3日目  五箇山 ・ 白川郷
五箇山の相倉集落
 朝食では、カレーがあったので、カレーをいただく。おかずの内容も前日とは変える工夫もされていてよかった。
 
 この日は、五箇山と白川郷に行く計画だが、一日中、雨天の予報で、伏木・新湊方面にしようかと悩んだ。やはり、初めての五箇山、何十年ぶりかの白川郷のほうがいいやって思い、予定通り。

 白川郷だけなら高速バスで1時間20分だが、五箇山に行く場合は、2時間かかる一般バスで、途中下車して行かなければならない。
 
 このバスは、五箇山の相倉口と菅沼にも停車するので、五箇山に行く場合はこのバスを利用する。そのため一般のバスだが、「世界遺産バス」という名がついている。

 バスのダイヤの関係で、行きに相倉口、帰りに菅沼で下車し、相倉は1時間30分、菅沼は1時間の散策時間をとった。そのかわり、白川郷では2時間の滞在になり、少し厳しいかなと思った。
 
 車内。

 城端駅をすぎたところで城端別院の前を通った。井波別院より小さいが、どんなところか気になった。今回は城端は予定に入れてないのだが、別の機会に、今回行かなかった伏木・新湊とあわせて行きたいと思う。
 
 「相倉口」バス停には待合室がある。待合室で傘を出すなどして、出発。

 相倉集落はバス停から10分ほど歩いたところにあり、途中、わずかの高さだが尾根を越える箇所がある。
 
 集落の入口にある駐車場に到着。自家用車はほとんどなかったが、大型バスが2台停車。

 1台は金沢からの定期観光バスで、白川郷のほか、五箇山の相倉集落にも行くが、菅沼集落は行かないようだ。

 下調べしていて、相倉は合掌造りが23棟、菅沼は9棟で、自分も菅沼をどうするか迷った。
 
 一時的に雨が傘なしで済ませられる程度になったので、展望台へ向かう。気持ちがいい。

 下   展望台到着。10棟ほどがまとまって建っているこじんまりとした集落だ。素朴な感じがしていい。
 
 
 展望台から下り、合掌造りを見て回る。
 
 村の鎮守である「地主神社」。創建はわからないが、建物は大正時代のもの。
 
 屋根が地面までかかっている合掌造りがあった。倉庫として使われている。
 
 見学ができるという民家にやってきた。
 
 見学は休み。この日だけなのか、永続的なのかは不明。
 時間があまったので、カフェに行ったが、いまいちで入らず、バス停待合室でしばらく待った。

 これは正解で、バス停に着いたとたん、雨がきつくなった。
 
 白川郷行きのバスに乗車。

 途中、菅沼に停車。こちらはバス停からすぐのようだ。集落の様子はわからなかったが、菅沼はやめて、白川郷の滞在時間を増やそうと考えが変わった。(雨だったことも影響していて、天気がよければ菅沼にも行ったと思う。)
白川郷
 白川郷バスターミナルに到着。

 下   合掌造りの多いエリアに向かって歩く。

 白川郷は何十年ぶりかの訪問だが、観光化がすすんでいる。飲食店や土産物屋が多く、インバウンドを中心にした観光客が多いことが昔と大きく違う。
 
 
 12時前で、「いろり」で昼食をとっていく。
 
 店内。(ぼかしてある)

 下   いろり定食。
 
 
 飛騨牛朴葉(ほうば)みそ焼。

 朴葉の葉っぱの上に肉や野菜をのせて焼き、みそをつけていただく。飛騨牛を食べるつもりはなかったので、食べることができてよかった。
 
 とろろ陶板焼。

 とろろ芋と卵をまぜて役とふわふわでグラタンのような食感になった。
 和田家。

 和田家は、江戸時代に代々、名主をつとめていたという。そのためか、白川郷でも最大級の合掌造りの民家。建築は江戸末期。
 
 1階は広い座敷。

 もともとの玄関は、上の写真で左端から少し右にいった白い扉のところ。
 
 2階は、もとは養蚕部屋だったようだが、養蚕用品のほか農機具などの展示が行われていた。
 3階は天井裏。合掌造りの一番高い部分の内側。これだけで十分な強度があるのが驚き。
 
