが花だとは思わなかった。
 
 チシマゲンゲ。下向きに咲く紫の花。これは桃岩展望台コースのあちこちで見た。マメ科だという。
 
 レブンソウ。チシマゲンゲに似ているが、こちらは花が上を向いている。色は青紫っぽい紫なの違う。トレッキングコースで見ていると思うが、チシマゲンゲと区別していなかった。礼文島の固有種で、マメ科。
 
 
 上左   高山植物園を出たあと、海岸に沿ったバス道路をめざした。

 津波の際の避難所があった。

 上右   避難所にあがる階段の最上部。

 左   シェルターつきの階段を下りると、第3上泊のバス停があった。
 
 バスを待っていると、ウミネコがすぐ目の前にとまったので撮影。
 
 香深行きのバスに乗車。トレッキング中にであった人たちも乗車していた。船泊で時間まちして、乗車したのだろう。
 
 香深の少し手前で下車し、マリンストアへ飲物などを買いにいった。まだ17時になってないのに閉まっている。掲示を見ると土日は休業だった。自販機で飲物を買い、宿に戻ると17時。

 18時から夕食。夕食の全景。

 下左   かにとうに。

 下右   甘エビとたこの刺身。
 
 
  上左   煮魚と酢の物。

 上右   うにはご飯に置いてウニ丼風にしていただいた、

 左   食後はうすゆきの湯へ。この日も内部は人が多くて撮影できなかった。

 下左   風呂でビールを買い、宿でいただく。

 下中   室内のトイレは、元は共同トイレだったようで、外からの扉があり、固定されていた。

 下右   トイレの位置を外の廊下から見たところ。共同トイレの扉だったことがわかる。

【5日目の歩行距離 コンビニまで1.8km  ”岬めぐりコース”12.3q  浜中〜第3上泊 6q  計約20q】
 

 

 

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