6 日 目 ”礼文林道コース”と稚内 |
5時ごろ、町内の有線放送で何か言っている。窓を開けて聞いた。この日はウニの水揚げはないとのことだ。昼食でウニ丼は無理だな。 6時30分から朝食。前日の鮭が、ホッケになり、その場で焼いて食べるのだが、焼くためのコンロとプレートがあるだけで豪華な印象がある。 部屋に戻るとすぐにチェックアウトの準備。7時35分に荷物を宿に預けて、チェックアウト。 |
もともとの予定では、朝の船で稚内へ向かうはずだった。前日に予定を変更し、晴れれば、午前中に礼文林道コースをトレッキングし、午後の船で稚内へ向かうことにした。きれいに快晴なので、礼文林道に向かう。 香深発7時45分のスコトン行きにこの日も乗車。 |
10分ほどの乗車で、礼文林道の分岐点につき、下車。前日乗った時と同じく、この日もここから高校生が多数乗車した。寮でもあるのかなぁ。 ここから、山側に向かって歩く。15分ほどは車道を歩く。 |
上左 車道の終点の手前。 上右 行き止りにある看板。この先は細い未舗装の道になる。車は通行可能だが、行き違いが困難なので、南側からこちらに向かう一方通行が約束になっている。 左 こういう低木の中や草原の中を歩くことが多く、森の中はそう多くはない。 |
遠くに利尻富士が見える。近くに見える山は桃岩展望台のある山の手前にある山。低木と草原の山だ。 |
峠のピーク。ここで振り返ると礼文岳が見えた。あまり高くない感じ。 下左 レブンシオガマ。礼文林道コースは、桃岩展望台コースや岬めぐりコースに比べて高山植物は少ないが、まったくないわけでもない。 下右 礼文滝コースの分岐点。 |
島の西側の海が見えた。写真の左端には港らしきものも見える。 |
桃岩展望台のある山が見えてきた。麓には森があるが、上の方は草原になっている。 |
利尻富士が頂上まできれいに見えたので、望遠で撮影。利尻にいたときにはなかなか見られなかった頂上の様子がよくわかる。 |
この付近はかつて森だったが山火事で焼けたので、植林しているという。木を列にして植林している様子がわかる。 |
レブンウスユキソウの群生地にやってきた。ごく限られた一角だが、まるで畑ののようにレブンウスユキソウが生育していた。 |
群生地の付近は林道とは別に遊歩道が設けられていた。 |
西海岸が良く見えるところがあった。港があるのは元地集落か。 |
望遠だと地蔵岩も良く見えた。かつては海岸沿いに8時間コースでこれたのだが、いまは落石の危険から立入禁止になっていて、元地集落からながめるようになっている。 |
林道の終わり。桃岩展望台へ行く車道に合流するところ。ここからは車道を歩き香深へ向かった。 ここまでで8.2km。このあと香深までの車道を入れて約10km。 林道で車も通れるコースだったので、桃岩展望台や岬めぐりよりも容易なコースだった。 |
うすゆきの湯の源泉。ここから温泉施設へパイプで湯を送っている。 礼文の2泊は、民宿からうすゆきの湯に出かけての風呂だったので感慨深い。 |
香深に戻るとちょうど昼食どき。最初にいったのはマリンストアも2階にある漁協直営の食堂。14年前にはここでウニ丼を食べた。でも、昼は休業。 次にフェリーターミナル2階にある武ちゃん寿司店へ。でもここも休業。 それで、再び逆戻りして炉端焼き「ちどり」へ。昼間から炉端焼き、ってという感じだったが、ここにした。店に入ると、本日はウニ丼ありません、と貼り紙。 |
店内。炉端焼きを食べる人は小上がりの席へ。 店のうりはホッケのちゃんちゃん焼きなので、それを注文。ちゃんちゃん焼きは、北海道を代表する料理の1つだが、普通は鮭を使う。この店はホッケというのが特徴。 |
上左 飲物は冷酒「最北航路」。稚内限定とある。ここは稚内じゃないんで、広く宗谷地方限定ということか。醸造元は旭川市の「男山」。 上右 ラベルには、稚内から利尻、礼文、サハリンへの航路が描かれている。 左 ホッケのちゃんちゃん焼き。焼けてきたら、ねぎみそをつけていただく。 |
みがきにしん。 ホッケだけだと少し物足りなかったので追加で注文。お腹いっぱいになり満足。 |
礼文町郷土資料館へ。資料館は右の丸い部分で、ほかは教育委員会関係の部屋が入っていた。 |
礼文にも縄文文化があったという。クマをかたどった土器があり驚き。 |
かつては小樽と利尻、礼文を結ぶ航路があったという。歴史は古く1954年から1993年まで運航していたことを知った。 |
いったん宿へ行き、預かってもらっていた荷物を受け取り、フェリーターミナルへ。 並んで待っていたら、稚内行きの船がやってきた。 |
乗船するのは14時20分発の便。 右上に適用期間7/5〜とあるが、この日は7月5日。前日までは、13時25分発で利尻の鴛泊に立寄っての稚内行きだった。到着は16時15分で同じ。礼文島で1時間余計に滞在できるようになったのでよかった。 |
香深から稚内行きの乗船券。 下左 船に連絡通路がとりつけられ、ターミナル内から直接、乗船できる。 下右 2等船室。2時間弱、ここで雑魚寝。 |
