2日目  ジョグジャカルタ到着

 

ジョグジャカルタへ
   ジョグジャカルタ行きのエアアジアは9時35分発。7時30分にターミナルに着いていたいので、6時にホテルの朝食をとった。早朝の便を利用する客のため4時から朝食をだしているようだ。

 レストランの窓からはKLIA2のターミナルが見える。
 
 料理の種類もそこそこ多い。空港のラウンジではどれだけ食べ物があるかわからないのでしっかりいただいておいた。
 
 いったん部屋に戻ってからホテルをチェックアウト。ターミナルへ。するのはチェックイン機の操作。

 日本語も表示されるようになっていてわかりやすい。それでも、搭乗券だけではなく、預け荷物にとりつけるタグまで出さねばならないと思わなかったので、やり直しをした。エアアジア利用の場合でも、荷物のタグまで出したことはなかったので。
 
 搭乗券と荷物タグ。
 
 膨大な数のカウンターが並んでいるが、そのほとんどは荷物預けカウンター。ただし、搭乗券とパスポートのチェックも行われる。

 このカウンターは行先の国ごとにわかれていた。インドネシアとかタイとかオーストラリアなど。

 保安検査場の手前で、大きめの荷物を持つ人はそのチェックを受けるが、荷物の小さい人はスルー。
 
 
 保安検査と出国審査を経て、制限区域内へ。LCC専用ターミナルとは思えない造りになっていて、免税店も多くある。

 現在のKLIA2は2014年から使われているのだが、それ以前のKLIA2も利用したことがある。以前のKLIA2は本当にLCC専用という雰囲気があって、倉庫の中という感じだったので、とても立派になったと思った。
 
 KLIA2は本館とサテライトから成っていて、自分の搭乗するのは本館なのだが、時間があるのでサテライト側も見学にいった。

 写真はサテライトに並ぶエアアジア機。KLIA2はわずかにエアアジア以外のLCCも発着するものの、一見、エアアジア専用空港という感じだ。

 サテライトでは、搭乗口に向おうとすると保安検査場があったので、それ以上は進めなかった。
 
 
 本館に戻り、利用する搭乗ゲートエリアの保安検査を終え、利用するゲートを確認のあと、プラザプレミアムラウンジへ。プライオリティパスで入場。

 下左  内部はあまり大きくななかった。

 下右  食べ物の種類は多くはなかったが、ヌードルバーがあったので。ヌードルを注文したら、担々麺のようなのが出てきた。

 搭乗時刻までラウンジで待機した。
 
 
 利用した搭乗ゲートL1。この写真はラウンジに向う前に撮影したのでガラガラだが、搭乗時刻にやってくると、ここに長い行列ができていた。

 下左  AK346、ジョグジャカルタ行きに搭乗。

 下右  搭乗ゲートの待合室内。とても混んでいた。.
 
 
 
 
 搭乗。どの国で乗ってもエアアジアはほぼこの座席だ。

 下左  機内持込荷物は7kg
以下に制限されているので、預け荷物を利用した。預け荷物の料金、座席指定、機内食がパッケージになっていたので、機内食も予約となった。チキンスパゲッティを選んでいたようだ。

 下右  これは全部を食べることはできなかった。

 あとは特にすることもなく、2時間ほどをすごした。
 
 
  ジョグジャカルタのアディスティプト空港に到着。この空港は17年前にも使っている。17年前はデンパサールからガルーダ航空でジョグジャカルタを往復するルートだったからだ。

 この空港は、飛行機とターミナルまでは歩いて移動する。撮影しているのは、入国審査場の入口付近。入国審査場は10分ほど並んだが、スカルノハッタ空港などに比べると断然早く通過できる。

 下左  外に出るとここは近年できたターミナルBだった。ターミナルBは1日に4往復ある国際線のほか国内線のうち半分程度の便に使われている。

 国際線は、KLからのエアアジアは2往復、KLからのマレーシア航空が1往復、シンガポールからのシルクエアが1往復のようだ。

 下右  連絡通路を200mほど歩くとターミナルAにやってきた。ここは17年前に利用したターミナルがあった場所なのだが、まったく新しく改装され、別の空港に生まれ変わっていた。
 
 
 上  図の下部、真ん中から左寄りにあるバスターミナルに向う。緑のルートを歩く。ターミナルBからAが200m、Aの中を通り、鉄道駅の下の地下道を通って、バスターミナルに至る緑のルートが300mほどだ。

