4 日 目  ビ ガ ン 滞 在

 

FXでサンタマリア教会へ
  邸宅ホテルでの朝食。ほかにも客はいたのだが、7時30分からと時間を指定していたら、ほかの客の食事が終わるとともに入れ替わりで自分だけの食事だった。ほかの客は2組いたのだが、どちらもフィリピン人の家族連れだったようだ。

 ダイニングルームも豪華なつくりで、昔がしのばれる。食器棚には大量の食器が入っていて、来客も多かったのだと思われた。
 チェックインのさいに、朝食はフィリピノスタイルかウエスタンスタイルかと聞かれ、フィリピノスタイルを頼んでおいた。

 メニューは、ガーリックライス、目玉焼き、トマト、ロンガニーサ(フィリピン風ソーセージ)、バナナ。

 下左  ロンガニーサを拡大して撮影。短くて太く、黒っぽいソーセージだ。香辛料がかなり入っている感じ。

 下右  コーヒーは注いでくれた。クリームは粉末。
 
 
  上左  この日は午前中に世界遺産になっているサンタマリアの教会に行く。そのため、近郊バスターミナルのそばにあるFXの乗場へ向った。30分ほど待たされて発車。

 FXはタイのロットゥにあたるバン。マニラ周辺では、点から点へ直行する乗物のようだが、こちらでは乗合バス的な運行がされていて、途中の乗降が多い。

 上右  客は自分だけだったのだが、ビガン市内の北部の乗場まで運ばれただけ。

 左  別のバンに乗換。すぐに発車。こちらはすでに満員に近い。バンの特徴は後部が向いあわせの席になっていて、引き上げ式の後部の扉から乗降する点。
 
 
 上左  後部の座席の様子。一番たくさんのったときには、ドライバー以外に、大人18人、子供4人押し込まれていた。身動きできない状態で、積載人数を超えていると思った。

 上右  1時間20分乗車して11時ごろサンタマリア到着。UV EXPRESS SERVICEという会社は各地でFXを走らせている会社のようだ。マニラでは2地点直行型のFXを営業しているが、こちらでは乗合バス的な運行だった。

 左  下車したすぐそばの丘の上に教会が建っていた。
 
 サンタマリア教会は、正式名は、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスシオン教会。

 前々日に行ったラオアグ近くのサン・オウガスチン教会、後日行く予定のマニラのサン・オウガスチン教会、パナイ島のイロイロにあるサント・トマス・デ・ヴィリャヌエバ教会とともに4つの教会で「フィリピンのバロック様式教会群」という世界遺産に指定されている。この旅では、パナイ島の教会をのぞく3教会を訪問。
 
 内部には誰もおらず、世界遺産の教会を独り占めできた。

 質素な感じだが、窓の装飾が美しい。
 外部のつくり。頑丈にするために補強しているのだろうか。

 屋根はトタン張りだ。世界遺産であるだけにびっくりした。
 
 1時間ほどでバス停に下りて、バンを待った。ラッキーなことに5分ほどで、どこからやってきたのかわからなかったが大型バスがやってきた。ビガン行きだったので乗車。

 行きのバンより早い1時間でビガンに13時ごろ到着。途中での乗降がないうえ、飛ばすので早いのだ。しかも運賃はバンと同じ50ペソ(約105円)で、すいていたうえ、冷房がきいていたのでよかった。

 写真はビガン到着時。終点は不明だが、あとの観光の利便性を考えて市庁舎の前で下車した。
ビガン街歩き
  バスを下車後、すぐ近くにあるブルゴス国立博物館へ。国立という名の割には貧弱。

 ホセ・ブルゴスという神父の邸宅を利用して、1階は郷土資料を展示している。なかには、鉄環で首を絞める絞首刑の用具など恐ろしいものもあった。スペインやフィリピンを含むスペイン植民地だった地域で使われていたという。

 下左  2階は昔のお金持ちの暮らしぶりの展示。

 下右  南イロコス州庁舎。
 
 
 州庁舎の前には、イエス・キリストの生誕場面の人形による展示が行われていた。カトリック教会ではクリスマスの時期に、この人形が飾られるが、ここの場合は年間を通じて展示しているようだ。

