2 日 目 パ レ ル モ 街 歩 き (1)
街歩きスタート |
夜行便で欧州に朝に着き、そのまま夜まで動きまわったので、2日目は9時前まで眠っていた。疲れもとれたように思う。 トイレのために部屋を出ると、朝食会場に朝食の用意がしてあったが、世話をしてくれる人の姿はなかった。8時に宿へやってきて、朝食の用意をして帰り、午後から再びやってきて、ベッドメーキングや掃除をするのだろう。 朝食はいたって簡単なもの。コーヒーはセルフサービス。コーヒーの横の乾燥したパンは、もう1ついただき、自由にとれるようになっていたジャムをつけていただいた。 |
窓からは昼間の中央駅を見ることができた。 下左 9時半に宿を出た。駅前広場から見た宿。左の建物の最上階の左端の窓のところが自室。真ん中の白くみえるところが朝食会場。 30分ほどかけて、駅とバスターミナルをみてまわった。この日を入れてパレルモには5日をあてているが、3日は日帰り旅行の予定。エリチェとセリヌンテはバスターミナルから6時のバスで行くつもりだが、切符売場や乗場を確かめた。チェファルーは7時台の列車に乗ろうと思っていたが、9時台の列車でもじゅうぶん行って帰れることを確認した。(セリヌンテはその後、行くのをとりやめた) |
上右 10時ごろからローマ通りを北上し、いよいよ街歩き開始。旧市街のメインストリートといえるのが、ヴィットーリオ・エマヌエーレ通り。ここを西に進む。 左 ドゥオーモに向かって、しばらく歩くと、プレトーリア広場があった。ガイドブックは見ていたが、ここが名所だとは気づかず、噴水が見えたのでちょっと立ち寄ろうという感じで寄り道した。それからガイドブックを見たらプレトーリア広場だった。 もとはフィレンツェで飾られる予定だった彫刻が美しい。 |
噴水の横を抜けると、ベッリーニ広場に出た。2つの教会、マルトラーナ教会とサン・カタルド教会があるのだが、最初は別の教会には見えず、1つの教会で、マルトラーナ教会かサン・カタルド教会かどちらだろうって思っていた。 ガイドブックを読んで、ようやく左がマルトラーナ教会、右がサン・カタルド教会だとわかった。どちらも丸屋根があるが、マルトラーナはビザンチン様式の丸屋根、サン・カタルドはイスラム時代の丸屋根だという。 |
上左 マルトラーナ教会は、本来は入場できない時間帯だったが、ちょうど日曜ミサが行われていて、後ろから内部を見ることができた。 柱の上部や天井がモザイクでおおわれている。モザイクもビザンチンの影響だろう。 上右 サン・カタルド教会は、現在は信仰の場ではなく、遺跡的な教会だ。3つのまる屋根の下がどうなっているか気になったので、天井を含めた写真をとった。丸屋根の下には、イエス・キリストが描かれていた。 左 サン・カタルド教会の横の道路を通って、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通りとの交差点に出た。そこがクアットロ・カンティだった。 交差点の4つの角の建物は、交差点に面した角の部分が削られて、その1階から3階まで彫刻が置かれている。 |
ドゥオーモに向かう途中、アランチーニを売っているパン屋を見つけたので、1個食べてみることにした。 この店では、形を少し変えて、中身がチーズか肉かなどがわかるようにしている。 下左 チーズ入りを買った、2ユーロ(約260円)。 下右 サフラン風味のご飯の中にチーズが入っているおにぎりに衣をつけてフライにしたものだ。 |
ドゥオーモにやってきた。巨大な建築で、ドームと2つのベルタワーがある。 下左 中ではミサをしていた。 下右 前のほうまで行って、祭壇を見てみた。 屋根へ上がるための券を買おうとすると、次の12時の券は売り切れらしい。その次は13時だという。13時まで待つのはついらいので、次のところへ行こう。翌日もう一度、ドゥオーモはやってきて。屋根に上がろう。 |
そこでやってきたのは、ノルマン王宮。パレルモの中でも最大の見どころだ。 ところが、入場券売場が閉まっている。掲示を見ると、日曜は午前中だけだったのだ。ガオドブックにも書いてあり、目を通していたが、間違えてしまった。ここも翌日、再訪問しよう。 下左 そこで、モンレアーレに行くバスが近くから出ているので、午後はモンレアーレに行くことにした。途中で通ったのがこのヌオーヴァ門。 下右 モンレアーレ行きのバス停について時刻表を見た。 あらあら、このとき12時40分だったのだが、12時30分にバスが出てしまった。次は13時50分。仕方ない。それまで昼食をとって、13時50分のバスに乗ることにした。帰りは15時55分のバスかな。 |
食事場所を探して歩いているとドゥオーモまで戻ってきた。結局、ドゥオーモの前のバールで食べることにした。 バールは、日本の「バー」とは全然違っていて、日本では「カフェ」に似た面があり、軽食がとれる。 下左 何種かのピザの中から1つ選び、温めてもらった。 下右 飲物はテンツというビール。合わせて5ユーロ(約650円)。 |
モンレアーレ訪問 |
昼食をとり終わって、再び、モンレアーレ行きのバス乗場に行った。 切符売場で切符を購入後、しばらく待つとモンレアーレ行きの389のバスがやってきた。 定刻の13時50分にやってきて、モンレアーレのバス停には14時20分に到着。しばらくは平地を走るが、モンレアーレの麓までやってくると、急坂をヘアピンカーブで上っていく。 |
切符は1.4ユーロだが、車内で買うと1.
