2 日 目   厳原から比田勝へ 

和多都美神社
 部屋からの風景。写真左上から右下にかけての白い建物が対馬市交流センター。市民ホールや図書館が入っている。

 1階が商業施設で下の真ん中の赤い色の見えるところが昨夜行ったスーパー。その左上はショッピングセンター「ティアラ」。その道路側に、厳原のバス停がある。
 
 6時に起き、昨夜スーパーで買ったパンで朝食。

 7時前にチェックアウト。ロビーを見ると、朝食のパック入りのおにぎりが置かれている。すでに取りにきたり、テーブルで食べている人もいた。もう少し早くきて、食べることができたかもしれないが、もともと東横インの朝食はイマイチだし、しかもパック入りで期待はできないので、残念感はない。

 玄関からバス停まで1分。
 
 上左   東横インをバス停から見る。

 上右   「厳原」(いづはら)バス停。

 左   7時5分発の「病院・空港経由比田勝行」の対馬交通バス。

 この日は、対馬で一番行きたい和多都美神社と烏帽子岳展望台などに行くのだが、このバスに乗らないと行程が組めないのだ。何しろ次のバスは11時発なので。

 1日券を買おうとしたら、下車時にしてくださいとのこと。
 
 
 上左   30分弱で昨夜到着した空港に立寄り。前夜は暗くてわからなかったが、空港のそばに石屋根の倉庫があったので、厳原に戻るときに行ってみよう。

 上右   さらに10分ほどで万関橋を渡る。ここで対馬下島から上島に移動。

 左   8時11分に仁位に到着。ここで下車するが、1日券は事務所で買えと言われ、バスの左に写っている事務所に入って購入。バスはで5分止り、トイレも利用できる。

 仁位まででも1時間以上乗ったのだが、終点の比田勝は9時32分着と、先はまだまだ長いが、自分はここで下車。
 
  1日券。

 1040円で対馬交通の全路線に乗れる。厳原〜比田勝は3380円だし、厳原〜仁位(下車地点)でも1690円なので。かなりお得な切符だ。
 
 1日券の裏。

 購入時に日付と曜日が赤で記入される。下車時にはこちらを見せる。
 
 掲示されていた1日券などの案内。

 乗り放題の1日券は1040円だが、1ヶ月定期が5230円。対馬を5日以上、バスで観光するなら1ヶ月定期を利用するのがお得かもしれない。

 今回は、対馬到着時に空港から普通運賃710円払ったほかは、3日間にわたり1日券を使った。ただし、2日目は数十円お得になっただけだが。
 
 仁位バス停から徒歩で和多都美神社と烏帽子岳展望台に向かう。神社へは、写真のような川沿いの道、そして海岸に近い峠道を3qほど歩く。展望台は神社からさらに2kmほどだ。

 下左   30分ほど歩いて大鳥居があった。和多都美神社の鳥居かと思った。
 
 
 上右   扁額を見ると「神話之里」とあり、少し変だと思った。近くにあった案内板を見ると、神社の先に「神話の里自然公園」があり、豊玉町(今は対馬市に合併)が観光用に設置した鳥居らしい。

