6日目  チュト、スクー、サンギランへ

 

17年ぶりのサンギラン
 朝食のためにレストランにやってきた。え? 無人状態。ビュッフェの設備は置いてあるけれども、使われていない。

 あれっ? と思うと、この日は、定食だということだ。トースト、サンドイッチ、ナシゴレン、ミーアヤムの中から選べということだったので、ナシゴレンを頼んだ。

 翌日はビュッフェだったので、客の少ない日は定食メニューにしているようだ。
 
 
 ナシゴレンとしては、卵、野菜などがついているが、量はまぁまぁ。

 下左  飲物は、砂糖抜きのコーヒーとグアバジュースを頼んだ。

 下右  デザート。

 9時に車がくるので、それまでは部屋で休憩。
 
 
  9時にホテルにやってくるというので、9時半ごろまで待った。

  ところが、車がやってこないので、フロントに、「車がこないので、手配をした旅行会社に行く。もし車がきたら、旅行会社に行ったと伝えてほしい」と伝えた。

 下左  旅行会社では、車がやってこないので、ここまでやってきたこと、を伝えるとドライバーをよんでくれた。1時間遅れてスタート。この日はソロの近郊だけなので、問題ないだろう。
 
 

 
 
 上右  最初にサンギランに向うように伝えた。博物館が16時半までだからだ。

 ジャワ原人の骨が見つかった場所の近くに博物館がある。ソロからは20kmほどのところで、1時間弱で到着。

 左  17年前にも訪問しているが、その後、改築されて、とても規模が大きくなっている。建物の大きさからして、以前とはまったく違う。
 
 
 上左  ジャワ原人の時代のジオラマ展示。かなりのフロアを使っていた。

 上右  ジャワ原人の頭蓋骨のレプリカだと思って撮影したが、ホモ・フローレシエンシスと説明があり、ジャワ原人よりはかなりあとのものだ。

 左  発掘現場の模様などの写真も多かった。

 17年前に見た博物館とは、名前は同じでも、中身の充実度はまったく違う。再訪問してよかった。
 
 5kmほど離れたところに、ジャワ原人の発掘場所があるらしい。

 展望台があったので、雰囲気だけ味わってみた。森と農地ばかりの平坦地で、発掘現場も似た感じなのだろう。よくこんなところで発見されたと思った。
17年ぶりのチュト、スクーが観光地化していてびっくり
 サンギランを出て1時間半ほどで、チュト、スクーの麓の村であるグロロッを通過。この村までは路線バスで来ることができる。

 右手に行くとスクー寺院でこちらは歩いても行け、歩くと30分ほどらしい。左手に行くとチュト寺院なのだが、こちらはさらに10kmほどあるので、オジェック(バイクタクシー)を利用しなければならない。

 今回は先にチュトに向うので左手に進む。
 
 間もなくケムニンを通過。ここで、さらに東のほうとチュト寺院への道が分岐している。

 17年前の訪問時は、ここで車を下り、ドライバーが交渉して雇ったオジェックに乗り換える必要があった。ここからチュト寺院への道が悪路で、舗装されていない狭い山道であったからだ。傾斜や凸凹がかなりあり、転倒しないかと、バイクに乗車しながら思ったことはよく覚えている。
 
 チュト寺院への道路は、17年前とは様変わりしていた。道路が舗装されて、幅が広くなり、車が通れるようになっていたのが最大の変化。

 そして道路の両側は、森だったのだ。農地はなかったし、草原でもなかった。うっそうとしていて、うす暗く、気持ちのいいものではなかった。
 
 展望のよいところからの眺め。斜面に見える白いものはビニールハウス。キャベツなどをつくっているらしい。

 下左  チュトに到着。駐車場のところから上を見る。割れ門のあるところが、寺の一番下。参道の階段の幅は広がっている。駐車場にはたくさんの車とバイク。17年前は、自分が乗車してきたオジェックだけだった。

 下右  入場料25000ルピアを払うと、すぐ横で、腰にサロンを巻きつけてくれる。これは無料。17年前には、サロンを着用することは必要なく、普通のスタイルで寺に入れた。
 
 
 祭りの日ではなかったが、獅子舞のような芸能を演じていたグループがあった。のぞいたとたんに終了し、観光客が記念撮影。

 下左  割れ門。ここを通って境内に入る。

 下右  割れ門から寺の中をのぞく。参道を上がり続け、一番上に神殿がある。
 
 
 驚いたのは観光客の多さ。17年前は、自分1人で、この寺を独占していたのだが、、、霧がたちこめていて、神秘的であって、また寂しい感じだった。

 今は、芝生で休憩する人も多く、明るく開放的な感じがする。
 
 参道の途中に、巨大な亀とそのまわりに、こうもり、象、なまず、えい、ねずみなどが置かれている。
 
 一番高いところまであと少し。神殿がいくつかあるが、改修中のものもあった。

 下左  一番高いところまでやってきた。中心になる神殿の手前には小さな祠がいくつかあった。

 下右  小さな祠のひとつには、巨大な男根が祀られていた。
 
 チュト寺院の一番高い部分にある神殿。マヤ文明の遺跡にそっくりだ。マヤ文明の遺跡で訪問したうち、特に有名なものは、メキシコのチェチェンイッツァやグアテマラのティカルがだが、その巨大遺跡の一番高い部分がこのような形をしている。この類似性はどこからきているのだろうか。

