3 日 目   神 居 古 潭
ユコマンの湯を楽しみ、旭川駅前へ
 早朝の入浴。暗いうちから入浴しようって思っていたけれども、前日のトレッキングの疲れか少し寝すぎた。まだ5時台だが、風呂の撮影できるかと思った。誰も入浴しておらず、先に服を着たままで撮影をすませてから、入浴。

 到着した日の夕方に入浴したユコマンの湯が男性用に戻っていた。脱衣場から入ってすぐの寝湯。ここはぬるい。
 
 ユコマンの湯の特徴の1つが、長い廊下の片側、写真では右側に洗い場が並んでいること。しかも傾斜があって、すべりやすいのが難。左側に手すりがあるので、手すりを持って廊下の向こうにある浴槽室に向かうのがよさそうだ。
 
 浴槽室はとても広く、1枚の写真には入りきらない。廊下から直進し、浴槽室に入ったところが目薬湯、その左はぬる湯。

 湧駒荘の温泉はぬるめの湯で、説明書きにも書いてあった。目薬湯はその中でもぬるく、ぬる湯は湯とはいえないくらいのぬるさ。でも、海外の温泉にはこの程度のぬるい温泉が多い。
 
 元湯。色がやや茶色っぽくなっている。40度ほどで、湧駒荘の風呂の中では一番温かい湯で、ここに主に浸かった。

 窓の下の部分の壁にはシコロの木で埋められている。窓の下の方はすりガラスだが、上の方は普通のガラスで、麓まで紅葉してきた木も少しみながら入浴できる。
 
 左は別角度から撮影した元湯。少し暗いが、右端の真中にあるのが炭酸水素温泉。こちらは透明。小さい浴槽なので、2人で一杯になる。
 
 洗い場のある廊下の途中に露天風呂へ向かう渡り廊下への扉がある。

 露天風呂までの距離はシコロの湯の渡り廊下に比べて長い。
 
 露天風呂。この壁の向こう側がシコロの湯に付属している屋根なし露天風呂だ。

 カメラを戻したあと、一通り入浴するのに1時間かかった。1時間の後半になって、ほかの客が少し入ってきた。

 ユコマンの湯の方が色々楽しめるが、シコロの湯は屋根なし露天風呂が楽しめるのがよい。夕方と朝に入浴すれば両方に入れるが、じっくり楽しむには連泊しないと難しい。あと、工事中だった仁帰り客向けの神々の湯にもまた入りたい。

 部屋に戻ると朝食時間の7時直前で、休むことなくレストランへ、
 
 
 上  朝食。前日もだったが、みそ汁の代わりが鍋物である点が贅沢な感じ。

 左  鍋物は野菜の鍋でボリューム感がある。2泊目は夕食は2泊目専用のものだったが、朝食も2食目用のメニューになっていた。

 湧駒荘に泊まってよかったのは第1は夕食の独創的なこと。第2は温泉の多様性。また泊まるかと言われれば、宿としては申し分ないけど、ロープウェイへのアクセスを考えて、山麓駅近くの宿を考えるかもしれない。、
 朝食後、1時間ほど部屋で休憩したあと、チェックアウト。

 宿のすぐそばにバス停があるのだが、そこからは乗らずに1kmほど坂道を上がり、ロープウェイの山麓駅まで行き、駅前のバス停から乗車する。

 この日は山頂には雲がかかっていた。
 
 左左   山麓駅前の「旭岳」バス停。

 左右   バスは4往復あり、9時30分発のバスに乗車。
 
 
 始発のバス停まで行ったのは、宿の最寄バス停までの間に満席になる可能性や大きな荷物をバスの荷物入れに入れたいけれども、始発でないと頼みにくいことからだ。

 
 
 荷物を荷物入れに入れて、一番に乗車。

 座席には誰も写ってないが、人が写らないように一番に乗車したから。実際には、宿最寄のバス停にについたときには、ほとんどの2人席に1人が座る状態だったから。

 旭岳温泉に車ではなくバスで来る客はごくわずかだろうが、それでも座席を確保するため、始発バス停まで歩いたのは正解だった。
 
 このバスは「いで湯号」という愛称がついている。だからといって、座席指定制のバスではなく、単に温泉アピールのためのようだ。地元住民の利用もあるので、指定制にはしにくいのだろう。
 
 忠別湖。平成19年にできた多目的の忠別ダム(写真真中に写っている)によってできたダム湖。
 
 道の駅、ひがしかわ道草館。
 旭川駅到着。駅舎の右側のビルがJRイン旭川で、この日はここに泊まる。下の方はイオンモールで5階から上がJRイン。イオンは写真の右側にも建物が続いている。10年前には現旭川駅舎もイオンモールもJRインもなかった。

