4日目  デ ィ エ ン 高 原

 

車をチャーターしてディエン高原へ
 
  上左  この日は車をチャーターしてディエン高原に向う。ジョグジャから130kmで3時間半かかる。

 6時30分に車がやってくる。ホテルの朝食は6時からとなっているが、6時きっちりに準備できていなかったり、車が早くやってくるかもしれない。朝食は前夜に買ったパンですませる。

 上右  6時30分に車がきた。

 左  途中、キャッサバの収穫をしているところに遭遇。
 ディエン高原は標高2000m程度なのだが、高原の入口に、麓の街であるウォノソボを見下ろす展望台があった。
  展望台から見える山麓部分は段々畑が広がっている。じゃがいもやキャベツがつくられている。

 そしてかなり涼しい。ジョグジャと高度差が2000mなので10℃以上涼しい。半袖、半ズボン、サンダルでは、少々涼しすぎる。もっとも、あとでトレッキングをはじめると身体があったまってきて、念のために持参した防寒具は使わなかったが。

 写真の真ん中から左上のあたりに煙らしきものが見えている。最初は、焼畑をしてるのかと思ったが、よく考えてみれば噴気孔なのかもしれない。
  10時30分、ディエン高原のカフェに到着。ドライバーはここに待機しているとのこと。17年前には車で見学場所をまわり、各地点でドライバーが待機する形だったので、今回も当然そうだろうと思っていたので、ちょっとびっくりした。

 さらに、ガイドをつければよいと提案してきて、カフェの主人らしき人がガイドについて話しにやってきた。同じころ、先にカフェにいた西洋人がガイドとともに外に出て行った。ガイドは各所を回るドライバーもかねているようだ。

 回る距離は8〜10kmほどで、特に登山道など危険なところはないし、ガイドの説明に使われた地図だけで、歩いて回れると思ったので、ガイドは断り、自力で回ることにした。
 
 
 
  上左  まだ11時だったが、トレッキングに入ると、食事は無理かもしれないし、ガイドを断わったこともあって、昼食をとっていくことにした。ナシゴレンアヤムを注文。

 上右  涼しいので飲物はホットコーヒーにした。メニューを見ると、ホワイトコーヒーがあったのだが、聞いてみると、3in1のインスタントのミルク、砂糖が混ざったものらしいので、普通のコーヒーにした。(7000ルピアだったが、ホワイトコーヒーは5000ルピア)

 左  11時30分、最初の見学個所であるワルナ湖へ出発。カフェから2kmほどある。静かな田舎街だ。

 歩き始めてまもなく、ドライバーがバイクで追いかけてきて、湖の入口まで送ってくれた。あまり乗りたくない気持ちもあったが、せっかくなので乗車。湖の入口まで歩かずにすんだのでよかった。
 
  湖の入口。入場料は、平日と週末で違っていて、外国人料金で、平日107500ルピア、週末157500ルピアとかなりの差がある。この日は木曜で助かった。(インドネシア人の場合は、平日12500ルピア、週末15000ルピア) 17年前は、外国人料金がいまのインドネシア人料金程度だったと思う。

 ディエン高原でのみどころは、あとシギタン(噴気孔)、アルジュナ寺院の遺跡があるのだが、このうちアルジュナ寺院.6は、湖と共通の入場券だった。
 
  湖は2つあって、この地図で小さい方がワルナ湖、大きい方がプロギン湖。

  17年前にきたときには、ドライバーが、湖での滞在時間を30分と時間指定してきたので、ワルナ湖と2つの湖の間にある洞窟などの見どころを見て入口に戻ったので、一周はしていない。今回は、一周してみる。今回も、一周する人は多くはなく、たいていの人はワルナ湖の途中で引き返していたようだ。
 
 湖を反時計回りに回っていくことにした。2つの湖の間にちょっとした丘があって、その付近にいつくかの洞窟がある。

 そのうちの1つの洞窟で、スハルト元大統領も瞑想したことがあるという洞窟。中には入れないようになっていた。
 
  ワルナ湖は緑色だった。湖の底にも噴気孔があり、そこから出る物質が融けて、緑色になっているらしい。
 
 もう1つの湖のプロギン湖。こちらは普通の湖とかわらない色をしていた。
 
 プロギン湖の湖畔にはシギダン(噴気孔)があった。ごく小さなもので、湯気がわずかに出ている程度だった。湖のあと向かったシギダンは、こことは全く比較にならない大規模なものだったから、ここをあとで見たら、あまりの貧弱さで期待外れということになるだろう。

 途中、ところどころで休憩しながら1時間かけて2つの湖を一周した。ドライバーに時間指定されずに自由に時間がとれたので、一周できたのだから、完全フリーでよかったと思った。
 
 
  上左  湖を出た後、森と農地が混じるような中をしばらく歩く。

 上右  ディエン高原にはじめて来た人が、地図や標識を確認しないで歩いていたら、道を間違う可能性が高い箇所があった。幅広の道路から、狭い道路が分岐し、分岐している方に進む。自分の場合も、見当はついたが、標識や地図をよく確認して、狭い方の分岐へ進んだ。

