5   黒 島 牛 ま つ り

 

 2夜連続で、寒いためにナイトウェアの上にダウンを着ての布団入り。

 朝食は食パン2枚焼いていただく軽いもの。

 部屋を片付け、出発の準備をして待つ。
 
 宿の送迎で空港へ。

 乗車中の話で、泊った2日間がこの冬で一番寒かったと聞いた。石垣からの船が到着後すぐに折り返したのもこの冬では初めてだったという。風もこの冬では最大で、体感温度がかなり下がっただろうということ。
 
 10分ほどで空港着。空港に着く直前に折り返し便が着陸しほっとした。
 
 右に写っているカウンターで荷物を預けて待つ。

 やがて左のドアがあいて保安検査。検査後の待合室にはトイレがないことを何度も伝えていた。
 
 9時15分発、NU742石垣行きに搭乗。機内はローカル色が濃く、作業服の人やレジ袋を持つ人など地元民が多い。

 JTA機内誌(RACはかつて発行していた独自の機内誌を廃止し、JTAのを使っている)を見ると、、巻頭文が沢木耕太郎のもので、波照間島に渡ろうしたら、欠航のため1日何もしないことにしたという内容だった。自分も波照間島へ行くので、欠航にならないか不安が増した。
 
 
 上左   石垣空港着。現在の空港に変わってからは2回目。

 上右   離島ターミナルへは、ノンストップのカリー観光バスを利用。

 左   乗車したバス。

 「カリー」は"カレー"のことじゃなく、"喜び、お目出た"という意味。乾杯の掛け声も"カリー!"。
 
 
 上   往復券を買った。100円引き。

 左   離島ターミナルまで30分。昔の空港は10分少々で到着だったから、かなり遠くなった。

 この日は宿に荷物を預けて、石垣牛の昼食でも食べて、石垣の街歩きのつもり。その前に、ターミナル内で欠航の状況などを見ていく。
 
 
 上   船の出発案内の表示方法がかわり、見やすくなっていた。

 西表上原、鳩間便は全面欠航。ただし、大原便を使い、連絡バスで上原に行ける。

 そして、明日、利用したい波照間便は1。3便が運航で、2便が欠航。少し心配だ。

 左   欠航情報を見たあと、宿へ行きかけたのだが、ふとポスターが目に入った。

 何と、この日は"黒島牛まつり"だった。黒島は2008年に島を歩いて一巡し、2011年に牛まつりに行っている。"この日の予定変更! 牛まつりに行こう"と即決した。
 
 はじめ、八重観(八重山観光フェリー)で行こうとした。このとき10時55分だったが、間もなく11時発の八重観の黒島行き臨時便が出るっていう案内を聞いてとりやめ。

 安栄(安栄観光)のカウンターに向かった。安栄の臨時便は11時30分ということで、安栄を利用する。

 30分あるので、宿へ荷物を預けに行く時間はあるが、面倒なので、安栄に預けた。

 下   抽選券つきセット券。抽選に参加しないなら、船の切符、会場での食べ物を別個に払う方が安いが、抽選券を買うならセット券のほうが安い。抽選で牛や山羊があたると、それはそれで困るのだが。
 
 
 荷物を預けたので、出発まで少し余裕が出て、ターミナルの2階にできていた「尖閣諸島情報発信センター」へ行ってみた。

 下   黒島行きの臨時便に乗船。ほぼ満席だった。
 
 
 30分で黒島に到着。黒島は外海に出ないが、結構、揺れた。会場へは10分ほど歩く。

 下   港の広場にて。

 コロナ禍のため、2年間中止が続き、3年ぶりの開催とのこと。自分は12年ぶりの、予定していなかった訪問。
 
 
 牛まつりの会場到着。かなりの人出。かなり涼しく、風もふいているので、厚着をしている人が多い。幸い天気は良好。

 
 
 もも焼きをいただく。

 12年前にやってきたときは、生肉を渡され、各自でドラム缶焼肉をする方式だったが、今回は焼かれたものを渡されるようになっていた。
 
 
 上   牛のももの解体。

 左   焼き上がり、食べやすいように切られたもも肉。

 美味しかった。偶然だが、まつりの日に遭遇してラッキー。500円だが、普通なら1000円だろう。
 
 牧草ロールころがしの決勝戦。牧草ロールは400kgほどだという。

 どちらかのチームは、竹富町長も参加する竹富町役場チーム。
 
 牛汁をいただいた。みそ仕立てで、野菜は大きいサイズに切られている。肉も野菜もよく煮込まれていて、柔らかく、味がしみ込んでいる。かなりのボリュームがあった。
 
 広場の隣の第2会場へ。優良牛の展示も行われていて"とんび"という牛もいた。
 
 いよいよお待ちかねの抽選。いろいろな景品の当たり番号が発表されていく。山羊もあった。

 そして、牛1頭が会場に登場し、1等賞、牛1頭の当たりの発表。

 このあと、客の港への大移動。
 
 港へ急いだが、すでに長い行列。しかも、安栄、八重観、ドリーム(石垣島ドリーム観光)の船がつぎつぎにやってくるが、安栄しか乗れないので30分ほど待った。
 
 船内。帰りも揺れたけれども、30分ほどで石垣に到着。
 
 石垣に着くと、荷物を受け取り、5泊する「ホテルククル」へ。

 下左   この宿の特徴は、21時までだが、オリオンビールがコーヒー、さんぴん茶とともに飲み放題だということ。

 下右   さっそく部屋にビールをもっていき、いただいた。
 
 
 部屋。古い感じだったが、きれいに掃除されているのでよい。
 
 奥から入口側を見る。

 エアコンは冷房、暖房とも使えて良かった。この日はかなり寒かったのだが、滞在中暑くなってきたので。
 
 旅館のようにお茶請けとして、ちんすこうが置かれていた。掃除は3日おきなので、つぎに置かれたのは4泊目だったが、なかなか良かった。
 
 夕食あまりお腹がすいておらず、コンビニでタコライスを買ってすませた。

 沖縄は旅行支援クーポンがコンビニでは使えないので、この宿の初日はクーポンが使えずじまいだった。
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