 下左  ビガン市庁舎。

 下右  州庁舎、市庁舎、そして写真の奥に見える前日行った聖ポール大聖堂に囲まれた公園。
 
 
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 上左  公園に面してジョリビーがあったが、州庁舎や市庁舎と同じ色の外壁にして、景観の保護につとめていた。この一角の建物すべてがこの色だった。

 上右  公園近くのセブンイレブンは古い建物を利用したものだった。看板ノマークは白黒にして目立たなくしていた。

 左  クリソロゴ通りから少し離れた通りに面したカフェで昼食をとった。古い建物を利用した店だった。
 
 
 上左  店内。昔の写真などが貼ってある。カウンターも木製の年代物。

 上右  飲物はcucumberのジュース。cucumberの意味がわからず注文し、飲んでもわからなかったが、あとで調べてキュウリと判明。キュウリの感じは全然せず、意外だった。

 左  ロミ。

  あんかけ中華麺のような小麦麺。麺は太くて平べったい。日本の細うどんくらいの太さで、きしめんのように平らな麺だ。

 量がとても多くて食べるのに時間がかかった。ライムがついているが、フィリピンでは麺にライムがよくつく。
 
 
 上左・上右   中華スープをすくう大きなスプーンで、スープを入れる小さな茶碗に入れて食べるようになっていた。ロミは麺類だけれども、スープ扱いされているようだ。

 フィリピンの麺は、前日にマミを食べ、今回のロミと、意外に美味しいものだと思った。以前のフィリピン旅行のさいには麺類は食べず、気がつかなった。

   左  クリソロゴ博物館。議員をつとめたクリソロゴ氏の家屋を博物館にしたもの。
 
 
 
  上左  クリソゴロ氏に関する展示がいろいろある。選挙のポスターなど。

  上右  ベトナムの地図があったので、何だろうと思ったら、クリソロゴ氏がベトナム戦争に参戦したフィリピン軍に加わっていて、その紹介だった。

 そのほか、自家用の礼拝所とか乗車した車などが展示してあった。

 左  続いて市場に行ってみた。総合的なマーケットだったが、比較的新しく、ゴミゴミしておらず、暗くもなく、アジア的な市場のイメージとは少し違う。
 
  パルタスのバスターミナルにやってきたので、翌日向かうバギオへのバス時刻を調べておくことにした。でも、時刻が掲示されていないのだ。

 2時、7時、10時30分、11時30分と予定があるが、まだ決まっていないという。当日に時刻が決まるってことがあるのか。7時は早いし、10時30分では着くのが遅くなる。7時と10時30分の間にバスがあってもいい気がするけど。

 ラオアグ行きのバスもあり、それが写真のバスだ。ラオアグからビガンもパルタスにすればよかったと、はっきりと思った。
 
 
 
 
  上左  ホテルに戻ると、庭にテーブルがたくさん出されていた。邸宅の主がパーティーを開くのだろうか。すでに客も何人かきていた。

 部屋に戻り、2時間ほど休憩。

 上右  夕食のために外出しようとすると、パーティーも佳境に入っていた様子。ビュッフェの食事も美味しそうだ。

 左  向ったのはカフェ・レオナ。バハイ・ナ・パトの建物の1階をり利用していて、外にもテーブルが出ている。
 
 
 
 
  上左  とても混んでいたが建物内で空席を見つけた。

  上右  飲物はサンミゲル。この店ではグラスも運ばれてきた。

  左  ピナクベット。

 なす、かぼちゃ、いんげん、たまねぎ、オクラなどが炒めてある。ネットでは豚肉やエビが入るという説明も見たが、この時食べたものは、完全に野菜だけを炒めてあった。具も味付けも日本の料理を食べているのとほとんど違いがなかった。
 
 
 
 
  上左  レチョン・カワリ。

  豚肉の皮・脂身・肉を合わせて切って、カリカリに揚げてあるもの。

 上右  2本目のビールはレッドホース500。レッドホースは小瓶も多く出回っているので、500ml入りは500とつくようだ。

 左  ビガン歴史地区の夜の風景を見るのもこれが最後。

 ホテルに戻ると、パーティーも終わっていた。 

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