8 日 目  カ タ ー ニ ア

 

カターニアへ
 6時45分発のカターニア行きに乗車したかったのだが、起きると、すでに6時30分で、乗車を断念。

 8時のバスは数ヶ所に停車するので、カターニア空港のみ停車の8時30分のバスに乗車。2本のバスのカターニア着はほぼ同じなのだ。

 宿の朝食は頼んでないし、前日に食べたバルもイマイチだったので、朝食は抜き。昨日買ったピスタチオのクスクスを少し食べたが一度に多く食べられるようなもでない。8時に宿を出て、切符を買い、ターミナルのはずれの乗場へ。 
  上左  座席は近郊バスのような感じで、長距離の乗車には不向きなリクライニングしない硬いシートだった。

 上右  出発すると、しばらく高さ50mくらいの高いところを走る。街が丘の上にあるので、郊外の高速道路は地上からかなり高くに作られている。

 左  エトナ山がよく見えた。3300mを超える高い火山。近年も噴火をおこしている。
 
 
 
 上左  空港で半分ほどの客をおろし、11時前にカターニア着。バスターミナルではなく、バスの駐車場で下車。

 上右  駐車場の北側にバス会社のオフィスが並び、翌日から3日間、バスを利用してカターニアからの日帰り旅をするので時刻を調べた。

 左  駐車場の西側にバスターミナルがあったので、3日間利用するバス乗場を確かめておいた。
 
 宿は、バスターミナルに近いところを予約してある。4泊し、翌日から3日間、日帰り旅で、バスターミナルから移動することを考えてのことだ。

 ただ、治安がよくないことが心配だった。バスターミナルからホテルへは5分ほどだが、落書きやゴミが多く、やはり治安はよくないところのようだと実感した。
 
 
  上左  宿はホテルを名乗っているので、道路に面して玄関やフロントがあるものとばかり思って歩いていた。

 実際には、鉄製の門があり、泊り客だと言って、開けてもらわなばならなかった。

 宿の名は、Art & Jazz Hotel 。門扉の下の方を見ると、鍵盤の絵が描かれている。

 上右  中に入ると、日傘がぶら下げられていてきれいだ。

 左  フロントへ行くと、すぐに部屋を利用できるようで、部屋に向かう。建物には絵が描かれていて、ホテル名の通りのホテルで面白い。
 
 
  上左  部屋のドアを開けてびっくり仰天。目の前に階段があるのだ。バストイレは1階で、寝室は2階なのだ。

 上右  2階で階段側を見たところ。

 左  2階の寝室。2階建てということ以外は、きれいな部屋でよかった。

 避難経路図を見ると、バストイレが2階にあり、その分、1階にソファが置かれている部屋もある。
 
 部屋では30分ほど休み、12時をすぎ、街歩きに出かけることにした。

 6時45分のバスに乗れていたら、ホテルに荷物を預けて、11時ごろから街歩きできていたのだが。カターニアの観光はこの日、1日だけの予定なので、急ごうと思う。

 バスターミナルの南側にある鉄道駅へ。翌日はシラクーサへ行くが、鉄道利用の場合の時刻を確認しておく。

  翌日は復活祭なのだが、バスは通常の日曜と同じ時刻だが、鉄道はかなり間引かれるのでバスを基本にするが、念のため鉄道の時刻も調べておいたのだが、これがあとで役にたった。
 
 カターニアには地下鉄がある。観光には関係なさそうな路線だが、鉄道駅そばの駅と旧市街中心部の終点の間だけは利用価値が高い。もっとも、その区間は1km弱しかないが。

 地下鉄駅は鉄道駅とバスターミナルの間にある。
 
 地下鉄駅は、ジョヴァンニ23世という駅名のようだ。鉄道駅前の広場がジョヴァンニ23世広場なので、そこから名付けられた。エスカレータで地下へ。

 下左  券売機で切符を買う。1ユーロと安い。

 下右  2両の短い地下鉄だ。
 
 
 車内はすいていた。すぐに終点のステジコロ駅に到着。

 地上に出ると、旧市街の中心で街歩き開始。
カターニア街歩き
 地下鉄を下りて、5分ほどのところに、ローマ時代の円形闘技場がある。

 ここの特徴は、街のど真中に遺跡があること。広場の真中に遺跡があり、その周りを歩くと、遺跡の中を見ることができる。闘技場の観客席の高い部分が、周囲の道路の高さである。
 
