9 日 目 シ ラ ク ー サ
シラクーサの遺跡地区 |
この日は復活祭。シラクーサに向かうのだが、鉄道は始発が昼前で使いものにならず、バスで向かう。バスは通常の日曜と同じで、始発は8時。これに乗車しよう。 ホテルは朝食付きなのだが、普段は7時30分から食べられるのだが、日曜は8時から。この日はホテルの朝食をとるのはあきらめ、前夜に買っておいた菓子パンを部屋で食べた。 |
7時40分にホテルを出て、オフィスで切符を買い、バスターミナルに向かった。写真は乗車したバス。8時発。 下左 9時30分、シラクーサ到着。バス停の前は荒地で、郊外なのかと心配になった。スマートフォンの地図で確認すると鉄道駅のすぐそばとわかり安心した。 下右 シラクーサ駅。バス停から100mほどしか離れていなかったが、視界がきかず、駅とバス停は相互に見ることはできない位置にある。 |
遺跡地区へは30分ほどかかった。しかも入場券を買うのに少し並び、入場券を買えたのは10時20分ごろ。 入場券を買う際になって、ちょっと失敗したことに気づいた。遺跡と博物館の共通入場券を求めたのだが、日曜日は博物館は13時までなので、共通券はすすめないといわれたのだ。でも、急いで遺跡を見て、博物館に移動、することにして共通券を購入。先に博物館に行くべきだったのだ。 |
入場券売場の位置も不便な場所だ。 写真で左側に写っている建物の左側に、バス停から歩いてきた道路がある。遺跡へは、その道路をさらに進むのだ。 ところが入場券売場はこの写真の右端のあたりなのだ。その途中には 土産物屋が延々と続いている。 |
円形闘技場、天国の石切り場の入口がまずあるのだが、後回し。一番奥にあるギリシア劇場に向かった。ギリシア劇場だけはゆっくり見学したいからだ.。 ギリシア劇場はシチリアで最大という。ただ、石段の高さは、本来の高さより低くなっているという。 |
本来の最上部の高さまで上がり、中心にある舞台をのぞいた。舞台がかなり小さくて、演技が醜かったのじゃないかと思う。森の向こうには海も見える。 下左 劇場の背後には石を切り出した穴が並ぶ。 下右 穴の中には水が流れているところもあった。 |
天国の石切り場。 城壁などをつくるために石が切り出された。人工的に山を深く掘ったことがうかがえる。 下左 ディオニュシオスの耳。僭主ディオニュイオスが捕虜をここに閉じ込め、上から話を聞いたという逸話からなず替えられた。形も耳のような形をした洞窟だ。 下右 周囲の石が切り取られ、塔のように残った部分。 |
円形闘技場。 楕円型をしている。建築物はかなり失われている。 ここまで見学して12時になった。駆け足見学だったが、1時間30分ほどかかった。このあとは、博物館に急ごう。 |
考古学博物館に到着したのは12時20分。40分で駆け足見学だ。 下左 アフロディーテのヴィーナス 下右 神殿の屋根を飾っていたゴルゴーン。魔除けとして使われたらしい。 閉館時間になったが、10分ほど超過で見せてもらえた。それでも厳しかったが、経路に沿って一通り回ることができた。 |
上左 博物館の南側にあるマドンア・デッレ・ラクリッメの聖所記念堂。古代遺跡の街にはまったく似つかわしくない現代建築だ。内部が気になったが、このあとの見学のことを考えてパスした。 上右 博物館の西側にあるサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会。カタコンベが見学できるが、ガイドブックの記述では午前の部と午後の部の間の時間だったので、外観だけみるつもりだった。でも、13時30分からのガイドツアーがあることがわかり、入場することにした。 左 中庭。ここだけは写真が撮れた。このあと地下の墓所に入ったが、撮影禁止。30分ほどの見学だった。 |
午後はオルティージャ島へ |
上左 カタコンベを出たのが14時。午後はオルティージャ島を回りたいので、島へと急いだ。 途中、鉄道駅の近くで見た教会。円筒型の教会は初めて見る。 下右 島といっても、一見、川のような水路で分かれているだけだ。 左 島に入るとすぐに、道路の真ん中に遺跡がある。何かは不明。 |
メインストリートのマテオッティ通りのすぐそばの広場の中に、アポロ神殿の遺跡がある。そこそこの広さがあり、自由に入れる。 下左 14時30分ごろになり、昼食をとろうと、路地裏に入った。 下右 「アルキメデ」というトラットリアがあり、適度な入りだったので、ここに入店。 有名な数学者、科学者アルキメデスはシラクーサで生まれ、シラクーサで没した。そのことは知らなかった。てっきり、ギリシャ人だと思っていたが、ギリシャの植民都市シラクーサの陣ブルだったのだ。 |
内部はトラットリアという名にふさわしい感じ。 下左 飲物は赤のグラスワイン。 下右 パンはいろいろな種類のものがあってよかった。 |
前菜は頼まないことが多いが、タコのマリネがったので、頼んでみた。 |
エビとニョッキ。 ニョッキは楕円形の団子のようなパスタ。これは初めてだ。形だけではなく、食感も団子のようである。もちもちとしているのだ。小麦粉のほかにじゃがいもが原料だからだろう。 |
えびと豚肉のフリッタ。生野菜つき。 ここまでも相当な量なのだが、運ばれてくるのがゆっくりで、全部おいしくいただいた。 |
デザートは、ショーケースまで見に行って選ぶようにいわれた。庶民的な感じがしてよい。 このあと、エスプレッソを飲んだが、写真を撮り忘れた。 オール込みで55ユーロ(約7000円)。この旅行で最高値の食事になったが、満足できた。すでに16時を回っている。 |
上左 ドゥオーモ。 上右 祭壇。祭壇の丸天井にはフレスコ画があるが、近くに寄れず、ちょっと見づらい。 左 聖堂内。うす暗い中で、ぶら下がっているランプがよい雰囲気を出している。 |
左 サンタルチア・アッラ・パディア教会。扉が閉まっていた。16時までだったのだ。少しの差で入れなかった。 上 ベッローモ宮。美術館になっているが、日曜は午前中のみ。 |
島の最南端へと向かった。 下左 アレトゥーザの泉。 下右 最南端には城があるのだが、入ることはできなかった。 |
海岸沿いにバス停の方面に戻った。 |
18時のバスでシラクーサに戻るため、バス停に少し前にやってきた。ところが、定刻になっても、19分待ってもやってこない。 時刻表には、18時のバスには印がついている。注意書きはイタリア語なのでまったく不明だが、この日は運休なのかもしれない。 次のバスは19時で、これが最終。しかし、バスがやってこなかったら困るし、そうでなくても早く帰りたい。この日は鉄道はわずかな本数しか運転されないのだが、次の列車は18時28分なので、急きょ、鉄道で帰ることにした。バスは往復切符を買ったので、復路が無駄になって閉まったが、やむを得ない。 |
電気機関車けん引の客車列車だ。 |
車内。 |
カターニアに19時25分着。もし18時のバスに乗ったとして、カターニアにつくのと同じ時間に帰ることができた。速さはでは鉄道のほうが優れていると実感した。 昼食は遅く、量も多かったので、夕食は抜くことにした。ホテルに戻り、この日は終了。 |