3 日 目  パ レ ル モ 街 歩 き (2)

 

パレルモ最大のみどころ、ノルマン王宮訪問
   到着時に、朝食は8時では困るので、もっと早く食べられるように部屋に用意してほしいと頼んでおいた。前夜に宿に戻るとテーブル上に朝食が置いてあった。

 乾燥したトーストにジャムやチョコレートをつけていただいた。飲物はジュースが置かれていたが、セルフコーナーでエスプレッソを作って飲んだ。

 前日に朝食会場で食べたときには大きな菓子パン(クリーム入りのクロワッサン)があったが、この日はなし。きっと、朝に買ってきて、8時に用意するのだろう。甘すぎるパンだったので、なくても問題なし。
 8時前に部屋を出て、まずバッラロの市場へ。下町にある地元民向けの食料品中心の市場だ。

 肉屋。

 下左  肉屋の前の果物屋。

 下右  八百屋でみたとても細長い瓜。これは初めて見た。

 
 ジェズ教会。内部はかなり美しいらしいが、外観はとくに特徴なし。

 ここは午前中と夕方にしか開いていないので、やってきたのだが、なぜか入場できなかった。

 下左  サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会。赤い丸屋根のあるアラブ風の教会。

 入口をいき過ぎてしまい、別の教会に入って、何かおかしいと気づいて引き返した。

 今は使われていない教会で、建物の中には何もない。

 下右  中庭に回廊が残っていて、遺跡のような雰囲気がある。
 
 
 いよいよノルマン王宮にやってきた。前日は日曜の午後にきたので入れなかったが、平日は午後も入れる。でも、10時前にやってきた。

 入場券を買って玄関に並ぶ。玄関で20分ほど待たされた。その間にガイドブックを読むと、入場券売場は裏手にあると書いてある。たった今、買ったのは玄関側だ。ガイドブックに記載されている売場が変わったのだろう。

 下左  荷物検査を受けて入場すると、まず中庭に出る。

 下右  すぐに2階に行き、パラティーナ礼拝堂に入る。ここでも20分ほど並んだ。礼拝堂の横の通路の上方にはフレスコ画で埋め尽くされている。
 
 
 上左  礼拝堂に入場すると、まず目に入るのが、大理石でつくられた玉座。玉座の後ろや床は、イスラム風のビザンチン風の混じったコズマーティ様式のモザイクだという。確かに幾何学的な模様で覆われている。玉座の上には、イエスとその両側にペテロ、パウロが描かれている。

 上右  祭壇。モザイクで覆われている。キリストの巨大なモザイクの下に、使徒たちが描かれている。

  左  祭壇の上部のキリスト像。こうしてみると、前日に見たモンレアーレのドゥオーモに似ている。
 
  ドームの天井部分にも、キリスト像がある。よく見ると祭壇上部の像とは違っている。多くの使徒たちが取り囲んでいる。

 下左  礼拝堂の後部から前方を撮影。壁面の上部や柱の上部にもモザイクがあることがわかる。

 下右  コズマーティ様式のモザイクの一例。
 
 ヘラクレスの間。シチリア州議会の議場として使われている。そのため、議会が開かれているときは入場できないので、入れてよかった。

 ここでも10分ほど並んだ。50人程度づつが入場し、説明がある。説明はまったくわからず、退屈だった。

 下左  ルッジェーロ王の間。ここは並ばずに入れた。モザイクが上部を覆っているが、キリスト教とは無関係の柄だ。

 下右  ライオンとやしの木が描かれたモザイク。
 
 東洋の間。ここも並ばずに入れた。中国風のモザイクが壁を覆っている。

 下左  扉の上には漢字らしき文字が書かれているが、読めるものもあるが、何の漢字なのか不明なものもある。

 下右  最後にロサリアという宗教画家の展示を見た。宗教画がよくわからず、ここはパスしてもよかった。

 王宮を出たのが12時過ぎ。見ごたえがあった。
 
  ドゥオーモの近くのバールで昼食をとる。

 下左  飲食スペースが広くとってあるバールだ。注文したものもテーブルまで運んでくれた。

 下右  パレルモビール。  
 
 
 チーズサンドを開いた状態。温めてくれたので、チーズは溶けている。

 下左  アランチーニ。

 下右  肉入りのものを選んだ。3品あわせて7ユーロ(約910円)。
 
このときは最後と思っていたパレルモ街歩き
  食後はドゥオーモへ。13時からの屋上見学に参加しようと思たからだ。前日は日曜の午後ということで見学できなかったので、そのリベンジだ。

