6 日 目 バ ギ オ 滞 在
朝食も昼食もまさかのサバヒー |
朝食がつかないホテルなので、前日に街歩きした時に朝食場所も探しながら歩いた。ホテルの近くにカフェもあったのだが、市場の中で見つけたビュッフェスタイルの店に行った。 十数種のおかずの中から、2、3種を選んで、皿に盛ってもらうようだ。ご飯を延ばしておいて、その上におかずをぶっかけるのじゃなく、ご飯は丸くかたどりして固めてポンと置くのがフィリピン風。 |
前日は気づかなったが、この日はサハビーに目がいった。サハビーは、「虱目魚」の台湾での読み方。台湾では、よく食べられている魚で、特に台南が有名。自分も台南に行けば必ず一食はサバヒー粥をいただく。 台湾以外では見ることがなかったのだが、インドネシアで見つけて食べたときは驚いた。そしてフィリピンでも見かけてびっくりしたのだ。 サバヒーを選ぶと、魚だけを皿に入れるのじゃなく、別の椀にスープとともに入れてくれた。あと野菜煮込みのようなものを選んだのだが、これも汁もので別の椀。 |
サバヒーのシニガン。 食べるときになって、シニガンだということがわかった。シニガンはフィリピンを代表するスープで酸味が特徴。 |
ディニグアン。 食べたときはまったく気づかず、帰国後調べてわかったのだが、豚肉と豚の血なのだ。スープに見えるけど、スープじゃなく、実は血そのものだったのだ。酸味がきいたシチューだと思っていて、まさか血そのものだとは思いもしなかった。なにしろ、選んだときは、汁ものじゃなく、野菜煮込みと思っていたくらいだった。この料理を知っていれば、注文しなかっただろうな。 |
市場から10分ほど離れたところにあるマインズビューパーク行きのジプニー乗場へ向った。最初に発車するこのジプニーに乗車。 |
ジプニーは混んでいて、行楽客が多いのかと思ったが、どんどん下車していき、終点まで乗ったのは自分だけ。経由地は坂の上なので、地元民の足が第一の目的のジプニーだったのだ。 |
下車すると、そこが入口。入場は無料。 |
マインズビューパークというから、鉱山の跡でも見られるのかと思っていたが、そんなことはなく、単に展望台があるだけだった。しかも、展望台からの眺めも絶景というほどのもでもなく、ちょっとがっかりした。 |
上左 マインズビューパークを出て、次の目的地の「ザ・マンション」に向おうとジプニーを待っていた。そのときに、さおの両側に蓋つきのバケツをかついだ人がやってきた。 バケツを置くと、「ターホー。ターホー」と呼び込みを始めた。で、さっそく、豆腐のデザート「タホ」をいただいてみた。 上右 バケツの1つには、豆腐が入っている。豆腐に似たものじゃなく、豆腐そのものだ。保温されていて、温かい豆腐だが、味はついていない。写真は、豆腐をすくって、カップに入れているところ。 もう1つのバケツには、甘いタレが入っていて、これをかけるのだ。 左 できあがったタホ。この写真では、写っていないのだが、上には、タピオカでつくった丸くぶつぶつ状のザコパールも置かれている。 ストロベリーを頼んだのだが、ほかにウベ(紫いも)、黒蜜があった。、 |
ジプニーで「ザ・マンション」へ移動。先ほど乗ってきたジプニーとは違うルートだったので、前を通ったのに、この門を通り過ぎてしまった。歩いて坂道を上がって戻った。 スマートフォンの地図を見ていたのだが、「ザ・マンション」の中心の建物の位置がわかっても、門がどこかわからなかったうえ、ジプニーは外が見えにくくて、門を見損なったからだ。 門まで戻る。門の中も、入ってすぐのところには入れる。 |
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「ザ・マンション」。 3月から5月の特に暑い時期、政府機能がバギオに移転する。そのため、バギオは”サマー・キャピタル”と呼ばれている。このとき、大統領が滞在するのが「ザ・マンション」。 |
上左 「ザ・マンション」の門と道路をはさんであるのがライトパーク。写真はライトパークの中心部に向う道。 上右 ライトパークの中心にある、数m盛り上がったところ。松がたくさん植えられてる公園。 左 盛り上がったところから、やってきた道を見ると、池の向うに「ザ・マンション」がよく見える。池と「ザ・マンション」は同時につくられたのだろう。 |
