8日目  ボ ロ ブ ド ゥ ー ル

 

ボロブドゥールへ
  7時半に朝食。ビュッフェであるが、期待していたグドゥや鶏肉がなく、ナシグドゥにはならなかった。しかも、おかずの種類が少なくて選択の余地がなく、その味つけもレベルがちょっと低くて残念。

 下左  フルーツとコーヒー。

 下右  レストラン。壁がなく、伝統建築風になっていて、雰囲気はよいのだが、、、
 
 
 この日はボロブドゥールへ路線バスを利用して行ってみる。ボロブドゥールは17年前にも行ったが、そのときは車をチャーターして行った。

 ホテルには裏口があり、マリオボロ通りに出るには裏口を利用するのが近い。8時半出発。

 下左  黄色がホテル敷地。正門を利用するより、裏門を利用するほうが近道だ。

 下右  トランスジョグジャの1Aに乗り、途中で4Aに乗り換えて、ギガワンバスターミナルへ。
 
 
 9時ごろ、ギガワンバスターミナルに到着。

 ボロブドゥールへ行くには、スマラン行のこのバスに乗るように言われた。

 下左  ギガワンはジョグジャの南東端に近く、ジョンボルは北西端に近い。ガイドブックに、ボロブドゥールに行くには、ギガワンからバスが出ていて、ジョンボルからも出ている、とあった。そんな書き方だったので、ギガワンに行ったのだが、記載間違いでギガワンからボロブドゥール行きは出ていないのだ。最初からジョンボルを目指せばよかった。 
 
 上右  9時半出発のスマラン行きのバスは片側3人、もう一方が2人のシート。ジョンボルまではガラガラ。

 ジョンボルまで環状道路の左下部分を走ったが、30分ほどかかった。ボロブドゥール行きバスへの乗り換え地まで10000ルピア(約80円)だった。  10時ごろジョンボルバスターミナルに到着。ここで乗車する客がたくさんいた。ほとんどの客はジョンボルから乗った。

 左  ジョンボルでは20分ほど停車した。その間に物売りが何人か乗り込んできた。
 
  売りにきた食べ物。保温容器なのだろうか。揚げ春巻と何かわからないが笹の葉で包んであるものを各1個購入。5000ルピア(約40円)。

 下左  揚げ春巻。緑はとうがらし。1本ごとにとうがらしがついていて、デザイン的にもよい。

 下右  笹の葉をむいていくと、おにぎりのようなものがでてきた。米飯の中には大豆を味付けしたものが入っていた。
 
 
 
 ジョンボルを出発して30分ほど走ると渋滞がはじまった。

 ボロブドゥールにたどりつけるのだろうとか、たどりついても見学できないのじゃないかと不安になった。
 
 渋滞を抜けてからは順調に走った。12時にムティランというところで、突然、下りるように言われた。

 下左  下りるときに乗るように指示されていたミニバス。

 下右  車内。5000ルピア(約40円)。
 
 
 
 上左  ボロブドゥール着。小さな市場の横に着いて、バスはさらにすすんでいった。

 バスターミナルを見てまわり、ジョンボル行きのバス乗場を確認した。ちょうどこのバスが止まっていたのでわかった。

 上右  市場の食堂で昼食をとる。ミーアヤム。
 
 バスターミナルから遺跡の入口まで10分ほど歩く。
ボロブドゥールに再会
 遺跡公園に入り、入場券売場へ。外国人用とインドネシア人用の売場は別にある。値段は25米ドルを現地通貨ルピーに換算した額で、プランバナンと同額だった。

 17年前は遺跡公園が未整備だったので、とてもきれいになっていることがすぐにわかった。

 入場してすぐにウェルカムドリンクの引換券を使用。ミネラルウォーターのミニボトルだった。
 
 5分ほど歩くと、ボロブドゥールの全景が見えてきた。
 
 遺跡の一番下の部分に到着。
 
 外壁に沿って一周する。遺跡の下部は方形、上部は円形の段が積み重ねられている。一番下の部分は一辺123mある。
 
 外周と一番下の段は彫刻がほとんどなく、単なる石段という感じ。

 正面から見て左前の角の部分は一番下の部分がなくなっている。写真は、その部分。

 この部分には隠れた段があって、外壁を取り払って、隠れた部分が見られるようになっていた。
 
 隠れた部分のレリーフ。

 それにしても、隠れた部分をどのようにして見つけだしたのかな。
 
 外周部分のうち、隠れたレリーフのあった部分は少し離れた場所に置かれている。

 下左  続いて、一番下の段を歩いて一周する。階段の上がり口の左右には獅子の石像が置かれているが、かわいらしい顔つきをしている。

 下右  階段を上がり、一段目へ。
 
 
 