 ところが何と、雨で危険なので13時は見学中止。以後も未定だという。確かに雨が降ってきて、傘が必要かなって感じになってきていたので、やむを得ないか。

 この時点ではパレルモ街歩きはこの日で終え、翌日から3日間は、パレルモに泊まるもののエリチェ、チェファルー、セリヌンテと近くの観光地に日帰りで出かける計画だったので、屋上見学はいったんあきらめた。
 
 ヴィットーリオ・エマヌエーレ通りをどんどん東へ向かった。やがて海岸に行きついた。湾の奥には自家用ボートがたくさん停泊していた。

 下左  サンタ・マリア・デッラ・カテーナ教会。

 雨が強くなってきて、傘をさしていても役にたたないので、ここで雨宿りもした。

 下右  祭壇は簡素。雨のため、しばらく休ませてもらった。
 
 
 マリーナ広場。木のあることろに面して、B級グルメで有名な店があるので、試してみようかなと思ったが、かなりの行列ができていて、やめてしまった。

 写真の手前にはレールが写っている。かつては、路面電車が走っていたのだろうか。

 下左  ガリバルディ公園。休むには適した公園だが、雨のため、ちらっと見ただけ。

 下右  キアラモンテ宮。工事中で入場できず。

 このあと、ラ・ガンチャは午後閉鎖のため、州立美術館は月曜休館のため、入れないことはわかっていたが、外観を見にだけ行った。
 
 
 
  上左  サン・フランチェスコ・ダッシジ教会とサン・ドメニコ教会は、前を通ったが、昼の閉鎖時間だったので、後回し。

 ロザリオ・イン・サンタ・チータ祈禱堂へ。彫刻で埋め尽くされている聖堂だ。

 上右  ロザリオ・イン・サン・ドメニコ祈禱堂。ここも彫刻が聖堂を埋め尽くしている。

 左  ロザリオ・イン・サン・ドメニコ祈禱堂の別室。
 
 
 
 上左  カーポの市場、ヴッチリアを通って、サン・フランチェスコ・ダッシジ教会へ戻った。開いていて、中に入ることができた。

 上右  サン・ドメニコ教会。開いてはいたのだが、何かの催事があるらしく、関係者以外は聖堂に入れなかった。結局回廊だけを見た。

 左  マッシモ劇場。イタリアで最大のオペラ劇場。

 この付近のベンチでしばらく休む。
 
 マッシモ劇場の付近にはトラットリアが多い。路地を歩いて、1軒の店に入った。19時ごろだたったが、イタリア人の食事タイムからすれば、まだ早く、ほかの客はいない。

 定食を注文。前菜と1皿目は決まっていて、2皿目だけ選ぶようになっていた。

 下左  グラスワインの白ワイン。

 下右  パン。パサパサな感じで、焼いてから日がたっているのだろうか。温めてもくれなかったので、美味しくなかった。
 
 
 前菜は、ミュッセル(カラス貝)の白ワイン蒸し。身をとって、レモンをかけていただいた。

 これが、予想外に山盛りで大量にあったのでびっくりした。運ばれてきたときは熱々で美味しかったのだが、何せ食べるのに時間がかかり、冷えてくると、飽きがきてしまう。それでも完食。

 
 
 えびのスパッゲティ。

 スパゲティは平麺だった。オリーブ油と唐辛子で味付けされていて、美味しくいただけた。
 
 タイ(sea bream)の焼魚。

 かなり大きく、あっさりしていて食べやすかった。薄く塩味がついていて、レモンをかけていただいた。

 これだけ食べて、20ユーロ。飲物も料金に含まれていて、別にコペルトがあったが、あわせて22ユーロ(約2860円)。コストパフォーマンスがとてもよかった。パンだけが残念だった。

 下左  宿に帰る途中、ジェラート屋に立ち寄り。

 下右  ジェラートを大カップでいただく。3ユーロ。

   この時点では、パレルモ街歩きはもう行わず、パレルモにはまだ3泊するとはいえ、3日とも別の街へ遠征するつもりだった。
 

 

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