 左  しばらく行くとビマ寺院の遺跡。17年前は通過したし、寺院自体も、写真のように整備されていなかったことが説明板からわかった。
 
 
 上左  ビマ寺院があるT字路で、シキダンの方向へ、道を曲げる。標識があるので間違うことはない。

 料金所があり、もうすぐかと思えば、その後しばらく歩く。1kmほど歩いて、シキダン(噴気孔)地帯に到着。

 ここでびっくりしたのは、17年前にはわずかな土産物屋があっただけなのに、今や、大きな建物や大駐車場があること。

 上右  歩道に沿って、露店が延々と続く。昔はこれもなかった。

  左  遠くに噴気孔の湯気が見えるが、手前にはDIENの看板。こんなのも昔はなかった。

 
 
 一番大きなシキタンに到着。沸き立つ湯の池から湯気が立ち込めている。
 
 棒が並んでいるが、棒の先にかごがつけてあって、ゆで卵をつくっているのだ。

 池の向う側に丘が見え、上っている人もいる。上ってみることにした。
 
 丘に上ってみた。池からの湯気がものすごい。写真の左の方には土産物屋が軒を連ねている様子もわかる。

 下左  丘の左側からも湯気がでている。小さなシキタンがいくつもあるようだ。

 下右  小さなシキタンを見に行った。そのひとつ。穴から沸騰した湯が湧き出ている。

 1時間ほど滞在して、先を急いだ。
 
 
 上左  道路の上をパイプが通っている。熱湯を街へ送っているのだろうか。

 上右  アルジュナ寺院へ向かう途中の集落。

 左  途中にあったガトガチャ寺院。
 
 
 上左  アルジュナ寺院群の入口の近くに小さな博物館があったので入ってみた。

 上右  アルジュナ寺院群への通路。遺跡公園としてきれいに整備されていた。

 左  5つの寺院がある。17年前には荒れ果てていて、野原の中に建っていたのだが、周囲も公園として整備された。

 17年前の写真と見比べると、
修復され、当初の形に造りなおされているようだ。
 
 17年前は、自分以外には誰も見にきてなかったのだが、今回は多くの人がきていた。もっとも、17年前には小雨が降っていたこともあるが。

 このあと、街に近い側の出入口から遺跡外に出て、ドライバーが待つカフェへ向かった。トレッキングもしながら、8〜10kmほどを4時間かけて回った。

 15時30分に帰路につき、ホテルには19時に戻った。12時間半かけての日帰り旅だった。17年前に比べて、2時間余計にかかったのだが、現地で歩いたことが大きい。17年前には行って今回は行けなかった個所も1ヶ所あった。80万ルピア(6400円)で、17年前が40万ルピア(当時は4800円)だったので、倍になっているが、円でいうとさほどの上げ幅ではない。
 
夕食はまた屋台食
  ホテルに戻ったあと、少し休んで、マリオボロ通りに出かけた。歩道はかなりの人出があり屋台もにぎわっている。この日も夕食は屋台食といこう。
 
 ゴザ屋台の1軒で食事をとろうと思う。LESEHANと書いてあるが、座敷スタイルの店のことである。マリオボロ通りには、レセハンが何軒も出ている。
 
 レレ。インドネシア語でレレとは、なまずのこと。

 マリオボロの屋台のメニューの中で、レレは比較的よくみかける。どんな調理法かは、わからなかったが、レレを注文。

 から揚げでできた。思っていたよりも小さい。あのグロテスクな風貌のなまずには見えず、普通の小さな魚にしか見えない。

 下左  アヤムゴレン。鶏肉をあげたものだが、日本のから揚げや、ファストフード店のフライドチキンとはまた違う。油でべとべとしてるし、香辛料が多く使われている。

 それよりも、ショックだったのは、たった1個しか出てこなかったこと。2、3個は出てくると思っていたので、あっけにとられてしまった。

 下右  飲物はエステ(アイスティー)。冷たい飲物は、エス何々で、アイスコーヒーならエスコピ。ほかにナシ(ご飯)を注文して、全部で30000ルピア(約240円)。
 
 
 ロンデの屋台。この屋台のそばで、何人もすわって、この飲物を飲んでいたので、試してみようと思った。

 屋台に置いてある瓶をみると、白玉団子やピンクのゼリーが入った冷たく甘い飲料のように思えた。

 20000ルピア(約160円)と屋台ものにしては高いが、他の人も払っていたので、この値段なのだろう。
 
 出来上がったものを受け取ると、まず熱いのだ。

 そして、甘いことは甘いが、激甘ではなく、ちょっと甘めのショウガ味のスープだったのだ。ピンクのはショウガのように思ったのだが、ショウガの味はしなかったので、別のものかもしれない。白玉はイモなのだろうか。そしてパンも具になっている。
 
 
 ルンピアの屋台。ルンピアは揚げ春巻のこと。アヤム入りのもの、4500ルピア(約36円)を1本、試してみる。

 下左  揚げ上がったルンピア。

 下右  中身の断面。中国料理の揚げ春巻そのものだ。

 ホテルに戻り、たくさん歩いて疲れた身体を休めた。