 左   標識を見ると、神社は0.8km。少し先に公園。烏帽子岳はまだ先が長い。
 
 さらに10分ほど(バス停からだと40分)歩くと、道路の下に建物があり、気になったので立ち寄る。

 下左   ボートが2艇、保管されていた。案内板によると、和多都美神社の祭礼の際に使われる。

 下右   海はいりくんでいる湾の奥のせいか、波がなく、きれいな風景。
 
 
 道路から下りて海岸べりを歩いた。すぐに、神社に着いたことを知るとともに、あっと驚く光景を目にした。

 壊れた鳥居の一部が海上に出ていたのだ。壊れた鳥居の大部分は撤去されていたが、一部だけ残されているようだ。 2020年の台風10号で倒されたのだという。
 
 和多都美神社には5つの鳥居かあり、うち2つが海中にある。そのうち、本殿から離れている方の鳥居が崩壊した。

 写真では、建っている鳥居が本殿に近い側のもので、離れている方は一部が水面上に現れていることがわかる。

 干潮時には、海中の2つの鳥居は歩いていけるという。
 
 海と陸の境界にある鳥居。この鳥居の土台の一部も崩壊していたので、コーンが置かれて父いらないように注意書きがしてあった。
 
 境内にある鳥居。この鳥居と海岸にある鳥居と間に車道がある。
 
 本殿の前の鳥居。5つの鳥居は一直線上に並んでいる。

 下左   3本柱で囲まれた中央には石がある。この石は霊石だという。

 下右   土俵。祭礼の時に子供の奉納相撲が行われるとのこと。
 
 
 本殿。

 この建物がいつのものかは不明だったが、神社は神武天皇のころからあると考えれれている。

 訪問したときには無人で神秘的な雰囲気。退去する前にツアーグループが観光バスでやってきて、急ににぎやかになった。
 
 説明版の写真が、鳥居の崩壊前のものだったので拝借。

 手前の鳥居が崩壊したもの。並ぶ鳥居の奥に本殿が見える。
 
 奥の方に、豊玉姫の墓があった。この神社の祭神は、彦火々出見尊(ひこほででのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)。神武天皇の時期から神社があるというから、この墓も伝承なのだろう。

 この神社がある一帯は豊玉町(今は対馬市に合併)で、歴史を感じる。
烏帽子岳展望台
 神社から5分ほどで「神話の里自然公園」の入口に到着。せっかくなので、少しみて行くことにした。

 下左   日本庭園もつくられていた。

 下右   海岸近くにキャンプ場があった。

 管理棟も閉鎖されていて、冬季は休業のようだった。
 
 
 2km弱、かなり傾斜のある車道を歩いた。途中で登山道もあったのだが、万が一崩落個所などがあって、歩けないと困るので、車道を歩いた。

 下左   神話の里から25分ほどで到着、って思ったところ。駐車場があるのだが、車で来ても、ここに車を止めて、階段を上がらなけらばならない。

 下右   頂上への階段。まだ、5分ほど上らねばならなかった。

 
 
 烏帽子岳の頂上に到着。展望台があったので、最後のひと上り。

 上部からは360度、さえぎるものなく絶景を楽しめる。

 下   西側を見る。浅茅湾(あそうわん)と複雑な出入りの半島が見えている。頂上がなだらかで、海面近くが崖である感じだ。
 
 
 
 上    東側を見る。逆光のために見にくいが、こちらも南にのびる半島と浅茅湾が写っている。こちら側は多島海になっていて、小島がたくさんある。

 烏帽子岳のある場所が浅茅湾につき出している場所なので、西側も東側も浅茅湾が見える。

 左    展望台にあった地図。条件がよければ韓国も見えるのかな。もし見えたら、見えるのは巨済島のようだ。(黒丸が釜山で、その左にある島が巨済島。)まったく見えないが、翌日、行く予定の鰐浦の韓国展望台でも試してみよう。
 
 
 上左   展望台の様子。ツアーグループがやってくると満員になった。

 上右   下山。山の上部に細長い突起の見えるところが展望台。来た道を引き返した。

 左   和多都美神社のところでは、海上から崩壊した鳥居を見に来た船に出会った。
 
 中央から少し右側に崩壊した鳥居がある。和多都美神社ともお別れ。

 昼食は、仁位のバス停に戻るまでに、あなごの専門店があって、有名なので、そこにいくつもりだった。

 電話してみたら、休みだということ。本来の休業日ではないが、仕方ない。
 
 道端にあった祠らしきもの。石が何個か祀ってあるようだ。
 丘の上に真っ白な建物があり、何だか新興宗教の施設じゃないかと思った。案内板を見て、豊玉町(今は対馬市に合併)の公民館だった。展望台から集落まで1時間10分ほど。

 下左    あなごを食べ逃したので、代わりの昼食場所を求めて、町を歩いたが徒労だった。

 下右    バス停向かいの「豊玉飯店」に入店。
 
 
 汁ビーフンを注文。炒めビーフンだと具が混じっていることが多いので、スープビーフンに具が混じっているのかと思っていたら、皿うどんのように具がのっていた。

 下左   ビーフン。

 下右   バスがくるまで待合室で待つ。
 
万関橋みて、夕食は無料カレー
 12時50分発の厳原行きに乗車。この日泊まる比田勝とは逆方向。バスの本数が少ないので、1日券の利点を生かして、効率的に回るために万関橋を後回しにしたのだ。