 宿に荷物を預ければよいが、次に乗るバスまでの間が1時間なので、駅のコインロッカーに荷物を預ける。
 
 前回の旭川訪問は約10年前。2008年に富良野、2010〜12年に3年連続で大雪に行ったが、その際に毎回、旭川駅にきている。

 小さな駅舎で富良野線は地下道を通って少し離れたホームから発着していた。

 新しい駅舎は外回りが大きいうえに、内部が広々としていて、内装には木がふんだんに使われている。木製のテーブルを自由に使えるようだ。
 
 
 上左   荷物をコインロッカーに入れて、駅前の道を歩き始めた。ほどなく「山頭火」の本店があって、入店。

 上右   入店時はすいていたが、出たときには入口で待ち客がいた。

 左   旭川ラーメンといえば醤油味というのが普通。塩や味噌の旭川ラーメンって?という感じ。
 
 でもこの店は少し違っていて、メニューの先頭に大きく書かれているのは塩味。客の注文を復唱する店員の声を聞いていても、塩味が一番多い。

 それで、塩味を注文。昼食時のサービスで俵むすびがついていた。塩味とは言ってもとんこつ味に近いものだった。
 
 
 上左   午後はもともとはこのバス停から層雲峡に行き、層雲峡4泊の予定だった。出発1週間ほど前に予定を変更して旭川に1泊することにした。

 変更した理由だが、層雲峡の宿は朝夕ビュッフェで、1泊9500円と温泉地にしては安すぎると思った。ひょっとして、毎日同じ料理かと疑ったのだ、それなら嫌なので、1泊減らし、旭川に泊まることにしたのだ。結果はといえば、やはり毎日同じメニューで3日でも飽きたので、日程を変更して正解だった。

 かわりにできた午後半日は当初、旭山動物園に10年ぶりに行こうと思ったけど、緊急事態中は休園。それで、神居古潭に行くことにしたが、乗換時間が短く。バスに間に合ってやれやれ。

 上右  この日は9月22日だった。あと1週間ほどで芦別と旭川を結ぶバスが廃止されるとのこと。このバスは神居古潭を通るので、神居古潭への行き来も不便になる。

 左   12時発の深川行きのバス。
神居古潭と常盤公園
 上左   35分ほどで神居古潭に到着。バス停の看板は深川行きと間もなく廃止になる芦別行きの中央バスと留萌行きの沿岸バスの2本たっている。

 上右   200mほど引き返すと車道はトンネルになり、川岸の旧道は、今は車は直通できなくなっていた。

 左   旧道を200mほど歩くと神居古潭の中心部に到着。
 
 この付近の石狩川は、山の間をぬって曲がりながら流れる峡谷になっている。対岸に渡る、神居大橋があった。

 対岸には、すぐに坂道があり100mくらい進むと旧神居古潭駅が保存されている。
 
 橋の上から上流側を見る。この付近で川幅が広がっていることがわかる。少し手前までは川幅が狭く、屈曲した急流で行き来する船にとっては難所だったと思われる。
 
 下流側を見る。左に直角で曲がっているが、曲がる地点には池のような感じの広いところができている。これをパラモイ(広い湾)という。
 
 坂道を上がっていくと、まもなく旧神居古潭駅が見えてきた。1969年まではここを函館本線が通ったが、今はさらに向う側の山をトンネルで通過。

 その左に、トイレ棟があるが、建物は昔のままだが、中は改装されてきれいになっていた。その左には蒸気機関車の車輪。駅舎などの向こう側にホームと線路がある。


 
 上   坂道を上がるさい、右手に駅舎、左手には蒸気機関車があった。3両が縦列で静態保存されていて、なかなか壮観。

 左   旧神居古潭駅舎。壁や屋根はきれいすぎるので、塗り替えられているのようだ。
 
 
 上左   駅舎の線路側。

 上右   駅舎の中はミュージアムになっているのだが、緊急事態宣言中は休館。

 左   下りホーム。駅舎と上りホームが見える。線路はサイクリングロードになっている。
 
 駅名標。錆びが目立つが、廃線から50年以上たつので仕方ないか。
 
 上りホームは壊れている部分もあり、立入禁止になっていた。

 上下線の線路の間の部分がサイクリングロードになっていた。
 
 駅舎やホームの側から沢を越えてところに蒸気機関車が保存されている。沢を越えるところにはかつて使われていた煉瓦製の橋台があった。
 
 3両あった蒸気機関車は、9600、C57、D51。写真はC57。C57は201両製造され、これはその最後の201両目でC57201で1947年に製造。

 1969年に神居古潭駅付近の新線ができると同時に、旭川までが電化された。その際、お別れ列車を引いたのがこの車両だという。しかしその直後に廃車になったという。
 
 さらに進むとトンネルがあった。昔のトンネルの煉瓦造りの入口が残っている。煉瓦造りのトンネルの内側に、新たにコンクリート造りのトンネルが造られていた。
 
 トンネルを歩いた。煉瓦造りの中にコンクリートのトンネルを造ったので、狭くて圧迫感がある。途中で曲がっていて、始めは出口が見えなかったので、ちょっと不気味感があった。
 