8ユーロ。6枚買っておいた。1日券もあり、3.5ユーロで、モンレアーレ往復してから、あと1回乗れば元がとれるのだが、乗るかどうかわからなかったので、買わなかった。6枚買ったけれども、結局、1枚あまってしまった。 乗車すると刻印器で打刻しなけらばならない。これは欧州の鉄道やバスではだいたい共通なのでわかっていた。ところが、パレルモの場合は、券の下部の切り取り線で切り取らないと刻印器に切符が入らないのだ。これはわからなかったが、他の客が教えてくれた。 |
バス停近くからの眺め。写真左側の真ん中付近がパレルモ市街。わずかな時間でよくこれだけ上がってきたものだ。 バス停は、ドゥオーモがある市街地からは少し離れていて、しかも坂を上がらねばならなかった。 |
モンレアーレのドゥオーモに到着。 なんだか、入口に人があふれている。ガイドブックを見ると、日曜日は9時30分から14時30分まで閉まっていたのだ。(平日でも12時30分から14時30分まで閉鎖) 12時30分のバスに乗れていたとしても、昼食をとったりして14時30分まで待たねばならなかったことに気づいた。入口に着くと、ちょうど扉が開かれてラッキー。 |
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上左 聖堂に入ると、いたるところがモザイクで覆われていて圧倒ざれた。柱の上部や壁はモザイクで輝いていた。 上右 祭壇。金色主体のモザイクでドームの下の丸い部分がまばいくなっている。 左 丸天井には巨大なイエス・キリストのモザイク像、パンクラトール(全能のキリスト像)がある。右手で祝福を与えていて、左手に持つ聖書には、自分が世の光である、と書かれている。 |
柱の上部。柱ごとに違った図柄のモザイクがある。 下左 ドゥオーモ自体は入場料は不要なのだが、礼拝堂、博物館、屋根には6ユーロ必要だ。 礼拝堂は豪華絢爛な感じだ。 下右 屋根に上がる途中、聖堂を上部から見られる通路を通る。 |
屋根に上がったが、傾斜があって、屋根に設けられた通路を移動する。通路からは修道院の中庭がよく見えた。 修道院へは、ドゥオーモのあとで行ってみたが、午後は閉鎖で入れなかった。回廊の柱は 全部違ったデザインであるとのことで見たかったが、果たせなかった。でも、中庭はここからよく見えた。中庭の配置は、回廊から見るよりも、よくわかった。 下左 屋根から見たドームの外側。ここにも細かな柄が描かれている。 下右 屋根の通路で修道院側とは別の側からは、ドゥオーモ前の広場が見えた。 |
ドゥオーモの見学を終え、隣の修道院に行ったが午後は閉鎖。 ドゥオーモの隣の広場はものすごい人の群れ。しばらく立っていると、役者たちがやってきて、劇が始まった。 最初のうちは何の劇なのかわからなかったのだが、やがてイエスがとらえれれる内容だとわかってきて、あぁ復活祭のための劇だとわかった。 |
上左 16時55分のバスまでまだ少し間がある。ドゥオーモ前の広場に面したバル兼パン屋のような店へ。 上右 カンノーロを買った。筒状のビスケットのような中にクリームが入っている。 左 16時55分のバスに乗車した。17時30分ごろにノルマン王宮近くのバス停に戻った。 イタリアの夕食時間は遅く、21時ごろに食べる人が多いが、この日は朝食も昼食もごく簡単なものしか食べておらず、お腹がすいていたので、早めに夕食をとることにした、 |
ドゥオーモの前を通り、クアットロ・カンティの交差点を北上。マッシモ劇場が近づくと道路にテーブルが出されている。テーブルが並ぶ路地もある。路地をすすんで広場に出たので、広場に面した店に入った。 実は考古学博物館の前の広場だったのだが、そのときは気づかず、後日、考古学博物館に行ったときにわかった。 日没後は寒いので、屋外のテーブルはテントで覆われている。ほかの店も同じだ。まだ早すぎるのか、他の客は入ってこなかった。 |
上左 ロゼのグラスワイン。 上右 パン。 左 Pennette alla Norma(ペネッテ・アッラ・ノルマ)というパスタ。 マカロニでトマト味。細かく切ったナスが入っていた。あっさりとしたパスタだ。 |
えびといかの焼き物。えびを2つにわけ、その間がいか。それを串にさしてある。レモンは半個添えられていて、串とキャベツにしぼっていただいた。残念ながら、値段の割に、値段に見合わないような感じだ。 コペルト合わせて22ユーロ(約2860円)。 食後はそのまま宿に戻った。途中、これから食事に行くであろう人たちをたくさん見た。 |
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