4  キ ャ メ ロ ン ハ イ ラ ン ド ツ ア ー

 

キャメロンハイランド1日ツアー
  前日のチェックインの際、玄関は23時から6時30分まで閉じることと、その時間帯に用事があれば連絡するためのベルと電話番号が掲示してあるのを見ていた。

 この日は8時30分に、予約した現地ツアーの車がやってくる。それで、6時30分から8時まで朝食に出かけるつもりだった。朝方はとても寒かったので、長そで、長ズボン、靴のスタイルで出かける準備をしていた。

 ところが、6時30分少し前に玄関にやってきても、開ける気配がなかった。6時40分に、建物の玄関の鍵は客であけられるようになっていたので、自分がが開けた。でも門扉は閉じられたまま。乗り越えて脱出するのは最後の手段。ベルを2、3回押した。

 7時ごろまで待った。ようやく掃除係がやってきて、外から門扉を開けた。これから外出するが、8時すぎに戻ってこなければならないことと、翌日は6時30分に開けるようにと伝えた。
 1時間で行って、食べて、帰ってくることが必要になったので、店を吟味している余裕はなくなり、宿から5分ほど歩いて見つかった店に入店することにした。

 レストランと宿の兼業のようで「ハイランダーズ」という店のようだ。

 下左  席に着くと、テーブルの上には三角形の紙で包んだものがあり、気になる。何か聞いてみたら、ナシレマだという。一度試してみようと、食べるしぐさをすると、どうぞって感じだったので、食べることにした。
 
 上右  飲物はレモンティー。

 左  開けてみると、ナシゴレン、卵、ドーナツが出てきた。奇妙な組みあわせなのだが、これでもナシレマの一種なのか。普通は、白飯におかずとサンパルの組み合わせなのだが。

 食べてみると、ドーナツだと思ったのは、ドーナツではなくて、ドーナツ形に揚げた練り天。

 味は普通なのだが、これだけで朝食にするには、ちょっと量が不足だった。
 
 今度は、クイッティオを注文した。メニューではクイッティオとしか書かれていなかったが、スープかドライかの区別はなく、スープ麺はやっておらず、クイッティオといえば、チャー・クイッティオのことだった。

 メニューでは、クイッティオとは別にライスヌードルが書いてある。タイでは、クイッテイオは米の麺で、太さによって、センヤイ、センレック、センミーと区別するのだが、出てきた麺はセンヤイにあたる太麺だった。ライスヌードルがセンミーのような細麺なのだろうか。また、単にヌードルもあったので、これは小麦麺だろうか。
 
 店内。テーブルの上に紙で包んであるナシレマが置かれている。

 クイッティオは食べるのに苦労した。すでにナシレマを食べ終わった上に、思ったより量が多めだったからだ。
 
 ナシレマとクイッティオがそれぞれ6.5リンギット、レモンティーが1.5リンギットで、計14.5リンギット(約400円)。

 宿に戻ると8時。事務所に人がいたので、シャワーが冷たかったことを申し出ておいた。少しの間だが部屋で一休み。
 
  上左  8時30分に車がやってきて乗車。タナラタのはずれなどでも客を乗せるので遠回り。

 上右  キャメロンハイランドの街はタナラタ以外にブリンチャンがある。こちらはタナラタより高度が上がったところだが、路線バスがないので行きにくい。タナラタが安い宿が中心なのに対して、ブリンチャンはやや高級めな宿が多い感じだ。ここでも客を乗せた。客は自分以外は欧州系の外国人。

 全員そろってから、ドライバーから案内があり、この日は月曜なのでBOH TEAの製茶工場と付設のティールームは休みなので行かないこと、昼休みは特になくて途中で立寄る市場や観光地で、適時食べるようにとのこと。製茶工場はほかで見ているので別にいいし、昼食で値段が高くて美味しくないレストランに案内されないのも歓迎だ。

