25    "おきみゅう"と"カラカラ"

 朝食のために、ふくぎの木の中を歩いて「ふくぎ食堂」に向かう。

 廃屋が赤瓦屋根と柱を残して建っている。これから民宿にするのだろうか。
 「ふくぎ食堂」に到着。夜だとよくわからなかった建物がどんな感じかわかった。
 ポーク玉子などのおかず少々とおにぎりの朝食。
 
 那覇行きの船の出発は10時35分。9時30分ごろに宿を出て、ぶらぶらしながら10時くらいに港に着こうと思っていた。

 ところが、宿のチェックアウトは9時で、9時に送迎にくるとのこと。長時間、港で待つ必要がでてきた。

 写真は港の旅客ターミナル。
 
 ターミナルの待合所。30分ほど自分1人で待った。泊まった民宿のほかの客は工事関係者なので、長期滞在なのだろう。やってこなかった。

 9時30分ころから、客が現れ始めた。4、50人の客が乗船するようだ。この日は土曜日。那覇へ泊りがけで遊びに行く若者が多いようだ。
 
 定刻より少し遅れて、那覇行きの船が久米島からやってきた。客がぞろぞろ乗場に移動したので、自分も移動し、列に並んだ。
 
 乗船。
 
 座席の後方から撮影。椅子席に頭がたくさん見える。今回の旅で、これほどたくさんの客が乗船していたのはほかにはなかった。
 
 最初から遅れていたが、安全運航で、特に早く着こうとはせず、12時30分の予定が12時45分に那覇、とまりんに到着。
 
 とまりんから”おきみゅう”(沖縄県立博物館・美術館)は近いので、初めて立ち寄ってから県庁前のこの日の宿に向かうことにした。

 昼食は”おきみゅう”への経路上にある、先日もいった「ルビー」へ。
 
 店内。色紙がたくさん貼ってあった。

 下   すき焼きにした。この店の場合も、”定食”ではなくてもご飯がつくようだ。この店の場合は、その旨、メニューに書かれているのでわかりやすい。

 すき焼きには生卵もついてきた。
 
 
 本土の人間が驚くのは、”
すきやき”っても鍋料理じゃないことだ。煮たものが深い皿に盛られて出される。

 中身だが、ほうれん草やにんじんにように本土のすき焼きには入れない具が入っている。そして、長ネギは入れずにタマネギを入れる。具の違いも驚きだ。

 沖縄のすき焼きは、伝統料理とはいえなくても、沖縄料理っていっていい感じだ。

 
 
 食後は1kmほど歩き、沖縄県立博物館・美術館 "おきみゅう"へ。

 博物館と美術館が一体になっているのは珍しい。
 
 入館の前に屋外展示してあった赤瓦の民家などを見た。

 入館券は、共通券、博物館だけ、美術館だけとわかれていて、共通券を買った。2022年は夏以降に復帰50年に関する特別展が博物館、美術館ともに予定されている。
 
 美術館は撮影不可、博物館も撮影したくなるものは大体撮影不可なので、写真はほとんど撮っていない。

 博物館、美術館それぞれ1時間程度、あわせて2時間滞在して見学。
 
 モノレールのおもろまち駅へ。この付近は再開発地区で、余り沖縄の雰囲気の感じられないエリアだ。

 モノレール県庁前へ。
 
 この日から3泊するのは「ホテルロコアナハ」。

 ホテルの位置するのは国際通りの入口で、写真の右手には沖縄県庁がある。モノレールの県庁前から近いし、バスは県庁前が利用できるが、那覇バスターミナルも10分で行ける。
 
 部屋へ。
 
 窓側から入口側を撮影。
 
 1時間少々休憩し夕食で外出。向かったのは居酒屋「カラカラとちぶぐゎー」。略称「カラカラ」だが、同名の店が他にもある。久茂地にあり、国際通りからモノレールの方へかなり入った静かなところにある。

 10年ほど前には何度か利用したが、その後は5年前に一度利用したが、コロナ禍でどうなっているか気になりやってきた。平常営業していたので入店。
 
 カウンターに着席。感染対策のビニールで見にくくなっているが、棚に多数の泡盛がおいてある。この店は、沖縄のすべての泡盛を出せるという店なのだ。

 下   味煮会席を注文。以前も一度注文したことがある。今回もいろいろ食べてみたいので、会席にした。
 
 
 
 まずお通しがでてきた。美味しいのだが、お通しにしては量が多い。

 下左   飲物は泡盛「照島」の水割り。

 下右   「照島」の醸造元は、伊平屋島の伊平屋醸造所だ。伊平屋島で飲めなかったのでこの店でいただいた。
 
 
 
 
 上   前菜。

 左から、もずく酢、ス―チカー、ジーマミー豆腐。

 左  鮮魚カルパッチョ。魚はイラブチャー。
 
 
 
 上左   泡盛「常盤」。

 上右   「常盤」の醸造所は伊是名村の伊是名酒造所。伊是名島では宿で夕食時に飲めたのだが、2日目に飲もうと思っていて、2日目は欠航についての村内放送を聴いて島を脱出したので、飲めなかった。

 左   ラフテー。
 
 豆腐よう大葉包み揚げ。

 豆腐ようは、豆腐を泡盛、米麹、塩で作ったつけ汁に長時間つけて発酵させた沖縄の伝統料理。
 
 豆腐ようがたくさん入っていた。すごいコクのある味。

 豆腐ようというと真赤という印象だが、うっすらと赤い感じ。紅麹を使っていないのか、熱で色が変わるのか、どちらかだろう。、
 
 
 上左   泡盛「山原(やんばる)くいな」。

 上右   「山原くいな」の醸造所は、大宜味村のやんばる酒造。ラベルにヤンバルクイナが描かれている。

 左   野菜ちゃんぷるー。
 
 
 上   イカスミ握り3貫。

 左   沖縄そば。
 
 お茶。

 美味しくいただけて満足して宿に戻った。
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