11 日 目   ラ グ ー ザ

 

ラグーザの上の街
 この日はシチリア観光の最終日。日帰りでラグーザに向かう。

 8時発のラグーザ行きのバスに乗りたい。7時30分からの朝食には、この日の荷物をもって、開始の5分前に行ってみたら、すでに準備ができていて、食べることができた。

 前日とほぼ同じ内容。
 オレンジジュースがブラッド・オレンジジュースになり、フルーツがオレンジになったのが違うかな。
 7時45分にホテルを出て、切符を買って、ターミナルに行くと、ちょうどラグーザ行きのバスがやってきて乗車。
 
 10時にラグーザ着。左側の建物が切符売場。ガイドブックのラグーザの地図には、2kmほど郊外にあるターミナルはのっていない。スマートフォンの地図で現在位置はわかったのは方角がよくわからず、しばらく不安なまま、少し歩いて、旧市街のほうに向かっていることを確認した。
 
 2kmほど歩いて、ポンテヌオーヴォにやってきた。この橋を渡ると、旧市街のうち、「上の街」。

 ラグーザの旧市街は、「上の街」(スペリオーレ地区)と「下の街」(イブラ地区)に分かれていて、2つの街は長い階段や坂道でつながっている。
 
 ポンテヌオーヴォからの眺め。左が「上の街」。

 手前の橋は、カプッチーニの橋で、今は歩行者専用のようだ。その向こうの車が通るのが、ポンテ・パパ・ジョヴァンニ23世。(「パパ」はローマ教皇、「ジョヴァンニ」は別名「ヨハネス」、カターニア駅前の広場や地下鉄駅もたぶん同じだろう)
 
 
 上左  橋のたもとにあるはずの考古学博物館が見当たらない。ようやく橋の下の方の道路に沿っていることがわかり、階段を下りた。あとで、エラベータもあることがわかり、上るときはエレベータを利用した。

 上右  下から見たポンテヌオーヴォ。

 左  博物館の入っている建物。
 
  無料なのだが、入口でチケットが渡される。

 ラグーザで見学する建物は中世や近代のものが多いのだが、この博物館は、ギリシア・ローマ時代の出土品が中心で、少し意外な感じもした。
 
 ドゥオーモに向かう。途中のローマ通りは歩行者天国になっていた。まだ11時ごろだたっためか、歩く人は少ない。
 
 ドゥオーモ。かなり大きい。写真をとっている自分の背後にインフォメーションがあり、街歩き用の地図をもらった。
 
 内部。
 
 イタリア大通り。
 
 かなり傾斜のある通りで、この通りに面してバロック建築の建物がいくつか見られる。
 
 ベルティーニ邸。
 
 サンタ・マリア・デッレ・スカレ教会。イブラ地区へ向かう下り階段の途中にある。遠くに見えるのはイブラ地区。
 
 イブラ地区を眺める。

 下左  イブラ地区に向かって、どんどん階段を下りていく。

 下右  コメンダトーレの階段を下りて、一番下のレプッブリカ広場にたどりつく。さらに進むと、イブラ地区の坂道を上がることになる。
 
 
 階段を下りきったところにコゼンティーニ邸がある。

ラグーザの下の街と念願の「イカ墨パスタ」
 「上の街」と「下の街」の境界にあるのがレプッブリカ広場。「上の街」から階段をどんどん下りてきたが、今度は「下の街」の中心にあるドゥオーモに向かって上り坂を歩いていくことになる。この広場が一番低い場所であるのだ。

 広場に面した教会は、サンテ・アニメ・デル・プルガトリオ教会。

 下左 内部。白を基調として美しい。パイプオルガンが側面にあるのも珍しいのじゃないか。

 下右  祭壇は大理石造りでピカピカだった。
 
 
 
  上左  狭い道を歩いた。

 上右  急な斜面に家が建てられている。

 左  サン・ジュゼッペ教会は工事中で入れなかった。
 
 ドゥオーモが昼休み中だったので、近くの「イル・バロッコ」で昼食。

 下左  ラグーザ名物のラビオリ。

 下右  ビールの銘柄はセメドラート。アグリジェントの遺跡を出たところのバールでも飲んだし、割と有名なのものかも。
 
 
 ラビオリは、小麦粉でつくったパスタ生地の中に肉や野菜、チーズなどの具を詰めたもの。

 2枚の四角い生地の間に具を入れて、2枚を閉じる場合が多いと思うが、ここでいただいたラビオリは、1枚の生地に具を詰めて、三角形に閉じてあった。まるで餃子のようだ。

  それに、普通はほかのパスタと一緒でゆでるのだが、焦げ目がつかない程度に焼いてあるのだ。これこそ焼餃子。形と焼くという点は、この店がたまたまそうだったのか、ラグーザでは一般的なのかは不明。
 
 帰りのバスに乗るためにターミナルまで歩く時間を考え、昼食時間をあまり長くとりたくないので、セコンドは注文しなかったのだが、それでは量が少し少なかった。

 それで、デザートにカンノーロを注文した。コーヒーは、カフェ・アメリカーナと言わずに、単にカフェと言って7しまい、エスプレッソが出てきた。
 
 食事を終え、ドゥオーモに向かった。ドゥオーモ前の広場はとても広いが、そのため閑散とした感じになっている。

 
 ラグーザは「上の街」と「下の街」の両方にドゥオーモがある。2つの街はかつては別々の街で競争していたので、両方にあるようだ。
 
 開いていても正面の扉は閉まっていて、横の入口から入場した。

 下左  内部。細かい装飾が天井や柱に施してある。

 下右  祭壇。とても明るい。
 
 
 
 上左  柱の上部の彫刻のにとつ。鳥のようだ。

 上右  祭壇の上のドームは自然光が入るようになっていた。

 左  イブレオ庭園。庭園内のメインストリートにはヤシの木が植えられている。
 
 
 上左  庭園内の鐘楼。

 上右  庭園の入口にバス停があった。考えてもみなかったバスターミナルに向かうバスだ。歩いてターミナルに戻る予定だったので、とても助かった。

 左  バスの車窓から見えた「下の街」。バスは「上の街」は通らずにバスターミナルに向かった。
 
 
 上左  18時のカターニア行きで帰る予定だったが、思いがけず17時のバスに乗れた。

 上右  19時にカターニアに戻り、いったんホテルで休んでから、20時ごろに夕食をとりに外出。地下鉄を利用して、街の中心部へ。

 左  魚料理の多いエリアに向かい、1軒の店へ。
 










 左  この旅で最後の夕食ということで、飲物はスパークリングワインを1本開けることにした。

 上  パンは木箱に入れてあった。
 
 前菜に、アンチョビーのマリネがあったので注文。
 
 イカ墨パスタ。シチリアにやってきて以来、あれば頼もうと思っていたが、なかなか出会えなかった。最後の食事でいただくことができた。
 
 イカ墨パスタは、色はイカ墨の色が強烈で、イカのにおいもするのだが、味は、ペペロンチーニに近い。唐辛子、にんにく、オリーブ油で味つけしてある。
 
 メカジキのムニエル。

 付け合わせは別に注文しなければならなかったのだが、食べきれないかと思い、頼まなかった。でも、ちょっと貧弱感がただよってしまった。

 46ユーロ(約5900円)。旅の最後に、満足いく食事ができた。

 下左  ホテルに戻る途中、ジェラート屋に立ち寄り。

 下右  ストロベリー味のものをいただいた。

 22時過ぎだというのに、地下鉄はもう止まっていて、歩いて帰った。
 

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