4 日 目  福 江 島  

ルルドと断崖絶壁を見、きびなごを賞味
 部屋の窓から見た福江の街。

 現在の五島市の中心は旧福江市。福江島は、以前は福江市のほか4つの町から成り立っていたし、それらの町と別の島が合わさって五島市になった。

 
 
 朝食はフロントから少し奥まったスペースにテーブルが置かれていて、そこでいただく。
 運ばれてきた朝食。個人経営の小さなホテルが精一杯用意しているという感じの手作り朝食で、ありがたくいただいた。
 
 この日は、五島自動車の定期観光バスを利用して、福江島内の主な観光地を回る。午前と午後で別コ―スだが、両方を利用。両方だと少し割引がある。

 第一ホテルから5分ほどのところに五島自動車の経営によるカンパーナホテルという大きなホテルがあり、そこから乗車。
 
 カンパーナホテルからの客はわずかだったが、港から、長崎からの船でやってきた客が十数名乗車した。

 下左   福江港ターミナル。

 下右   ターミナル内の五島自動車の窓口。

 ここで予約していた自分も料金を払う。翌日は「キリシタンクルーズ」を利用するのだが、このバス会社が主催している現地発ツアーで、その分も支払った。
 
 福江は福江島の東部にあるのだが、福江島の中央部を横切り、1時間以上かけて島の南西部にある井持浦教会をめざした。

 明治初期に五島で、最後のキリシタン弾圧があったのだが、井持浦だけはなかったという。井持浦教会は、1897年に、ペルー神父により、レンガ造りで造られたのだが、1987年の台風で倒壊した。そこで、1988年にレンガ造りの外観を残して、鉄筋コンクリート造りで再建された。
 
 入場は5分以内ということでできた。ざっと見て、すぐに退出した。
 
 ここは、1899年、日本で最初にルルドが造られた教会である。写真の右下に水が湧き出ている。

 フランスのルルドは、聖母が現れ、病気を治す水が湧き出たということで聖地になっている。自分はルルドは1994年に行ったが、巡礼客が非常に多く、泉によって、1つの街ができていた。

 井持浦のルルドは、自然の泉を利用したもので水質も保証されており、飲んでみた。今回の旅では、他の教会でもルルドを設置しているところがあったのだが、水が止められていたり、"飲まないでください"というところばかりだった。
 無人販売コーナーがあり、他のものに混じって、水を入れて持ち帰る容器も販売されていた。かつて、フランスのルルドにいった時、小さな瓶を買って、水を入れて日本に持ち帰ったことを思い出した。
 
 バスで10分ほど、大瀬崎へやってきた。

 断崖絶壁の上に灯台がある。大瀬崎灯台だ。

 今回は灯台までは行けないが、この展望台から歩いて1時間ほどで往復できるようだ。
 
 ズームを最大にして灯台を見てみた。かなり格好のいい美しい灯台だ。また、灯台に行く遊歩道も灯台近くには整備されていることもわかる。
 
 別の方向を見ると、湾の出入りが複雑な海岸が見られる。手前の斜面を下り切ったあたりに井持浦教会があるはずだ。
 
 外海で灯台とは逆の方向を眺める。

 西海といえば、西彼杵半島の北部の西海市のほうが有名だが、西海国立公園は、五島を中心にした国立公園で、大瀬崎はその代表的な景観だ。

 
 
 海岸近くまで下り、井持浦教会の近くで、ガイドより、ウツボ料理の店があると言われ、車窓より撮影。ウツボは食べたことがない。どのような料理なのか気になる。
 
 道路わきに教会のミニチュアがあるとガイドより説明があり、車窓よリ撮影。

 立谷教会跡地とあり、高さ50cmくらいの教会のミニチュアが建っている。井持浦教会と同じく1987年の台風で倒壊したが、こちらは再建されず、1998年にここからさらに少し奥に入ったところに野外教会が作られた。
 
 高浜海水浴場。

 静かできれいなビーチだ。
 
 15分ほど停車時間があったので、波打ち際まで歩いて行った。
 
 道の駅「遣唐使ふるさと館」が車窓から見えた。

 道の駅だが、遣唐使についての展示施設が併設されている。この地は遣唐使の日本での最後の立寄り地で物資を補給して、唐へ向かったといわれる。
 
 水ノ浦教会で一時停止し、車窓から撮影。

 1938年建造。設計施工は鉄川与助。白亜の木造の教会だ。
 
 島を3時間半ほどで一周して福江に戻ってきた。カンパーナホテルで下車して、午後の観光バスに乗車するまでの1時間の間に昼食をとる。

 カンパーナホテルそばの「石松」に入った。居酒屋と看板にあるが、中に入ると寿司屋といった方がよい感じだった。
 
 上寿司にするか迷った末に、きびなご定食を注文。

 下左   きびなごの刺身。

 下右   きびなごの天ぷら。

 
 