上左 バギオ市街に戻るジプニーがなかなかやってこないので、先ほど行き過ぎてしまったところまで歩いた。歩いている途中にジプニーに抜かされてしまった。そのあと、またしばらく待って、このジプニーに乗車。 上右 ちょうど昼食にいい時間だったので、下車した付近のホテルの1階がレストランになっていたので入ってみた。ここにしたのは、外にメニューがあって、焼サバヒーと思われるものがあったから。 左 レストランの中。 |
Bungas
と書かれていたが、サバヒーだ。ここで出されていたのは焼サバヒー。 朝食時のサバヒーは骨抜きがやや粗くて、小骨が少し残っていて、ちょっと食べにくかったが、こちらはきっちりと骨抜きがされていた。トマトが置かれているのがフィリピンらしい。 サバヒー自体は、あまり味はつけずに塩味が少しつく程度で焼かれていた。タレをつけていただくようだ。タレは、しょうゆ系の調味料がベースで、たまねぎ、しょうが、とうがらしなどが入り、ライムもきいていた。 それにしても、朝、昼と続けてサバヒーを食べることになるとはびっくりだ。フィリピンがサバヒーをよく食べる国だということにもびっくり。 |
引き続きバギオ街歩き |
午後はキャンプ・ジョン・ヘイに向かう。昼食をとったレストランからキャンプ・ジョン・ヘイに行けるジプニーに乗ろうと、乗場を探した。そのためにやってきたのが、バギオで最大のショッピングセンター、SMバギオ。先を急いでいたので、中には入らなかった。 下左 やっとキャンプ・ジョン・ヘイに向かうジプニーを見つけ出し乗車。入口に到着したので下車。 |
上右 キャンプ・ジョン・ヘイは、もとは米軍関係者用の保養施設だったところ。門から入ると延々と道路が続く。道路の両側は松林が広がる。ゴルフ場やホテルなどが点在している。 この地で、太平洋戦争後、山下陸軍大将が降伏文書に署名をしたとされるが、それがどこなのかはわからなかった。ネット情報では、かつての米軍施設がいまはフィリピン軍の施設になり、昔もいまも立入禁止のエリアにあるというものがあった。そのため、あえてかつて米軍の迎賓館みたいな感じだったところなどにはいかなかった。 左 自由の女神のミニュチュアがあった。どういう目的で設置されているのかなどは不明。 |
上左 キャンプ・ジョン・ヘイのエリア内でもタホを売っていたので、買ってみた。ウベ(紫いも)のを買ったのだが、蜜をかけているところ。 上右 ウベのタホ。 左 キャンプ・ジョン・ヘイの入口まで戻り、ジプニーでバギオの中心部へ向かう。このときのジプニーは、初めてのボンネット型じゃないジプニーだった。 |
バギオ博物館。1階には少数民族の文化のや昔の道具などの展示もあったが、一番興味深かったのは、2階にあった昔のバギオの写真展示や市街地の模型。 |
なかでも目を引いたのが、ジャパニーズバザールの写真。セッション通りに面したところだという。詳しくはどの場所かはわからなかったが、その付近も歩いたはずだ。 下左 英霊追悼碑。説明が書いてあり、比島戦没者慰霊会が設置したもので、特定の部隊の慰霊ではなく、フィリピンの日本人戦没者全体に対するものらしいとわかった。 下右 平和の塔。こちらは説明板の文字が読み取れなくなってしまっていて、詳細はわからなかった。 |
コルディレラ博物館。フィリピン大学の構内にある。小さな建物に見えるが、地下に広い展示場があった。この建物の向う側は崖になっていて、向こう側から上がってきたときは、ずいぶん高いところにあると思っていた。 下左 展示場の中。バギオを含む山岳地帯の民族の文化の展示だった。 下右 フィリピン大学バギオ校舎の中も歩いた。 |
上左 セッション通りを歩いていると日没。456レストランという店で夕食をとっていくことにした。 上右 コルト45という銘柄のビールを出していたので試してみた。 左 アサード・マミ。 小麦麺で醤油味の麺で焼豚入りのもの。マミには、レチョン(豚肉)、チキン、ビーフ、」ワンタンがあった。どれも70ペソ(約150円)。 |
上左 シオマイ。なんだか餃子を包むような包み方だが、しゅうまいだ。 上右 マミとシオマイに兼用のタレ。テレの中には唐辛子がすでに入っていた。 左 店内。 |