 上左  一番下の段に沿って一周。

 上右  龍の口からは上段の水が排水されるのだろうか。


 左  隠れたレリーフの部分は一段目がないので、いったん下に下りた。
 
 下から2段目に沿って一周。

 仏像の中には首がなくなっているものもあった。イスラム化されたあと、切られたのだろうか。

 下左  猿の絵が描かれたレリーフ。

 下右  3段目も一周しようとしたら、一部は修復のために入れなくなっていた。
 
 
 6段目から上は、その上の段が円形になり、そこには釣鐘を伏せた形をしたストゥーパが並んでいる。
 
  最上部に近いところ。ストゥーパの中には、釣鐘の部分がなくなり、中の仏像がむき出しになっているものもある。

  下左  ストゥーパの中をのぞいてみた。穴の中を見ると仏像が置かれていた。いくつかのぞいてみたが、中には首が切られたものもあった。

  下右  最上部にある大ストゥーパ。
 
 
 上部から遠方を眺めると、森の中の遺跡であることがわかる。

  下左  出口に至る階段を下りる。

 下右  さらに進むと森の中に頂上の大ストゥーパだけが見える状態になった。

 
 
 博物館があり入った。写真は1930年代に行われた修復工事の模様。かなり古い時代に、大工事が行われていたものだ。
 
 2時間半ほど遺跡内を歩いたのち、16時ごろのジョンボルバスターミナルに向うバスに乗車した。

 ジョンボルには17時半ごろに着いた。運賃は25000ルピア(約200円)。行きは、ギガワンから乗換地点まで10000ルピア、乗り換えたミニバスが5000ルピアで、計15000ルピア(約120円)で、少し高かったが、圧倒的に楽だった。なにしろ、1時間半でジョンボルで着いたのだから。行きは、ジョンボルからだけでも、渋滞と乗継の手間のため2時間強かかったし、実際はガイドブックの記載を信じ切ったためギガワンから乗車し、3時間かかったので。
旅先初ビールと謎のパレード
 ジョンボルもギガワンも、郊外バスの乗場とトランスジョグジャの乗場は近くて乗換えやすい。(写真で右上に写っている屋根付近が郊外バスの乗降場)

 マリオボロ通りで夕食をとってからホテルに帰ろうと思い、マリオボロ通りを通るトランスジョグジャを路線図で調べると2Aだった。

 3500ルピアを払って乗場で待っていると、間もなく2Aのバスがやってきて、係員が「・・・・・・マリオボロ・・・・・・」と繰り返し言っているので、当然、マリオボロ通りに行くことを言っているのだと思っていた。
 
 バスに乗車するときに車掌は「・・・・・・マリオボロ・・・・・・」と言っていたし、乗ってからも何度も「・・・・・・マリオボロ・・・・・・」と繰り返していた。あとから振り返れば少し変だと気付くべきだった。

 わかったのは、もうマリオボロ通りにさしかかってもいいと思ったのに、まだだったので、スマートフォンの地図を見てだった。いつもとは違う経路を通っている。「マリオボロは通りません。・・・・・・を通ります。」という意味のことをアナウンスしていたのだと、やっと気づいた。

 次のバス停で急いで下車したが、王宮の西南のほうで、マリオボロ通りまでは2kmほどあった。
 
 30分ほど歩いて、ようやくマリオボロ通りにたどりついた。すでに真っ暗になっていた。

 バスがマリオボロに行かなかった理由はすぐにわかった。この日は車の通行が止められ、歩行者天国になっていたのだ。この日、歩行者天国だった理由はあとでわかったが、この時点ではまだそこまでわからなかった。
 
 
   上左  ジョグジャとソロで1週間をすごした。この間、食事はローカルフード優先ということで、ビールの飲める店は避けてきた。この日は食事よりもビールの飲める店へ向かおう。

 最初にめざしたのは中華街。マリオボロ通りから少し東に入ったあたりにある。行ってみると、ビンタンのマークの看板のかかる店があったが、あたり一帯、定休日なのか、真っ暗。次に、マリオボロ通りにある、ビンタンマークの店へ。料理が西洋風のものがほとんどで、食欲がわかず取りやめ。最後に、トゥグ駅の南側のバックパッカー街界隈へ。何店かビールを出す店があった。やはり、西洋風のものが中心だったのだが、マリオボロ通りの店よりも、安いので、この中からひとつの店に入った。

 上右  落ち着いた雰囲気の店で、ほどほどの客の入り。客はほとんどが西洋人。

 左  ビンタンビールを注文。昔はアンカービールも取り扱っていたようで、メニューには消した跡があった。でも、ジョッキはアンカーのマーク入り。
 
 料理は、数少ないローカルメニューの中からナシゴレン・シーフードにした。ボリュームはかなりあったが、味は普通。
 
 食後は再びマリオボロ通りに向った。歩行者天国になっていた理由がわかった。パレードのためだった。

 すでにパレードは始まっていて、次から次へと、いくつものグループが行進。

 どのグループも最初にタレ幕があり、グループ名が書いてあるのだろう。
 
 そのあとに、演技をしながら歩く一団が続く。
 
 グループの最後近くに、手製の山車が通る。
 
 演技の一団の中には、たいまつを振りかざすグループもあって、これは火が飛ばないかと思い、怖かった。
 
 山車は、この写真のように、モスクなどを模したものが多かったし、演技をする人たちの服装も何となくイスラムっぽい感じのものが多かった。結局、何のパレードなのか謎だったのだが、イスラムからみのような感じがする。

 30分以上見学していたのだが、一向に終わる気配がなく、だんだん飽きてきた。コンビニで飲物を買って、ホテルに戻った。