2 日 目   上 高 地

 

 

上高地へ
 東横インの朝食会場はロビーの奥のほうの場合が多いが、ここでは、ロビーとは別の一角があてられていた。ただ、狭い感じだった。
 東横インの朝食は、最近、とてもよくなっていると感じる。今回5回、朝食をとったが、毎日、半分ほどのおかずが変化していた。
 朝食後、上高地へ。

 アルピコ交通上高地線は、独自の駅ではなく、JR駅の7番線から発着。

 終点の新島々で予約しているバスに接続するのは8時43分発だが、駅の様子を見たりしたいので、8時21分発に乗車。
 前面の下部のデザインは、アルピコ交通バスの車体デザインと類似している。
 
 側面には「ALPICO」と書かれている。

 下   今や珍しくなった横サボ。
 
 
 ロングシートの車内。(下車時に撮影)
 
 新島々に到着。線路は先に続いていた。45年前は、もう少し先まで乗車している。当時は、社名は松本電鉄であったが。

 45年前の時点では1kmほど先の島々が終点だった。

 だが、すでに上高地行きのバスの出発地は新島々になっていた。そのため、鉄道全線乗車と上高地訪問を兼ねていたので、いったん島々まで行き、すぐに新島々まで戻り、上高地行きのバスに乗車した。

 そして、その3年後、土砂崩れが島々・新島々間でおこり、そのまま島々・新島々は廃線になった。
 
 上   新島々駅舎。左手がホームで、つぎにバス乗場になっている。

 左   バス停の看板。一番下の黄色い掲示には、熊スプレーの車内持込は禁止と書いてある。熊スプレーは、安全ピンをしっかり装着し、袋に入れて、リュックに入れて、預け荷物にせよ、とのこと。
 乗車したバス。9時30分発。

 予約制で出発の4日前に予約した。
 
 前面の行先表示。
 車内。

 最前部の左窓側を確保したが、昔の島々駅跡は車窓からはよくわからなかった。
 
 奈川渡ダムの上部を渡っているところ。
 
 「さわんど」バス停。

 自家用車で上高地に入る場合は、「さわんど」の駐車場でバスに乗換える必要がある。バスは専用のシャトルがある。

 特急バスは予約がいるうえ、帰りは「さわんど」に停まらないので、利用しにくいが、なぜだか「さわんど」からの乗車もあった。
大正池から河童橋
 10時30分、大正池に到着。半分ほどの客はここで下車。

 下   大正池から雪の残る谷を見られる。これが岳沢。

 上部は雲で見えない。晴れていれば、日本で3番目に高い奥穂高岳が見えるのだが。
 
 
 焼岳。

 大正池は1914(大正4)年の焼岳噴火の際、火山泥が梓川をせき止めてできたもの。

 池は次第に小さくなってきているという。45年前のことは忘れてしまって、小さくなっているのかどうかわからなかった。
 ところどころ木道のある歩きやすい遊歩道を歩いて田代池へ向かう。

 下左   梓川のほとりの枯木。

 下右   ところどころにクマベルがあり、鳴らして歩いた。
 
 田代池。

 この池も大正の焼岳噴火のさい、火山泥で梓川の支流がせき止められてできた池。浅くて、島がたくさんある。
 田代湿原。中には入れない。
 
 梓川沿いのコースと林間のコースに分かれた区間があり、梓川沿いを歩こうと思っていたが、木道が流され、通行禁止になっていて、林間コースを歩いた。
 林間コースも気持ちよかった。
 河童橋へは、梓川の左岸と右岸のコースがあるが、右岸を歩く。穂高橋を渡って右岸へ。

 下   梓川を見ながら歩く。
 昼食は河童橋のあたりでとろうと思っていたが、歩いていたら、美味しそうな弁当の看板がでていて、つられてしまった。
 弁当を売っていた「上高地ルミエスタホテル」。
 テラスでいただく。
 
 シードル「上高地」。

 醸造所は塩尻市の「ベリービーズワイナリー」。

 下   河童のひるめし。

 信州らしいものとしては、あまごの甘露煮、山賊焼き(小さくてから揚げと区別つきにくいが)、信州サーモンのみそ焼き、など。

 きれいな空気の中で食べることができてよかった。上高地への自家用車の乗り入れを禁止したのはグッジョブ。空気の汚れを防げた。「さわんど」までは自家用車OKなので、自家用車でも極端に不便になったわけでもない。
 
 
 梓川のクランク。

 S字型に大きく蛇行している。
 
 ウェストン碑。

 ウェストンは、明治時代に宣教師として日本にやってきたのだが、各地の山に上り、日本の登山界に影響を与えた英国人。各地に碑がある。この碑は、崖の下部にとりつけられている。
 河童橋に到着。13時。昼食30分を入れて、大正池から2時間30分かかった。
河童橋から明神池 往復
 河童橋を渡って、梓川の左岸へ。

