9 日 目 天 塩 を 経 て 羽 幌 へ |
朝食時間に少し遅れてレストランへ。そのためかほとんどのものがテーブルにセットされていた。 |
惣菜6種盛り。 どれも前日とは違うもので飽きさせない工夫が感じられる。 |
ヨーグルトと納豆。 納豆もパッケージのままで出す宿が多いが、ここでは器に入れて出される。 |
フレーバーバタ−4種。 この日は、いちごバター、鮭ぶしバター、うにバター、はちみつバター。 |
具を包んだ餅を煮たもの。餅をくずすと雑煮のような感じ。 |
みそ汁とご飯。 |
ご飯にはうにバターをつけていただいた。 下左 温められたパン。パンはお代わりした。 ご飯とパンはどちらか選ぶこともできるが、両方選んでもよいので、両方いただいた。 下右 牛乳。 |
コーヒーとフルーツボール。 この宿の食事は夕食、朝食とも美味しかった。機会があれば、また泊まってみたいと思う。 |
チェックアウトし、バス停に近い駐車場側の出入口から出た。 |
8時30分発の留萌行きのバスに乗車。乗車後すぐにバスの系統が代わるので、そこまでの運賃を支払った。 幌延から先は、かつての国鉄羽幌線に沿った国道を走る。羽幌から留萌までは140q以上ある長大路線だ。 国鉄羽幌線の廃線は1987年3月30日。この2日後、4月1日に国鉄はJRに分割民営化された。羽幌線は国鉄として最後の廃線だったのだ。また、JRになったあと、天北線や名寄本線など長大路線が廃線されるが、長大路線としては初の廃線だった。 自分は1980年前後に、当時、北海道に約4000kmあった国鉄路線に全部乗車した。羽幌線にも乗車しているので、この沿線を通るのは2度目だ。ただ、羽幌線は幌延から留萌まで通して乗っただけなので、今回訪問した天塩や羽幌は初めての訪問だ。 |
乗車時は自分1人で、幌延を過ぎても乗車する客はなく、このままいったん下車する天塩まで1人かと思っていたら、天塩近くで1人乗車し、まもなく下車した。 羽幌線の跡が残っていないか窓から目をこらしていたがよくわからなかった。 |
9時18分、天塩着。ここで途中下車。バス停が立派で、教会のイメージ。この中にコインロッカーがあれば荷物を入れて、手ぶらで街歩きしようと思っていたが、コインロッカーはなく、荷物をもって街歩き。建物の中には売店はあったが、案内所やバス会社の窓口はなかった。 |
上 海に出る口が開いていることがわかるだろうか。ここが天塩川の河口。 天塩川は名寄あたりから北上、サロベツ原野あたりで方向をかえて南下する。ペンケ沼も天塩川の流れの途中にある。 左 河口近くでは海とわずかな幅の砂州で隔てて流れる。川の対岸にあるのが狭い砂州。 |
上 天塩川歴史資料館。赤レンガ造りの建物だが、かつて町役場だった建物。旧北海道庁の建物と同じ建築家の手によるもの。 右 「長門」と呼ばれた天塩河口と内陸の幌延やもっと上流を結んだ船。「長門丸」という船名が一般名詞化したもの。天塩はこの地方の中心で、物資を内陸に運び、燃料の石炭などが内陸から天塩に運ばれた。 |
館内。 天塩はかつてこの地方の中心だったのだが、宗谷本線が内陸を通り、ニシン漁が不振になるにつれて次第に寂れた。 |
かつての旧羽幌線の天塩駅の駅名標を店頭に置かれている喫茶店がある。 |
天塩駅の駅名標。本物のようだが、建物に倒れかかり、外枠が割れかかって、看板部分にも補修跡がある。 |
店内。昭和の喫茶店という感じにあふれている。 |
しじみラーメン。 天塩はしじみの産地。たくさんのシジミが入っている。出汁もしじみからとったもので、澄まし汁のような透き通ったスープだ。あっさりした、いまま食べたことがない種類のラーメンだった。 |
女将から国鉄時代の時の話を聞いた。店のすぐ向こうが駅前広場で、その向こうに駅舎があったという。 |
手前のコンクリートのところが駅前広場、芝生で緑のところに駅舎があった。その向こうに線路があった。 |
この歩道部分がかつての線路跡なのかな。 |
11時35分発のバスで羽幌に向かう。 |
13時4分、羽幌の本社ターミナルに到着。 1階の手前が待合室。窓口があって、その奥が本社の事務室のようだ。建物の左側にバス乗場が2つある。 沿岸バスは羽幌を拠点にしていて、ここが本社。 |
