8 日 目  バ ナ ウ ェ へ 移 動

 

6時間かけてバナウェへ
  バナウェへ移動する。バナウェ近郊には世界遺産の棚田があり、棚田などのトレッキングをしようというわけだ。バナウェでは4泊する。

 バナウェへは夜行バスで行く方法もあったが、なるべく疲れが残らないようにと、昼間の移動にした。

 なるべく、早くバナウェに着くように、始発のバスに乗ろうと、5時に部屋で朝食をとった。前夜にコンビニで買ってきたパンですませた。
 6時にチェックアウト。坂道や歩道橋2ヶ所を上がり下がりして6時20分にバナウェ行きのバス乗場に到着。切符売場は閉まっていて、誰もいなかった。

 前々日、バギオに到着したあと、ホテルに荷物を置いて、このバス乗場を確かめにやってきて、時刻も確認した。そのときに始発は7時だと聞いた。ガイドブックも7時始発になっていて、始発は7時と信じ切っていたのだ。そのため6時にホテルを出発した。7時前に3人の客がやってきたけど、切符売場が開く気配はなし。この人たちも7時だと思っていたのだろう。
 
 7時40分ごろに、切符売場が開き、やっと切符を購入。購入時に紙の座席表に名前を書いて座席を指定する。予約している客がいるようで、その席には×がついていた。バナウェまでは380ペソ(約800円)。

 8時過ぎにようやくバスがやってきた。11人乗りのマイクロバス。バンよりは大きく、ドライバー横に2人、あと3列が3人づつと、人数も限られていてよかった。荷物を後部や座席下に積み込む。自分の荷物も後部に載せてもらった。
 バス乗場付近から見た郊外の斜面。上から下まで家屋がぎっしりだ。バギオは1500m付近の高原に位置しているが、狭い範囲でいうと中心部が盆地の底でその周囲が外輪山のように高くなっていて、その外側が低くなっているという地形であることがわかる。

 定員を超えたあとにやってきた客は、次のバスにするように言われていた。9時前に予約していた客がやってきて、客がそろってようやく出発。
 
 夜行バスは、バギオからポントックまで北上し、バナウェに南下するルートで走るが、このバスはバギオから島中央の山脈を横切って、東に向い、平地に出てから北上するルートで走ることがわかった。

 そのため全コースの前半がカーブの多い難所が続き、後半はバナウェ近くをのぞいて、早く走れるコースだった。

 2時間ほど走り、山脈の中だが、分水嶺を超えたボコッドという集落で20分停車。
 
 
 上左  バスが停車した場所の売店。

 上右  もち米を固めたようなものを買った。10ペソ。

 左  停車場所から見えた河原。

 下左  2ヶ所でトイレ休憩。1ヶ所は給油を兼ねてだった。

 下右  順調に走り、バナウェには15時に到着。6時間少しの所要時間だった。
 
 
 バスを下車した場所からわずか20mほどのところに、3泊する「ウヤミズ・グリーンビュー・ロッジ&レストラン」があった。

 フロントはレストランの会計と兼ねていた。チェックインを行い、カギを受け取った。

 そのあと、棚田の見学のためにトライシクルのチャーターとガイドについての交渉をしようと思っていた。そのとき、日本人女性のMさんから、トライシクルとガイドをシェアしませんかという申し出があった。自分にとってもうれしく、一緒に行動させてもらうことにした。

 まず、このあとビューポイントへご一緒させてもらうことになったが、いったん部屋に行き、荷物を置き、少し休ませてもらうことにした。
 
 窓の向う側は建物の外ではなく、建物内のロビーなのでカーテンは閉めたままにしなければならなかったのが残念。それでも、あまり使われないロビーだったので、話声などはめったに聞こえず、音のほうは苦にならなかった。

 安いところを選んだので、値段のことを考えると、選んでよかったと思う。
ビューポイント行って、サバヒーをまた食べる
 部屋に行って30分後、Mさんと一緒に棚田のビューポイントに向うことになった。

 ウヤミズで手配してもらい、往復利用とした。
 
 第1のビューポイント。

 急斜面が、上から下まで棚田になっていることがよくわかる。
 
 第2のビューポイント。

 こちらも上から下まで棚田。最初は、ここがメインのビューポイントかと思っていた。
 
 メインのビューポイント。

 ここも急斜面で、よくこんなところに棚田をつくったものだと思う。荷物や収穫物の運搬が大変そうだ。
 
 1時間ほどでウヤミズに戻り、Mさんとともにバナウェの街を見て回った。

 観光案内所が急な坂道または階段を上がったところにあるのだが、その近くから集落を見る。坂を下りた突き当りを左に曲がってすぐのところに、泊まっているウヤミズがある。

 下左  坂の上にあるオハヤミの切符売場。マニラへ夜行バスで移動する日は、早めにここにやってこなければならない。

 下右  市場。この近くで、飲物や翌日の昼食にするパンを買っておいた。
 
 
  上左  ウヤミズのレストランでMさんと夕食。

 上右  サンミゲル。フィリピンで一番人気のビールだが、この旅行で飲むのは初めて。

 左  サバヒーのシニガン。この旅行で3度目のサバヒー。まさか山奥のバナウェでサバヒーを食べられるとは思ってもみなかった。それだけフィリピンでは身近な魚だということだろう。

 下左  入っていたサバヒーの切身。残念だったのは小骨抜きがじゅうぶんにされていなかったこと。

 下右  ガーリックライス。

  Mさんと話がはずみ、閉店の22時にまですごした。翌朝の朝食の予約をして、この日を終えた。
 

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