 左  製茶工場は行かないが、かわりに茶畑に行くようだ。茶畑の中の小道を進む。途中見えた小屋は茶畑で働く人たちの家だという。  
 車を道端に止めて、茶畑の中のトレッキング開始。部分的にだが急な傾斜があったり、滑りやすくなっているところもある。

 途中で茶摘みをしているところに遭遇した。かなり傾斜のきついところで作業をしていた。袋に茶葉を入れて、それを持ち運ぶのは、平地ではないだけになかなか大変な仕事だと思った。
 
 20分ほど歩いて、茶畑の中の一番高いところに到達。写真の下の方の緑の部分はすべて茶畑だ。全部がBOH TEAの農園らしい。(BOH TEAは、会社名、ブランド名で、経営は英国人がしているという) もし、製茶工場に行っていれば、ティールームからは似た景色が見られたことだろう。
 
 遠くに白いものが見えるが、茶と並ぶ特産品であるいちごの栽培をしているビニールハウスらしい。
 上左  モッシーフォレストに向う。

 上右  上り口の少し手前で車を降りて歩いた。ドライバーが植物の説明をする。

 いくつかの食虫植物が生育していた。写真はウツボカズラ。袋の長さは10cmくらい。

 左  モッシーフォレストの上り口に到着。看板の絵や看板横のごみ箱を見るとウツボカズラだ。
 
 上左  トレッキングコースを想像していたが、木道が整備されていて、簡単に歩けるコースだった。

 モッシーフォレストの名の通り苔が石や木の下部にたくさんついているが、自然保護と安全のために苔の上を歩くことはなかった。

 上右  ところどころに東屋があって休めるようになっていて、この付近の最高の高さのところには展望台があった。

 左  展望台からの眺め。いちご栽培のビニールハウスや茶畑などが下界に見える。
  上左  ここの高さは2000mでキャメロンハイランドの中では最高。(マレーシアの最高峰はキナバル山で4100m弱、マレー半島部での最高峰はタマン
ネガラにあるタハン山で2200m弱)

  上右  ここはイポーも属する西部のペラ州とタマンヌガラも属する中央部のパハン州の州境になっている。

   左  茶畑とモッシーフォレストに行って、行きたいところは行き終えて、あとは消化試合みたいな感じ。

 まず、バタフライファームへ。全体として面白くなかったのだが、変色昆虫のコーナーが興味深かった。これは植物の葉に見えるが、昆虫だという。
 
  
   上左  つぎはストロベリーファームへ。バタフライファームもストロベリーファームも何ヶ所もあって、ガイドブックに掲載されているところとは別の施設に入場だった。
 
 地面ではなく、少し高い部分でいちごが栽培されている。衛生上もよいし、作業もしやすそうだ。

  上右  ストロベリーアイスを食べて休憩。10リンギット(約275円)は観光地価格か。

  左  地元民向けの市場。市場での買い食いが昼食。 
 
 焼芋を買ってみた。5リンギット(約140円)で、長いのが1本と小さいのが3個あって、それだけで満腹になった。

 下左  芋は皮が赤紫色、中は黄金色で、日本で食べるものに似ていた。ただし、大きさはかなり小さい。

 下右  さつまいも、じゃがいもともに多くの屋台で売られていた。どちらも1kgで7リンギット程度。
 
 
  つぎにカクタスポイントへ。ここはガイドブックに掲載されていないので、一体何なのか、着く前まで不明であった。

 現地について、サボテンの展示即売場だとわかった。赤いサボテンや巨大なサボテンが目を引いたのだが、全体としてはイマイチだった。 
 
 上左  タイムトンネル。歴史博物館ともいえるが、キャメロンハイランドを中心にしていることと、生活用品などに力が入れられているのが特徴。

 上右  味の素はこのような容器からすくって販売していたのか。初めて見る容器だった。

 左  1960年代のタナラタ。右下にわずかに屋根が見える建物がバスターミナルかな。メインストリートの片側は現在の建物がすでにあるが、それ以外はほとんど何もなかったようだ。
 