 3階から見えた集落。
 紫のササユリがきれい。
 
 神田家。

 和田家の分家らしく、こちらも大きい。

 
 
 ここは床下で、焔硝土(えんしょうど)を作っていた。床から見えるようになっていた。火薬の原料らしい。
 
 ここはいろりで火をつけていた。雰囲気があっていいのだが、火事の心配はないのか少し心配になった。
 
 2階からの眺め。

 ここは内部が4階建てで、2階が農機具、3階が養蚕の展示。4階が屋根裏だった。
 長瀬家。

 長瀬家は加賀前田家の藩医をつとめていたという。建物は明治の建築。
 
 什器類やいろいろな写真。最近の表彰状などが展示されていて面白かった。
 
 2階部分。屋根の角度が60度くらいと急なこともわかる。

 白川郷では民家3軒を見学できてよかった。何十年かぶりで、観光化はしているが、合掌造りの景観そのものは変わっておらず満足した。
 帰りは高速バスにしたため、五箇山の菅沼集落は行けなかったが、白川郷で民家3軒に入る時間ができてよかった。それでも、展望台には行けなかったので、菅沼とまたあわせてまたきたい。

 高山からやってきた高岡行きの高速バス。
 
 高山からやってきた高速バスは、大勢の客を下ろしたが、乗車したのは自分を入れて3人。
 
 白川郷ICから砺波ICまで高速利用で、新高岡まで1時間20分で、あっという間だった。
 
 高速道路での逆走が問題になっているが、逆走しやすい入口も原因の一つだと言われている。

 白川口郷Cでも、入口から本線に向かう道路と本線から出口に向かう道路が平面交差していた。なるほど、逆走してしまう可能性はあるなと思った。
富山へ
 15時45分、新高岡に到着。右が乗ってきたバス。すぐに写真の左の東横インで荷物を受取り、駅に向かった。
 
 15時55分発の「つるぎ」に乗車。たまたまだが、英語と日本語の表示が切り替わる瞬間で、先発「TSYRUGI」。次発は「はくたか」となっている。
 
 乗車した「つるぎ」。自由席は1、2号車だけだが、すいていた。
 
 わずか8分で富山着。
 
 富山駅南口。

 この写真を撮影したとき、目を疑うような光景を見た。写真の左端のほうで、路面電車が駅ビルに入っていくではないか。
 
 上の写真の左端の部分を拡大。

 駅ビルに路面電車が入っていく。あわてて、見に行くと、駅ビル1階のコンコースの一部が停留所になっていた。

 翌日は路面電車にのって富山市内をぶらぶらするので、そのときに駅ビル内から乗車しよう。
 
 駅前から見た「東横イン 富山駅新幹線口2」。2泊する。

 東横インは、駅前とうたっていても、駅から結構離れている場合もあるのだが、ここは正真正銘の駅前。同名の「1」のほうは、少し離れていて、駅前から見えるけれども5分くらいかかりそうだ。予約の際、「2」のほうが、1泊当たり500円ほど高く設定されていたが、「2」を選んだ。
 
 チェックインし、すぐに部屋へ。ここは、入口・バス側にデスクがある従来通りのレイアウトだ。
 
 窓からは富山駅がよく見える。
 
 1時間30分ほど休んだ後、夕食に出かけた。ネット情報で評判のよかった店をめざした。ところが、行ってみると、1階、2階の店とも喫煙可と判明。

 
 
 この一帯は、居酒屋が集まっているエリアだが、喫煙可が多い。たまに禁煙店があっても、入りたいとは限らないし。
 
 禁煙で雰囲気のよさそうな「五條」をみつけ入店した。
 
 店内。
 
 生ビールと突き出し。突き出しは、ミニ天ぷらで出汁がかっていた。珍しいうえ、美味しかった。
 
 氷見産のぶり刺身。

 下左   清酒「剱岳」。

 下右   醸造元は、黒部市の「銀盤酒造」。
 
 
 
 
 上   ホタルイカの干物。焼いていただく。

 左   おでん。

 バイ貝、すす竹、赤かまぼこ、お魚すり身、(底にあって見えないけど)ふき。
 
 バイ貝を殻から出してみると。かなり大きかった。

 満腹になって宿に戻った。


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