この日泊まる、本社ターミナルから500mほど離れた「はぼろ温泉サンセットプラザ」へ向かった。ここは羽幌町営の施設で、温泉施設とレストランと売店が1階にあり、2階以上が宿泊施設になっている。 本社ターミナルの手前にこの施設最寄のバス停もあったが、後日、ターミナルから札幌行きのバスに乗るので、ターミナルを確かめるためにターミナルまで乗車した。 |
13時20分に着き、荷物だけを預かってもらって、すぐに街歩きに出かけるつもりだった。でも、チェックインできて、部屋に入れてラッキーだった。 部屋も思っていたよりも広くてよかった。 |
奥から窓側を撮影。写真の右にはトイレと利用しなかったがバスがあるが写っていない。 |
バルコニーがある部屋で、バルコニーに出て西側の羽幌港方面を撮影。 |
30分ほど休んで街歩きに出発。 まず、翌日、天売島に向かうときに船が出るフェリーターミナルの場所を確かめておこうと思って港へ。 場所を間違えること2回で、40分ほどかかって到着。まっすぐ来ると20分で来れるのだが。翌日のことを思うと、下見にきてよかった。 |
上 羽幌バスターミナルへ。羽幌にはバスターミナルが2つある。本社ターミナルと羽廣ターミナル。羽幌ターミナルは、やや郊外にあり、大きく、車庫も併設している。でも賑わいは本社ターミナルに及ばない。 羽幌ターミナルは羽幌駅跡にある。 左 羽幌ターミナルの前は公園になっている。羽幌駅は羽幌線の中心駅だったので、諸施設がこのあたりにあったのだろう。でも、痕跡は全く見つからなかった。 |
羽幌町郷土資料館へ。でも静か過ぎるし、車も止っていないし、嫌な予感がした。 下左 この時、まん延防止重点措置の期間中だったが、それとは関係なく、改修のためにしばらく休館とのこと。 下右 宿のそばにも見学したいところがあるので宿の方面へ。 広い幹線道路だが、車はたまにしか見なく、閑散としている。 |
上 沿岸バスの近距離路線の小型バス。沿岸バスはHPを見てもいたるところに萌えキャラを使っているバス会社。萌えキャラ満載のバスを運行させている。 左 北海道海鳥センター。天売島は海鳥で有名だし、海鳥がウリの島なので、ここで海鳥のことを調べておく。 |
天売島といえば、何といってもオロロン鳥が有名。立っている姿はペンギンそっくりの大きな海鳥。昔は何万羽といたのだが、今は絶滅危惧種で一時は15羽まで減った。今は少し増えているが、島で見ることはできないだろう。 旨く行けば、脚が赤いケイマフリが見られるかもしれない。天売島でしか見られない鳥だが、可能性はありそうだ。 天売島でしかみられない鳥で簡単に見られるのはウトウ。ウトウの巣は無数にあり、3月から7月までくらいだが、昼間は餌をとりに出かけた何万羽ものウトウが日の入りのころに帰巣するのが見ものだという。 ウミネコは簡単に見られるが、天売島でなくても簡単にみられる。 |
海鳥の写真は展示の写真を拝借。 オロロン鳥、別名ウミガラス。 下左 ウトウ。 下右 ケイマフリ。脚が赤い。 |
海鳥センターと宿との間にあるのが町営のバラ園。 下左 宿の玄関。 下右 まず温泉に行って入浴。町民らしい客は大勢きていて撮影はできなかった。 入浴後、街歩き中に買った飲物を飲んで休憩。 |
夕食会場のレストランは、泊り客の夕食とともに、日帰り客の食事もとれるようになっていた。 |
前菜。 ローストビーフ、スモークサーモン、生ハム、ニシンのマリネ。 下左 お造り。 しめ鯖、サーモン、いか、かれい、マグロ、帆立、甘えび。 下右 飲物は生ビール。 |
牛サガリの陶板焼き。 |
あさりとえびの茶碗蒸し。 料理の下に敷く紙を見ると萌えキャラ満載。沿岸バスにとどまらず羽幌町全体で萌えキャラの利用が盛んなのか。 |
焼魚3種。 ぬかサンマ焼き、赤魚のみそ焼き、ソイの昆布醤油漬け焼き。 |
甘えびの押しずし。 |
甘えびのみそ汁。 |
クリームブリュレとフルーツ盛合わせ。 魚中心に美味しい料理をいただけて、ここに泊まってよかったと思えた。 |
バルコニーから日没の時の西の空を見た。雲のために日の入りはわからなかったが、雲の合間から夕焼けも少し見えた。 きれいな日没は見られなかったが、天気がよければバルコニーから見えるし、露天風呂からも見える。サンセットプラザという施設名だけのことはある。 【9日目の歩行距離 天塩にて1km 羽幌にて2km 計3q】 |
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