 
 上左   きびなご寿司。

 上右   五島うどん。普通のうどんよりも細い麺。でもコシは普通よりも強い。椿油を塗っているのが他にはない特徴。

 左   店内。アルコールは注文しなかったが、ゆっくりといただいたのでバスの待ち時間はほとんどこの店ですごした。
堂崎教会や福江城を見、夕食を心誠でとる
 
 昼食後は、再びカンパーナホテルから観光バスに乗車。ガイドは午前と同じだが、客は半分ほど入れ替わった。午前とは別のコースの扱いだ。

 午後は、福江島の東側の堂崎教会などを回るだけで、14時から16時と短時間。船や飛行機で島を出る客に合わせた時間設定になっている。

 まずは、島の北東部にある堂崎教会へ。駐車場から教会まで5分ほど歩くのだが、途中、球体をした珍しい岩石を発見。人為的に丸くされたのじゃなく、波や潮流によって丸くなったらしく、リンゴ石と呼ばれている。
 堂崎教会に到着。右手に白く見えるのは、ルルドのマリア像。

 ここは1879年にペルー神父により建てられ、以後は五島での布教の中心であったが、今は違うようだ。

 週1回のミサも行われているものの、主な働きは資料館。そのためか入場料が必要。この地の出身でブラジルで亡くなった神父など興味深い展示があった。

 下左   左は、最初に赴任したマルマン神父、右が、この教会を建てたペルー神父。

 下右   秀吉の命により、長崎の西坂で処刑された26聖人の1人に五島出身者、ヨハネ五島がいる。十字架にかけられたヨハネ五島の像もある。
 
 この教会の敷地には、教会の裏手から入る。窓があるが、入場券売場になっている。

 下左   教会のそばにある店で堂崎ソフトクリームを食べた。この店は、堂崎マドレーヌも売っているのだが、ソフトもマドレーヌ味がするのが売りだ。実際、美味しかった。

 下右   つぎは島の東南部へ向かう。途中、マグロの養殖場を見る。マグロが地元では人気がないので、全部、島外への出荷だという。

 
 
 
 次の下車地は鎧瀬(あぶんぜ)溶岩海岸で、ここが最後の下車地でもある。

 鬼岳火山から流れだした溶岩が固まった海岸。

 下左   展望台から見た鬼岳。一定の高さから上の部分は木がなく、草原になっている。
 
 
 
 上右   展望台に置かれていた灰皿?に"電電公社""公社発足30周年記念"と彫られていた。電電公社は1952年にできて、1985年に民営化されNTTになった。だから、NTTになる直前の設置。

 左   展望台からは離島も見えた。いくつかの島の中には有人島もあり、有人島へは船が出てるとのこと。
 
 福江に戻る途中、鬼岳の中腹、草地と森が接する場所にある駐車場を通過した。そこにはビジターセンターがあるようだ。

 上部の草地は、そこ底の傾斜があることがわかる。標高315mの山だが、駐車場は200mくらいの高さにあり、歩いて上がるのも標高差100mほど、30分ほどで上れる。
 
 
 上   カンパーナホテルでバスを下車。暗くなるまで、まだ1時間半ほどある。翌日の午前中は福江の街歩きをするが、それだけでは時間が足らないので、この日も少し散策する。

 まず、海岸にある常灯鼻へ。海岸と平行に100mほど離れたところに突堤が伸びている。その先端にあるのが常灯鼻。造られた当時は、城付近が海岸だったから、今よりも海岸からの距離は遠かった。

 左   突堤を歩いて先端まで行くと写真の常灯鼻があった。近そうに見えて、突堤の付け根まで行くのには遠回りしなければならず、行きにくかった。夜には火がともされ、灯台の役割を果たしたのだろう。
 
 次に、福江城(石田城)へ。

 1863年に造られた、日本では最も遅くできた城だ。江戸時代には、城の新設は禁止されていたが、外国船の接近ばあり、防衛目的で新設が認められた。建設当時は、3方向が海に面していた、日本で唯一の海城だった。
 
 大手門。ここから城内に入った。
 
 入ってすぐのところは二の丸跡。ここには、五島氏庭園・隠殿屋敷がある。藩主の隠居後の屋敷としてつくられたようだ。

 入ると、案内人がついて説明してくれる。

 印象的だったのは、部屋の壁の壁紙や障子のデザイン。なんだか現代風で江戸時代のものと思えない。
 
 庭園。回遊式になっていて、屋敷の中から見たあと、庭に出て一周した。

 訪問したほんの2、3日前まで、しばらく水を全部抜いて、池の調査をしていたとのこと。今までわからなかったことがわかったという話も聞いた。

 行った日は水が入ってきているが、満水時には島の石垣は水面下になるという。
 
 数部屋が続く。障子をはずと大広間になる。
 
 本丸への門。本丸は、現在は、五島高校になっている。
 
 本丸を囲む堀があり、本丸には校舎がたっているのがわかる。

 本丸で勉強できる生徒も幸せだ。行事には堀の清掃があるそうだ。

 ホテルに戻り、1時間ほど休憩。
 
  居酒屋「心誠」に。予約している18時30分に着くように出かける。
 
 下左   店内。

 下右   生ビールとお通し。
 
 
 かんぱち刺身。
 
 左左   芋焼酎「五島芋」の水割り。

 左右   「五島芋」の瓶。前日いただいた「五島麦」と同じく五島列島酒造製。
 
 さざえ刺身。
 
 あなご天ぷら。
 
 五島うどんをさるうどんで。うどんが細いのがわかるだろうか。

 満腹になってホテルに」戻った。

 

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