4 日 目 鹿児島市内のあと宮崎へ
鹿児島市内落穂ひろい |
この日は、午前中は2日目に回り切れなかった鹿児島市内で行きたいところを落穂ひろいし、午後に宮崎に移動する。 朝食はホテルで。前日とは、ビュッフェのおかずが変化している。 下左 鶏飯。 下右 カレー。鶏飯もカレーも小盛りにしておく。 |
上左 ホテルをチェックアウトし、中央駅のコインロッカーに荷物を預けて、駅前のターミナルから出発。 上右 最初に向かうのは「関吉の疎水溝」。バスに35分ほど乗車し、農村地帯のバス停「関吉の疎水溝」で下車。 左 10分弱、きれいな空気の中を歩く。 |
疎水溝の先端近く。橋で渡っている下に流れている水路が疎水溝のようだ。取水口を探してみたのだが、よくわからなかった。 下左 水路は2日目に訪問した仙厳園にまで達し、集成館で利用されていた。写真の水路は後年に補修されたもの。 下右 バスで市内中心部に戻る。 |
「竪馬場」で下車。次に向かう西郷南洲顕彰館まで歩くのに一番近いと思ったのでたまたま下車したバス停だ。 この通り、かなり広い通りなのだが、ひっそりとしている。江戸時代から明治にかけては商店が並ぶ鹿児島でも主な商店街だったという。ここは鹿児島駅に近く、鉄道が開通したころでも、鹿児島の中心は、いまの鹿児島中央駅付近でなく、鹿児島駅付近だったと確信した。以前、国鉄時代に列車の起終点が西鹿児島なのはなぜかと不思議に思っていたが、戦後になって鹿児島の中心が変化したのだろう。 |
西郷南洲顕彰館。2日目にもやってきたが、月曜だったので休館。リベンジを果たした。撮影は禁止だった。 下左 荘内柿。 庄内藩は江戸薩摩藩邸の焼き討ちなどで薩摩と敵対していたが、明治になり、西郷は庄内藩に対して厳しい処分はしなかった。それで、私学校には庄内藩士の子弟も入学し、西南戦争では薩摩軍で戦ったという。戦後、鹿児島市と荘内の中心、山形県鶴岡市が姉妹都市になり、柿の木が贈られた。 |
上右 南洲神社。祭神は西郷隆盛。「敬天愛人」がここにも掲げられていた。 左 今和泉島津家邸宅跡。現在は私有地で民家になっているので、中には入れない。裏手にも回ってみたが、外側の石垣を見ることができるだけ。 |
JR線路を越え、海岸方面に向かって歩いた。 2日目には時間切れでは入れなかった石橋記念公園へ。 かつて鹿児島市内にあった石橋を移築した公園。また石橋についての小さなミュージアムがあった。 |
移築されている石橋のひとつ。本来は橋の下には水が入っているのだが、ちょうど水を抜いて整備しているところであった。 |
薩英戦争のさいに使われた砲台跡。 1863年、前年におこった生麦事件の報復としてイギリス艦隊が鹿児島を攻撃。イギリス艦隊は薩摩を屈服させることができないまま鹿児島を離れた。 |
さらに海岸へ向かい、フランシスコ・ザビエル上陸記念碑へ。 1549年にザビエルが鹿児島に上陸したこと記念碑。この付近は埋立地なので、実際の上陸地はもっと内陸。 |
鹿児島駅。かつて利用したときとは別の駅になっていた。この駅は2020年2月から使われだした真新しい駅だ。 この駅は、制度的には鹿児島本線と日豊本線の終点駅なので、この駅を出発する列車はすべたが上り列車になる。しかし、今では鹿児島中央駅が事実上の終点駅で、この駅は単なる途中駅といった感じだ。 |
上左 駅前広場の工事は続けられていた。写真の一帯も数年後には様変わりしていることだろう。 上右 駅前に乗り入れている路面電車の乗場も工事中で、訪問時には100mほど離れた桜島桟橋通りで折り返し運転されていた。 左 1系統谷山行きに乗車し、市役所前で下車。この市役所も1937年にできたもので、昭和を感じさせる。 |
上左 鶴丸城内にある博物館、黎明館へ。2日目にも訪れたが、月曜日のため、御楼門が閉ざされていた。この日は開城していた。 日本最大の城門だったが、明治6年の火災で焼失した。2020年4月に約150年ぶりに復元された。 上右 篤姫(天璋院)の像。先ほど訪問した今和泉島津家の邸宅で生まれたが島津本家の養女になった。そして、徳川家にとつぎ、徳川家の人間として人生を終えた。 左 黎明館。鹿児島の歴史、文化に関するミュージアム。 |
鶴丸城の模型。 御楼門から入ったところが本丸で、大きな御殿がある。江戸時代を通じて島津氏の薩摩藩統治の拠点になったところ。ここも明治6年の火災で焼失した。その後、第7高等学校造士館、鹿児島大学医学部を経て、黎明館になった。 |
かつての天文館のジオラマ。アーケードはなく、映画館が目立つのが特徴。昭和の戦前期の様子だろうか。 |
薩摩軍が大砲で攻撃している図。洋式の軍服を着ている。幕末ころの戦いだろうか、西南戦争だろうか。 |
「いづろ」と呼ばれる地区。「石灯籠」が「いづろ」になったようだ。「いづろ」交差点には古い石灯籠が2つあるが、昔は神社の参道になっていて。もっとたくさんあったという。 |
「いづろ」から天文館に行く途中に山形屋百貨店がある。昭和初期の建築だろう。左端にドーム屋根の部分があるのが特徴的。 地方都市の百貨店の撤退、廃業が増えているが、山形屋は地方の百貨店では元気な印象を受けた。 |
