11   伊 良 部 島

 

 朝食会場は、夜は外部から入れる居酒屋「美南海」(みなみ)として営業していて、居酒屋風のつくり。

 夜も一度、利用しようと思っていたが、結局使わなかった。
 
 沖縄料理が多いビュッフェ。
 
 デザートとコーヒー。
 
 歩ける橋では日本で2番目に長い伊良部大橋を歩いて渡る。

 9時に宿を出て、2kmほど歩き、宮古島側のたもとに向かった。

 橋の直前に、戦争中に特攻艇「震洋」を格納する壕があった。ここに艇を運ぶ船が奄美で撃沈さされ、搬入もされなかった。
 
 
 上   伊良部大橋に入る地点に到着。

 長さ3540mだが、橋のあとに盛土が600mほど続くので、伊良部島までは4km以上。写真をとったりしていると、1時間2、30分かかるだろう。 

 左   橋がカーブしているのがよくわかる。
 
 事前にわかっていたが、歩道はなく、路側帯があるだけなので、車には一層の注意が必要。

 歩ける橋最長、しまなみ海道の来島海峡大橋は途中で小さい島に下りられたが、ここはないので、一気に渡る。その点を考えると、ここが日本最長ともいえる。
 
 橋の真ん中の高くなった部分をのぞいて、海面下に珊瑚礁が見えてきれいだ。水深も1、2mほどだろう。
 
 中央部の一番高い部分にさしかかる。
 最高所の前後に、歩行者や自転車用の展望スペースがあった。

 車は橋上では駐停車禁止だから、車を停めて眺望見学ができないのに、停めていた車があったのは残念。
 
 歩いてきた橋を見る。

 転落防止のためか、最高所付近だけは2mほどの張り出しがとりつけられている。
 
 最高所から下って来る車が見えにくい場所なので、道路の横断には細心の注意をした。

 下   来間島と来間大橋がよく見えた。
 
 
 小さく車が見える付近が、橋の終了地点、その先は、海に突き出た盛土部に上を通る"海中道路"が600mほど続く。
 
 ヤマトブーギスとよばれる大岩。この上の丘に、あとで行く牧山展望台がある。
 
 何か大きなのが泳いでいる。マンタだろうか。
 
 盛土部も含めて渡り終えた。

 11時で、写真をとったりしていたので、1時間30分かかった。
 
 橋から続く道路は、伊良部島の外周道路にT字路でつながる。そこにたつのが警察官型人形「まもる君」。

 宮古島市の各地に20体ほどたっているというが、その1体。
 
 「海の駅」で昼食をとっていく。
 
 うず巻パン。

 前日にも食べたが、別のメーカーのものが売られていたので買った。

 宮古島市伊良部の「渡久山製パン」製。
 
 「ピンクげんまい」。

 見にくいが、ピンクの上に透明の液体が入っている。

 ピンクの部分はどろっとしている。米粉を溶かしたものに砂糖を混ぜて、食紅で色をつけている。

 とても甘いが、味がないと食べられないと思う。伊良部島独特の飲物が飲めてよかった。
 
 30分ほど歩いて牧山展望台に到着。

 下   伊良部大橋の全景がよく見える。
 
 
 展望台の中。橋ができるよりずっと前からあった展望台だとわかる。
 
 牧山陣地壕。

 入口がなんとかわかる程度で整備されていない。断崖をくりぬいて、宮古島との間の海峡を見張ったらしい。
 
 さとうきび畑の中などを1時間ほど歩き、最後は急な階段を下りて港に到着。

 16年前には、平良港からここまで船。ここからバスで下地島へ向かった。

 伊良部大橋の伊良部側のたもとにはバス停がなく、歩いて橋を渡ったあと、ここまでこないとバスに乗って帰れない。
 
 つぎのバスまで1時間少々あり、少し見ていく。

 いったん港まで下りたが、再び急坂をあがる。崖の上の展望台へ。

 写真の真中の白い部分からサバウツガーに下りられるということで行ってみた。
 
 サバウツガーという井戸に下りる階段。下りると上るのが大変で下りなかった。

 昔は、水を得るためにこの階段を毎日2、3回往復しなければならなかったという。
 
 
 上左   「JA佐良浜店前」から15時19分発の共和バスに乗車。

 上右   乗車時に、下車するバス停名を告げ、その運賃を先払いする。観光客にとってはハードルの高い乗り方だ。A&Wと告げて、言われた料金を支払って乗車。

 左   先ほど1時間30分かけて歩いた伊良部大橋は5分ほどで通り抜ける。
 
 「A&W」で下車。この付近が宮古市の中心商店街。散策して、コンビニで飲物などを買って宿へ。
 
 2時間ほど休んだ後、居酒屋「鰓呼吸」へ。

 ここにしたのは、宿のチェックイン時に、刺身半額券をもらったことと、旅行支援クーポンが使えるため。

 下左   店内。

 下右   この店の場所が番所跡だったという。店内にこのような表示があるのは珍しい。
 
 
 上左   泡盛「豊年」。

 上右   製造所は宮古島市伊良部の「渡久山酒造」。

 昼食で、渡久山製パンの"うず巻きパン"を食べたが、渡久山酒造が関連事業で渡久山製パンもやっているということ。

 左   お通しは、もずく。手がこんでいる。
 
 刺身5点盛り。

 宿の割引券で半額になり、2500円が1250円になるので注文。かなりお安くいただけた。

 下左   泡盛「太郎」。

 下右   製造所は宮古島市平良の「池間酒造」。
 
 
 揚げだし島豆腐。

 刺身でお腹が膨れて満足。宿に戻る。
10 へ  先島諸島のトップ  ユーラシア紀行のトップ  12 へ