 それにしても、この一番高い部分にたくさんの観光客がきていてびっくりした。ボロブドゥールほど外国人客は多くはなく、主にインドネシア人のようだ。
 
  チュトの見学を終え、スクーに向う。キャベツ、じゃがいも以外に、この付近は、にんじんの産地だという。この畑もにんじんをつくっているとのこと。

 すでに14時半をすぎている。チュト寺院を出てすぐに、レスランで昼食をとりたいことを伝えると、チュトの近辺にはなく、スクーのそばならあるという。それで、スクー寺院に入る前に、そこで昼食とすることにした。チュトのそばにも、簡易な食堂ならあるだろうが、ドライバーは一定のレベル以上のところでないと、自分が満足しないだろうと思ったのだろう。

 
 
 
 上左  スクー寺院の手前にあったレストラン。

 上右  飲物はエステ。

 左  ミークワを注文。野菜入りの麺という感じだ。ケチャップとサンパルをかけた状態。

 レストランに入る前にドライバーに、食事代を出すので、一緒に食べようと伝えていた。こんなことでは節約しない。車を1日チャーターした場合は、チップのつもりで、自分持ちで食事するようにつとめている。昼食時に単独行動になっている場合や、固辞される場合もあるので、チャーターした場合の半分くらいの場合かな。1人分で飲物入れて30000ルピア。
 
 レストランを出て5分もたたないうちにスクー寺院に到着。入場料金25000ルピアを払うと、すぐそばでサロンを腰に巻きつけてくれた。ここも17年前にはサロンの着用義務はなかったのだが。

  下左  スクー寺院のもともとの入口。割れ門ぽくなっている。今は、入口に柵があって、通れなくなっている。この写真の右手に階段があって、そこを通って出入りする。

 下右  柵の内側を境内の側から見たところ。リンガ(男性器)とヨニ(女性器)の結合シーンが床に彫られている。
 
 
 入口から境内に入ったあたりから奥を見る。一番奥にある神殿が見える。
 
 一番奥にある神殿。チュトと同じく、マヤ遺跡を連想させるが、違っているのは、こちらは上に上がることができる点。

 下左  ここから上がる。

 下右  神殿の上。注意書きには、上に上がれるのは10人以内で、遊んだりすることが禁止されている。
 
 
 スクーの全景。チュトに比べると人出は少なかったが、17年前よりは多かった。また、公園としての整備も進んでいた。

 あとは帰るのみ。ホテルに戻ったのは17時前。

   約束の65万ルピア(約5200円)を渡した。遅れたことがありチップはなしにした.
 
ソロでまさかのサバヒーを食べる
 ホテルで2時間ほど休憩。そのあと夕食に出かけた。

 ホテルの近くで店を探していて見つけたのが、魚料理を出す店。タレ幕のBandengという魚の絵でわかったが、中をのぞくと魚を焼いていた。

 Bandengという魚は何なのかは、この時点ではわからなかった。おばさんの顔も絵が描かれているが、この店の店主なのかな。今夜は魚料理といこう。

  店内に入り、ゴザ席の空いているところに着席。
 
 メニューを見ても、魚の名前はUdang=エビくらいしかわからない。自分から魚が並べているところまで行った。

 店の外のタレ幕にBandengという魚が書いてあるが、どれがBandengか尋ね、さらに英語では何なのか尋ねてみた。すると、ある魚をさして、これがBandengで、英語ではミルク・フィッシュだという。

 これにはびっくり。ミルク・フィッシュって、サバヒーじゃないか。まさか、ソロでサバヒーが食べられるなんて思いもよらなかったので。これで一品はBandengになった。あと、エビも注文も行って、席に戻った。
 店内。ゴザに座る座敷になっている。
 
 写真の真ん中で2人立っている人がいるところに水道がある。

 手でつかんで食べる店ではフィンガーボウルが出されることが多いが、この店では出されなかった。ただ、よくわかる場所に水道があり助かった。食べる前と後で、この水道を使った。
 
 Bandeng(ミルク・フィッシュ、サバヒー)を焼いたもの。

 台湾でサバヒー粥は何度となくいただいているし、焼いたサバヒーも食べたことがある。(リンク先ページの4つ目の写真) ただし、台湾では頭と尾、皮をとってだすので、頭と尾、皮のついた焼サバヒーを食べるのは初めてだ。干してから焼いているから、台湾で食べるより硬めだった。 

 サバヒーは、小骨の多い魚だが、骨はきっちりとってあって、骨で.さほど.苦労することはなかった。それでも、台湾で食べるよりは骨が残っている。こういうとき、手食は便利だ。
 
 エビは大量にあって、食べきるのに苦労した。でも、美味しかった。

 下左  香辛料。コチュジャンから味噌の成分を抜いたような感じ。サバヒーには、ライムをしぼったあと、これをつけていただいた。石の容器はなかなかいい。

 下右  ナシ。インディカ米でパサパサしているので、手食には都合がよい。
 
 
 道路に面してあった調理場。魚は炭で焼いていた。
 
 スリウェダリ公園の入口。ジャラン・スラメッ・リヤディに面しているが、夜間の人通りは少なかった。

 ここに行ったのは、入口を入ってすぐの場所にある舞台で伝統の舞踊が見れるはずだった。
 
 舞台はあったのだが、何も行われていなかった。この日は休みだったのか。
 
 ホテルへ戻る途中、火事のあったところを通った。火は消えていたが、1軒が丸焼けになっている。
 
 消防車が片づけをしていた。ホテルに戻り、1日を終了。