16時15分に稚内着。フェリーターミナルから出ると雨が降っていた。本降りで折りたたみ傘を出してさした。 当初予定では、昼前に稚内着だったので、到着後、宗谷岬に向かうつもりだった。行けなくなったが、約40年前と14年前の2回行っているので、もういいかなという思い。それより礼文林道を歩けてよかった。 |
遠回りだがフェリーターミナルの正面の写真も撮って街へ。宿までは700mほどだが、途中、稚内駅と宿を行き過ぎて、北防波堤ドームに立寄っていく。 下 稚内駅。14年前の訪問時はまだ古い駅舎だった。2011年にできた今の駅舎はとても大きいと思ったが、中に入ってみて、JR駅は左端の部分だけで、真中と右側は道の駅であることがわかった。 |
駅舎から北の方向へ線路が少し伸びていた。かつては、駅舎から北へ線路が延びていたことの象徴だろう。 昔は、北へ500mほど、後で訪問する北防波堤ドームのところまで延びていた。樺太の大泊への稚泊航路の連絡船に接続するための線路だ。また並行してたくさんの線路が北の方へ延びていた。 稚内を初めて訪問した約40年前は、使われてはいないものの北防波堤ドームの付近に至る線路が残されていた。また、現在のサフィールホテルのあたりは、埋め立てられておらず、港だった。 |
前回の稚内訪問は14年前の2007年。このとき、ホームの両側に線路があったが、今は片側だけ、単線の駅になっていた。 2001年にはホームから写真でいうと、線路の上を歩いて右手の建物の側へ渡るための道があった。今は、ホームの北端が出入口になっている。先ほど見た北へ伸びる線路はここから始まっている。 |
ここで、旅行計画の大幅変更が必要な列車運休のお知らせを発見。 JR北海道はまん延防止重点措置の期間中の措置として、列車の一部運休を実施しているが、宗谷本線では、特急サロベツ1往復を、期間中の火水木に運休するようだ。 稚内発13時1分のサロベツ4号は翌日に乗車予定だった。翌日は午前中ノシャップ岬や稚内公園を観光し、昼食後、このサロベツで豊富へ向かうつもりだったのだ。 この列車を利用できないとなると、10時28分発の普通で行くか、17時44分発の特急宗谷で行くかの2択になる。宗谷を使うと、ノシャップ岬だけでなく、この日、船を遅らせたために行けなかった宗谷岬も行ける。だが、豊富温泉の宿に着くのが遅くなる。 それで、10時28分発の普通に乗ることにした。そのため、稚内の観光はほぼ何もしないことになった。もっとも、宗谷岬もノシャップ岬も約40年前と14年前の2回訪問しているので、残念感はない。 |
かつて駅舎があった付近からホームを見る。ホームへは線路の上を歩いて行った。 駅舎があった付近は駐車場になっていた。 |
上 稚内駅から北へ。この日泊まるサフィールホテルを通り過ぎてさらに北へ向かう。 北防波堤ドームが見える。1936年に完成。1980年に補修工事が行われていて、約40年前の訪問時は工事中ではいれなかった。14年前の稚内訪問時はここは行かなかった。 左 近寄って撮影。道路の部分には線路があった。その右側は港で連絡船が停まった。 |
ドームの中を先端まで歩いた。延長は427mもある。 ドームの南側はかつては港で、稚泊連絡船が停泊していたが、今は埋め立てられている。 |
稚泊航路記念碑。 釣鐘があるが、最後に稚内・大泊を航行した連絡船のもの。記念碑のあたりには稚内桟橋駅があったという。 |
C5549は宗谷本線を走り、稚泊連絡船に接続した列車や、その後急行「利尻」などをけん引した。一時は車体がこの地で静態保存されていたが、痛みが激しく車輪だけが保存されている。 |
最先端のところ。 |
先端部からドーム内を入ってきた側を見る。 先端に近い側はドームの前には港があり、連絡船があった当時の面影が残っていた。海上保安庁の船が停まっていた。 |
この日の泊りはサフィールホテル。港の埋立地に建ち、駅から北防波堤ドームに行く時に前を歩いたが、戻ってきた。 |
ロビー。今回の道北旅行では一番立派な宿だ。 |
室内。室内も今回の旅行では広さといい、内装といい最も良かった。 |
窓側から入口側を撮影。ちょっと自分の旅には不相応に良すぎた感もある。 |
バスも大きかった。夕食から戻ってきた後、体を伸ばして入浴できてよかった。 |
窓からの眺め。中央少し左に稚内駅が見える。 |
夕食は「竹ちゃん」へ。今回の旅は宿での夕食が多いので、たまの外食は楽しみだ。 下左 飲物は瓶ビールを頼んだら、黒ラベルだった。いつも缶なので、どうして黒ラベルなのかわかならなかったが、なるほどといった感じ。 下右 店内。 |
お通しの肉じゃが。 |
たこじゃぶ。 |
イカそうめん。 |
生ガキ。 |
最後は、ウニ丼。ウニがしっかり敷き詰められている。 すっかり満腹になってホテルに戻った。今回の旅は、辺境の地で夕食は宿でとることが多いので、好みの品を注文できてよかった。 【6日目の歩行距離 林道コースと香深まで 10q 稚内にて2km 計12q】 |
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