 トンネルを出た付近から見た神居大橋。手前の木が邪魔しているが、目の目にはパラモイの広い部分が見えにくくなっている。
 さらにサイクリングロードを進んだ。標識があり終点まで2km以上あることがわかったので、ここで引き返すことにした。
 
 バス停に戻り、旭川駅前行きのバスに乗車。

 下左   駅前の手前のバス停、1条7丁目で下車。お買物公園(旭川では歩行者天国のことをお買物公園というようだ。)。

 下右   お買物公園は、10年前にとてもにぎわっていた。今回の旅と同時期、北の恵みマルシェという催事をしていた。

 でも今回は見る影もない。道路上のパラソルやテーブルが閉じられていて、雨のためだろうって思って、パラソルにつけられた札を見ると、緊急事態のため9月30日までパラソルなどの利用も中止とのこと。
 
 
 緊急事態が9月30日まで延長されたため、休業も9月30日まで延長という店が多い。この夜に夕食で利用しようとネットで探していた店へ下調べにやってきたが、休業。

 北海道の緊急事態宣言には特例が設けられたが、旭川市は札幌市周辺と同じく、特例ではない地域になり、酒類の提供は一切中止。そのため、休業の店が多い。特に居酒屋系はほぼ全面休業。中には、掟破りで内緒で酒を提供している店があるかもしれないが、そういう店には行きたくないし。
 
 お買物公園は延々と1kmほど続いた。全国にある歩行者天国の中でも長い部類だろう。

 続いて常盤公園に向かった。かなり大きな公園で大きな池もあり、都会の中に森があるのは全国的にも少ないと思う。
 
 公園の中に旭川美術館があった。

 道立の施設なので、休館に違いないと思ったら、開館していたので逆にびっくりした。
 
 放浪の画家といわれる山下清の特別展をしていたので入館していく。

 下左   公園に隣接して、ほとんど公園の中にあるかのように上川神社の頓宮があり、参拝。本宮は駅の南方にある。

 下右   旧天文台。丘の上に上がるのが面倒で下から撮影。
 
 
 
 上左   お買物公園の北端のロータリーにたっていた塔。気温19度と表示。

 上右   お買物公園の1本東側の通りを駅に向かった。

 休業中の飲食店が多い中、営業している店があったので、まだ17時すぐで夕食には少し早いけれども、店を探すのが大変そうなのでここで夕食を食べていく。

 「小樽なると屋」という鶏料理の店で、道内限定のチェーン店みたいだ。もともと飲酒運転防止のため酒類は提供していない店で、緊急事態の影響は閉店時間が早くなるだけ。

 左   まだ夕食タイムには早すぎ、入店した客は皆、テイクアウト。
 
 ザンギ定食。

 北海道では鶏唐揚げのことをザンギという。鶏は揚げる前にタレに漬けられているので、味が濃いのが特徴。

 今回の旅行中に1度は食べたいと思っていたので、ここで食べることにした。その後も食べたのだが。

 
 
 
 上   コンビニで飲物を仕入れて、駅前に戻ってきた。

 左側に駅舎、真中は上層がJRインで下層がイオンモールのビル。右側はイオンモール。

 左   ロッカーから荷物を取り出して、この日泊まるJRインへ。

 玄関はイオンモールと共用で、玄関を入ってから、JRインへの通路がわかれる。
 
 チェックインし、部屋へ。大浴場があるので、利用しようと思っていたが、結局、面倒くさくなって利用しなかった。
 
 大浴場がある関係からか、バスタブはなく、シャワーのみ。これで十分と思い、大浴場は行かなかった。

 部屋に入ってから、翌日の朝食まで半日以上、部屋に閉じこもっていた。
 
 セーコーマートで仕入れた飲物。飲物に限らないが、セーコーマートの特徴の1つが自社ブランド製品が多く、しかも製造まで自社で行っているものが多い。

 翌日の計画を考えて休む。
 

 

 

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