8 日 目 サ ロ ベ ツ 南 部 |
早朝に風呂に行った。再び、油臭い温泉を楽しんだ。かなり朝早く行ったが、すでに先客があり、その後もポツポツ客があって撮影はできなかった。 7時から朝食。温泉卵とこんにゃくの酢の物。 |
ヨーグルトとフレーバーバター4種。 自家製のフレーバーバターを作っていて、14種あるという。朝食ではソニ中から4種が出される。 この日は、山わさびバター、みそバター、さくらんぼバター、ハスカップバター。 |
牛乳。宿の朝食で牛乳が出てくるのは珍しい。 以上は最初からテーブルに置かれていた。 |
惣菜6種盛り。ここから先は、途中で運ばれてきた。丁寧さが感じられる。 |
トロトロ湯豆腐。 |
ご飯とみそ汁。 下左 ご飯にバターをつけるとよいとのことでつけてみた。バターをおかずにするということをはじめて知った。 下右 パン。パンは温められている。おかわりした。 |
コーヒーとフルーツボール。 |
この日は、サロベツ湿原の南部にあるパンケ沼と豊富ビジターセンターに向かう。パンケ沼はJR下沼駅から近いので、幌延から下沼まで1駅だけ乗車する。 まずはバスで幌延に向かう。川島旅館のすぐ浴に「ふれあいセンター」バス停があり、そこから乗車した。 下 8時30分発のバス。このバスは留萌行きなのだが、3つ目の停留所「幌延深地層研究センター前」でいったんバスが打ち切りになり、ここまでの運賃を払う。そして、そこから別の系統として留萌に向かう。運賃箱も別であった。 |
8時50分、幌延駅到着。 乗車列車は、幌延発は10時56分だが、幌延には10時34分に到着するので、その時には駅に戻っていたい。 それまで街を散策。まず幌延町郷土資料館にいった。9時開館という情報があったのだが、10時からだった。10時からだと厳しいので見学をあきらめた。 |
続いて、駅から1.5kmほど離れ、郷土博物館とは逆の方向にあるセーコーマート幌延店にも行って、昼食用のパンを買った。 先にこちらに行けば郷土博物館も駆け足で見学できたかもしれない。 |
駅に戻る。待合室の真中にはストーブが設置されている。年間通じて設置しているのだろうか。 下左 下沼までの乗車券。幌延〜下沼は7.8kmだが、地方交通線の換算キロで8.6km。これは本州3社なら210円だが、JR北海道は300円だ。JR北海道の幹線でも290円で、北海道のJRは高めだ。 |
上右 幌延駅の駅名標。 左 稚内行きの列車。1両でワンマン。 下左 幌延駅の跨線橋。渡った側のホームの駅舎から遠い側がかって羽幌線のホームだった。 下右 車内。客は5、6人だった。 |
8分で下沼着。下沼を出発し、稚内へ向かう列車。下車したのは、もちろん自分だけ。下沼駅は秘境駅として有名。 下車後、近くのパンケ沼に向かうのだが、少し北にペンケ沼がある。アイヌ語でパンケは”川下”、ペンケは”川上”の意味。下沼駅の駅名もそれが由来。 |
下沼駅の待合室。顔が描かれているが、平成28年に豊富町が秘境駅キャラクターコンテストを行い、そこから生まれた「ぬまひきょん」。 |
待合室内。昔の下沼駅や待合室の整備にボランティアが活躍している様子の写真などが展示されていた。 |
時刻表。稚内方面は3本、幌延方面は4本。早朝、夕方、夜を除くと、昼間は11時台の上下各1本だけ。 この11時台の列車だが、自分が乗ってきたのと同じく11時4分に着き、11時26分発の幌延方面の列車に乗ると、この駅は訪問しやすい。でも、この日はそんな客はいなかったが。 下左 運賃表の一部。 下右 駅名標。 |
駅前風景。駅の東側には国道があるのだが、駅からは国道に出る道はない。西側に行く道があるだけ。 |
100mほどで権左衛門という湧水がある。ちょうど水を汲みにやってきた人がいた。 下左 1kmほどで、分岐があり、パンケ沼へは直進。左折すると幌延ビジターセンター方面。 下右 パンケ沼園地に到着。短い区間だが湿原に木道がある。 |
パンケ沼に到着。予想以上に大きな沼だ。対岸までかなりある。地図をみると直径2km少々で円形に近い。 赤っぽい感じの色をしているのが特徴。泥で濁っているのとは違い、水の色が赤っぽいのだ。 沼のそばにいるのは自分だけ。小さな駐車場もあるが、車はなし。トイレだけ利用した。 下左、下右 花もところどころに見かける。 |
分岐点まで戻り、ビジターセンター方面へ歩く。まっすぐの道が2km続く。 先ほど湧水で人を見た後、パンケ沼でも、この道でも人も車も見かけなかった。この間、1時間。 終盤は幹線道路を歩いたが、こちらは大型車がたくさん通り、歩道もなかったので、怖かった。 下左 道近くの沼。 下右 普段は見かけない堤防のない川。 |