歩道の上の屋根が独特な形をしていた。車道の側に弧を描いている、 下左 エレベータが昔ながらのデザインの外観だった。 下右 大食堂の階に行くと、何と10分待ちの行列ができていた。 |
大食堂に入場。かつて別の百貨店で入ったことがあるが、そこは今はない。今や、こうした大食堂は日本中探しても数少ないのではないだろうか。 案内された席への移動もかなり歩く。途中、客のメニューを見ると圧倒的に焼きそばが多い。 |
焼きそばを注文。固い麺にタマネギ、キャベツ、豚肉、いか、かまぼこなどの入ったあんがかけてある。長崎の皿うどんとほぼ同じ感じ。皿うどんは細麺が多いが、やや太い。これで並。大盛もあったが、どのくらいの量なのだろう。 山形屋の焼きそばは地元で有名なようだが、かといって、他の店では、焼きそばというと、普通のソース焼きそばのようだ。 下左 麺を拡大。 下右 三杯酢の瓶。これをかけるのがよいという情報もあったのでかけてみた。かけると味がまろやかになり、麺が柔らかくなる。 |
食後は天文館の「むじゃき」に移動。 鹿児島名物のアイスである「しろくま」の発祥の店だという。看板にも白熊の絵がある。 |
店内。 下左 「しろくま」のレギュラーサイズを注文。アイスの中に、フルーツやゼリーが混じっているのが特徴。 下右 上から見ると白熊の顔に見えます、と店員に言われて、見てみた。確かに顔のようだ。 |
路面電車で中央駅に向かう。軌道敷が緑化されているのが特徴。アスファルトや石よりも温度が低くなるからだが、見ていても美しく感じるし、車が侵入してくることもない。 |
宮崎で地鶏炭火焼や冷や汁 |
宮崎へ特急「きりしま12号」で移動。 今回の旅は、台風14号の接近で予定より期間を短縮した。それで、鹿児島だけの旅にしてもよかったのだが、航空券が特典で、便の変更は空席があればできるが、経路の変更はできないため宮崎で1泊することにした。 JR九州の場合、1週間以上前にネット予約すれば約半額で乗車券・特急券が買える。今回の場合は、台風が気がかりだったので、3日前以前の予約で4分の1くらい割り引かれら券を予約していた。急いで1週間以上前に予約の券を買っておかなくてよかった。 |
787系車両で4両編成。 下左 特急なのにワンマンであることに驚いた。JR九州では一般的なのだろうか。 出発前、まだ停車中に”切符を拝見”があった。誰が車内改札をしていたのだろうか。 1号車は半室がグリーン、半室が普通車指定席。 下右 普通車シート。 |
手前は、乗車した1号車の普通車指定席。透明の仕切りの向こう側はドアで、その前がグリーン車。ドアが車両の真ん中にある。 |
宮崎到着。宮崎駅は高架で、島式ホーム2面4線のこじんまりした駅だ。 以前きたのは40年ほど前で、当時は地平駅でもっと大きな駅だった。調べると1993年に今の駅になったようで、ずっと知らなかった。 ホテルがある駅の東口に出る。西口が玄関のようで、東口は寂しい。 |
東口から5分ほどのリッチモンドホテルに泊まる。 |
細長い部屋で、窓沿いに机があり、部屋の長辺に沿ってベッドが縦に置かれている。 |
窓側から入口を見る、部屋が細長いことがわかる。 |
窓から見た宮崎市街。 |
部屋で2時間ほど休憩し、夕食に出かける。 駅西口の「ぐんけい」宮崎駅前店をめざす。西口に出ると、店の裏手の窓が広場から見えたので、位置はすぐにわかった。 でも、行き方がわかりづらかった。 |
上左 ちょっと迷いながらも玄関に到着。 上右 店内。カウンターが満席で、テーブル席に案内された。 左 着席した席からは宮崎駅西口がよく見えた。ちょうど広場から見えた席だった。 |
もも・むねブレンド焼きの小。地鶏の炭火焼で炭の黒い色がところどころについている。ももがむねより少し高いのだが違いはわからなかった。 下左 地ビールである延岡市の九州ひでじビール製の「九州クラフト 日向夏」。フルーティーな感じで、ビールとは思えなかった。 下右 こちらも九州ひでじビール製の「月のダークラガー」。黒ビールだが、黒に多いエールではなく、ラガーだということを強調していた。濃厚だが飲みやすいビールだった。 |
上左 手羽先餃子。手羽先の骨を抜いて、かわりに餃子のあんが詰めてある。 上右 芋焼酎「霧島(宮崎限定)」。本霧島と呼ばれるようだ。都城市の霧島酒造製。そういえば、鹿児島では霧島は、赤と黒しかなかったような。 左 冷や汁。魚のほぐした身、豆腐、キュウリの入った冷めたみそ汁をご飯にかけていただく。 |
ご飯に冷や汁をかけた状態。これを混ぜていただいた。まずいわけじゃないのだが、冷たいのが気になり、どうして宮崎名物なのなかという感じはする。 宮崎名物と言えは、第一はチキン南蛮があげられるようなのだが、これもなぜ名物なのかという感じで、わざわざ食べるまでもないと思って、チキン南蛮は注文しなかった。 |
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