 明神池を往復するのだが、帰りのバスは16時発なので、少し急いで歩こう。
 
 河童橋近くから見た岳沢。

 岳沢の上部にある奥穂高岳は依然、雲に覆われている。

 下   上高地ビジターセンターを見学。たいていのビジターセンターと同じく、簡単な展示なので、急いでいてもさっと見られた。
 
 
 上   岳沢の上に雲がない写真。奥穂高岳が見えるが、意外なことに、それほど突出して高いわけではなかった。

 左   上高地国有林の中を歩く。
 
 水の流れていない沢。奥が高い側。離れたところに、ここは土石流に注意の表示があった。
 
 左に梓川を見ながら上流へ。
 
 歩いてきた梓川の上流へ向かう道から穂高奥宮と明神池への参道に入る。
 
 梓川を右岸に渡る。このとき、初めて奥穂高の山頂が見えた。
 
 渡った明神橋をふりかえる。
 
 穂高神社の奥宮の鳥居。14時、奥宮到着。

 穂高神社の本宮は穂高駅近くにあり、今回の旅で安曇野散策のさいに立寄る予定。
 
 奥宮を参拝。
 
 明神一之池。

 桟橋の先端には、奥穂高岳の山頂にある嶺宮の遥拝所があり、ここで参拝。

 下   遥拝する人と並んで待つ人々。

 桟橋の向うにあるボートは、例祭のさいに使われるボート。
 
 明神二之池。

 昔は明神池は拝観料いらなかったが、現在では、500円必要だった。

 一之池と二之池はつながっている。
 
 例祭でボートの先端にとりつけるようだ。
 
 河童橋へは、梓川右岸を歩いて戻る。14時15分、奥宮出発。

 左岸は起伏が少ない道だったが、右岸は多少アップダウンのあるトレッキングコースらしい道だった。
 橋の付け替えで、臨時の通路を歩く区間。かえって歩きやすい。
 道端で休む猿の親子がいた。
 
 水辺に移動した猿。

 下   鴨の親子。
 
 
 
 上   どこにいたのか鴨の子がたくさんでてきた。

 左   岳沢湿原。湿原の中を木道で歩けるので。尾瀬のような感じ。
 河童橋に戻ってきた。再び、右岸から左岸に渡り、バスターミナルに向かう。

 下   15時40分、上高地バスターミナルに到着。

 大正池〜河童橋5q、河童橋〜明神橋〜上高地バスターミナル8km、計13kmを歩いた。
 
松本に戻り夕食
 手洗いのあと、新島々行きのバス乗場に行くと、16時発の出発なのだが、すでに大勢が乗車していた。

 自分も乗車。自分とあと数人乗って満席になり、1号車として15時45分に発車。2号車が出るので、2号車が定刻の16時発にするのだろう。
 
 15時ごろから雨という予報だったが、歩いている間はなんとか降られずにすんだ。バス乗車中に降り始めたので、助かった。

 新島々には16時45分着。もっとも、16時発の2号車着く17時5分と同じ、17時22分発の松本行き電車に乗ることになる。
 
 18時に宿に戻り、1時間30分ほど休憩のあと、夕食に出た。

 長野市で入店したゴールデン酒場と同じ名前の「ゴールデン酒場」があったので、ここに入店。
 
 店内。

 長野市の店とはメニューがかなり違っていた。大瓶ビールを安く出しているのは長野市と同じ。
 アサヒ「スーパードライ」大瓶。
 
 突出しはキャベツの大切り。長野市の店の場合と同じだ。
 
 焼餃子。
 
 いなご。

 信州(特に伊那谷)では、昆虫食の伝統があり、代表的な"いなご"の佃煮を食べてみた。

 いなごは、田んぼの害虫なので、害虫駆除とタンパク質補給を兼ねて食習慣が生じたのかな。

 特に違和感を感jじずに食べた。
 ホッピーセット白。

 ホッピーは麦芽飲料。販売している地域に片よりがあって、普段はなかなか見ないのだが、旅先では時々見つかる。

 セットは、焼酎つきのホッピー。ホッピー単体はノンアルなので、焼酎割して飲むことが多いようだ。白と黒があり、白があっさり目らしい。
 
 蜂の子。

 食用の蜂はクロスズメバチだそうだ。

 塩ゆでなので、佃煮よりも味を感じる。何となくだが、蜂の子ってこんな味なんだと思った。
 
 おでん。

 味噌だれがついてきた。甘いたれだった。
 

 

 

       1日目 松本のトップ 全体のトップページ 3日目