幌延ビジターセンターに到着。前日行った湿原センターが休館だったのでここも休館と思っていたら開館していた。 入館する前に、外のベンチで持参したパンを食べて昼食にした。 |
展示を見て、湿原ができた経過や湿原の動植物について知った。 ここは尾瀬と同じ高層湿原だが、寒冷なため、低地でも発達し、日本最大の高層湿原になった。 低温のためミズゴケが分解されず泥炭になり、泥炭の蓄積で高くなり、地下水が入らず、雨水だけで育った貧栄養の湿原。 |
ハンノキ。 湿原で生育できる高木はハンノキだけ。それでも、湿原の周辺では高いのが、湿原の中に入ると低くなり、数も少なくなる。高層湿原では栄養が少ないので、高くならないだけじゃなく、20年ほどで枯れるという。でも、残った根から新たな芽がでて新しい木が育つとのこと。 |
ヤチマナコ。 湿原の中ににある自然にできたつぼ型の穴。3m以上の深さがあるものもあり、はまって命を落とす動物もいる。 |
オゼコウホネ。 尾瀬でよく見られるからこの名があることが由来なのだろうが、昔行った尾瀬で見たかなぁって感じ。 スイレン科だけあって、スイレンのような形の葉っぱだ。小さいけれども。花のつき方もスイレンと同じく水面から頭を出して咲いている。花は小さく直径2、3cmくらい。 |
かなり大きな沼もある。 長沼という。 前日行った湿原センターとの大きな違いは、こちらは遊歩道のそばに沼があるということ。こちらのほうが湿原だという印象を高めてくれるし、変化があって楽しい。 |
ワタスゲ。 白い綿のようなふさふさした毛がついた花。群生していた。 |
木道の終点から歩いてきた木道を見る。ビジターセンターからここまで750mほど。ここから先、パンケ沼へ研究用の道があるが一般の客は利用できない。 下左 見学を終え幌延駅へ向かう。ビジターセンターの向かいに展望台があったのだが、上がっていると豊富行きのバスに間に合わないかもしれず、上らなかった。 |
上右 ビジターセンターから幌延駅へは車道を9q歩く。これを1時間50分で歩くので、少々厳しい。途中、合計2kmほどだが何度か走って時間稼ぎ。 単調な原野や牧草地が続いたが、牛がでている牧場もあって、楽しめた。 左 なんとか16時5分発のバスに乗れた。10分前に駅に着いたので、9qを1時間40分で歩いたことになる。 |
バスの客は自分1人。行きと同じく、途中でバスの系統がかわるので、そこで運賃が打ち切りとなり、いったんそこまでの運賃を払う。そして、そこからの運賃を下車時に払うという、面倒くさいことをした。 宿のそばで下車。宿の裏側の出入口があったので、そこから入った。町営の駐車場を利用している場合もこの出入口から出入りすることになる。大部分の客にとっては。こちら側が玄関のようなものだ。 夕食前に入浴したのだが、やはり、客がいて撮影ができなかった。湯治客の人もいて、常に入浴しているような人もいるようだ。 |
上左 夕食時間になりレストランへ。 食前酒としてヨーグルト酒。 上右 飲物は生ビール。グラスに書いてある通りサッポロクラシック。 左 この日の夕食はバタ―づくしコースだという。 まずは、冷製コーンポタ―ジュ。 |
とろとろ牛乳茶碗蒸し。うにバター餡。 茶色いのがうにバター餡で、その下に牛乳茶碗蒸しがある。 |
海の幸 サラダ仕立て バジルバターソース。 下左。下右 スパークリングのロゼワイン。ハーフサイズ。 小樽市余市の「登醸造」製。泡もいいし、香りのいい感じ。 |
下川産 椎茸のオイル煮。 |
パン。焼いてあって、耳を切り取ってある。椎茸のあとに運ばれてきて、オイルに浸して食べるようになっていた。 |
留辺蕊産 抗酸化にんじんとアスパラのハーブ蒸し焼き。 |
真さばのポワレ。 |
道産牛サガリ 塩麹焼き。 |
”豊富産生クリームをたっぷり使った たらば蟹のトマトクリームパスタ”。 |
”豊富産生クリームを贅沢に使った湯あがり温泉プリン”。 |
コーヒー。 バターづくしコース、美味しくいただけて、満腹になった。 |
誰も入浴してなさそうな深夜に温泉に行った。今度は誰もいなかった。 窓の外側は露天風呂。 |
小さい浴槽は源泉でぬるい湯。これを加熱したのが大きな浴槽。 |
露天風呂。フラッシュで明るくなっているが、真っ暗。 |
いい湯で温まった。 油臭いにおいがするのと湯の表面にはところどころ薄く油の幕が浮かんでいることを伝えられないのが残念。 豊富温泉は日本で唯一の石油を含む温泉。石油を採掘しようとしていたら温泉が見つかり、わずかに石油が混じっていたということらしい。 【8日目の歩行距離 幌延市街地 3q 下沼〜ビジターセンター〜幌延 15q 計18q】 |
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