  左  バスターミナルにあるトランスジョグジャの乗場。

 トランスジョグジャは、路線バスなのだが、小屋のような専用乗場で乗降するのが特徴だ。また、乗場の高さも、バスの出入口もやや高くなっているのも特徴だ。乗場の間隔はやや長い。そのため、速度も市内の路線バスとしてはやや速い。運賃は3500ルピア(約28円)で、乗場の中で乗り換える場合は通しで乗れる。

 今回の旅では重宝したのだが、17年前にはなかった。トランスジョグジャができたおかげで、今回は路線バスを多く使った旅をしようと思ったのだ。
 
 
 上左  乗車したトランスジョグジャ1A。系統はかなり数が多く、一方通行の道路も多いことから、路線網はわかりにくい。

 空港から乗る場合に注意したいのは、同じ1Aでも、ジョグジャカルタ市内行きとプランバナン行きが同じ乗場に発着すること。表示は1A、色は黄色で同じだから、行先の確認が必要だ。

 上右  そこそこ混んでいたが着席できた。大きな荷物があると、ほかの客に迷惑になるので、置き方に気をつけた。
 
 左  40分ほどで、ジョグジャカルタの繁華街であるマリオボロ通りに到着。この日、泊まるホテルの近くで下車し、マリオボロ通りを歩いた。
 
  今回の旅では、ジョグジャカルタ3泊、ソロ2泊、そしてジョグジャカルタに戻り3泊する。

 ジョグジャカルタでの前半の3泊は、マリオボロ通りから100mほど脇道を入ったところにあるウィズホテル。着いてみると、なかかな便利な場所で、新しいホテルのようだ。
 
 着いたのは13時ごろだったがすぐに部屋に入ることができた。最初に到着した客だからなのかよくわからないが、フロントに最も近い1階の部屋になった。

 外出するときはとても便利なのだが、窓の外側は、朝食会場の屋外席の横で、カーテンをずっと閉めておかねばならなかったのが難。
 
 部屋自体はそこそこ広く、まあまあであった。
  2時間ほど休憩したあと街歩きに出発。

 マリオボロ通りは、17年前にあった側道が歩道に変わっていた。写真でいうと、車道の向う側は側道が完全に歩道に変わっていたし、手前は、歩道に変わってはいるものの。この写真のようにところどころに馬車の待機場所がつくられていた。

 馬車は観光用や地元民の移動用として生き残っていたが、荷物運搬用のものはもう淘汰されてしまったようだ。

 下左  マリオボロ通りに多いのはバティックをはじめ服飾関係の店舗。

 下右  鉄道線路の南側にあったYogyaKartaの看板。これが正式な表記だが、標識の中にはJogjakartaという表記も一部見られた。
 
 
 
 トゥグ駅の手前の歩道でサテを焼いている路上屋台があったので、食べてみることにした。

 下左  チキン7本とチキン卵(ウズラだろうか)8本で40000ルピア(160円)。困ったのは座って食べる場所がないこと。

 下右  トゥグ駅の南口。この横のほうの日陰で、段差になっている箇所に座って食べた。

 トゥグ駅では、3日後にソロに向うので、列車時刻と切符売場を確かめておいた。北口がメインで風格ある駅舎がまだ残っているようだが、遠回りしなくちゃいけないので、後日に回した。

 
 
 
 
 上左  トゥグ駅の南側にはロスメンなどの安い宿が並ぶ一角がある。この路地の中は二輪車も押して歩かねばならないが、きっちり守られていた。

 上右  この一角にある旅行会社に入って、翌々日にディエン高原に行くために1日、車のチャーターを行った。

 左  マリオボロ通りに戻り、名前は不明だが、バクソ・ウダン(魚肉団子)にタレをつけているものを売っていたので買う。

 下左  袋に10個入れてくれて、5000ルピア(40円)。串でさして食べる。

 下右  17年前に7泊したムティアラホテル。

 いったんホテルに戻り、夕食時まで休憩。
 
 
 
 休憩後、再びマリオボロ通りに繰り出した。夕食に行くのだが、食べるものは決めていた。ジョグジャの郷土料理「ナシ・グドゥ」だ。そして、お菓子も買うつもりだった。郷土菓子「バッピア」だ。どちらも、17年ぶり。ほかの街では、なかなか食べられないが、ジョグジャでは簡単に店が見つかる。 
                                