 下左   25分ほど乗車し、万関橋で下車。橋の手前、つまり上島の側にバス停があった。
 
 
 上右   橋を歩いて往復。

 左   橋から東側を撮影。

 対馬は上島、下島に分かれているが、本来は1つの島。明治時代に東西の行き来ができるように、島の最も狭くなっているところを掘ったのだ。

 運河の両側はコンクリートで固められていて、掘ったという感じがよく出ている。
 
 下島まで行った後、引き返す。橋の西側を撮影。行き止まりになっているところが浅茅湾。烏帽子岳から見た多島海が広がっている。

 
 
 橋を往復した後、バス停近くから海岸に下りる急な坂道があり、集落まで下りた。

 この付近は、海岸に平地があるが、運河を掘って出た土砂で埋めたてた平地だという。
 
 橋をよく眺められる突堤の先から撮影。
 
 1時間弱、橋の周辺ですごしたあと、今度は比田勝行きで終点まで乗車。見るからに古そうなバスだ。14時12分発。
 
 座席も古いタイプでクッションがきかないもので、座席の間隔も狭かった。

 仁位でトイレ休憩。高速バスじゃない路線バスでトイレ休憩は珍しい。

 写真は客が写っていないが、大半の区間で、1〜3人程度、自分以外に乗っていた。
 
 
 16時に終着の比田勝国際ターミナルに到着。1時間50分近い乗車はつらかった。

 比田勝では東横インで2泊する。東横インは街の中心部に立地することが多いが、比田勝は国際ターミナルから3kmほど離れている。(国際ターミナルは比田勝の集落の中心から1qほど離れているので、中心からとすれば4kmほど離れている。)

 送迎バスは、夕食時と朝にホテルと国際ターミナルの間の時刻表がHPで明示されているが、この時間帯はない。頼めば送迎してくれそうだが、周辺の様子もみたいので歩いてみる。

 
 

 
 上左   5分ほど歩くと集落が終わり、写真のような山の中の道を歩く。

 上右   トンネルもあって、あと1時間すれば暗くて、通れなくなりそう。

 左   30分ほど歩いて東横インが見えてきた。
 
 40分かかって東横インに到着。

 海側を希望したが、シングルルームはすべて山側だという。少し残念だけど仕方ない。
 
 ロビーが他の東横インに比べて豪華な造りになっていて、広い。また、朝食会場はロビーではなく、8階に専用レストランがあるのが特徴。

 
 
 部屋に向かう途中、エレベータを下りたところからは海がよく見えた。
 
 室内は他の東横インと同じ。ほんのわずかに広い気もする。
 
 夕食は無料のカレーにする。

 このホテルの周辺には店舗はないので、夕食は無料のカレーにするか、比田勝へ送迎してもらって食べるかのどちらかになる。この日はカレー、翌日は比田勝へ送迎してもらうことにした。

 
 
 レストランはちょっと殺風景な感じ。

 無料カレーの提供時間は18時から20時なので、18時すぎに行った。自分が行ってしばらくすると、たくさん客がやってきた。

 観光客はわずかで、工事関係者が中心の感じ。
 
 カレーは煮込んで作ってあり、ビーフが少し入っている。マカロニサラダかポテトサラダがつき、マカロニにした。

 スパイシーではないが、美味しくて、お代わりもした。
 20時15分にスーパーへの送迎があるというので利用してみた。利用は自分1人だった。
 
 比田勝をすぎ、15分ほどでやってきたのは大浦のタケスエというスーパー。

 酒とつまみなどを買って、ホテルに戻ると21時前。
 
 左左   「生酒」を飲む。河合酒造製。前夜に居酒屋で飲んだ酒の醸造元と同じ。

 左右   つまみ。

 買い出しができてよかったが、夕食がカレーだけ、ビールやつまみの自販機があるが、銘柄が限定というのはちょっとつらい。

 翌日は、送迎してもらって比田勝の居酒屋で夕食をとろうと思う。

 

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