 
 上左  サンポー寺院。比較的新しい寺で、本堂内は裸足になる。

 上右  キャメロンハイランドの真ん中付近で幹線道路沿いに広がるゴルフ場。

 左  ツアーの最後はPath4の北半分を歩く。2km弱。最後の近くに滝があるのだが、いまは滝には行けないらしい。

 Path4はコースの真ん中付近にある公園は車で進入することができ、ツアーでは公園までの2kmほどを歩いた。
 
 コースの途中、川に沿って歩く区間が続き、単調な歩きにならなくてよかった。

 歩いたところはタナラタのすぐ近くで、歩き終えたあと、宿に送り届けられた。80リンギットでいろいろなところに行けて、満足感のある現地ツアーだった。

 15時に宿に着いて、まず、シャワーを確かめた。修理されていなかったので、再度事務室に修理するよう言いにいった。ようやく部屋に来てくれて、いらってくれて、ぬるいながらも、何とか浴びることができる湯がでるようになってホッとした。
黒ビールとタンドリーチキンの夕食
 宿でしばらく休憩のあと、Path4へ行ってみることにした。さきほどのツアーでPath4の北半分は歩いたが、南半分は歩いてないのでいてみたかったのと、ツアーのさい、滝へは行けないと言われたので、どうしてか気になったためだ。

  タナラタにほど近いところからPath4はスタート。ペリト滝まで400mとあるが、これは間違っている。あるいは、直線距離を表していて、歩く距離は1km以上はある。
 
  Path4の北半分は山道で歩きづらいところもあったが、こちらはレンガが敷き詰められて歩きやすくなっている。ただ、雑草が繁殖して、歩きにくくなっている箇所もあった。
 
  先ほど歩いたところまで行き、さらに滝をめざした。やがて、斜面が崩落し、歩道がなくなっている箇所があった。これでは、先に進めない。無理はせずに引き返した。  
 
   Path4の途中にある公園で一休み。さきほどはここから車でタナラタに戻ったが、今度は歩いて戻った。30分ほどで宿に戻り、1時間半ほど休憩。
 
 暗くなってから、夕食のために外出。前日行ったインド料理店の隣のインド料理店に行くことにした。店は「クマール」。

 下左  店頭の窯では、タンドリーチキンを焼いていて、いいにおいがして、食欲をそそられたので、この日はタンドリーチキンにすることにした。

 下右  店内。歩道上のテーブルで食べていた客はいたが、中はガラガラ。食事中に何人かやってきたが。
 
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 ビールはロイヤルスタウトにした。スタウトというから黒ビールかな、こりゃ珍しいと思って注文したら、やはり黒ビールだった。東南アジアでは、黒ビールとして、ラオスのビアラオ・ダークが有名だが、ほかにはあまりないと思うし、飲んだ記憶もない。東南アジアのビールは、気候の関係もあって、薄めのビールが好まれるようなので、濃厚なことが多い黒ビールは少ないと思うのだが、やはりあることはあるんだなって思った。

 飲んでみると、やはりコクがあり、苦いビールで、ほかの東南アジアのビールとはかなり違う。この日は珍しかったのだが、このあと、マレーシアでは頻繁にお目にかかったので、割と飲まれているんだなってわかった。マレーシアでカールスバークが生産しているらしい。
 
 料理はタンドリーチキンセットにした。11.7リンギット。

 下左  タンドリーチキンは焼きたてであったかくてよかったのだが、思っていたよりは小ぶりだった。

 下右  ナンにつけるカレーは、前日入った店と同じで、香辛料の多く入った辛いもの、野菜が多く入った辛くないもの、ホウレンソウ?のカレーと3種だった。

 宿に戻って、シャワー。何とか浴びれたが、ギリギリの温度。もう少し温かい湯が欲しかったが、最安値の宿だったので、この程度は仕方ないし、直す努力はしてくれたので、がまんしよう。
 
 
 

 

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