 竹琴などのガムランを使った演奏をするグループが人を集めていた。以前は側道だった部分で演奏をしており、歩道を広げた効果がでている。
 
 馬車の後ろに写っているのは清真寺(モスク)。商店街の中の一角に建っているので、思わず撮影した。
 
 散歩中に暗くなり、1kmほど歩き、中央郵便局のある交差点までくると、郵便局がライトアップされていた。オランダ統治時代の建築であろう。
 
 郵便局の隣には、インドネシア銀行があった。これもオランダ統治時代の建物で美しい。
 
 さらに南の方へ500mくらい歩き、ナシ・グドゥの店が十軒くらい並ぶ一角へやってきた。17年ぶりにやってきた一角は今もナシ・グドゥの店が集中している。

 ナシ・グドゥはジョグジャカルタを代表する郷土料理だ。グドゥとはジャックフルーツをココナッツミルクで煮たもの。ほかに鶏肉、卵、テンペなどの具をご飯に載せていただく。

 この料理は、マリオボロ通りに屋台がたくさんあるし、ホテルの朝食でよく出される。17年前は、この一角でも食べたし、マリオボロ通りの屋台で食べたし、ホテルの朝食でビュッフェ式だが、毎日のように食べた。

 この一角だが、17年前と同じく専門店が並ぶが、少し違うのは、いかにも食堂という店だけじゃなく、カフェ風にした現代的な店もできていたこと。人気はというと、カフェ風の店に多くの客が集まっている。
 
  自分は、客の入りはよくなかったが、昔風の座敷席のあった店を選んだ。ジョグジャカルタでは食堂でも、屋台でも、座敷席が結構多い。ただし、座敷の位置が地面より高くなっている店は高級店をのぞいてなく、普通はゴザを敷いただけの簡易的なものだ。この店もゴザ席。

 せんべいが入った箱がある。インドネシアではせんべいをご飯ものと一緒に食べる習慣がある。それで、写真のような箱にいれて置いてあることがよくある。高級店ではサービスだが、このような食堂では食べた分を料理代と一緒に支払う。
 
 
 上左  Krecek=牛皮の煮込み、Telur=卵、Paha=鶏のもも、Atas=上等、Dada=鶏の胸、Kepala=鶏の頭、Ati=鶏レバー。「4」を注文した。

 上右  飲物はアイステ。

 左  運ばれてきたナシ・グドゥ。ご飯のまわりに、左上から、卵、鶏肉のそぼろ(これはメニューには書かれていない)、グドゥ(ジャックフルーツの煮込み)、牛皮の煮込み、鶏の足先(指)が並ぶ。

 鶏のももには足先(指)も入るのだろうか。テンペはメニューにはないがつくのだろう。味は、甘いのが特徴。
 
 マリオボロ通りに戻ると歩道上に露店がたくさん出て、ナイトマーケットになっていた。
 
 ブリンハルジョ市場の入口。
 
 1階は一番奥まで行ったのだが、衣料品の店が延々と続いていた。2階に上がると、すでに閉店していた店が多かったが、衣料品以外の店もあるらしい。
 
 バッピアの屋台。豆からつくった餡をパイの皮で包んで焼いた菓子で、ジョグジャカルタで一番の郷土菓子といえる。たくさんの屋台で売っていた。17年前にもこれは買ったので、即、買うことにした。

 下左  1箱購入して、ホテルに持ち帰って、おやつにいただいた。30000ルピア(240円)。

 外箱。「63」とあるが、ほかの数字を書いた箱で売っていた店名に番地を使っているようだ。有名店は「75」「25」らしい。

 下右  箱を開けたところ。
 
 
 入っていたバッピアの餡。緑は緑豆、白は基本味、黒はゴマ、茶色はチョコレート、ピンクは赤砂糖らしい。

 20個入りだったが、各色4個づつというのではなく、適当に入れていたようで、色ごとの個数はバラバラだった。特定色だけを入れてもらうこともできる。

 17年前と変わらぬ味と食感である。甘いけれども激甘とまではいかず、ほどほどの甘さ。餡の水分が少なくて、食べている最中に器官に粉が入ってむせたりしたのが難だった。

 ジョグジャ初日を終了。