 観客席の部分。周囲は柵で囲まれているが、街の中心にあって自由にのぞけるためか、保存状態はよくない。

 ここから、メインストリートであるエトネア通りを南下する。
 
 ドゥオーモに向かう途中、路地裏に露店が鳴らんでいた。復活祭前で特設なのか常時出ているのかは不明。少し立ち寄る。
ぱて
 パレルモでも買ったシチリア名物のお菓子、フルッタ・ディ・マルトラーナを売っていたので、土産に買った。
 
 ドゥオーモの近くまで歩き、観光客向けのトラットリアに入った。ピザの定食が安く、それにつられてだった。8ユーロ(約1040円)で、2品と飲物。

 下左  フライドポテトとトマトのみじん切り。これは2人分かと思うような量だった。

 下右  飲物は赤のグラスワイン。
 
 
 ピザ・マルゲリータ。

 一番代表的なピザだと思うが、今まで食べたピザの中でも生地が分厚いのだ。朝食を抜いたにもかかわらず、フライドポテトでお腹が膨れたこともあって、3分の1ほど残した。

 安い定食は、料理の選択ができないことが多いが、どうもお仕着せ的な感じもする。気をつけようと思う。
 
 
 上左  ドゥオーモの前の広場の噴水の上には象とオベリスクがのっている。

 上右  象を拡大。

 左  ドゥオーモ。開いている時間帯に行ったのだが、閉まっていた。復活祭前日であるからかもしれない。
 ウルシーノ城。内部は市立博物館になっている。

 下左  城の内部。考古学博物館と美術館をあわせたような施設。

 下右  エトナ山のふもとにある別の火山の爆発のさいに、溶岩がカターニアに押し寄せたことを表す絵画。溶岩は城のそばまでやってきた。
 
 
 
  上左  ローマ劇場の外部。道路から柵ごえに見えた。でも、入口がわからずにウロウロ。

 上右  かなり離れたところに入口があった。しかも他の建物の中に混じると、ここがローマ劇場とはすぐにはわからないところだった。

 左  ローマ劇場の内部。
 
 クロチーフェリ通り。バロック建築が多い通り。
 
 サン・ニコロ教会。

 サン・ニコロ修道院に入りたかったのだが、時間切れで入れなかった。教会のほうは、開いている時間ではなかったので、外観を見るだけのつもりだった。

 下左  なぜか入場できたので、入ってみた。広い聖堂内に椅子がなかった。椅子のない聖堂は落ち着かない。

 下右  教会の隣の公園から修道院の丸屋根が見えた。
 
 
 ベッリーニ公園。

 歩き疲れて、しばらくベンチで休憩。

  街中の見どころを見終わり、再び、闘技場やエトネア通り、ドゥオーモなどを通って、魚料理の店が多いエリアへ。
 
 
  人が集まっていた「シシリコ」という店へ。ファーストフード的な店だ。
 
 タコとはじゃがいものマリネ。

 下左  魚を使ったコロッケ。

 下右  飲物は「15」という数字が銘柄のビール。
 
 
 エトネア通りのジェラート店でピスタチオのジェラートをいただく。

 宿は朝食付きなのだが、翌日は早朝の出発、逆に朝食が日曜ということで遅く提供されるので、パンなどを買って帰った。

 地下鉄で帰ろうとしたら、22時すぎだったが、すでに運転が終わっていたので、歩いて宿に戻った。

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